オランダ式結婚式

人生最大の晴れ舞台とも言える結婚式。
言うまでもなく結婚式はその国・地域の宗教・文化等の影響を受け、それぞれ異なる特徴を持つものです。
そして、プロテスタントで、また質実剛健で知られるオランダにも特徴のある結婚式のスタイルがあります。

是非とも、その人生最大の晴れ舞台が日本とオランダでどう違うのかを知りたいと思っていましたが、当然そんなに都合よく結婚式を迎えるオランダ人に出会える訳がありません。

・・・が、幸運なことに、一度だけお会いした英語の先生が今般ご結婚されるということで、親切にも結婚式に招待してくださいました。
なんと言う幸運!もちろん二つ返事で出席しました。

オランダでは市役所で結婚式を行うことが一般的です。
市役所といっても、こちらの市役所は日本の市役所の様な近代的な建物ではなく、歴史的な雰囲気の建物があるものが多いため、結婚式をしても違和感がない気がします。

市役所での結婚式は簡単なもので、それとは別に行われる教会での結婚式が本格的なものになります。

ということで、まずは市役所へ。

市役所前
ロッテルダム市役所の前にて。お客さんたちが開場を待っています。

市役所の前で待っていると、普通に新郎新婦がお客さんに挨拶しています。
服装もウェディングドレスではなく普通のドレス。
我々も結婚式前に挨拶することができました。

そして結婚式。ちゃんと神父さんもいらっしゃいました。
市役所での結婚式ですので、神の名の下に、ではなく法の下に結婚を誓ったようです(聴き取りが正しければ)。
証人(家族)も結婚証明書にサインしていました。

という感じで式はおしまい。20分ほどでした。

その翌日はロッテルダム市内の教会で結婚式。
今度は日本の結婚式同様の本格的なものです。

教会
結婚式会場の教会。雰囲気があります。

当然この時点では新郎新婦には会えません。
顔見知りの人と少し歓談して教会の中へ。

そしてしばらく待つと、まずは新郎が中へ。
そして新婦を待ちます。

教会の中
教会の中。中も当然雰囲気があります。

そして、ついに新婦の登場。
きれいなウェディングドレスに身を包み、お父様に付き添われて入場です。

そして、新婦は新郎のもとへ。
その後は夫婦の誓いをするとともに、友人一同歌を歌って夫婦の明るい未来をお祝いしました。

また、新婦のお母様が、夫婦のためにオー・ヘンリーの「賢者の贈り物(The gift of the Magi)」のお話をされていました。
賢者の贈り物とは、貧しい夫婦がクリスマスにそれぞれ相手のほしがるものをあげようと、妻は自分の髪を切って懐中時計の鎖を買い、夫は妻に櫛を買うために懐中時計を売ってしまう、という一見残念な行き違いに見えて、結局はそれが最も賢明な行いだったのだ、というお話です。

話すお母様も涙、 聴く新婦も涙、見ている方もウルッとくる一幕でした。

そして結婚式が無事に終わり、その後はちょっとしたパーティです。
日本の様な豪華な披露宴ではなく歓談を楽しむのがメインで、軽食とワインなどが用意されていました。

結婚式パーティ
歓談を楽しむ参加者一同。

たまたま席が同じだった新婦の友人と話していると、どうやら新婦と一緒に日本語を学んでいたことがあったそうです。嬉しい限りですね。

お腹がすいていたので、食べ物もばっちり楽しみます。
ビスケットやケーキをぱくついていました。

結婚式のお菓子
用意されたケーキ。カラフルです。ワインも堪能しました。

会場には日本人の方も結構いらっしゃいました。
そのうち、某日本企業の駐在員の方とお話しすることができました。
言葉の壁はやはり大変そうですが、結構オランダ生活は楽しまれているようです。
残業も日本よりは少ないと仰っていました。
オランダは日本より日が長いので、残業の少なさと相まって充実したプライベート生活を楽しむことができそうです。
これは日本と比べてオランダの強いアドバンテージだと思います。

しばらく歓談して、会もお開きに。
ダラダラするのではなく、短い時間で濃密な時間を過ごして終わらせるのもオランダ流かもしれません。パーティの時間は1時間程度だったと思いますが、ちょうど良い感じだったと思います。
久々に会う友人の場合は名残惜しいかもしれませんが、そういう人はきっと二次会や別の機会があるのでしょう。

以上、あるオランダの結婚式の風景でした。
日本での結婚式の様子と似ているところもありますが、市役所での結婚式やお母様のお話、日本の披露宴と比べて簡素なパーティなど、日本の結婚式と違うところもたくさんあって新鮮でした。

新郎新婦ともにすごく素敵な方だったので、ずっと幸せでいてほしいと心から願います。

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すごい人もいたものだ

昨日買い物に行って部屋に帰ってくると、MFM(Master of Financial Management)の友人とたまたま会って、そのまま話し込んでしまい、ついでに夕食も一緒にしようか、という話になり、それぞれ食事を持ち寄り食べることになりました。

で、どうせなら誰か呼ぼうということになり、彼が友人を連れてきてくれました。
その友人は同じビジネススクールの学部生(タイの大学からの交換留学)で、以前に少し立ち話をしたことがある人でした(その経緯は覚えていないのですが)。

彼はまだ学部生ながら欧米経験が豊富で、英語もノンネイティブとは思えない流暢さです。聞くと高校の時から交換留学でアメリカに行ったりしていたそうです。
またタイ(都市部)では結構しっかりした外国語教育がなされているそうで、高校の時点で第二外国語を学ぶそうです。

どうやって英語を身につけたのか聞いてみると、洋画で身につけたとのこと。
彼曰く、洋画は4回見る。
すなわち、
1.  最初は母国語で見る(ストーリーの把握)
2.  次に英語だけで見る
3.  英語で見て、英語の字幕をつける。
4.  英語だけで見る。

というように英語を身につけたそうです。

また、彼はリーダーシッププログラムにも関心があるそうで、昨年は大学生の国際的なリーダーシップ(政策/ビジネス)コンペにも出場して素晴らしい成績を収めたそうです。
ちょうど最近そのコンペのオランダ国内予選があってそれを見てきたそうなのですが、各チームの取り組みが素晴らしく、聞いていて非常に感心しました。
特にあるチームはホームレス対策を考えるにあたって、実際に自分たちのチームにホームレスの人に参加してもらって対策を考えたそうです。この話を聞いて、アクティブさと本気度に感動しました。

彼と同じ年齢の頃を思い出すと、自分は英語が話せた訳でも、国際経験も皆無で、社会を変えるような具体的なアクションを起こしたこともありませんでした。
一方で、世界にはこんな優秀な人がたくさんいるものなんだなあとしみじみ感じました(もちろん日本国内にも優秀な人はたくさんいますが)。

学部生にもこんな優秀な人間がいるのだから、せっかくなのでビジネススクールだけでなく他の大学の講義にも出席してみて色んな人と話してみたいと感じました。
せっかく大学が母体としてあるので、これを使わない手はない、と(エラスムス大学は社会科学に強みがあり、特にインフラストラクチャー関係の講義が面白いと聞いています)。

一方、最近日本のサブカル動画(ゲームソング×ボーカロイド など)をよく見ているのですが、本当によくできていると思います。プロとしての活動をされている訳ではない人たちの作品も心を動かすことが多いです。このような才能は日本の強みだと思います。
日本人にはクリエイティビティが欠けているなどというステレオタイプな見方がありますが、こういう作品を見ていると日本人は決してクリエイティビティに欠けているなどということはないと思います。
こういう才能や成果物は多方面に活用可能だと思いますので、例えばサステナビリティとサブカルを組み合わせて何かできないか、などと考えたりしています。

そして、将来的にはこのような優秀な人と日本・世界を結びつけるような活動にも取り組んで、日本と世界の国々とそのビジネスをより活気づけられるようにしていけたらと思っています。

それにしても、人の心を捉えて話さないような成果物を簡単に作れ、簡単に多くの人にアクセスし、我々も無料で見ることができる、というのは本当に素晴らしいことです。
今もサブカル動画を見ながら、日本に生まれてきて本当に良かったとしみじみ思っています。

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なりたけ(MBAT2012番外編)

先日パリを案内してもらったときに、日本人欧州MBA在校生御用達(?)のラーメン屋に行きましたので、MBAT番外編としてレポート。

そのラーメン屋の名は「なりたけ」。結構有名なお店のようで、検索してみると色々紹介されているウェブサイトがありました。

周りでも「なりたけ大好き」、という声は多く、かねてより行ってみたかったのですが、さらに最近は日本食が非常に恋しくなり、一方こちらで売られているインスタントラーメンでは満足できず、絶対に行こうと決めていました。

お昼時に行ったらちょうど長い行列が。
人気店というだけありますね。日本人だけでなくフランス人もよく来るそうです。

なりたけ
土曜日ということもあり、結構な行列です。

しばらく待って、いよいよ入店。
席に座ると一枚の注意書きが目に入ります。

調整スープ
調整スープ!

このお店はこってり系で有名で、そのため調整スープを用意してこってり感が苦手な人でも大丈夫なようにしているようです。
ちなみに僕はこってりのままです。

そしていよいよラーメン登場!
今回注文したのは定番の味噌ラーメンでした。

味噌ラーメン
味噌ラーメン。

目の前に生ニンニクがあったので、人と会う予定があったにもかかわらず思いっきり絞って入れました(笑)

そしていよいよ食します。

・・・ああ、日本の味!!!

やはりこちらで食べるインスタントラーメンとは違います。
スープの味、麺の食べ応え、こってり感。
自分はやはり日本人だったんだと痛感しました。
日本食が恋しくなっている時点で日本人ですが。

日本食恋しさついでに餃子も注文しましたが、やはり日本の味。
そう、これが食べたかったんだ・・・。

オランダに来て5ヶ月。
やはり自分は日本人で、日本と切り離しては生きていけない人間なんだと感じる今日この頃です。

これから海外留学する方は、日本にいる間に存分に日本食(特にお寿司とラーメン)を楽しむことと、滞在先における日本食へのアクセスについて十分に考慮しておくことをお勧めします。

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MBAT2012

5月17日~20日はパリのビジネススクール・HECに欧州ビジネススクールの運動会であるMBATに行ってきました。
今年は13校、約1,300名の参加だそうです。

MBATはスポーツを通じて各校の親睦を図るイベントであると同時に、同時に各校の威信をかけた戦いでもあります。
我が校も忙しい中各種目練習を重ねて本番に備えていたようです。

実は16日23:59がOperation Managementの課題の提出期限で、ギリギリまで粘っていたので、それからの準備となり、かなり寝不足でした(多くのクラスメイトが同じような感じでした)。

ロッテルダムからパリへはバスで向かいます。
パリまでは約6時間。当日にも競技があるため、早朝6時の出発です。
必死に起きて準備して、無事に集合場所へ。

バス
パリへ向かうバス。2階建て。

みんなそろって出発し、高校生の修学旅行よろしく大騒ぎになるのかと思いきや、みんな前日の課題で疲れていたのかほとんどの人が寝ていました。
僕は隣のクラスメイトと話したり寝たり、という感じでした。

結構な長旅(しかもHECはHEC Parisといいながら、市街地からは結構遠いです)を終え、無事に会場に到着。
HECは広大な森林の中に位置し、空気がきれいです。

そして早速受付のあるMBAのビルに。

HEC入口
HEC MBAの建物。きれいです。

さっそくMBATの案内一式をもらいます。

MBATパンフ
構内の地図と食事の引換券。

初日はフットボールとバドミントンがあり、構内が広くてフットボールコートの場所がわからなかったのでバドミントンの応援。

どのチームもいい試合をしていました。
バドミントンはスピード感があるスポーツなので見ていて楽しいです。

ジムから出て見ると、かわいいわんちゃんが待っていました。

わんこ
今日のわんこ。

競技を一通り見終わると、ホテルに行ってしばしの休息。
ホテルは2人一部屋での宿泊だったのですが、同室の人が、かねてより話してみたかった人(PFI/PPPの経験者)だったので、ここぞとばかりに話していました。
PFI/PPPのことのほか、ビジネススクール以外のエラスムス大学で開かれる授業の話、お互いの故郷の話などをしていました。

そしてしばらくすると、ディナー・パーティのために再度HECへ。
運動着からきちんとした服装に着替えていざ出陣。

今年は食事に相当力を入れていたそうで、フランスらしくおいしい食事でした。

Dinner
ディナー会場。多くの人が詰めかけ大にぎわいです。

ディナーが終わると次はパーティ。
ガンガン音楽をかけて、とにかく騒ぎ、踊ります。
こういうパーティは初めてなのでどうしたものかと戸惑いましたが、とにかく周りに合わせて騒いでしました(笑)

Party
とにかく踊ります。みんなノってます。

そのまま12時くらいまで騒いで、そのままバスでホテルへ。
ベッドに直行です。

2日目は自分が参加するドッジボールがありました。
といっても午後なので、それまではバレーボールなどを応援していました。

ビーチバレー
RSM VS TiasNimbas。オランダ対決。

そしてドッジボール。
ドッジボールと言っても普通のドッジボールではなく、アメリカンドッジボールと言って、ボールを同時に6つ使うという慣れない種目です。外野はないので後ろからボールが来ないのは助かります。

ドッジボールは仮装にも賞が出ることになっていたので、各チーム趣向を凝らしていました。
我がチームは、服をオレンジで統一し、顔にオランダ国旗を書きました。

ドッジボール
RSMからは2チーム参加。

最初の相手はマドリッドのIE。
IEは他のスポーツでも戦っており、今大会の好敵手です(戦績はさておき)。

ドッジIE
IEのチーム。マント着てます。

さすがスペインのチームは面白いなー、と思ってみていました。

ちなみに頑張ったのですが惜敗でした。

2試合目はOxford。強敵です。
が、何とか勝ちました。僕はボールをキャッチされてアウトになりましたが。

ということで、自分が出た試合は1勝1敗でした。
ちなみに自分が退いたあとにもう1試合あったのですが敗れてしまい、1勝2敗という形になりました。まあ、1勝できたのでいいかな、というところです。

仮装で特に目を引いたのはLondon Business School (LBS)。
LBSは人数も圧倒
的に多く、どのスポーツも強いのですが、スポーツだけでなくノリのよさでも際立っており、仮装も気合いが入っていました。

ドッジボールLBS
LBS。ただただすごいです。

また、LBSの方が着ている服(運動着、パーカーなど)にはMBAの人が憧れるようなスポンサーの名前が記されていて、さすがLBSというしかありませんでした。
頭よし、ノリよし、体力あり、って…。

そして競技の時間が終わると、2日目もディナー&パーティ。
やはり騒ぎます。本当にみんな元気です。

3日目はHEC在校生の方にHEC構内とパリを案内していただきました。
HECはパリ市街地から離れた山の中にあり、本当に自然豊かです。
また、各種スポーツのコートも充実しています。しかも天然芝!

HEC構内
HECの中の道路。本当に森の中です。

HECフットボールコート
フットボールコート。天然芝できれいです。

HECを見学したあとは、パリの日本人街でラーメンを食べ、日本食の買い物にお付き合いしたあと、アウトレットモール”LA VALLEE VILLAGE”へ。
実はアウトレットモールを見て回るのが結構好きです。

アウトレット
アウトレットモール入口。

かたつむり
なぜかカタツムリがお出迎え。

ダンヒル
憧れのdunhill。

アウトレットモールの中

まさにブランドショップの村です。

多くの有名ブランドのアウトレットショップが並んでいて、色々と惹かれるものがありました(バーバリーのコートが半額!)が、とりあえず好きなブランドの割引されていたポロシャツを2枚買っておしまい。

夜はMBA受験仲間と夕食会をする予定になっていたので、急いでレストランへ。
同席したのはINSEAD(仏)、IMD(スイス)、Edinburgh/ESSEC(英・仏)、HEC(仏)、RSM(蘭)、さらにフランスMBA進学予定者、と多様なメンバーです。
みんな受験のときから励まし合ってきた関係なので、直に顔を合わせることはあまりないにも関わらず、特に緊張することもなくのんびり話せます。
今受験時を振り返っても、本当に素晴らしい仲間でした(まだわずか1年前!)。

夕食のときは、美味しいフランス料理に舌鼓を打ちながら、MBA生活についてそれぞれの学校の様子を話していました。
それぞれプログラムの内容や生活の様子が異なっていて、話を聞いているだけでも楽しかったです。
例えば、INSEAD,HEC,IMDは郊外型の学校、RSMは都会の学校ということで生活の様子も全然違います。
また、学校で食べられるランチの内容も全然違うそうです。

そんな話をしていたらずいぶん時間も経って、日付が変わろうとする頃にお開きに。
その後は各人のホテルや住まいに寄りながら、自分もホテルまで送っていただきました。

マカロン
最後に出たマカロン。美味です。

4日目は11時頃にホテルを出発し、一路ロッテルダムへ。
ロッテルダムに着いたのは18時を回っていたと思います。
7時間、夜行バスの東京ー仙台よりも長いですね。なかなか大変です。

そのまま自宅に帰り熟睡。長い週末が終わりました。

当初の目的の一つであるネットワーキングはあまりできず、残念ではありましたが、一方でクラスメイトとは仲良く過ごせたし、前述の同室の人とも話す機会ができて、大きな収穫がありました。どんちゃん騒ぎ風パーティも経験できてよかったです。

また、何人かの他校の人と話したりしましたが、意外に話せる!と自分のことながら勇気づけられる思いでした。

ちなみにRSMはスポーツ自体では他校を圧倒、というわけにはいきませんでしたが、チームワークの良さではひときわ目立っていて、チアリーディング賞を受賞したと聞きました。
また、他校の方からもRSMの団結の強さを褒められました。
こういうところはまさにRSMの良さですね。

そして、MBATが楽しかったので、HECのMBAT記念シャツを買ってきました。

シャツ
オレンジがRSM特製シャツ、白はHECのMBATシャツ。

HECのシャツを学校に着ていったら、クラスメイトに帰れ!と言われました(笑)

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MBAT前夜

留学するときに気をつけるべきこと、学ぶべきこととして、「自分の常識・経験が絶対的なものではないことを意識する」ということがあると思いますが、過去自分の中で意外だったこととして、「運動会が春に行われることがある」というものがあります。
小学校から高校まで運動会はずっと秋に行われていたので、春に運動会があるという話を聞いて驚きました。

しかし、運動会が春に行われるのは日本だけではありません。欧州でも春に行われる運動会があります。
そのうち、我々にとって最も重要なのは、MBA-tournament、MBATです。

MBATとは欧州のビジネススクールが、パリのビジネススクール・HECに集まって行う運動会で、今年は欧州各国の13のビジネススクールが参加するようです。
ちなみに、MBA生のみでなく、ビジネススクールの他コースの学生、卒業生、家族なども参加できるようです。
毎年HECの方のご尽力で楽しいイベントになっているようで、本当にありがたいです。
IESEの”Doing Good and Doing Well”イベントでも感じましたが、このような大規模なイベントを毎年こなすというのはすごい責任と負担が伴うものでしょうから、本当にすごい能力とリソースを持っているんだと頭が下がります。

種目はサッカーやバスケットボール、ゴルフ、ラグビーなどメジャーなもののほか、ペタンクやアルティメットフリスビー、さらにはチェスまであります。チェスがスポーツだということを初めて知りました。

実はMBATというイベントに受験生のときから関心を持っていて、RSMを選んだ一つの理由はMBATに参加している、というものもあります。

種目にもよりますが、ずいぶん早くから興味のある人が集まって練習している種目もあり、特にMBATが近づいてくると色んな種目を練習している人が見られました。

スポーツの中では野球が好きなのですが、残念ながら欧州なので野球はなく、代わりににたスポーツであるクリケットに関心を持ち、練習に出てみました。

クリケット
クリケット。打ったら走るのは野球と同じです。

投手、打者、野手がいて、打ったら走るなどの基本動作は野球と似ている一方、投げ方が野球と違ったり、ウィケット(打者の後ろに3本の棒が立っていて、それを倒されるとアウト)を守ったりと、違うところもあってとまどったりもするのですが、結構楽しくプレイすることができました。

また、小学生の頃に少しバドミントンをやっていたこともあり、バドミントンの練習にも参加したりしました。

バドミントン
バドミントンは女性の参加者も多いです。

久々のバドミントンでしたが、思ったよりは体が動きました。
もっとも、練習翌日は体の節々が痛かったですが。

練習することによって、運動不足が多少なりとも改善されたこともよかったですが、それ以上に普段話さない人と話すきっかけができたということの方が大きな収穫だったと思います。
スポーツを一緒にしていると、言葉を交わさなくても何となくフレンドリーになりますし、それは日常での関係の円滑化にもつながると思います。

このように2つの種目の練習に参加しましたが、実際に出場するのはなりゆきでドッジボールになりそうです。
しかも、日本で慣れ親しんだドッジボールではなく、アメリカンドッジボールという、 6つのボールを同時に使うという難易度の高そうな種目です。ただ外野は無いようですので、それは救いですね。前見てたらいきなり背中にぶつけられるとかたまりませんから。

会場のHECには学校からバスで行くことになっています。
朝6時半に学校に集合で、数時間かけて会場に着きます。
大人数でバスに乗るというのは修学旅行を思い出させますね。
ちなみに社会人になっても夜行バスにはよく乗っていたので、バスの長旅は結構平気だったりします。

今回は運動会そのものだけでなく、パーティでの色んな人との交流、さらにはMBA受験仲間との再会など色んな楽しみがあるので、充実した時間にしたいです。

ということで、RSM並びに各校の健闘を祈りつつ、荷造りに取りかかろうと思います。

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PLD Policy Presentation

2学期が始まって3分の1ほどが過ぎた5月の第1週は2回目のPersonal Leadership Development(PLD)でした。

講義もありましたが、今回のPLDの目玉は”Policy Presentation”。自分たちで社会を良くする提案を考えるというもので、国連のミレニアム開発目標に掲げられた8つの課題から一つを選んで、なぜこの問題がなかなか解決されないのかということと、それを踏まえてマクロ・ミクロレベルの提案を考え、チームでプレゼンテーションをする、という内容です。

我々のチームは初等教育の充実というテーマを選びました。
理由としては、初等教育は各人に対し生涯の効果をもたらすこと、初等教育の充実自体が他の課題の解決策になること(実際他の課題を選んでいたチームもその解決策として初等教育の充実を挙げていることが多かったです)、などがあります。

プレゼンテーションはクラスメイトの他、MBAの学校関係者(Academic Directorやキャリアセンターの担当者、EMBAの担当者など)の前で行われました。

3日間あるうちのプレゼンの日程のうち、我々は最終日。
先にプレゼンをしたチームの出来が予想以上によかったので、ギリギリまで修正を加えてプレゼンに臨みました。

また、前日にはリハーサルも行ったのですが、とにかく勢いよく、簡潔に(必要ないことは極力話さない、隙を作らない)ということをアドバイスされていましたので、自宅でも練習していました。

さて、プレゼン当日。
イントロダクション(アイスブレイク)をチームメイトのオランダ人がうまくこなし、ついに自分の番。
自分のパートは、まず我々のミッションを強く訴え、その後になぜ初等教育かということを簡単に説明し、プレゼン全体の流れを紹介して次につなぐというものでした。

で、「我々のミッションは・・・」というところでバトンを渡され、

勢い良く「To send less fortunate children to primary schools!」と、高らかに宣言し、ここで拍手などが出るという想定で進めていたのですが、反応があまりなかったので、自分で拍手して無理矢理拍手してもらいました(汗)

次のパートはなぜ初等教育を重要視するのか、ということ。
主な理由として、
(1)読み書きを覚えることで視野やコミュニケーションが豊かになること
(2)初等教育が他の重要課題の改善に結びつくこと
(3)初等教育は社会・経済の発展に結びつくこと
(4)教育の効果は長続きする(一過性ではない)こと

をそれぞれ簡単な説明を加えて挙げました。


なぜ初等教育なのか?という内容のプレゼン

そして最後にプレゼン全体の流れを説明してバトンタッチ。
自分のパートは3分くらいのプレゼンでした。

その後はチームメイトが各パートをしっかり説明し、質問にも適切に回答しプレゼン終了。

何とか無事にプレゼンを終えたのは良かったのですが、反省点の多い課題でした。
というのも、実はこの課題についてはチームリーダーという役割を担っていて、プレゼンの作成や役割の割り振りなどをリードしなければいけない立場だったのですが、最初こそリードしている感じだったのですが、気がついたら一フォロワーになっていました。
もちろん英語力の問題もあるのですが、そもそもリードの仕方について深く考えていなかった(準備不足)というのが大きな原因だったと思います。

多分もう一度くらい課題のリーダーになることがあると思うので、そのときは何とか工夫してうまくリードしていかないと、と今から悩んでいるところです。

ちなみに他のチームのプレゼンも素晴らしいできで、提案するアイデアだけでなく、プレゼンの見映えやデータの見せ方、説明の仕方などにすごく工夫が凝らされていました。

これまでの社会人経験でプレゼンをするということがなかったので、これがプレゼンというものか、と目から鱗でした。これだけでも貴重な経験ではありました。

また、途上国の課題を考えるときに、実際にそういう経験をしている、あるいは見聞きしているクラスメイトもたくさんいて、彼らの口から発せられる言葉には説得力がありました。

大学生のときにも途上国の問題を考えることはありましたが、ある人に「君はアフリカに行ったことがあるのか?」と問われたときに何も言えなかったのを思い出しました。
日本の恵まれた環境の中にいて途上国の問題を議論しても、それは結局机上の空論にしか過ぎないんだと感じました。

幸いにして、今その当事者たちと直に話し合うことができる場にいます。
プレゼンの練習も含め、この貴重な時間を決して無駄にしないようにしたいものです。

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