試験結果(2)

試験ラッシュを乗り越えて

先日の記事でも書いた通り、10月末に東洋史概論・美術史概論・平安文学論の3科目の単位修得試験を受けました。

複数科目を受けると土日がほぼ潰れてしまうのが残念ですが、アウトプット自体も勉強になるし、回答用紙を郵送し終えたあとの解放感も好きなのでよしとします。
業務上受験が必要でない資格試験とかも勉強したり受験したりしているときにどうしてわざわざこんなことをしているのだろうと思うこともありますが、試験が終わった後の解放感も理由の一つかもしれません。

まだいくつか履修科目が残っていますが、その数だけ解放感があると思うと楽しみです。

 

試験結果

さて、試験結果ですが次のようになりました。

とびぬけた点数はありませんが、それなりの成績で単位を修得することができました。
特に美術史概論は苦手な分野だったのできちんと点数が出てよかったです。まじめにテキストを読んでいると身につく、というのは今後の学習でも大事にしたい教訓です(それだけにテキスト選びが重要になりますが)。

 

現状と今後の学習

今回の試験結果を受けて、現在の単位修得状況は次のようになっています。

概論系科目(4単位):考古学概論・東洋史概論・美術史概論
各論系科目(2単位):言語伝承論・平安文学論・民俗学・観光論・文化財学講読Ⅰ
スクーリング科目(2単位):歴史地理学・文化財学演習Ⅰ・文化財学講読Ⅱ

4年時に卒業論文に取り掛かる資格が概論系科目2科目の単位修得なので、これで来年卒業論文を作成することができます。
ちなみに卒論とは言いつつ、卒論を先に仕上げその翌年(5年次以降)に卒業に必要な単位をそろえて卒業することもできるようです。

ただ、最近は卒論のテーマを何にしようか迷っています。
当初は後北条氏関係のテーマにしようと思っていたのですが、本業の資産運用業界でESG(環境・社会・ガバナンス)投資がメインストリームとなりつつあることや学生時代からCSR(企業の社会的責任)に関心があったこと、自分の学ぶ歴史学も社会の役に立てたいという考えから公害や災害、エコ関係も考えられないかと思っています。
特に最近磯田道史先生の「天才から日本史を読みなおす」という本を読んで歴史上の事例を学ぶことで現在においてもリスクの軽減や仕組みの改善につなげられるかもしれないと感じています。

 

 

これらのテーマを文化財という枠の中でどのように取り扱うかも考えなければならないのですが、それもまた楽しいものだと思います。
奈良大学通信は卒業論文が書きたくて入ったという人もいるみたいですが、その気持ちはよくわかりますね。

卒業論文とは別に履修科目の単位修得も忘れてはいけませんが、今は西洋史概論の学習をしています。
科目で扱う内容は古代ギリシア・ローマで、レポートはその中で好きな時期を選んで論ずることになります。
私は後期ローマ帝国について論じようとしていますが、名前や政治の展開がうまく覚えられず、まとめるのに四苦八苦しています。
美術史概論よりはやりやすいと思ったら、美術史概論の方がまだやりやすかったというオチ。。。

でも美術史概論も同様ですが、苦手な分野ほど頑張って勉強するので終わった時には以外に頭に入っているような気がします。
一応外資系企業にいるので西洋史にはなじんでおきたいし、これもプロフェッショナルへの道だと思って頑張ります(笑)

 

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美術史概論(2)_自習

知識が増えると生活の彩りも増える

先日所用で三重に行ったのですが、せっかく関西に行くのなら奈良大学でいろいろ学んでいることだし関連する場所にも行ってみようと思い、京都に足を延ばすことにしました

外国人観光客にも人気の京都を楽しむなら今のうちに行っておいた方がいいというのもありますが、それ以上に美術史概論のテキストで触れた仏像を実際に見てみようと思ったことが大きいです。

神社仏閣は好きでよく訪れるので仏像も目にはしますが、仏像自体を積極的に観察しようと思ったのは初めてのことです。
最初は単位のためとか、一応知識としては頭に入れておこうと考えて履修した美術史概論ですが、関心が薄くても能動的に学ぶとそれはそれで関心が出るもので、知識が増えると関心や好奇心を感じるポイントもその分増えて、見える景色も変わってくるものだと思いました。生活に彩りが出る、ということもできるでしょうか。

ということで、半日という短い時間でしたが奈良大学の科目の延長の個人学習(?)をご紹介したいと思います。

 

美術史概論・自習編

東寺(教王護国寺)

京都には何度か訪れたことがありますが、京都駅の北側ばかり行っていて南の方には行ったことがないので、今回は南側を動こうと考えていました。

その中で是非とも行きたかった場所の一つが東寺(教王護国寺)でした。
というのも、美術史概論のテキスト『日本仏像史』では平安時代の仏像として東寺のものが多く取り上げられていて、せっかくなのでテキストと実物を見比べてみたかったのです。あと、テキストの説明を見ながら実物を見てみたかったのもありますね。

京都には観光日前日の夜に到着する予定だったので、東寺の近くのホテルに泊まったのですが、たまたまライトアップのイベントが開催されていたので、ホテルに荷物を置いてすぐに行ってきました。

ライトアップされた東寺の五重塔

調べてみると京都だけでも複数のお寺でライトアップのイベントが開かれているようでした。紅葉の季節ですから、どのお寺・神社でも幻想的な景色が広がっていそうです。
私が見た景色も写真よりもっときれいだったので、もう少しうまく撮影したかったです(汗)

それはさておき、翌朝改めて仏像を拝見しに東寺へ。

五重塔や御影堂もよかったですが、お目当ては講堂の仏像群です。

東寺の行動と美術史概論のテキスト。テキストのおかげで有意義な学びに。

講堂の仏像はいくつかテキストの中で説明があったので、テキストの写真や説明と見比べながら実物を観察しました。
テキストの写真と実物では印象が異なりますし、テキストの説明も実物を見るとそうかなあ?と必ずしも腹落ちしなかったのですが、これも実物を見たことによる学び・収穫だと思います。
もちろんテキストの説明を否定するつもりはないのですが、美術という分野では自分で何かしら感じることも大事でしょうし。

萬福寺

今回の京都観光で行きたかった場所は東寺と宇治の平等院鳳凰堂でした。
そのため、東寺から京都駅に戻り、JR奈良線で宇治に向かったのですが、途中で黄檗駅という駅があることに気づきました。
黄檗駅というと、江戸時代に広まったとされる禅宗の黄檗宗と関係があるのかと思い調べてみると、黄檗宗の総本山の萬福寺があるということなので途中下車して伺うことにしました。

萬福寺総門

萬福寺の魚梆

萬福寺にもテキストで紹介されている仏像がありました。十八羅漢の蘇頻陀尊者という仏像で、テキストでは生々しい容貌・ねちっこい衣文表現という説明がされていましたが、確かに濃い表情で衣服もひだが多い印象を受けました。そしてそれは中国由来の黄檗宗独特の表現で一般的にはならなかったそうですが、確かに他の仏像とは全然違う感じでした。
もっとも、日本の仏像も昔から中国の影響を受けているので、黄檗宗のものが当然に異質な存在になったわけではなく、長い時間を経て日本でも日本独自の仏像のあり方が確立していたというだけなのでしょう(テキストでも奈良時代においてすでに唐風は盲目的な追従の対象にはならなかったことが指摘されています)。

また、萬福寺の魚梆(ぎょほう)も名物のようで御朱印にもなっていました。
たたいて時間を知らせるものらしく、ちょうど僧侶の方が叩いているのを見かけました。

平等院鳳凰堂

萬福寺の後は本命の平等院鳳凰堂へ。
宇治駅を降りて少し歩くのですが、その途中にはお茶のお店がズラリ。さすが宇治。

そしてお目当ての平等院鳳凰堂。思ったよりは大きくありませんでしたが、池の前に悠然と佇む様はまさに世界遺産。ただでさえ美しいのに紅葉に彩られているので、ずっと見ていても飽きません。

平等院鳳凰堂。正面から見たら10円玉の景色に。

鳳凰堂の中に入るのは待ち時間が長かったのでパスしましたが、鳳凰堂に保管されている品々は見学可能でした。テキストでは雲中供養菩薩という仏像群(たくさんあります)のいくつかが紹介されていて、それと見比べながら見ていました。雲中供養菩薩はその名のとおり雲に乗っている菩薩が色んな楽器を弾いたりしている仏像なのですが、ユニークなので興味深かったです。記念にポストカードを買ってしまいました(笑)

伏見稲荷大社

仏像見学という意味ではこれで終わりなのですが、京都の南側というと千本鳥居で有名な伏見稲荷大社も外せません。

こちらも奈良線が最寄り駅なので、宇治から京都駅に帰る途中に寄りました。

千本鳥居。迫力がすごい…

千本鳥居はその名のとおり鳥居がひたすら続く鳥居のトンネルですが、之だけ鳥居が並んでいると圧がすごいです。

 

言語伝承論・自習編

JR奈良線で宇治に向かっていると、木幡駅という駅があるのに気づきました。
その駅を見て思い出したのが言語伝承論のテキスト。というのも、取り上げられている歌に木幡を詠んでいるものがあり、著者が木幡駅の駅名標の写真を載せているのが印象に残っていました。
ちなみに駅名標という言葉を今調べて初めて知りました(笑)。

せっかくなので、自分でも一枚撮影。

言語伝承論のテキストにも載っていたJR奈良線の木幡駅の駅名標。

ちなみに取り上げられていた歌は下記のものです。

青旗の 木幡の上を 通ふとは 目には見えども 直に逢はぬかも 
(万葉集 巻二の一四八)

この歌は天智天皇の皇后・倭太后が天皇の危篤にあたって詠んだ歌で、天皇の魂が木幡を通っているのは見えるのに物理的には会えないという辛い感情が表されているとされています。

ここでなぜ木幡という地名が出たのかというと、木幡は交通の要衝で太后の下に通う天智天皇の魂を表現するに相応しいからという理由があるそうです。冒頭の青旗は語呂として木幡と合うということで用いられています。

言語伝承論も勉強する前はそれほど関心を持っていませんでしたが、勉強しておいてよかったと思いました。どこで何がつながるかわからないものですね。

 

平安文学論・自習編

宇治といえば宇治茶のほかに源氏物語の舞台となったことでも知られています。
源氏物語の終盤の「宇治十帖」が宇治を舞台にしていて、宇治川付近では源氏物語のモニュメントがたくさんありますし、近くには源氏物語ミュージアムもありました。

源氏物語ミュージアムは時間の関係で行けなかったのですが、源氏物語のモニュメントを見ながら平安文学論で源氏物語の婚姻関係も勉強したことを思い出しました。
ちなみに試験も源氏物語のヒロイン・紫上の法的なステータスについて述べるというもので、なぜ紫上は妻ではなく妾であるのかを論じました(試験は無事合格しました)。

宇治十帖をモチーフにしたモニュメント。

平安文学論では古典そのものを読み込んだわけではなく、源氏物語もしっかり読んだことがないのでこれを平安文学論の自習といっていいのかわかりませんが、まあ少しでも関心を持てたということでヨシ!

 

学びは旅行を楽しくする

ということで、駆け足で京都の南側を巡ってきました。

奈良大学で学んでまだ半年程度ですが、それでも京都の旅行を有意義にした学びが多かったことを実感しています。
特に美術史概論・言語伝承論・平安文学論と履修前は関心が薄かった科目の学びが貢献していて、そのような分野を学ぶことができたということが特に収穫のようにも思えます。

そして、学んで知識をつけると旅行が楽しくなるということも改めて感じました。
これは歴史や芸術に限らずどの分野にも言えることだと思いますので、これからもアンテナを高く張って旅行のスパイスにできるように意識していこうと思います。

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試験ラッシュ

試験漬けの週末

試験ラッシュ前史(?)

コツコツと続けている奈良大学の勉強ですが、今週末は東洋史概論、平安文学論、美術史概論と3科目の試験を詰め込みました。
美術史概論はもう少し先の予定でしたが、レポートが予想外に早く帰ってきてギリギリこのタイミングの受験を申し込むことができるタイミングだったので速達で・・・受験を申請しました。

というのも奈良大学通信教育部の試験はレポートが返却され合格した後に、郵送で単位習得試験の受験を申し込む必要があります。レポートはメールで提出できるのに受験申請は郵送というのは違和感がありますが、何か事情があるのでしょうか。
可能であればこちらもメールで申請できたらありがたいのですが。

ともあれ、無事に3科目受験と相成り、土曜日に東洋史概論・平安文学論、日曜日に美術史概論を受験しました。
今回も在宅試験のため、各試験時間に発表される設題番号に対応する設題について解答用紙に回答してその日のうちにポストに投函するという形でした。
恐らく消印の日付で当日の投函か否かを判断していると思いますが、私は小心者なので最寄りの郵便局の窓口(ゆうゆう窓口)で郵送しています。

 

怒涛の試験ラッシュ

試験に回答するためには、当然ですが試験問題に対して回答を考えた上で回答用紙に書き写す必要があります。
1科目あたりの文字数が決まっているわけではないですが、A3の回答用紙2/3以上と考えると少なくとも1,000字は欲しいですし、1,200~1400字程度が妥当な量だと感じています。多すぎても採点が大変でしょうし。

したがって最初の壁は回答を考えること。幸い在宅試験なので設題州の問題すべての回答を事前に考えて覚えておく必要はなく、試験開始後に回答を考えることができます。
10問分回答を考えるのもそれを覚えるのも想像を絶する苦労ですが、それがないのは助かります。ただ、本当に学んだ内容を身に着けるならすべての問題の回答を考える方がいいと思います。アウトプットは知識の定着にとても役立ちますので。

ただ、テキストをきちんと読み込んでレポートを提出していれば回答を考えること自体はそれほど難しくないとも思います。どの問題であってもだいたいこんな感じの回答をすればよく、そのためにはテキストのどこを確認すればいいのかが容易につかめるようにになっています。

しかし、その回答を回答用紙に写すのは頭を使わない代わりに結構な重労働です。最近は手で文字を書くことがほとんどなく、短時間で1,200文字、複数科目だと2,000-3,000字といった量を書くのは結構疲れます。
特に難しい字が出てきた場合はどんな字か確認しながら丁寧に書かないといけないので気を使います。廬舎那仏るしゃなぶつ坐像(東大寺の大仏など)の「廬」とか、Wordの字をかなり拡大して確認しました(笑)
そして手書きで書くのは思ったより時間がかかります。字がうまく書けないと何度も消しては書き、なんてこともあります。

土曜日はゆうゆう窓口が18時まで開いているのでまだ余裕がありますが、日曜日は15時までなので窓口で出そうと思うと結構急ぐ必要があります。2科目だと十分に回答を考えるのは難しいかもしれません。

そのようなことも考え土曜日に2科目、日曜日に1科目としたのですが、おかげでそれぞれ無事に窓口で差し出すことができました。
ついでに本日はそのまま投票もできてよかったです。

 

解放感がたまらない

週末の日中のほとんどを使いましたが、そのおかげで無事に3科目の試験を終えることができました。結果はともかく、試験終了後の解放感はいいものです。

一仕事終わったら、やっぱりお酒です。投票もしたので二仕事?

ということで、レポートで苦労した美術史概論のテキストを肴に酒盛りです。

ビールの魔力にはかなわない

美術史概論にはてこずりましたが、おかげで得たものもありました。
正直、仏像大好き(はーと)みたいな感じになったわけではないですが、各時代の仏像がどのような背景で生まれたのか、仏像のどの点が見どころなのかということが少しわかったような気がします。
美術なので「考えるな、感じろ」の方が楽しめるかもしれませんが、私のような歓声の鈍い人間には「感じるな、考えろ(理解しろ)」というアプローチも美術に触れるために有効な気がしました。
今ではこのテキストを読んだのもいい思い出です。
この辺りについてもいずれ記事にしたいです。

ちなみにビールを飲もうと思ったのは、先日プレイしていたゲームで「仕事終わりには生ビール」的な展開があったからでした。
どんな世界でも「まずはビール」なんでしょうか。

 

酒好きの社会人には共感しかない解放感(笑)(『閃の軌跡Ⅲ』©Nihon Falcom Corporation)

この直前が「ぷっはあああー!」なの、わかりみしかありません。
学生の時はあまりビールの良さがわかりませんでしたが社会人になるとたまらなくなるの、何なんでしょうね?
仕事にせよ試験にせよ、この一杯、この解放感のために頑張っているという感がなくもなく、やはり人生ある程度の負荷は必要なんだなと思ったりもします。

とりあえず試験が終わりブログも書いたので、これから週末最後の時間でがっつり解放感に浸ろうと思います。

 

ぷっはあああー!

 

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