Goldman SachsがSocial Impact Bondに投資

タフながらも非常に楽しかったAdvanced Strategyのクラスも無事に終わり、ついに夏休みがやってきました。
約1ヶ月の夏休みの間に、両親・義父母と一緒にオランダ・フランス・イタリアを回る予定です。

また、卒業を4か月後に控え、そろそろ就職活動の準備を本格的に始めようかと思っています。
もともとソーシャルファイナンスに関心があって留学しているのですが、最近はSocial Impact Bondという仕組みに興味を持っています。

Social Impact Bondとは、簡単に言えばある社会課題について解決するような取り組みに投資し、その課題が緩和されれば、そのパフォーマンスに応じて政府や自治体などから報酬が与えられ、債券のリターンとなるという仕組みです。

例えば、政府が失業者の数を減らしたいと考えた時に、一定の基準を超えたらパフォーマンスに応じて報酬を出すことにします。
それに対して、具体的な取り組みを行う企業や非営利団体はお金を集めるために、パフォーマンスに応じてリターンが異なるSocial Impact Bondを発行し、資金を調達します。
そして実際に発行団体がその活動を通して求められる水準以上の効果を生むことができたら、それに応じて政府が報酬をその団体に出し、その団体は必要経費などを差し引いて債券のリターンとします。
一方、一定水準未満の効果の場合は報酬額も減らされるため、リターンについても低下することになります。

このような債券を発行、投資することによって、社会的な取り組みと経済の理屈が融合し、より適当な能力や知識のある団体が社会的な課題の解決を進めていく推進力になる一方、投資家にとっても新たな投資機会になるのではないかと期待しています。

そんなことを考えながら、ちょうど授業も終わったので色んなニュースを見ていると、面白い記事に出会いました。

それは、大手投資銀行Goldman SachsがSocial Impact Bondに投資をするというもの。
黒人・ラテン系の青少年犯罪者の再犯率を刑務所での教育・トレーニングを通じて改善するというプログラムで、10%低下させると$9.6M (=7.7億円)の償還があり、それ以上の場合はさらにリターンがある一方、10%未満だと逆に損失が出ることになっています。

Goldman Sachsがこのような分野に投資するということは、このプログラムからリターンが見込めるということと同時に、今後こういう分野の業務も手がけるのだろうか、とも考えてみたりしました。

もしGoldman Sachsのような会社がこの分野の金融商品開発に乗り出せば、社会課題解決に取り組む非営利団体の資金調達のあり方も変わってくるでしょうし、それに伴い社会課題に取り組む際の官民+金融の役割にも変化があるでしょう。

この動きを契機によりSocial Impact Bond、ひいてはソーシャルファイナンスにより注目が集まり、新しい資金の流れが確立してほしいと思います。

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Advanced Strategy Presentation

7月中旬から始まった3学期メインのAdvanced Strategyのクラスは後半に入り、後半はチームごとに割り当てられた国と企業について、それぞれの歴史や社会、地理、人口分布、政治とビジネスをリンクさせながら分析するプレゼンテーションを行います。

我々のチームのお題は「サブサハラ地域とMTN」でした。
MTNというのは南アフリカ発祥の携帯電話会社で、アフリカにおけるリーディングカンパニーの一つです。
そのMTNがいかにしてサブサハラ地域でビジネスを拡大できたのか、ということについて、南アフリカ・ナイジェリア・ウガンダの各地域の歴史や地域の事情と絡めて分析を行います。

具体的には各国のデータを集めた上で、南アフリカでは携帯は十分普及し、一方VodacomというVodafone系の強い競合会社があるので、むしろ人口が多い一方携帯普及率が50%程度で、著しい経済成長を続けているナイジェリアに進出したのが功を奏しているという流れの分析でした。

分析についてはアフリカ大陸・3つの国・MTNのパートに分割し、自分はMTNのパートを担当しました。
会社の歴史、データ、SWOT分析はもちろん、携帯電話事業の前提となる規制の状況などについても調べました。
ちなみにMTNは1994年設立でこれはネルソン・マンデラ大統領の就任の年でもあります。
その少し前の1991年に南アフリカでは電話事業の民営化・自由化が実施されており、MTNの参入もこの自由化が背景となっています。

そして調べた内容をプレゼン資料に落とし込んでいくのですが、それが意外に厄介で、「何をどのようにロジカルに訴えるか」ということを考えながらプレゼンを作らなければいけないのですが、つい漫然とした構成にしてなかなかappealingではないものになったりして、プレゼンを通して人に訴えかけることの難しさを改めて感じました。
結局チームメイトの力を借りて形を整えることになり、少々忸怩たる思いが残ることになってしまいました。

しかも最後の方は期限が迫る中の作業となりかなり厳しいものでしたが、なんとか滑り込みで完成させることができました。

そしてプレゼン資料を提出した翌日にはプレゼン本番です。
全体のプレゼン時間は45分、そのうち会社概要の説明として7分間を担当することになりました。

早速自宅でも練習していたのですが、Facebookで「今練習中ー」とつぶやいたら多くのクラスメイトから励ましの言葉をもらい、背中を押される思いでした。

そして本番。
各地域の説明の後に出番が回ってきました。

2
MTNの会社概要についてプレゼン

クラスメイトたちからは、とにかくしっかり大きい声で話すようにとのアドバイスをもらっていたので、とにかくそのことに注意して話すようにしました。

前日に寝床の中でもとにかく練習していたこともあって、頭が真っ白になることもなく無事に話し終えることができました。

プレゼンが終わるとQ&Aで教授やクラスメイトから質問が飛んできます。
本当はここでテキパキ動かなければいけないのですが、どうも頭の回転が悪く、なかなか貢献することができませんでした。
遅ればせながら一つ回答案を作ったのはいいのですが、議論の流れの中ついに発言する機会はなく、質疑応答では一人だけ発言することなく終わってしまいました。
考えてみれば事前に予想できる質問だったので準備しておくべきだったのですが、準備不足だったと言わざるを得ず、またも悔しい思いをしてしまいました。
本当にプレゼンも質疑応答も大変です。

とはいえ、何とか終わったのでほっと一息。
あとはクラスメイトのプレゼンを聞くだけです。

我々の翌日には「韓国とサムスン」、「日本とソニー」のプレゼンがありました。

それぞれ非常に素晴らしいプレゼンでしたが、特に「日本とソニー」のプレゼンでは、日本の歴史だけでなく、日本人の性格・気質にまで踏み込んだ分析で、ききながら改めて日本人の気質を再発見したような気持ちになりました。

もちろんソニーという会社についての分析も見事で、ソニーの成功と失敗、そして今後とるべき戦略についてよく描かれていました。

そして、最後には「ありがとう」と日本語でプレゼンを締めくくってくれました。

ありがとう
Thank youの代わりに「ありがとう」。

チームには日本人はおろかアジア人もいないにもかかわらず、ソニーのことや日本・日本人のことについて詳細に触れられていて、自分自身知らなかったようなこともあり非常に興味深いものでした。

このテーマは基本的に日本の過去の栄光と現在の失敗(直前のプレゼンテーマである韓国との比較でなおさら…)、という流れではあるのですが、その中でも日本の魅力についてはいろいろ話が出て、日本はまだその魅力を保っていることが確認できました。

そんな話を聞きながら、今後日本の社会や組織が外国人に対する許容力を向上させたなら、是非彼らにも日本で働いてみてほしいと思ったりもしました。

気がつけば3学期ももう終わりで、あと4か月でこの素晴らしいクラスメイトとの時間も終わることになります。
このAdvanced Strategyのクラスを通じてビジネス特にの関係性を学んだことで、より多くのクラスメイトのバックグラウンドについても知りたいと思うようになりました。

ということで、これからでも少しでも多くの人と何とか関係を築いていけたらと思う一方、より多くの人に日本の色んなことを伝えていきたいところです。

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初めてのヒアリング

留学も折り返し地点、授業や課題の量も少なくなって余裕ができてきたこともありぼちぼち就職活動を始めているのですが、それと平行して当初の留学の目的であったネットワーキングやソーシャルファイナンス関連の見聞を広げると言ったことにも取り組んでいきたいと思っています。

ということで、関心のある人にLinkedInでつながってお話をお聞きしたい旨メールを送ったりしていると、親切にも一人の方が質問に回答してくださるとのお返事をいただきました。

その方はRSMのExecutive MBA在校生で、オランダの大手銀行でサステナビリティ関連の業務をされていて、その業務はまさに自分の関心分野だったので、お話を伺えるのを非常に楽しみにしていました。

そしてその方は偶然にも学校のキャリア関係イベントにも参加されるということで、その時に時間をいただいてお話を聞くということになりました。

英語での応答はうまくできるか、先方の気分を害したりしないか、など不安な点は多々ありましたが、一度話してみると結構話せましたし、それなりに専門的な内容でしたが概ね先方の仰ることは理解することができました。

サステナビリティ関連の業務ということで興味深い実務の話を伺う一方、現実との葛藤も垣間見え、サステナビリティやCSRといっても取り扱いが難しいのだと思いました。
これらをいかにビジネスの中に無理のない形で組み込んでいくか、ということに今後のキャリアの中で取り組んでいけたらと思いました。

何はともあれ、初めての独自のコンタクトは成功裏に終わりました。
この勢いに乗って、今後も色んな人にコンタクトをとって見聞を広げてみたいと思います。
実は次のキャリアは資産運用会社の証券アナリスト(いわゆるバイサイドアナリスト)や銀行の法人向け業務など、外部の人と積極的にコミュニケーションをとるような仕事を希望しているのですが、こういう取り組みを続けていれば、自然とそのようなキャリアに適した経験ができるのではないかと期待していたりもします。

ちなみにRSMの卒業生でソーシャルファイナンス機関にいる人はほとんどおらず、一方卒業生以外はコンタクトに対し芳しい返事がなかなかないというジレンマもありますが、そこはとりあえず強行突破で行こうと思います。

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イチロー、電撃移籍!?

オランダに来て気がつけば7か月目。
そろそろ就職活動の準備も始めなければいけない、ということで、特定の業種・職種は定めないながらも関心を持ったところへの応募書類などを作成しています。

昨日も応募書類の作成を終えて一眠りして、そして今日起きてインターネットを開いてみたら、妙にイチローの話題が出てくる。
まさか引退の発表でもあったのか、と思ってチェックして見ると、なんとニューヨーク・ヤンキースに電撃移籍していたんですね。しかもすぐにマリナーズとの試合に出場してヒットまで打っている。

これは本当に驚きでした。突然の移籍、まるでビジネスで出張しているかのような出場、そしてこれが本人の志願によるものであったこと。

彼の偉大な点はいくつもあると思いますが、特にすごいと思うのは彼が常にリスクを冒してConfortable Zoneを出て行っていることです。

一番の決断はおそらくメジャーリーグに移ったことでしょう。
当時の彼は日本国内で敵なしとも思われる地位を築き、そのまま日本にいれば一生安泰だったと思います。年俸10億円、ということもあったかもしれません。
しかし、彼はその道を選びませんでした。

彼は常にフォームを研究・改造しているとも聞きます。
スポーツ選手にとってフォームの改造は非常にリスクが大きいそうで、実際にフォーム改造をきっかけに成績が下降した選手も多いです。
彼は素晴らしい成績を残し続けているにもかかわらず、敢えてリスクを冒してさらに上を目指している、その姿にはただ拍手を送るしかありません。
(ちなみにStrategyの重要な要素に「環境に適合する」ということがあり、フォーム改造の事例もその一つとしてAdvanced Strategyのクラスで紹介されていました。)

彼とはレベルが違いますが、自分も様々な形でComfortable Zoneを抜け出す努力をするように心がけていますので、彼の考えには非常に共感を覚えます。

前職を辞して留学をすることについても、多くの人から「なぜ安定して落ち着いた生活をやめて、言葉の壁もあり、再就職のリスクもあるような道を選ぶのか」と聞かれました。
しかし、自分にとって安定・のんびりというのは刺激・成長がないということと同義であり、これからの人生を考えると耐えられないものでした。
やはりそのようなComfortable Zoneを抜け出してこそ、成長も新しい道もあるのだ、と。

また、とあるイベントで非常に恥ずかしいことをクラスメイトの前で披露したら「これが君のComfortable Zoneではないことはよくわかっているが、よくやった!」と声をかけてもらいました。
自分自身Comfortable Zoneを抜け出したことで得るものもあり、やはり苦手なことでも敢えて挑戦することは大事だと感じました。

そしてなにより、常にComfortable Zoneを抜け出そうとする心の持ちよう自体が自分を生き生きとさせているように感じます。

ということで、今後もイチロー選手には長く活躍いただいて、良き人生の指針でいてほしいものです。

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Advanced Strategy

プロジェクトやブリュッセル研修、そしてしばしの休みが終わり、ついに初めての選択科目に入りました。

3学期は個々人の関心に合わせて、Advanced Strategy, Advanced Finance, Advanced Marketingから一つの科目を選び集中的に受講します。

自分の場合、これまでFinanceの職務経験があり、また金融・投資理論そのものにはあまり関心がなかったこと、将来の夢であるソーシャルファイナンスの立ち上げのため、個々の戦術(Finance, Marketing)を学ぶより、ビジネス環境を包含した大きな絵を描く能力を身につけたかったことなどがあり、Strategyを選択しました。

この選択科目は毎日1コマ(3時間)が2週間、ということで、これまで1日2コマだった生活に比べてかなり余裕ができそうです。

授業の内容はユニークで、Strategyのクラスや本で見かけるようなfive forcesやSWOT分析などの分析ツールを解説するのではなく、ケーススタディを使いながら、そもそも戦略とは何か、どのようなものが戦略に影響するのか、などを、企業だけではなく、国・歴史レベルで考えていきます。
ケーススタディの対象も企業だけでなく、国であったり、国と企業が一つになったものであったり多様です。

例えば、シンガポールはなぜ成功したのか、ということを単に政策そのものを分析するのではなく、その歴史的背景や組織・リーダーシップ、立地、外交環境など様々な観点から分析します。

私はもともと歴史が好きだったということと、ビジネスをビジネス的な視点だけで見るのではなく、社会や歴史の中で位置付けながら考える傾向があった(だからCSRや経済・経営史に関心を持っています)ため、非常に楽しんでいます。

また、非常にラッキーなことに、この科目の教授は日本の大学でも教鞭をとっていらっしゃるということで非常に日本について詳しく、日本に言及されることがよくあります。

話題が好きで、日本について触れられる機会が多いなら、これほどの発言のチャンスはありません。

ということで、この授業についてはほぼ毎日発言していますし、クラスメイトからもこの授業に入ってから話すようになった、と言われることが多いです。

ちなみに今回から選択科目であるため、チームも自分で組むことになりました。
まあ、そのうちでいいかー、と思ってのんびりしていたらほとんどの人がチーム組を終えていて、初日に急いで空いているチームにお願いして入れてもらいました。

そんな今回のチームは、日本人2人、台湾人1人、メキシコ人1人、ナイジェリア/英国人1人の5名。
相変わらずチームの中でガンガン話す、ということはないのですが、それでもこれまでのチームに比べ話すことはできている気がします。
授業でもチームでも話しやすい環境になっているため、今学期こそできるだけ話せるようになりたいと思います。

・・・と、頑張っているといいことがあるもので、今学期積極的に発言しているのを見て、普段あまり話したことのないクラスメイトから、「今学期は1学期に比べてすごく進歩があるみたい。英語ではこういう勉強をすればいいよー」というアドバイスをもらいました。
涙が出そうなくらい感謝しつつ、みんな見ていないようで、結構見ているものだなー、と痛感しました。

「天は自ら助くる者を助く」と言いますが、頑張っていればこれからもいいことがあるのだと信じて、卒業までの数ヶ月を悔いのないように過ごしたいと思います。

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Berlin Trip

ブリュッセルの研修(TRIP)が終わり、ようやく1週間の休みができました。

久々にゆっくりした時間ということで、クラスメイトも欧州各地に旅行に行っていた模様です。
そして我々は、ドイツ人クラスメートの引率のもと、ドイツの首都・ベルリンに4泊5日の旅行に行ってきました。

在来線にて7時間、ホステル宿泊の格安旅行です。
Rotterdam Centraal駅からAmersfoort駅で乗り換え、一路ベルリンへ。
オランダ国内2時間、ドイツ国内5時間といったところでしょうか。

オランダからドイツに出るところで電車のオペレーションの関係で10分ほど停車していましたので、その間に駅の売店へ。

さすがソーセージの国、駅にはソーセージもおいてありました。

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ドイツの最もオランダよりの駅にて。美味でした。

外の景色を見ていると、緑が豊かなのはオランダと同じですが、オランダと異なる点として、風力発電の機械が多く見られるところです。

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ドイツの風力発電。オランダの風車と同じくとけ込んでいますね。

脱原発宣言をしたことで知られるドイツですが、これほど身近に風力発電があるのであれば、その見通しもなるほど、と思わなくもありません。
もちろん、それほど単純な話ではないでしょうけど…

と、そんなことを考えながら電車に乗ること数時間、ついにベルリン中央駅に到着です。

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ベルリン中央駅。

ベルリン中央駅で乗り換え、隣の駅がホテルの最寄り駅。
駅から歩くこと数分、ホテルに到着です。

ホテルでは日本の人気アニメが放映されていました。

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日本でもおなじみのあの少年はベルリンでも人気です。

ホテルで少し休んでみんなで夕食。
たまたまあるクラスメイトの誕生日だったのでHappy Birthdayと声をかけました。

ドイツらしく肉料理とビールに舌鼓をうってその日は終了。

翌日の朝食はホテルにて。
チーズ、肉、野菜と充実していてありがたかったです。

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ハムの種類が豊富でありがたかったです。

朝食を食べたらベルリン観光。
引率のクラスメイトがよくプランを練ってくれていて、無料で楽しめるコースを考えてくれていました。

そして街中を歩いていると、バス停にこんな張り紙が。

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Never Forget… 悲しい歴史です。

ちなみに彼はホロコーストの責任者だそうで、こういうところにも歴史の傷跡が感じられます。
最初に見たのはカイザー・ヴィルヘルム記念教会。
ヴィルヘルム皇帝を追悼するための教会です。
現在は修復中ですが、本来は戦争中に破壊された姿をとどめ、戦争の悲惨さを伝えているそうです。

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カイザー・ヴィルヘルム記念教会。
次にドイツの戦勝記念塔ジーゲスゾイレ。
何度かの戦いにおける戦勝を記念して建てられたそうです。

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ベルリン中心の公園の真ん中で堂々と立っています。

この塔の中には3ユーロで入ることができ、内部にはドイツの歴史解説や欧州の主要観光名所のミニチュアがあります。
また約300段の階段を上ると一番上に立つことができます。
そこにはベルリンを一望できる素晴らしい景色が。

その公園の中を歩いていると、目を引くモニュメントが。
戦車のモニュメントと一緒にありました。

なんと旧ソ連の戦勝記念碑だそうです。
ベルリンの真ん中に敵国の戦勝記念碑があるというのは複雑な気分でしょうね。
日本でいえば、日比谷公園に米国戦勝記念碑があるようなものでしょうか。

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このモニュメント、どういう思いでドイツ人は眺めるのでしょうか。

もう少し公園の中を歩いたところで公園内のレストランで昼食。
ドイツらしくソーセージを食べました。

またレストラン内のお土産屋さんでベルリンの壁の欠片を発見。
定番ですが早速購入。

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ベルリンの壁。小さいものから大きいものまであります。

レストランのそばにはドイツの国会議事堂が。
非常に荘厳な建物で見る者を圧倒します。

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ドイツ連邦国会議事堂。大きいです。

正面上部には、”DEM DEUTSCHEN VOLKE(To The German People=ドイツ国民のために)”と記されています。
この部分はユダヤ人建築家によって取り付けられたのですが、その建築家はまさのそのドイツという国によって収容所に送られその命を奪われたそうです。

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同じく国会議事堂にあった上記の説明。
国会議事堂のそばには首相府(Chancellor’s Office)もあるのですが、これは国会議事堂よりも大きかった気がします。

国会議事堂から歩いてすぐのところに凱旋門(ブランデンブルグ門)があります。
パリ、ブリュッセルのほか、ベルリンにも凱旋門があることに驚きましたが、欧州各国は戦争を繰り返していた歴史があることを考えると、もしかすると欧州各地に凱旋門があるのかもしれません。

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ブランデンブルグ門。かつてはベルリンの壁の真ん前にありくぐれなかったとか。

凱旋門の前では観光客相手の商売が色々あり、そのうちの一つに、4カ国に占領されていた頃のベルリンを移動するために各国でもらうスタンプとドイツ当局にもらうスタンプを絵はがきに押す、というものがありました。
面白かったので2ユーロ払って押してもらいました。
こういう形でドイツでは歴史が受け継がれていくのかもしれません。

次いで防空壕の解説ツアー。
戦時中に使っていた防空壕を案内してくれます。
その防空壕・シェルターは地下鉄の駅とも連結しており、地下鉄の駅自体がシェルターとして機能します。

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防空壕・シェルターとして機能している地下鉄の駅。

シェルターの設備のほか、緊急時におけるプロセスや葛藤などについても説明されていました。

ちなみに、この一連の説明でドイツの緊急事態への備えを理解しましたが、それ以上に感じたのは、「ドイツ人は英語がうまい」ということ。
ろくに英語ができない自分がいうのも変ですが、そのガイドさんの英語はすごく流暢で、ついていくのが非常に大変でした。というか分からない部分がかなり多かったです。
その人に限らず、ベルリンでは接触したほぼ全ての人が非常に流暢に英語を使っていました。ドイツ人はオランダ人ほどには英語を使わない、と聞いていたにもかかわらず。

そんなことを感じながら、ほとんどの人が英語ができるというのは、観光客を呼び込むために非常に重要だと考えていました。
やはり英語が通じるというのは観光客として安心感につながります。

防空壕ツアーの後は夕食。
その日は日本食・ベトナム料理レストランに行きました。
みんな日本食が好きだなー、なんて思っていたら、自分以外みんなベトナム料理を注文していました…orz
食事中、中国人クラスメイトがギリシャ人クラスメイトに箸の使い方を教えていました。
ギリシャ人の彼はすぐに使い方を覚え、なんと日本人の自分よりきれいでした(汗)

食事の後はみんなで水タバコを吸いにいきました。
タバコを吸わないのでどんな感じなのか少々不安でしたが、フレーバーが効いていてあまり煙たくもなく、気持ちよかったです。
その時は結構眠かったのですが、吸った瞬間目が覚めて、これがタバコの効用かと納得しました。

3日目は前日訪れた国会議事堂ツアー。
担当のガイドさんが色んなところを案内してくれました。
中にはアンゲラ・メルケル首相の部屋(外側)やCDU(ドイツキリスト教民主同盟)の会議室なども含まれています。
ちなみにCDUはメルケル首相の所属政党(党首)です。

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メルケル首相の部屋。外側は普通でした。

国会議事堂の後は東西冷戦の象徴・ベルリンの壁へ。
ベルリンで一番見てみたかったものです。

 

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ベルリンの壁。

ベルリンの壁の近くには、ナチスドイツの恐怖をテーマにした写真館もありました。
非常に充実しているのですが、観覧は無料。ドイツの姿勢を感じます。

写真館では反ナチス・ユダヤ人、あるいは戦犯の処刑の様子やナチスに熱狂する当時のドイツ人の様子が展示されていて衝撃を受けました。

特に印象に残ったのが次の一枚。

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子どもたちも「ハイル・ヒトラー」

日本でも同じだったのでしょうが、国がほぼ一色に染まっていたんでしょうね。
ドイツでも日本でも同じ過ちを繰り返すまいと努力している一方、ナチスを支持する人が増えつつあるという話もあるようです。
国家間のもめ事というのは外交で簡単に解決できるものばかりではありませんが、国家が一つの色に染まったり、簡単に軍事に訴えるような事態には二度とならないようにしたいものです。

ちなみにクラスメイトがオランダ人にナチス式敬礼を冗談でしたら、そればかりは嫌悪感を示していました。
EUのもとに距離感が縮まりつつある欧州諸国ですが、こういうところでも歴史の存在を感じます。

その後はみんなで喫茶店で休憩。
スペイン出身の人とスペインの歴史について話していました。
現在のスペインが内戦でできたこと、対戦中のスペインのポジションなど。

特に興味深かったのは、米軍機が水素爆弾を運ぶ途中、スペイン上空で別の飛行機と衝突して水素爆弾をスペイン付近に落としてしまったというパロマレス米軍機墜落事故の話。
半世紀前の事故ですが、未だに現地にも大量のプルトニウムが残っていたり風評被害が合ったりと大きな影響を残しているようです。
これは原子力発電所の稼働に揺れる日本にとっても人ごとではないなと感じました。

その後、ベルリンの銀座っぽい通りを歩いてホテルに帰りました。
その日は疲れてみんなとの夕食は合流できず、23時頃の閉店間際にゆっくりイタリアンを食べにいきました。
料理も対応も非常に良く、初めて心からチップを払いたいと思って払いました。
ドイツの料理は予想に反して美味しいです!

4日目は自由行動。
ベルリンといえばシロクマのクヌートで知られたベルリン動物園を見逃すわけにはいきません。
クヌートに会うぞ!と思っていたら、クヌートは去年亡くなっていたんですね。

それでも動物園は楽しいものです。
ついた頃にちょうど大雨で時間をロスしてしまいましたが、それでも色んな動物に会えました。

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ライオン。かなり近くで見ることができました。

パンダもいるらしいのですが、その日はお目にかかることはできず。
ちなみにベルリン動物園ではパンダより霊長類の方が人気だそうです。
確かに霊長類コーナーは充実していて、特にオラウータンの前には人が絶えませんでした。

あと、オランダに帰った後に知ったのですが、この次の日にクロヒョウの赤ちゃんが公開されたそうで、非常に悔しい思いをしました。

クヌートに会えないのも残念ですが、ちゃんとお土産屋さんで会ってきました。

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クヌートの絵はがき。今でもシンボル的存在です。

動物園の後は、ベルリンを代表する博物館であるペルガモン博物館へ。
ベルリンには博物館島という博物館が集まっている中洲があり、ペルガモン博物館もその博物館島にあります。

ペルガモン博物館はその名の通り、ペルシャのペルガモンを発掘した成果を展示するために建てられたものです。

 

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ペルガモン博物館外観。

ペルガモン博物館では、ペルシャで発掘された当時の品々のほか、ゼウスの大祭壇やバビロニアのイシュタール門などが展示されています。

今回は初めて博物館を回るのにオーディオガイドを使ったのですが、大変勉強になりました。やはり展示品の背景が分かるとより楽しいものです。
これからは可能であればできるだけオーディオガイドを使って見学しようと思います。

そして、博物館の目玉である祭壇。

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ゼウスの大祭壇。その規模に圧倒されます。

ゼウスの大祭壇もイシュタール門も非常に大きく豪壮で、見ていると飲み込まれそうです。昔の人はどうやってこのような建物を造ったのだろうと思わずにはいられません。

ちなみに建物外部にはペルガモン博物館の看板が。
スポンサーのところには有名金融機関の名前などが出ています。
恐らくスポンサーなのでしょう。
金融危機で決して楽な状況でもないでしょうが(それともこれらの会社はこの状況下でも左うちわなのでしょうか)、こういうところにちゃんとお金を使うことができるのは素晴らしいことだと思います。

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ペルガモン博物館の看板。JP MorganやKPMGの名前が。
動物園と博物館に満足してホテルに帰還。
またドイツ料理を食べてそのまま就寝。

そして最後の日は早朝に出立。
帰りも電車の長旅です。

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ドイツ鉄道。DBはDeutsche Bahnの略です。

電車に乗っているとPostbankのオフィスが。
日本の郵政民営化の時に、ドイツの郵政民営化の本を読んだことを思い出しました(ドイツのPostbankも郵政民営化に伴い民営化)。

 

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Postbank。学生時代の思い出が懐かしいです。

そして長い電車の旅を終えて無事に帰宅。

ベルリンはドイツの近現代史の象徴ともいえる都市で、ずっと行ってみたかった都市なので、この機会に行くことができて非常に満足です。
しかも歴史の街ということで、自然と歴史について話し合うこともでき、楽しい時間を過ごすことができました。

これからも欧州の歴史や社会について理解を深め、欧州に留学した甲斐があった、と後々いえるようにしておきたいと思います。

ちなみにTRIPのグループ課題は「EUの今後についての予想」ということで、非常に興味深いです。
これが2学期のチーム最後の課題なので何とか少しは貢献して終わりたいところです。

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