性弱説

今日、会社で資料を読んでいると、「性弱説」という言葉に出会いました。

「性善説」、「性悪説」に対比される概念で、曰く、人は生来弱いものであり、動機・機会・正当化根拠(言い訳)の三点セットがそろうと不正を行うということだそうです。

だから、役職員を守るためにも、これらがそろうのを防ぐことが大切で、それによってコンプライアンスが達成される、という話です。

これを読んでわが意を得たり、という思いがしました。

コンプライアンスの話ではなく、性弱説の方です。

昔から性善説にも性悪説にも違和感がありました。

人間やはり暗いところもあれば優しいところもある。一概に善か悪か、とは言い切れない。

でも、弱気に流れる、というのは事実だと思います。

楽をしたいと思うし、つい婦人の仁にほだされる。

大きな利得が期待できそうだと、つい悪いことをしようか、などと考えてしまう。

でも、手軽にできるならいいことはしてやりたい。

自分に当てはめても、性善説や性悪説より、性弱説が最もしっくりきます。

コンプライアンスというより、性弱説という考え方に出会えたことが、この資料を読んだ最大の収穫でした。

詳細は、『商事法務No1908 竹内朗「適時開示が公正な株価形成に果たす役割」』をご覧ください。

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