ノーベル平和賞に中国民主化運動家の劉暁波氏

本日発表されたノーベル平和賞に、中国の民主化運動家で、現在中国政府に監禁されている劉暁波氏が選ばれました(劉氏にメッセージを送ることができるノーベル賞公式サイトはこちら)。

劉氏は中国で高等教育を受けた後、欧米で教育・研究活動を行っており、その海外経験が民主化運動の情熱につながったのかな、と思います。

彼の著書などを読んだことがないので正確なことはわかりませんが。

劉氏は天安門事件や2008年の「零八憲章」などによって中国政府より罰されていますが、それに屈せず民主化運動を続けている闘士だそうです。

零八憲章では、中国の民主化や基本的人権の尊重、三権分立などを求める内容が盛り込まれています。

現在の日中関係の中で、中国の政治体制が問題視される場面もありますが、中国が民主化する中で、日中の本当の歴史などが中国で理解されると、日中関係ももう少しうまくいくのではないかと期待しています。

そのような期待をするゆえに、今回の劉氏の受賞には大いに賛意を表したいと思います。

また、ノーベル平和賞とは別に、このような苦難に何度も遭遇しながらも節を曲げない劉氏の信念の強さに心より敬意を表したいと思います。

また、ノーベル平和賞については事前に劉氏を選出しないようノーベル賞委員会に圧力をかけていたとも報じられており、そのような圧力に屈せず劉氏に受賞した委員会にも拍手を送りたいと思います。

低迷しているといわれながらも莫大な知的財産や信頼を有している日本、高成長を遂げつつも国内情勢に不安材料を持っている中国。

この中国と日本という大きな可能性を秘め、また長い交流の歴史を持つ二つの国が心より協力し合うことができれば、想像を超えるシナジー効果が生まれると思います。

そして、お互いが理解しあうためには、自由に情報を取得・交換することができるということが前提になります。

その前提を作るために、劉氏の活動は必要不可欠なものです。

今回の劉氏の礎が日中の友好と繁栄の礎になることを切に願います。

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薩摩守

俗に不正乗車のことを薩摩守といいます。

平家の薩摩守・平忠度(ただのり:平清盛の弟)の読みからタダ乗りというわけです。

今日、その薩摩守を思わぬところで見かけました。

今日の帰りは満員電車。

ぐは~っ、となりながら上のほうを見上げていると、りっぱな方円状のものが目に入ります。

なんと、蜘蛛の巣でした。

え~っ、と思いながら、でも面白い、と思いつつ珍客と家路を楽しんだのでした。

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失敗は最高の友達

世界でもっとも有名な会社の一つ、IBM。

IBMの実質創業者として知られるトーマス・J・ワトソンは世界一のセールスマンと称されたそうですが、彼の哲学の一つに、「失敗は敵ではない」というものがあります。

成功の秘訣を聞かれた際には、「簡単なことだ。失敗の率を二倍にすればいい。失敗は敵だと考えがちだが、それは全く違う」と答えたそうです。

続けて言うには、失敗というのは成功の方程式の不可避な一部分であるだけでなく、不可欠で前向きなステップである、と。

仕事で失敗しては落ち込んでしまう自分にとっては人生の素晴らしいヒントになりました。

また、高みを目指す人は必ず失敗するものだとも言っています。

これも本当にその通りだと思いました。

これについてどう思う?と聞かれたので、「全く賛成。例えば自分の場合だと、IELTSで失敗したと思っているが、それは高い点数を目指しているからであり、低い点数でよいのなら失敗したとは感じない。失敗を感じるのは高い志があるからだ」と答えました。

同じ失敗を繰り返すのは愚かだけれど、失敗を恐れて高みを目指さないのもまた愚か。

どんな偉人も失敗を繰り返し、それを乗り越えているのだと思い、失敗にめげず自らの高みを目指したいと思います。

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マートン選手213安打

阪神タイガースのマット・マートン選手がシーズン213安打を記録し、イチロー選手を抜いてシーズン安打日本記録を樹立したそうです。

彼は来日1年目の選手で、シーズン前は実力を疑問視する向きもありましたが、見事球団とファンの期待に応え、ある意味期待を裏切るほどの活躍だったということになります。

運命のいたずらか、今日の試合は対ヤクルト戦で、同じく最多安打を目指す青木選手の目の前(しかもセンター前ヒット!)での記録達成となったわけですが、青木選手は複雑な表情のようですが、グラブを外して拍手をしていて、スポーツマンシップがかっこいいと思いました。

スポーツマンシップといえば、ロッテの西岡選手も今年はキャプテンとなり、チームをプレーだけでなくその行動で引っ張っていったそうです。

去年は一部のロッテファンを諌める発言もしていました。

本当の一流は、その本業だけでなく、その精神や行動を含めた全てで人に良い印象・影響を与えていくべきものなのかと考えさせられます。

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幸せのチカラ

最近、回りにいるある人の雰囲気がよくなりました。

何かいいことでもあったのでしょうか。

近くにいるこちらも気持ちが楽になって助かります。

仮にいいことがあったとして、幸せは周りの人にも良い影響を与えるようです。

いいことの連鎖。

これこそまさに、幸せのチカラだな、と柄にもなく思ったりしました。

いずれ自分のしたい仕事ができるようになったなら、そのビジネスや職場におけるふるまいによって、また家庭における生活において多くの幸せを生み出し、その幸せがさらに多くの幸せを生み出せるようになったらいいなと思います。

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マイクロファイナンス

今日の英語のお題はマイクロファイナンス

グラミン銀行で有名になった言葉ですが、端的に言うと、信用力の弱い層に対し小口の融資を行い、小さいビジネスを支援することで少しずつ顧客のエンパワーメントを進めていくという金融手法です。

マイクロファイナンスの特徴として、あまり担保(collateral)に頼らないという点が挙げられます。

担保に出せるようなものをほとんど持っていない層への与信が中心なのですから当然のことですが、融資もかなり小口です。最初は小さな額ですが、支払をしっかり行い、信用履歴を重ねることで少しずつ融資の規模も大きくなっていくそうです。

また、マイクロファイナンスのポリシーとして、大きな額を少数の人間に貸すのではなく、小口の融資を多くの人に行うことで、多くの志を支援し、多くの人を幸せにする、ということがあるという話もありました。

一方、マイクロファイナンスが機能しない状況としては、借り手が支払の予定を守る気がなかったり、その能力がない状況があるといいます。

これも当然のことであり、だからこそ借り手を見極めたり、グループで与信をしたりすることが必要なのでしょう。

マイクロファイナンス機関(MFIs)には大きなものもあり、そのようなマイクロファイナンス機関は資本調達も多様で、PE(Private Equity)からも出資を受けていることがあるそうです。

PEって儲かる企業や産業にしか投資しないと思うけど、マイクロファイナンスはPEに投資されるほど利益が出ているの?と質問していると、マイクロファイナンス機関は巨大で、顧客もたくさんいるので、利益も出ているし、資本調達も容易にできるのだと教えてもらいました。

将来の希望としてPEもありますが、こういう仕事を通じて社会貢献に関わっていくのは本当にやりがいがありそうです。

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