放送大学大学院出願

放送大学大学院へ出願

前回の記事にも書いた通り、奈良大学での学びが終わった後に歴史学の研鑽をさらに積むため通信制の大学院で学びたいと考え、歴史学以外にも幅広い分野の学習をすることができる放送大学の修士課程(修士全科生)の人文学プログラムに応募しようと考えていました。

8月26日が出願期限(消印有効)のため、8月は研究計画書と志望動機書の作成に時間を充てました。
推敲を繰り返してもなかなか完璧な仕上がりにはなりませんでしたが、自分の考えや熱意は十分に伝わるだろうし後は面接試験で補えばいいと割り切り、願書を提出することにしました。
期限は翌日ですが、当日仕事やプライベートでどのようなトラブルがあるかわからないので念のために前日に出願手続きを行いました。リスク管理ですね。

放送大学の出願手続きはほぼインターネットで進められるので、出願票や研究計画書・志望動機書をオンラインで記入して提出。あとは必要な書類を郵送するだけです。
簡単に出来すぎて出願したという実感が少ないです(受験料に30,000円払ったので財布にだけは実感があります…)。

出願書類。簡易書留で送ったので万一の場合も安心。

最寄りの郵便局で簡易書留で書類を提出し、出願作業は終了。
問題がなければ筆記試験(1次)と面接試験(2次)を受験して合否が決まります。

過去問を見ると大きなテーマについて論じる問題が多く、試験対策が難しい感じがします。面接試験も考えると一番の対策は研究テーマの基礎にもなる卒論を仕上げておくことかもしれません。そもそも卒論ができていないと奈良大学が卒業できませんし。
(卒論が間に合わなければ奈良大学を中退して放送大学の大学院に入るという選択もありますが、それは寂しいですね)

ともあれやるべきことに一区切りついたので、これから1か月は期限が迫りつつある卒業論文草稿と学会発表資料の作成に集中しようと思います。

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放送大学大学院出願準備

大学院で歴史学を学ぶ

歴史が好きで体系だった学習をするために奈良大学の通信教育部で1年半ほど学んできましたが、学べば学ぶほど知らないと思うことも増えてきて(無知の知というやつですね)、もっと歴史学について学びたいと思うようになりました。

特に卒業論文を作成していると歴史の専門的なことで知らないことは多いし、史料学の勉強をしたとはいえ史料の探し方や読み方もままならないし、自分が思っていたレベルの論文に仕上げるハードルの高さを痛感します。
逆に言えば、自分が本当に目指すレベルの論文を書き上げるためには歴史の関連テーマに関する知識はもちろん、史料の扱い方についてももっと勉強する必要があるということになります。

私の論文のテーマは小田原用水に関するものですが、せっかく面白いテーマを見つけたのですから、それを深掘りしていくための能力を身に着けるために次のステップ、つまり大学院で勉強・研究を続けたいと思うようになりました。
もちろん本業がある以上ガッツリ研究者を目指すような形にはできないので、次も通信制ということになります。通信制の大学院で歴史学を学ぶことができるのは放送大学と佛教大学の二つのみのようで、この二つが選択肢となります。

上記の記事でも書いた通り放送大学と佛教大学にはそれぞれ魅力的なポイントがあるのですが、入学試験の対応のしやすさに加え、本業の資産運用会社の受託者責任関係の研究にも役立ちそうな放送大学の大学院に絞ることにしました。

 

放送大学大学院の願書の準備

放送大学大学院の入試の概要

放送大学の大学院は研究科は一つですが七つのプログラムがあり、そのうちの一つに所属することになります。私の場合は歴史学を学びたいので人文学プログラムを希望しています。

倍率はプログラムによって異なりますが、人文学プログラムは2022年度の入試では2.31倍とそれなりの倍率です。学び直しのニーズとしては社会科学系の方があると思いますが、社会経営科学プログラムは志願者も合格率も人文学プログラムより少ないのが意外です。
ちなみに放送大学で一番人気は臨床心理士資格の受験資格を得られる(実務経験も必要なようですが)臨床心理学プログラムでその倍率なんと7.77倍!!

人文学プログラムの合格者は定員より少ないので修士号レベルの研究を仕上げることができると見込まれる志願者のみを合格させていると考えられます。そう考えると考えるべきは倍率ではなく自分の研究計画のレベルだといえそうです。

 

出願書類の作成

放送大学大学院の出願に当たって自分で書き上げる書類としては研究計画書と志望動機書があります。
研究計画書には自分が研究したいテーマとそのテーマに関する先行研究、そして自分がどのように研究を進めて最終的に何が得られるのかを記載します。
志望動機書は自分の研究題目とプログラムを選択した志望理由を説明します。

研究テーマは現在の卒業論文と同じテーマで深掘りする予定なので基本的には卒業論文の研究計画書と似たような内容になりました。ただ修士論文なのでより具体的かつスコープを広げた研究計画を掲げることにしました。そうすることで自分のやるべきことが見えてきますし、また研究の方向性を自分で考えて進めていく能力のアピールにもなると考えました。おそらくここが評価のポイントになるのではないかと思います。
少々頑張った計画になりますが、卒業論文をしっかり描き上げてそれに加えて修士課程の2年間を費やせばきっとできるはず!

志望動機書にはやはり小田原在住者として北条氏の施政の息吹が残る小田原用水について研究したいことと、そのために歴史学の知識や史料の読解能力が必要で人文学プログラムでそのような勉強ができることが魅力だということを述べました。

放送大学はインターネット出願もできるので、出願料を納入すればすぐに出願が完了します。出願は8/15からできますが、期限が8/26まであるのでもう少し研究計画書と志望動機書の内容を推敲してみようと思います。決して甘い選考ではないので悔いの残らない内容にしたいものです。
まあ、もしダメならそれも天運と受け止めて1年間は法学系の研究に重点を置くと割り切ります。

Twitterとかで放送大学の学部生や大学院生が勉強に励んでいるのを見てかえって自分は大丈夫かと若干の不安と躊躇があるのですが、ここは覚悟を決めないといかんですな(本当に放送大学の学生のモチベーションはすごいと思います)。

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諸々動き出すとき

夏になると来年度のことを考える

寝ても起きても暑い。最近はそんなことしか感じられなくなっている気がします。
しかも電気代の節約や節電への協力のためとできるだけ窓を開けてエアコンをつけないようにしているのでなおさら思考力が下がっています。本末転倒ですね。

基本的には夏は苦手なのですが(社会人だと夏休みもないし…)、旬で安い夏野菜と夏の甲子園は毎年楽しんでいます。
夏の甲子園といえば、奈良大学で学習している縁もあって奈良県代表も応援しています。
今年は名門・天理高校が出場しています(地方大会の決勝でも話題になったそうです)。
初戦は山梨学院との投手戦を見事制しましたが、ずっと手に汗握るいい試合でした。
ちなみに奈良大学附属高校も春・夏の甲子園に出場した経験があるので、いつかは大学OBとして応援したいものです。

 

それはさておき、8月に入ると上半期の終わりも見えてくるので、年明けや来年度のことを考えることが多くなります。
というのも、例えば4月から始まるものの募集は前年の夏頃から多いですし、1月から始まるものもやはりその頃から募集することもよくあるので夏頃にはその対応に迫られることがあり、自然と来年(度)何をするのか考えることになります。
そういえば私のオランダMBAもプログラムは1月開始でしたが7月頃に受験・合格したような記憶があります。

そしてこの夏も来年のことを考える夏になりました。
現在学習している奈良大学の通信教育課程が順調にいけば来年3月で卒業となりますが、歴史学の勉強をここで一度終わらせるか、大学院で学びを続けるかを決める必要があります。
仕事があるので大学院も通信課程になりますが、調べた限り通信課程で歴史学を学ぶことができる大学院は放送大学佛教大学の二つのようです。

佛教大学は2022年7月現在日本で唯一の歴史学部を擁し、しかも歴史学部は博士後期課程まで通信制も揃えているという通信課程で歴史学を学びたい人間にとっては非常に恵まれた環境が整っています。通信課程だとあまり意識しないかもしれませんが、キャンパスが京都というのも歴史を学ぶにはよさそうです。
ちなみに通信課程とはいえ大学院は入学試験があり、過去問も結構難しいですし入学倍率もかなり高いので入学は決して容易ではありません。

放送大学も大学院は博士後期課程まであるので学習環境は非常に恵まれています。放送大学の特色としては一つの研究科・専攻の中に7つのプログラムがあってそれから1つ選ぶのですがどのプログラムの授業も履修できるので自分の関心に応じて幅広い分野の学習ができるという点があります。
歴史を勉強する場合「人文学プログラム」を選ぶことになりますが、歴史関係だけでなく法学・経営などの社会科学や自然科学分野の授業も履修できる(と思われる)ので、自分の仕事に活かすための学習や知識の幅を広げるための学習も可能です。
特に放送大学は使用できるデータベースも豊富なので、その点もありがたいです。判例データベースもあるので、法学関係の研究活動にも活かせるかもしれません(小田原の図書館にはないのが辛い)。

このように佛教大学・放送大学共に魅力的ですが、そもそも入学試験に受からないと始まりません。そしてそれぞれ決して入学のハードルは低くないという厳しさがあり、合格できるのかという不安があります。

しかも大学院は通信であっても恐らく学部よりも勉強・研究の負荷が大きいでしょうからそれについていけるかという問題もあります。Twitterを見ていても放送大学大学院の方は熱心に勉強している印象があります。当然と言えば当然なのですが。

奈良大学の勉強でさえレポートと単位習得試験に追われ続けていた感じがして落ち着かない日々だったので、ここらで休みなよー、なんて悪魔のささやき(?)が聞こえつつも、人生は有限なので早く次のステップに行くべきだ、なんていう声も聞こえて難しいところです。
あと、本業の資産運用関係の法学の勉強や発信も強化したいという気持ちはあります。最近こちらはあまりインプットできていないので。この点は放送大学はある程度目的に適っているかもしれませんが。

8月中旬から放送大学大学院の願書受付が始まりますので、とりあえず研究計画書などを書いてみていますが、あと2週間くらいのうちには来年大学院に行きたいかどうかを決めなければいけないので悩む日々が続きそうです。

そして進まない卒論…(汗)

 

学友にも動きが

上半期の終わりも近づいているからでしょうか、年度末ほどではないですが異動がある方もいらっしゃるようです。

奈良大学の学友であった瓊花さんもその一人で、10月からの休学を決められたそうです。
下記の記事では私のことにも触れていただいて光栄ですが、(ZOOMでお話ししたことはありますが)直にお会いできなかったのは残念です。こんなところでもコロナの影響が。

一期一会と言えばそれまでですが、それなりに似たような関心事と志をもって同じ場で学んだ者同士ですので、どこかですれ違うこともきっとあることでしょう。
ちなみに資産運用業界は狭い社会で以前接点があった方と別のところで接点があるということが普通にあるので、そういう気持ちでいたいと思います。

このような出会いがあったのも奈良大学で学んだおかげ、ということを考えると次のステップでまた学びを進める方が人生は充実させられそうな感じはしますね。特に放送大学の方は通信制でありながら結構交流もあるようなので。

とりあえず大学院の願書を作りながらじっくり考えて後悔しないような選択をしようと思います!

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日本史特殊講義

日本史特殊講義の内容

先日西洋史特殊講義の単位習得試験を終え、卒業のためのテキスト科目の学習はとりあえず終了となりました。
あとは卒業論文草稿とスクーリング科目を適切に対応すれば無事に卒業となります。
その卒論が大きな壁ではありますが、まずは期限が先に来るスクーリング科目を終わらせて卒論に集中したいところです。

この夏に受講するスクーリング科目は先日課題を提出した文化財学演習Ⅲに加え、日本史特殊講義、文化財修復学、考古学特殊講義で、考古学特殊講義は9月の提出なのでまずは日本史特殊講義の課題に取り掛かります。
なお、この夏はスクーリング科目はすべて在宅です。

日本史特殊講義では古代日本の資料について学びます。
史料といっても文献史料と物的史料があり、さらに文献史料の中にも日本書紀などの歴史書、律令格式という法令、万葉集などの歌集などいろんな種類があります。また書物として編纂されていない古文書や金石文も重要な史料です。

日本書紀や続日本紀、古事記といった史料は高校時代の日本史の教科書で名前は知っていますが、どういう特徴を持った歴史書であるかは意識していなかったので今回その特徴に触れることができたのは有意義だったと思います。
日本書紀や続日本紀は六国史という漢文調で書かれた正史の一つで、古事記は大和言葉で書かれた伝えられた物語という違いがあるようです。
一応続日本紀の原文を見てみましたが読めませんでした…(読み下し文も難しかったです)。

また平安文学論で触れた律令についても改めて触れることになりました。一応法律関係の仕事をしているので昔の法律を読むのは面白いです。古代でもすでに精緻な法体系が出来上がっていることに驚きます。
身分制の時代だと権力者が恣意的に意思決定をしているイメージがありますが、実体はともかく法令が確立していてそれに基づき透明性のある統治が志向されていることは勉強になりました。

 

課題

日本史特殊講義の課題は日本古代の史料を一つ選んで調べたことを述べるというものでした。
続日本紀や古事記でもよかったのですが読み進めるのが大変そうですし、少しでもなじみがあるもので、ということで養老律令を選ぶことにしました。

調べたことを書け、といわれてもどういうことを書いたらいいのか悩みますが、律令(格式)がどのようなもので、日本でどのように受容されたかを述べることにしました。

律令というのは古代の法令と言っていいと思いますが、これは律と令からなり、律は現代でいう刑法、令は行政法や家族法(民法)といった内容になります。さらに格式が加わり律令格式ともいいますがこれは律令に現在有効な法改正(太政官符)をまとめた格と行政機関の業務マニュアルである式をまとめた言い方になります。

律令は古代中国で発展した法体系で、古くは曹魏にまで遡ることができ、唐の時代に完成形に至ったとされます。そして律令は国家の統治に有用であることから東アジア諸国でも導入され、日本でも唐律をベースとして律令が整備されたようです。

律・令は何度か整備されていますが、現在内容を確認できるのは養老二年に編纂された養老律令となります。参考にした『日本思想体系3  律令』に収められているのも養老律令です。

平安文学論でもお世話になった『日本思想体系 律令』に再度お世話に。

養老律令は内容の大部分が確認できているということですが、養老律令そのものがすべて残っているわけではなく、ベースとなった唐律の内容で補ったり、『令集解』『令義解』という注釈書から規定を復元しているそうです。

現在でも主要法令については学者や実務家、当局による解説書があってそれによって法令の理解を深めることが多々ありますが、奈良時代からそのようなものが存在していたということに驚きます。

法体系も1300年も前と思えないほど精緻です。法令上の文言には定義規定がありますし、こういうときはこういう処罰、こういうときは誰それが判断する、この部署にはこういう配属を行う、といったことが細かく定められています。
律令の運営の実態は別かもしれませんが、法による透明性のある統治が目指されていることが伺えます。

現在では法で定められた要件を満たさない限り処罰されないという罪刑法定主義という考え方がありますが、古代にはそのようなものがあろうはずもなく権力者が恣意的に権力を行使できるのだと思っていました。
しかし実際には罪と刑は律によって定められているのであり、律に定めのない行為については犯罪として扱われず、処罰もされなかったと思います(ただし高位の人間には減刑する規定もありますので法の下の平等とまではいきませんでした)。

筆者イチオシの『零の軌跡』でも捜査官である主人公が悪役の逮捕に踏み切るシーンがありますが、そこでも道徳観念ではなく法律で犯罪行為が規定されていてそれに基づいて逮捕するという流れになっています。日本(を含む中華圏)の古代社会がこのレベルであったことはすごいと思います。

「零の軌跡」の逮捕シーン。法令に基づいているところが重要。©Nihon Falcom Corporation

ちなみに「零の軌跡」では警察官(捜査官)が強制執行力を持つ一方、法と行政の監督の下で活動することに重きが置かれていて、主人公たちはそれで多くの行動の制限を受けています。
主人公たちが一つの社会の構成員として生きていて、多くの制約を受けながら活躍するというのは「零/碧の軌跡」のストーリーの魅力だと思いますが、それゆえにこういう描写もしっかりしていて社会とのかかわりを感じさせてくれます。

まあそんな話をレポートに書くわけにはいかないのですが、律令という法令があるということは人々はそれに規定されて社会生活を営むわけで、古代文学も律令をヒントに理解を深めることもできたりします(これは平安文学論の課題でもありました)。
こういうところで別の科目で学んだことがリンクすると勉強していてよかったと思いますね。

単位習得は着々と進められていますが、まだ卒論にはほとんど手が付けられていないので焦燥感を感じますが、今まで学んだことも役立てつつ多少なりともよくできたと思えるような卒論を書けたらと思います。

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卒業論文草稿(2)_資料収集

卒業論文の種まき

暑くなってきて仕事以外を無為に過ごす日も少なからずある今日この頃ですが、2か月後に迫る卒業論文草稿の提出に向けてそろそろ動かないといけないとの焦燥感に苦しんでいたりもします。

一応文化財学演習Ⅲのレジュメを提出し何となくの方向性は見出していますが、まだ具体的な主張を形にするには検討材料が足りていないのが現状です。
当たり前ですが論文は自分の思い付きだけで書くことはできず、先行研究などを踏まえてそれに何かを付加したり批判したりすることが必要なので、まずは先行研究を確認する必要があります。
特に実務経験を論文にするように自分の中に独自の知見があればまだ資料が乏しくても論文を書き始めることができますが、歴史学のように独自の知見がない場合先行研究を軽視すると頓珍漢な方向性に向かってしまう可能性があるので、自分の扱いたいテーマの先行研究がどのくらいあって、自分の論述をどのように先行研究を用いて導くかを最初に熟慮することが重要だと思います。

ということで、論文を書き始めるにあたってまずは資料収集をがっつり行うことにしました。
歴史学の資料(史料)は多様ですが、自分の場合先行研究の論文と考古学の観点からの考察を支える発掘調査報告書をメインに据えて収集することにしました。

 

論文素材の収集

先行研究の底引き網漁(?)

先行研究の論文ですが、関連しそうな書籍については手持ちの資料のほか、関連書籍や論文の参考文献となっていたり図書館でキーワード検索してでてきた書籍をできるだけ確認して、必要に応じて購入したりコピーしたりしました。

また、先行研究という点では論文が重要になってきますが、こちらは国立国会図書館のNDL ONLINEというサービスを使用して収集しました。
キーワードで検索すると関連する論文が出てくるので、遠隔複写サービスを使ってプリントアウトした論文を送ってもらいました。自分でコピーしようと思うと実際に図書館に行って学会誌を探してコピーして、と手間がかかるし、複数の図書館に行かなければならない可能性も高いので国立国会図書館のこのサービスは多少コストはかかるとはいえ大変便利です。日数も10日もあれば手元に届く感じです。
ちなみに今回は研究テーマに関連しそうな論文を底引き網漁のように網羅的に探して、29の論文を遠隔複写してもらい合計約10,000円。自分で収集・コピーする手間を考えればコスパは相当いいと思います。

今回初めてこのサービスを利用しましたが、博士論文を書くときに使っていればもっといい論文ができたなあと少々忸怩たる思いがあったりします。

とりあえずはこれらの論文を読んでみて、関連しそうな参考文献があればさらに複写を依頼するという流れになります。

いざ小田原市役所へ

一方の発掘調査報告書は小田原市役所や近所の古書店で取り扱いがありますので、関連する地点に発掘調査報告書をこちらも手当たり次第に購入していきます。
小田原城下は相当数の発掘調査報告書が出版されているので研究には助かりますが、お財布にはなかなか厳しい。。。

古書店で買えたのは少なく、多くは小田原市役所の行政情報センターに出向いて購入しました。自転車直しておいてよかった。
小田原市役所では15,000円ほどの出費。まあ小田原市民として市財政に少しでも貢献できてよかったです。ふるさと納税で小田原市役所への納税分も減っていますし。

そして集めた発掘調査報告書がこちら。

研究用の小田原城下発掘調査報告書。歴史学教官・リィン先生(『閃の軌跡』)と。

発掘調査報告書は薄いものが多いかと思っていたら、行政情報センターのカウンターで積まれたものが分厚くて持ち帰るのに苦労しました。自転車はきつかった。。。
さて、どれだけ欲しい情報があるか読み込むのが楽しみです。

そういえば、しばらく前に「カーテン魂」さんでオーダーしていた『閃の軌跡』のタッセルが本日届きました。
今回は『閃の軌跡』主人公のリィン・シュバルツァーとその兄貴分で相棒のクロウです。
二人が持っている50ミラ硬貨(ミラは軌跡シリーズ内での通貨単位)もストーリー上大きな意味を持つもので、ファンからするとやはり50ミラを持ってくれていないと、という感じです。

リィンとクロウのタッセル。ぬいぐるみにもなる優れもの。

リィンとクロウの50ミラを巡るやり取り(『閃の軌跡Ⅳ』)©Nihon Falcom Corporation

ちなみにクロウもリィンと並び軌跡シリーズ有数の人気を誇るキャラクターで、先日フィギュア化が発表されました。私イチオシのロイドはいつ…?

最後はオタトークになってしまいましたが、とりあえず卒業論文に着手できるだけの資料は集められたので、これらの資料に目を通しつつ自分の論考を進めていきたいと思います。

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最後の試験ラッシュの結果

最後の試験ラッシュの結果

6月中旬に奈良大学通信教育部の今年度最初の在宅試験がありましたので、昨年度にレポートが合格して試験待ちだった史料学概論・東洋史特殊講義・書誌学の3科目を一気に受験しました。

感触は悪くなかったので合格はしているだろうと思っていましたが、やはり結果が出ないと落ち着かないものです。

そして待つこと1か月、ついに結果が来ました。

史料学概論、初めての100点です❣
史料学概論は学習が難しいといった話を昨年度聞いていたので学習前は無事に単位を取ることができるか若干不安がありましたが、テキストも専門的とはいえ史料の扱い方について理解が進みましたし、試験問題も書くべきことは書けたので満足のいく学習結果となりました。

いやー、100点っていうのは何度聞いてもいい響き(はーと)

東洋史特殊講義は70点と満足な結果とはなりませんでした。
科挙について結構いい線行っていたと思うのですが、抑えるべき点が結構漏れていたようです。悔しいですが、いずれおさらいしておこう。

レポートでは散々な評価だった書誌学は85点ということで一応優となりました。
こちらは用語の説明だったので淡々と書けば合格点はいただけると見込んでいましたが、無事に単位を取得できました。やれやれ。

ということで、今年度に持ち越した試験は全て合格となりました。
卒業に最低限必要な試験はこれですべて終わったので一安心です。

 

2022年度後半戦

7月も終わりに近づき、今年度も後半戦に差し掛かろうとしています。
必要な試験は終わったとはいえ、まだまだ勉強のスピードを緩めることはできません。

当面の課題は7月下旬に提出期限を迎える文化財学演習Ⅲの資料。これは必修科目で落としたら1年留年が決まる可能性がある(冬にも履修できるかもしれませんが)ため最優先で取り組んでいます。
しかし、なかなか進まない。。。研究内容をまとめるので基本的には卒業論文計画書に沿って資料を作ればいいと思うのですが、研究計画を具体的に書こうとするとうまくまとまらないのが現状です。実際、具体的にどう論考を進めるか考えていませんし。
とはいえ資料はまとめなくてはいけないし、卒業論文草稿の作成もあと2か月ほどで終わらせなければいけないので、いい加減本腰をいれないといけなさそうです。

また先日レポートが合格した西洋史特殊講義の試験も7月末に受験することにしました。
試験問題が難しそうなので躊躇していましたが、単位が取れたらスクーリング科目を1科目減らせる、すなわち16,000円の節約になるので挑戦することにしました。
16,000円節約したら16,000円分の書籍を買って研究に充てることができるので大きいですよね。決してただのケチりではない(笑)

8月はスクーリング科目があるのでその課題提出があります。在宅のスクーリング科目って楽かと思いきや意外に時間と労力がかかるので甘く見ないようにしておきます。

そして8月は次の進路への仕込みも行う予定です。
はてさて、どうなることやら。

9月もスクーリング科目や卒業論文草稿の追い込みで落ち着かなさそうです。
9月は本業である投資運用業の法律関係の学会報告もあり、こちらの準備もバタバタしそうです。
といってもすでにゴルフの予定を入れていますが(笑)

10月上旬には卒業論文草稿を提出するのでこのあたりでようやく落ち着くでしょうか。
10月もゴルフと旅行入れとこ。

自分が好きでやっていることとはいえ、次から次へとやるべきことが降ってくるのは大変です(× ×)。
しかし、これを乗り越えていければまた新しいチャンスをつかむことができると信じて遅々とした歩みを続けていこうと思います。

それにしても、ゴルフ行きたい!
機会があったら奈良大学の方と奈良のコースを回ってみたいものです。

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