卒業論文草稿(2)_資料収集

卒業論文の種まき

暑くなってきて仕事以外を無為に過ごす日も少なからずある今日この頃ですが、2か月後に迫る卒業論文草稿の提出に向けてそろそろ動かないといけないとの焦燥感に苦しんでいたりもします。

一応文化財学演習Ⅲのレジュメを提出し何となくの方向性は見出していますが、まだ具体的な主張を形にするには検討材料が足りていないのが現状です。
当たり前ですが論文は自分の思い付きだけで書くことはできず、先行研究などを踏まえてそれに何かを付加したり批判したりすることが必要なので、まずは先行研究を確認する必要があります。
特に実務経験を論文にするように自分の中に独自の知見があればまだ資料が乏しくても論文を書き始めることができますが、歴史学のように独自の知見がない場合先行研究を軽視すると頓珍漢な方向性に向かってしまう可能性があるので、自分の扱いたいテーマの先行研究がどのくらいあって、自分の論述をどのように先行研究を用いて導くかを最初に熟慮することが重要だと思います。

ということで、論文を書き始めるにあたってまずは資料収集をがっつり行うことにしました。
歴史学の資料(史料)は多様ですが、自分の場合先行研究の論文と考古学の観点からの考察を支える発掘調査報告書をメインに据えて収集することにしました。

 

論文素材の収集

先行研究の底引き網漁(?)

先行研究の論文ですが、関連しそうな書籍については手持ちの資料のほか、関連書籍や論文の参考文献となっていたり図書館でキーワード検索してでてきた書籍をできるだけ確認して、必要に応じて購入したりコピーしたりしました。

また、先行研究という点では論文が重要になってきますが、こちらは国立国会図書館のNDL ONLINEというサービスを使用して収集しました。
キーワードで検索すると関連する論文が出てくるので、遠隔複写サービスを使ってプリントアウトした論文を送ってもらいました。自分でコピーしようと思うと実際に図書館に行って学会誌を探してコピーして、と手間がかかるし、複数の図書館に行かなければならない可能性も高いので国立国会図書館のこのサービスは多少コストはかかるとはいえ大変便利です。日数も10日もあれば手元に届く感じです。
ちなみに今回は研究テーマに関連しそうな論文を底引き網漁のように網羅的に探して、29の論文を遠隔複写してもらい合計約10,000円。自分で収集・コピーする手間を考えればコスパは相当いいと思います。

今回初めてこのサービスを利用しましたが、博士論文を書くときに使っていればもっといい論文ができたなあと少々忸怩たる思いがあったりします。

とりあえずはこれらの論文を読んでみて、関連しそうな参考文献があればさらに複写を依頼するという流れになります。

いざ小田原市役所へ

一方の発掘調査報告書は小田原市役所や近所の古書店で取り扱いがありますので、関連する地点に発掘調査報告書をこちらも手当たり次第に購入していきます。
小田原城下は相当数の発掘調査報告書が出版されているので研究には助かりますが、お財布にはなかなか厳しい。。。

古書店で買えたのは少なく、多くは小田原市役所の行政情報センターに出向いて購入しました。自転車直しておいてよかった。
小田原市役所では15,000円ほどの出費。まあ小田原市民として市財政に少しでも貢献できてよかったです。ふるさと納税で小田原市役所への納税分も減っていますし。

そして集めた発掘調査報告書がこちら。

研究用の小田原城下発掘調査報告書。歴史学教官・リィン先生(『閃の軌跡』)と。

発掘調査報告書は薄いものが多いかと思っていたら、行政情報センターのカウンターで積まれたものが分厚くて持ち帰るのに苦労しました。自転車はきつかった。。。
さて、どれだけ欲しい情報があるか読み込むのが楽しみです。

そういえば、しばらく前に「カーテン魂」さんでオーダーしていた『閃の軌跡』のタッセルが本日届きました。
今回は『閃の軌跡』主人公のリィン・シュバルツァーとその兄貴分で相棒のクロウです。
二人が持っている50ミラ硬貨(ミラは軌跡シリーズ内での通貨単位)もストーリー上大きな意味を持つもので、ファンからするとやはり50ミラを持ってくれていないと、という感じです。

リィンとクロウのタッセル。ぬいぐるみにもなる優れもの。

リィンとクロウの50ミラを巡るやり取り(『閃の軌跡Ⅳ』)©Nihon Falcom Corporation

ちなみにクロウもリィンと並び軌跡シリーズ有数の人気を誇るキャラクターで、先日フィギュア化が発表されました。私イチオシのロイドはいつ…?

最後はオタトークになってしまいましたが、とりあえず卒業論文に着手できるだけの資料は集められたので、これらの資料に目を通しつつ自分の論考を進めていきたいと思います。

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