博士学位請求論文提出!

退学後の博士論文(学位請求論文)提出について

昨年9月に大学院を単位取得退学して半年。
指導教官などからコメントをいただきながら論文の修正を続け、先日ようやく博士学位請求論文を提出してきました。
在学中の2度の論文提出に続く3度目の提出。3度目の正直ということで今度こそ博士号に手が届いてほしいものです。

ちなみに我が国の制度上博士号の取得ルートは2つあります。
一つは大学院の博士(後期)課程に在籍して論文提出・合格する課程博士、もう一つは大学に在学せず博士論文を大学に提出し、審査に合格することで付与される論文博士です。
論文博士の方が難易度が高いと聞きますが、この制度は世界的に見て独特なもののようで、今後は大学院で博士号にふさわしい教育を行ったうえで博士号を授ける課程博士に収斂されるとの見通しがよく聞かれます。
自分の場合、在学中の論文提出は課程博士扱いでしたが、退学後の論文提出は形式上論文博士として扱われているようでした。
提出書類に「論文博士」と記載されているだけでなく、在学中は自分の意志だけで論文の提出ができましたが、論文博士の場合は指導教官の承諾が必要になります。これは指導教官のお墨付きという点では提出者・審査側双方にメリットがありますが、その分提出のハードルは上がります。
ただし、本来論文博士の審査プロセスでは厳しい審査基準が適用されますが、単位取得退学の場合は博士課程のカリキュラムを経ていますので審査基準としては幾分ハードルの低い課程博士のものが適用されるようです。
ただし、自分の大学を含め多くの大学では単位取得退学後一定期間が経つと審査基準も論文博士として扱われるようです。したがって博士後期課程を単位取得退学した人が博士号を狙うのであればその期間中に合格しないと一気にハードルが上がることになります。

私が今回退学後半年で論文を提出したのも、論文のテーマが旬の間に合格したい、早くケリをつけてしまいたいということもさることながら、早く合格しないと実質的に博士号の取得が不可能になってしまうという事情があったためです。

 

3度目の論文提出

上記のように早く博士号を取得したいと思っていたため、9月に単位取得退学してからすぐに博士論文の修正にとりかかりました。

前回の博士論文審査の際に問題視されていた点については知っていましたので、その点を重点的に修正し、その上で指導教官のコメントをいただき、修正し、再度コメント、修正…という感じでした。

前回の博士論文提出時も結構頑張って修正していたのですが、改めて修正を行っていくとどんどん論文として洗練されていくのがわかります。
内容自体が大きく変わっていなくても、無駄な記述を省いたり形式的な点を修正していくだけで、より論文らしくなっていきます。
前回提出したものと比べるとずいぶんスマートな感じがします。

今回は提出の要件ということもあり、過去2回と異なり詳細に指導教官の確認を受けることになりました(これまでも指導教官にコメントはお願いしましたが、それを踏まえた修正の確認まではお願いしていませんでした)。
そのおかげでこれまで以上に自信をもって提出することができたと思います。
自分でもやり切った感じがしますし、また指導教官のお墨付きというのは心強いものです。

これで残る壁は口頭試問だけ。口頭試問は複数人と対峙するうえ緊張するので決して楽しい時間ではないですが、時間は決まっているのでその間だけは全集中で時間を忘れるくらい頑張ろうと思います。

合格したらどんなお祝いをしようか、自分にどんなご褒美をあげようかと今から楽しみですが、足元だけはすくわれないようにしたいといけないですね(笑)
というか、博士号の挑戦が終わってもすぐに奈良大学の方の歴史の勉強に追われそうです。。。

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