就職活動・社会人1年目を頑張るあなたへ(仕事編)

4月も下旬になり、新社会人も、それを受け入れる人たちもなじんできた頃でしょうか。

社会人1年目の方は、まだ研修中ということも多いでしょうし、仕事を始めるにあたって、どういうことを考えていけばよいのか、ということに悩むことも多いのではないかと思います。
身分も学生から社会人となることで、教育というサービスを受ける立場から、1年生といえども給料をもらう以上、社会や組織に貢献する責任が生じます。

その切り替えが早くできないと、職場にもなじみにくいし、仕事もなかなかうまくいかないのではないかと思います。
自分も決してうまくいったわけではないですし、むしろ社会人1年目は落ちこぼれだったので(上司にもそのような趣旨のことを言われたことがあります)、困惑したり、忸怩たる思いをする気持ちはよくわかります。

そのような(元)落ちこぼれ1年生の視点から、できるだけ落ちこぼれないようにするための注意点などを考えてみたいと思います。
この内容も、過去の自分に宛てて書いていますので、参考になりそうなところだけ役立てていただければと思います。

1. 自分は能力がないことを理解する
ほとんどの人の場合、社会人1年目の時点では仕事のことは何もわかりません。
その会社のビジネス・業務の流れはおろか、社会人としてふさわしい言動・マナー、社会人としてのコミュニケーションの取り方、会社のルール、などなど、何もわからないはずです。

ドラマや漫画などでは大企業病に染まったダメ社会人も多く登場しますし、失われた20年という言葉に象徴される我が国の停滞をもたらしたのも先達ということもあり、社会人経験の長い人を使えない人と思っている人もいるかもしれません。
実際、ただ会社にいるだけでお給料をもらっているような人がいることは否定できません。

しかし、ほとんどの社会人の先輩は能力の有無・高低はあるにせよ、きちんと仕事をしてきて、それなりの経験を積んでいます。

したがって、どれほど優秀な学生であったとしても、1年目の時点では社会人の先輩には知識・経験の面では勝てません。

そのため、社会人になりたてのときは、すべての先輩が学ぶべき対象であると考え、謙虚に社会人としての振る舞いや仕事の仕方などを吸収すべきだと思います。

もちろん、彼らの仕事ぶりに疑問に思うことも多いでしょうし、実際に改善すべきこともあるでしょう。
その時に疑問をもって質問してみることは大切ですが、彼らが間違っていると思い込むのは危険です。

一見すると非効率的であったとしても、何らかの理由・事情があって現在の状態に落ち着いている場合もありますし、非効率的に見えることが実は効率的かもしれません。
いずれにせよ、現在の状況にはそうなった背景があるはずであり、それを知らなけれバ物事は動かせないので、まずは自分が正しいと思いこまない姿勢を身につけることは重要だと考えています。

いきなり消極的なことを言うようですが、2年目以降は色んなことがわかってきますので、そうなったら有意義な意見も出していけると思いますので、それまでは社会人としての常識の学習や情報収集に努めておくとよいと思います。

2. 挨拶をしっかりする
挨拶をしっかりする、なんて小学生でもわかること…と言われそうですが、挨拶をしない社会人は意外に多いです。

挨拶は人との関係を円満にするコミュニケーションであると同時に、出社時・退社時には自分が来たこと、帰ることの連絡としても機能します。
上司・同僚としても何も言わずにいなくなったら、いるのかいないのかわからず困るケースもあるでしょうし、帰る前に確認したいことがあったのに、ということもあるかもしれません。

挨拶をして損をすることはないですし、どんどん挨拶して職場の雰囲気をよくしてもらえると、先輩職員としても大変ありがたいものです。

3. 「ホウレンソウ」の基本動作を身につける
ホウレンソウとは、報告・連絡・相談のことで、社会人としての基本であるとよく言われます。

組織で仕事をしている以上、上司・関係者への報告や連絡、困ったとき・わからない時の相談というのは非常に大事です。
それができないと他の人との連携もうまくいかず、トラブルのもとになりますし、仕事を前に進めることもできません。

これらは社会人として基本的なことですが、案外うまくできないことも多いものです。
トラブルがあっても上司に報告できなかったり、忙しくて必要な情報を関係者に連絡していなかったり、あるいは困っても自分で抱えてしまって相談できなかったりすることはよくあることです。

個人的には、社会人としての差がつくのは専門的知識やスキル以上に、こういう基本的なことをきちんとこなしていくことだと思います。
いかに素晴らしい技能があっても、ホウレンソウがきちんとできない人は信頼されないし、上司も他部署の人も安心して仕事を任せられません。

ですので、できるだけホウレンソウを意識して動くことを心掛けるとよいと思います。

4. 上司・先輩が答えを持っているとは限らない
社会人になりたてだと、「自分は何もわからないけど、上司・先輩に聞けばわかる」という風に考えることも多いと思います。
そのため、ちょっとしたことでもつい質問してしまったりします(自分がそうでした)。

しかし、何でも上司や先輩が答えを持っているとは限りません。
たとえば自分しか連絡を受けていないことについては上司や先輩に聞いてもわかるわけはないし、自分が任された仕事の進捗状況や細かい部分も自分の方が分かっているでしょう。
そんなことまで質問していたら、この人は何も考えずに質問ばかりしているのではないか、と信頼を失ってしまうかもしれません。

ホウレンソウ、という通り、わからないことについて相談することは大事なことです。
しかし、人にものを聞くときは、まず自分で調べて、その上でわからないことを整理して質問するのが礼儀であり、効率的な仕事の進め方だと思います。

最初はわからないことが多いと思いますが、それでもそういう姿勢を見せていれば、聞かれる方も答えやすいですし、またマナーを守っていることがわかるので、むやみやたらに質問するよりも丁寧で的を射た回答を得られることと思います。
またそういう姿勢自体が信頼関係の構築にもつながります。

5. 相手の立場に立って考える
仕事が自分だけで完結しない以上、相手の立場・気持ちになって考えるのは、円滑に仕事を進めるうえで重要なことです。

それは仕事の進め方のみならず、細かい作業についても言えます。
忙しそうな人に不要不急の話で声をかけない、会議でシニアな参加者が多いから大きめの字で資料を作る(あるいは大きめに印刷する)、難しそうな内容は丁寧に説明する、など。

そういう小さな気遣いが仕事を円滑にしますし、相手を不快にさせないことは逆に自分が不快にさせられる可能性を下げますので、自分のためにも気を付けたいところです。

6.  仕事は積極的に取りにいく
職種や部署にもよるかもしれませんが、新しい業務というのはよく発生します。
そういう場合、担当者が決まっていないため、まずは担当者を決める必要があります。

もし、自分が手を挙げればその仕事を担当することができる、という状況であれば、是非手を挙げることをお勧めします。

誰かに仕事を担当させる、というのは上司(あるいは割り当てを決める人)にとって多少なりとも精神的な負担があるでしょうから、自分から手を挙げてくれればありがたいことでしょうし、ある種の「貸し」が発生します。
これは目に見えませんが、積み重ねていくことで、何らかの形で、いつか返ってくるものです。

また、仕事をこなすことで自分の能力が上がるとともに、自分が組織の中で一番分かっているという分野を築き上げることができます。
それがどれだけ小さいことでも、そのような分野ができると人に頼られますし、それは自信にもつながります。

信頼と自信は気持ちよく仕事をするうえで特に重要なものですので、仕事を積極的に取りにいって信頼と自信を積み重ねるというのは大事なことだと思います。

7. 失敗しても落ち込まない
誰しも失敗すると落ち込むものですが、特に社会人になりたての人は失敗すると深刻に考えて落ち込んでしまったりするかもしれません。
自分もよく失敗しては怒られ、落ち込んでいました。
そしていつも、自分ばかり失敗して、落ちこぼれだな…なんて卑下していました。

失敗したことを深刻に受け止め、反省して繰り返さないことは大切です。
しかし、落ち込むことはありません。
なぜなら、人は失敗するものですし、経験を積んだ人でも失敗するものです。

叱る時は人のいないところで、という鉄則があるので、他の人が叱られているところを見かけることは少ないかもしれません。
しかし、大なり小なりミスというのは多くの人が犯していますし、それは経営者や管理職といった人でも同様です。

だから、自分だけ失敗した、なんて落ち込みすぎる必要はまったくありません。
むしろ早いうちに失敗を経験した方がダメージは少ないものです。
繰り返さないようにできたなら、あとは気を紛らわせて前を向きましょう。

8. 逃げるは恥だが役に立つ 
大人気ドラマのタイトルそのままですが、これはいい得て妙だと思います。

基本的に与えられた仕事から逃げたり、すぐに退職してしまうというのはよくないことだと思いますが、どうしてもできないことがあったり、どうしても耐えられない人間関係があるのであれば、それは諦めて逃げるのも選択肢の一つです。

頑張って耐えるのは立派なことではありますが、身体や心は頑張っている間にも無自覚のうちにむしばまれていきます。
それが限界を超えると、病気になったり鬱になったりするのだと思いますが、組織のために頑張っても、組織がそれに報いてくれるとは限りません。
頑張りすぎて鬱になっても、それを評価して昇進させてもらえるわけでもなく、むしろ厄介者扱いされる可能性の方が高いかもしれません。
また、心身の健康を失ったことについて、会社が容易に責任を認めることはないでしょう。

したがって、自分の身は自分で守らなければなりません。
逃げることが唯一の自衛手段であれば、ためらわずに逃げるべきです。
健康を失ってから自衛に入っても遅いのです。

幸い、近年は第二新卒というカテゴリーもありますので、極端に短くなければ早期に転職をしても特段変わった扱いはされないでしょう。
私も第二新卒として転職活動をしましたが、それほど厳しい視線は浴びませんでした。

繰り返しになりますが、頑張ることは大事ですし、至らなくても最善は尽くすべきです。
しかし、それで心身を壊すようなら、新しい環境を求める方がよいと思います。
職場は忠誠の対象ではないし、社長や上司は殿さまではありません。
一番大事なのは自分です。自分と職場など天秤にかけるまでもなく、自分の方を大事にしてください。

以上、社会人1年目の頃の自分に諭してあげたいことを並べてみました。
社会人1年目は大活躍することより、長い社会人・職業人としての基盤を作るものとして捉え、無理をすることなく、着実に成長することを重視してもよいと思います。

これはあくまで自分の経験から、自分のした失敗を防ぎ、落ちこぼれにならないようにする、という観点から書き出したものであり、社会人1年目の方の姿勢として賛否両論あると思います。
レベルが低いな、と思われる方もいらっしゃることでしょう。

ただ、社会人として一番大事なことは生き抜いていくことなので、まずは地に足をつけてやっていけるために、という観点・レベルでお伝えしたいことを綴りました。

これらの内容が、社会人1年目として頑張っている皆さまのお役に立てれば幸いです。

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