Doing Good and Doing Well Conference @Barcelona

MBA生活での目標「Rotterdam Oath」にも挙げた通り、留学中には英語力を身に付けることはもちろん、幅広い人間関係を作り、できるだけアンテナを高く、広く、また感度を高くしておきたいと考えています。
特に関心が強いソーシャルファイナンス、ソーシャルビジネス関係については積極的にそのように動きたいと考えています。

そんな自分にとって、何より楽しみにしていたイベントに行ってきました。
スペイン・バルセロナの名門ビジネススクール・IESEで開催された”Doing Good and Doing Well Conference“という、世界中のソーシャルビジネスに関心のある人が集まるネットワークイベントです。

2月24日(金)・25日(土)という日程だったのですが、朝から始まるため、木曜日の夕方にアムステルダムを発ち、夜にバルセロナに着きました。

そして、翌日は朝から颯爽とイベントに参加・・・するはずだったのですが、道に迷ってしまい、しかもIESEは山の方にあるため坂を行ったり来たりで大汗をかいてしまいました。

そんな風に走り回っていると、いかにもビジネススクールという感じの建物があったので、ホッとしていたら・・・

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荘厳な造りの建物。ここかー、と思ったら・・・

よーく見てみると、「ESADE」の文字が。同じくスペインの名門MBA、ESADEでした。
IESEと近いんですね。でもESADEはもうすぐ移転という話を聞きますが。

その近くで親切にも道を教えてくれる人を見つけて、ひたすら山を登るとIESEが見えてきました。閑静な高級住宅街の中にありました。

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道端でねこがのんびり。いい雰囲気です。ここから少し坂を上るとIESE北キャンパス。

で、やっと会場に到着。

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IESE外観。現代的ですが緑がたくさんあって、いかにもバルセロナという感じでした。

で、建物の中に入ると受付が。

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IESE受付。大企業のビルのような感じです。

受付を終えると、ちょうど朝食が出ていたので、RSM同級生と合流し、コーヒーを軽く摂って講演会場へ。
ちなみにRSMからは20名くらいは参加していたようです。クラスの約5分の1。
さすがにサステナビリティに強いRSMというだけあって、クラスメイトの関心も強いようで、こういうところもRSMの魅力だと思います。

さて、最初のスピーカーは、オランダを代表する企業・ユニリーバのサステナビリティ担当副社長。
ユニリーバはロッテルダムに本社があり、特に親近感があったので興味深く話を聞きました。

話の内容としては、ユニリーバのバリューチェーンの中で環境について多々配慮しているということでした。
面白い内容だったのですが、CSRという観点から環境問題以外にどのようなことについて配慮しているのかを聞いてみたいと思い、講演後に副社長に突撃!

日本だとそんな偉い人に話しかけるなどなかなかできませんが、今は学生だし、失うものは何もない、と下手な英語で話しかけました。

いろんな人がそれまでに話しかけていたため、時間がなさそうでしたが、下手な英語の留学生に対しても丁寧にユニリーバの取り組みについて教えてくださいました。
勇気を出して話しかけた甲斐がありました。

その次はパネルディカッション。
一つの時間帯に4つのテーマのパネルディスカッションがあり、二日間の間に教育へのアクセスやマイクロファイナンス、開発銀行の役割などについてのパネルディスカッションに参加しました。

ちなみにマイクロファイナンスのパネルディスカッションでは、RSMに進学する目的でもあったトリオドス銀行のマイクロファイナンス投資担当者がスピーカーとして参加されていました。
これはなんとしてもお話ししたいと思って、パネルディスカッションが終わった後に早速ご挨拶に。
ただ、あまりうまく話せず、全然アピールできていなかったと反省・・・。
一応、自分の思いだけは伝えましたが、一方通行の感がありました。

また、同じくマイクロファイナンスの部にはスペインの銀行大手・Caixa銀行の子会社でマイクロファイナンスに特化しているMicrobankの方が参加されていて、その方ともお話しさせていただきました。
Microbankはマイクロファイナンスという金融商品の開発に特化しているようで、実際のローンオフィサーなどは親会社の人が兼務している(親会社を通じて顧客に提供している)ということでした。
一方で、既存の銀行はマイクロファイナンスには関心を持たないという指摘もありました。

また、別のパネラーの方と話したときに、「先進国でもマイクロファイナンスは適用可能で、グローバルにマイクロファイナンスを推進する活動も動きつつある」という話を聞きました。
いつか日本でソーシャルファイナンスに取り組みたい自分としては大変励みになる言葉でした。

もっとも、日本も最近は貧困問題が喧しく唱えられていますし、「先進国」というカテゴリーを頭から信じ込んで途上国で通用したスキームを検討しない、というのはおかしい話かもしれませんが。

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パネルディスカッションが開かれた講堂。教室の雰囲気はRSMと似ていますね。

初日はパネルディスカッションの後にキャリアフォーラム、Sustainable Fairが開かれました。
キャリアフォーラムにはトリオドス銀行もブースを出していましたので、しっかりお話をしてきました。大したアピールにはなりませんでしたが、関心を持っていることは伝えられました。
ちなみに、トリオドス銀行はインターンを受け付けておらず、MBAのためのリクルートポリシーはないとのことでした。
これはMBAでキャリアチェンジを狙っている自分にとっては不利な情報ですが、是非ともソーシャルファイナンスの経験を積みたいので、なんとかトリオドス銀行に貢献できるようなスキルを身につけ、またアピールする機会を見つけたいと思います。

また、ベルギー・ブリュッセルに本拠を置く、サステナビリティに特化した”i-propeller“というコンサルティング会社の方にもお話を伺ったのですが、結構面白かったです。
コンサルだけでなくファンドも有しているようで、様々なアプローチができるとのことでした。
また、連携している組織も多様で、こういうところで働いてみるのも面白そうだと感じました。

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キャリアフォーラムのトリオドス銀行のブース。
初日のキャリアフォーラムの後は、総合酒類企業派遣の同級生のセッティングによる、スペインのワイン大手”Freixenet(フレシネ)”の方とのディナーに参加しました。

せっかくのご招待ということで、フレシネの売りであるCAVAというスパークリングワインを事前に飲んでみたのですが、ワインという感じがあまりせず、すごく飲みやすかったです。

ご招待いただいたのは海辺の海鮮レストランだったのですが、ワインだけでなく食事もおいしく、また話も弾んでとても楽しかったです。
ごちそうさまでした。

ちなみに、フレシネはスパークリングワインの世界最大手で、日本ではサントリーが卸しています。合い言葉は「楽しいことは、つくればいいよ」。まさに自分の留学生活の目標です。

2日目の夜は、IESEに通う、受験時からの友人と一緒に夕食。
バルセロナらしいところ、ということで有名なレストランに連れて行ってもらったのですが、生憎非常に混んでいて、近くの雰囲気のあるレストランに変更。

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生ハムをはじめ、ジャガイモ入り卵焼き、ししとう、いかの揚げ物など。美味。

おいしそうな料理が次々と運ばれてきたのですが、それに合わせるのは、当然(?)フレシネのスパークリングワイン。ボトルで注文したのですが、非常に安価で美味しく、すぐになくなってしまいました。

おいしい料理とお酒のおかげで友人との話も弾み、MBAでの生活のほか、バルセロナのことや就職の話などを話し込みました。
ちなみに彼はスペイン語も勉強していて、お店でもスマートにスペイン語を話していました。
そんな彼曰く、英語に加え欧州の言語を使えることが欧州での就職活動には重要、とのことでオランダ語どころか英語すら満足に使えない状況に焦ったりしました。

一方、先ほどのコンサルティング会社を含め、フランス語圏であるベルギーで働いている方にお話を聞くと、英語だけでも大丈夫、とのことでしたので、英語ができれば欧州でも職を見つけることができる可能性はあるかもしれません。英語だけでも大変ですが・・・。

なお、Caixa銀行などの方に話を聞くと、スペインで働くにはインターンも含めてスペイン語が必須とのことでしたので、スペインで働きたい方は是非スペイン語を勉強する必要がありそうです。
友人との夕食の後、イベントで友人になった英国で学んでいるカメルーン人と一緒にイベントのお開きパーティに参加。なんと23時開始です。スペインではこの時間帯のパーティも普通らしく、自分がスペインの学校に進学していたら耐えられなかっただろうと、胸を撫で下ろしました。

ちなみに彼の友人が2時頃到着するということでうとうとしながら待っていたのですが、結局会場には来なかったようで、彼と一緒にとぼとぼホテルに帰りました。

このイベントの目的の一つに、できるだけネットワークを広げることがあったので、会場では積極的に学外の人に話しかけました。
パネルディスカッションで面白い質問をしていた人や、同じパネルに何回か参加して関心が似ていると感じた人にはできるだけ話しかけるようにしました。

その中の一人が先ほどの友人で、彼は農業系の企業で働いていて、英国の大学で国際関係論を学んでいるということでした。
彼にカメルーンのことを聞くと、カメルーンは英語とフランス語が使われていて、農産業および天然資源に恵まれているということで、既に中国が積極的に進出しているそうです。

また彼に同じ大学の友人の女性2人を紹介してもらったのですが、彼女たちはアフリカのアンゴラ出身で、2人ともOil & Gasを専攻しているということでした。

語学の点でアドバンテージがあり、資源に恵まれていて、さらに彼らのように高等教育を受ける人材も増えてくるとなると、相当なポテンシャルがあると思います。
今はBRICs、さらにVISTAが注目されていますが、アフリカのポテンシャルにももっと目を向けて人材を含め投資をして行けば、大きなインパクトがあるのではと感じました。

彼が今度カメルーンに招待してくれるということですので、是非一度自分の目でアフリカを見てきたいと思います。

お開きパーティから帰宅した朝はチェックアウト。眠い目をこすりながら帰り支度。
帰りの便に乗る前にどこかに寄っていきたいと思い、そういえばスペインにはずっと見たかった「ブレダの開城」があったと思い、見に行こうと思ったのですが、調べてみるとどうやらマドリッドにあるらしく、残念ながらあきらめざるを得ませんでした。

結局、どこにも寄らず町中を歩きながら雰囲気を楽しむことにしました。

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町中にあるコカコーラ社の事務所?スペインの雰囲気に溢れています。

また、歩いていると車の駐車場を見かけました。
その看板にはよく見ると、車とコンセントを結んでいるマークがあります。
おそらく電気自動車の充電ができるということだと思います。

ちなみにスペインは太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーが非常に発達しています
現在スペイン経済は苦境に陥っていますが、再生可能エネルギーをバネに経済成長を取り戻してほしいと思います。

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バルセロナの駐車場の看板。真ん中の看板の一番右が充電可能のマーク。

そしてそのまま歩いていると、バルセロナのターミナル駅であるSants駅に到着。

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Sants駅。地下鉄のターミナル駅になっているほか、空港からの鉄道も通っています。

そのまま空港に行って一路オランダへ。
楽しい3泊4日のバルセロナ旅行が幕を閉じ、現実世界に戻されました。

短い時間ではありましたが、多くのことに触れられたほか、つたない英語ながら多くの人と話すことができ、大変有意義な時間になりました。

学ぶことも多かったですが、それ以上にこんな自分でも自分から望めばネットワークは築けるのだと自信にもなりました。
これからオランダ内外にてできるだけユニークなネットワークを築いていきたいと思っていますので、本当にいい経験になりました。

今回出会った方々と適宜連絡を取りながら、また学んだことを思い出しながら、自分の目指すゴールに少しでも近づけるように頑張っていきたいと思います。

ちなみに同じ日にロンドンではサステナビリティ関係のビジネスコンペがあったそうで、RSMからも日本人同級生を含む多くのクラスメイトが出席しました。

同じ日ということで、同じくサステナビリティに関心を持つ彼らがバルセロナに来れなかったのは残念ではありますが、彼らからもロンドンでの話を聞いて、色々学びたいと思います。

以上、初めてにしてもっとも関心のあるネットワーキングイベントでした。
多くの点で目標を達成できたので、これを励みにどんどん前に進んでいきたいです。

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