「無謀」な挑戦が世界を変える

最近、渡航に向けて部屋の掃除をしていると、ついつい漫画を読みふけってしまいます。
特に熱中してしまうのが「おーい!竜馬」という漫画。

タイトルの通り、坂本竜馬を主人公として、武市半平太をはじめとする土佐藩士や幕末の志士たちの活躍をテーマとした作品なのですが、読んでいると志士たちの熱い思いや海外情勢を知ることの重要性など、現代の我々にも通じるものがあり、こちらも胸が熱くなってつい引き込まれてしまいます。
その竜馬が設立した、日本初の商社と言われるのが「亀山社中」という組織ですが、その亀山社中に倣って日本を変えようとしている会社に「青山社中」というものがあり、その設立者の朝比奈一郎氏の講演を聞きに、早稲田大学に行ってきました。

朝比奈氏は元経済産業省勤務で、霞が関を改革しようと、「プロジェクトK」という活動を始められ、一定の成果をあげられていたのですが、やはり外から改革することも必要だということで、あえて霞が関の外に出て、シンクタンクやリーダー育成という事業を通して日本を良くしていこうと考えたそうです。

そして、本人曰く、その試みは無謀ではあったかもしれないが、そのような無謀な挑戦こそが世の中を変えていくのだ、と。そして、歩きながら出なければ見えない風景もある、と。
自分も将来の夢として、人から見ると無謀な夢を持っていたりする一方、その必要性は強く感じているので、大変勇気づけられました。そもそも、私費でMBA留学というのも人によっては無謀と感じるでしょうが、それについても、そのようなチャレンジをしてこそ道は開けると思っていますので、我が意を得たり、というところです。
本人の意識としては、「グローバル化の時代には、スリム化し、リーダーシップを備えた国家が必要ということがあるとのことですが、非常に同感です。
図体ばかり大きくても、意思決定もできず、無駄なコストばかり抱えているような組織は、企業でも国家でもうまくやっていけるとは思えません。ましてIT革命も加わり、世の中の変化の速度が速くなっている現状ではなおさらでしょう。
そういうことを考えていると、ポストMBAでは会社の大きさより、意思決定の迅速さやクリエイティビティについて注目して職場を選びたいと思います。
もっとも、希望業界である金融業界でどの程度これらの要件を満たすことができるかは不明ですが。
講演会後は懇親会があり、いろんな方とお話させていただき、有意義な時間を過ごさせていただきました。
植物工場の管理者育成に取り組まれている方や銀行でプロジェクトファイナンスをされている方、等々面白い話を聞かせていただきました。
植物工場とは文字通り、工場で植物を栽培することで、気候にあまり影響されず、品質もコントロールできる栽培方法で、コストはかかるのですが、その特徴を生かして面白いことがいろいろできるみたいです。
例えば、苦みを抑えた野菜を作ることで、子どもの野菜嫌いを減らす、カルシウムを多く含んだ野菜を提供することで老人の骨折、ひいては寝たきり防止に努める、など。
こういう取り組みは今後の貿易拡大、TPP参加の中で日本の農業が発展する一つの可能性だと思います。
ただ、植物工場は気候の影響を受けにくいとはいえ、微妙な品質管理が求められるため、その管理者の育成が急務だそうです。
一方で工場の作業自体は、丁寧で正確に仕事ができればこなせるため、高齢者がこれまでの経験を活かして活躍できる可能性が高く、そういう意味で高齢化社会にも対応できるというお話を聞き、大変参考になりました。
朝比奈氏のご友人の方とも話しましたが、その時に、夫の夢に付き合う家族は大変ですよねー、という話をしました。
とはいえ、家族のために夢をあきらめた、というのも将来の禍根になりかねませんから、妥協とバランスが大事ですね、という話に落ち着きました。
自戒も込めてですが、やはり夢を追いかけるには家族や周囲の協力とある種の犠牲があることがほとんどでしょうから、常に周囲を見て、感謝と貢献の気持ちを忘れないようにしたいものです。
なお、肝心の朝比奈氏とは時間がなく名刺交換にとどまってしまい、もったいないことをしたかと反省しています。
ちなみに金曜日にはちょっとした異業種交流会に参加して、こちらでもいろんな話を聞きました。同じくらいの年齢で起業した人ともお話して、ずいぶん先を行っていると少々焦りを覚えたものです。一方で、あまり人と比べすぎるのもよくないね、という話もしていたのですが。
また、カウンセラーの方ともお話させていただき、さらに最近の悩みを打ち明けると別の方とも電話でつないでくださり、大変有意義な勉強をさせていただきました。
この交流会も、朝比奈氏の講演会も、実はたった一つのツイートから始まったもので、人との縁は奇妙なものだと思うとともに、こういうつながりは大切にしていきたいものだと改めて思います。
この二つのイベントを通じて、Just Givingの名刺交換は39枚まできました。
本当はもう少し(カウント用の)名刺を配れたのですが、ちょっと恥ずかしかったのでそちらの名刺は実際の名刺交換の数よりは少なくなってしまいました。
あと3か月弱で61枚。少々厳しいですが、頑張ります!
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