虎とウサギ

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あけましておめでとうございます。
ご存じのとおり、ことしはウサギ年。
自宅でウサギと暮らしている私としてはちょっと嬉しい年でもあります。
私にとって、昨年はいろいろな変化や挑戦があった始まりの年でした。
だから昨年の干支の虎にも感謝したいと思います。
ということで、今回は虎とウサギのお話をご紹介し、バトンタッチとしようと思います。
・一念巌をも通ず
前漢・武帝の時代、漢は北方の匈奴の戦いが続いていましたが、その中で一人の勇将を得ました。
飛将軍との異名を持つ李広という武将です。
李広は武勇、とりわけ弓術に優れ、また人望が厚かったのでよく戦功をたてました。
その人望の厚さから「桃李言わざれども下自ずから蹊を成す」という言葉の語源ともなっています。
さて、その李広がある日狩りに出た時に虎に出くわしました。
いざっ、と彼が矢を放つと、その矢は見事目標に突き刺さりました。
しかし、近寄って確認してみると、それは虎ではなくただの岩でした。
ためしに矢を放ってみると、岩に刺さることはありませんでした。
ここから冒頭の「一念巌をも通ず」という言葉が生まれました。
すなわち、念じて気合を入れればすごいことができるというイメージです。
この故事はいろいろなものに通じる真理として、今でも広く使われています。
・はじめは処女のごとく、後には脱兎のごとし
はずかしながら、ウサギの故事というのはなかなか思い浮かびませんでした。
その中で記憶を引っ掻き回して思い出した言葉が、この「はじめは処女のごとく、後には脱兎のごとし」。
この言葉は、中国の兵法書「孫子」にあります。
すなわち、戦いの臨むにあたっては、最初は清純な女性のように弱弱しく(?)振る舞い、油断させた後に本気を出して機敏に動く、ということです。
例えば、サッカーの試合で特に各上の相手と対戦するとき、前半は弱弱しくもなんとか防いで油断させて体力を温存し、後半で一気に本気を見せる、というような感じでしょうか。
もちろん、ビジネスの交渉や恋愛の駆け引きでも使えるかもしれません。
このほかにも孫子にはいろいろな名言が詰め込まれていて、その考え方は世界中で受け入れられています。
先日中国が孔子平和賞なるものを作ったそうですが、一番世界に広まっている中国の思想はむしろ孫子なのかもしれません。
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