日本人になじみにくい言葉の一つに「principle」があるそうです。
日本語訳だと原理・原則。
もちろん、言葉の意味はわかるのですが、日本人の思考は原理・原則より、融通・柔軟性が重要であるということです。
なんてことが最近読んだ本に書いてありました。
- 白洲次郎の生き方 (講談社文庫)/馬場 啓一
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白洲次郎という人は、終戦後、吉田茂とマッカーサーの間を取り持ったことで知られていますが、彼のプリンシプルを大切にする生き方に多くの人が魅せられているといいます。
彼は英国に留学した経験があり、そこで原理・原則、あるいはルールを大切にすることを覚えたようです。
だからこそ、誰に対してもプリンシプルの下に接し、時として偉い人とでも衝突を恐れない。
昭和天皇のクリスマスプレゼントをマッカーサーに届けたときに、「その辺に置いておけ」と言われたのに対し、「いやしくも日本の統治者であった者からのプレゼントをその辺に置けとは何事か!!」と怒ったとか。
マッカーサーはその後、プレゼントを置くテーブルを用意したとか。
プリンシプルの下に行動するから、いわゆる下の者にも偉そうにすることはない。
考え方だけでなく身なりにもプリンシプルをもってくる。
私も含め、こういう生き方をしたくてもできない人が多いんでしょうね。
かつて、某大企業の社長に「おはようございます!」といってスルーされて凹んだことがありましたが(こっちは新入社員でしたが)、白洲なら「こっちが挨拶してるんだから挨拶くらい返せ!」と言ったかもしれません。
首がいくつあっても足りなさそうな気がしますが・・・(汗)
ということで、プリンシプルは大切にしたいというお話でした。
ちなみに、最近の金融庁の監督も「プリンシプル・ベース」らしいです。
いまだに意味がよくわかりません・・・