金融都市・ソウル

今日の英語のお題は、「金融都市ソウルの競争力」について。

金融都市のランキングとしては、global financial center indexがよく知られていますが、そのランキングで、ソウルが24位にランキングされたそうです。これで半年前から4位上昇したことになります。

1位はロンドン、2位は僅差でニューヨークと不動の地位を築いています。

3位は香港、4位はシンガポールで5位に東京。6位上海、7位シカゴ・・・と続きます。

G20を開催し、意気上がるソウルですが、金融面でも成長しています。

このことについてコメントを求められたので、この順位については驚くことはないが、東京が香港・シンガポールに後れを取っているのは残念、と答えました。

しかし、東京にも明るいニュースはあります。

金融庁のHPなどにも掲載されていますが、現在株式や商品などの総合取引所構想が検討されています。

詳細は今後の検討によって具体化されていくと思いますが、多様な取引が一つの取引所でできるというのは市場の魅力としては強いのではないでしょうか。市場における取引にかかわったことがないので、実感としてはわかりませんが。

ソウルの今後についてですが、「ソウルには強みが3つある。一つは英語力。韓国の英語教育の質は高く、特に日本と比べてもレベルが高い。二つ目はリーダーシップ。日本の政治経済におけるリーダーシップは低下気味だが、韓国政府のリーダーシップは強く、市場改革が期待できる。三つ目は、韓国経済の成長。どの市場でも、強い金融市場は強い経済がベースになっており、この観点からも金融都市としてのソウルの今後に期待できる」とコメントしました。

日本(東京)も金融制度改革について様々な努力をしているところですが、大きな効果が出ているものはまだ少ないように思います。

しかし、課題があるということはそれだけ伸びしろもあるということ。

香港、シンガポール、あるいはソウルに学べるところは謙虚に学び、魅力的で活気のある金融都市・東京の復権を目指してもらいたいところです(他人事ではないですけど)。

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執行と経営

近年、企業活動の機動性向上のため、多くの会社が執行役員制度を導入しています。

執行役員は会社法上の取締役ではありませんが、いわゆる役員として、企業活動の執行に責任を持つ役職です。

執行役員制度を導入することで、業務の執行責任は執行役員に負わせる一方、取締役はその監督に注力し、また取締役会が少人数で機動的に開催できるようになっていると理解しています。

このような執行役員制度ですが、監督・経営の責任が取締役にある以上、業務執行上生じた大問題について取締役(いわゆる「経営陣」)に最終的な責任があると思います。

だからこそ、例えば金融庁の監督指針などでは金融機関の内部統制について経営陣の関与と責任を明記していますし、株主代表訴訟でも経営陣が訴訟の対象になると考えていいのではないかと思います。

このことと尖閣のビデオ流出に係る責任問題について、政府・与党が執行役員(海保長官)の責任問題ばかりを声高に叫び、取締役(国交相)の責任をことさら矮小化しようとしているのに違和感を感じます。

責任と権限は表裏一体のものであり、こういう時に監督者としての責任問題に向き合わないのであれば、監督者としての権限を自ら否定するようなものではないかと思います。

また、そういう上司に部下がついていくのか、という感情問題としての疑問も生じます。

ともあれ、政府・与党には国民・民間企業の模範となるような対応を見せてもらいたいと思います。

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使いにくい人材こそ、採用したい人材

かねてより関心を持っている企業の一つに、ベンチャー生保として知られるライフネット生命があります。

生命保険業界の第一人者である出口社長と、若手ビジネスマンとして知られる岩瀬副社長が立ち上げた会社ですが、ベンチャーだけあってウェブサイトもフランク。

社員も会社のブログをよく更新していて、みなさんこの会社を愛しているんだということがよく伝わってきます。

そのブログの中にこんな記事 がありました。

社長はよく、「使いにくい人材こそ、採用したい人材」と言っている。

当社の人間はみな使いにくい人材。

でも、使いにくい人が集まるということは、自分の頭で考えることにつながり、それが成長力の源泉となる。

ゆえに、使いにくい人材を集めるのだ、と。

正直な話、僕自身は会社で常にいい人であろうとしています。

どんな話も笑顔で聞く。

どんな時も謙虚で丁寧に対応。

依頼事はとにかくへりくだって、腰を低くお願い。それがたとえルール上の業務であっても。

電話はすぐにとり、ほんわかした声で、かつスマートに取り次ぐ。

とにかく、周りの人にストレスを与えず、いわば立派な生け花になろうとしていました。

周りの人もそういう風にしてくれれば、会社全体がストレスレスになるのに、と思いながら。

ですから、将来自分が仕事をするときも、できるなら気の合う人間と仕事をしたいと思っていました。

どうせストレスだらけの荒波に乗り出すなら、せめて気の合う人間とタッグを組みたい。

でも、出口社長に言わせれば、それは全く見当違いということになります。

社内にも使いにくい人間を集めることで、それを成長力につなげる。

ブログに書いてある通りの人ばかり集まると、僕みたいな人間はストレスで一気に潰れそうです。

でも、それではいけない。大企業で生きるならまだしも、荒波に乗り出そうとするなら、社内でも摩擦を恐れてはいけない。

何度か書いた通り、できるなら将来自分で事業を立ち上げたいと思っています。

そんな自分にこの内容は強烈な喝でした。

少しでも甘さを持つとすぐに飲み込まれてしまう現場に立とうとしていること、そしてそのための強さが全然足りないことを思い知らされました。

自分の生き方が悪いとは思いません。しかし、摩擦から逃げてはいけないのも確かです。

まだ下っ端の立場なので、どういう組織が活力を生み出していくのか、ということが実感としてわきませんが、留学を通じて異文化交流をする中で、自分なりの強さや組織観を養いたいと思います。

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クラフトチーズ、世界名作劇場とコラボ

最近、Yahoo!の企画で、クラフトチーズ世界名作劇場がコラボでPRをしているようです(こちら )。(2011年1月28日まで)

最近でこそあまり見かけませんが、一昔前はメジャーな番組で、20代後半くらいの人なら一度は見たことがあると思います。

企画の中で名作劇場のアニメとチーズのレシピがコラボしているのですが、このオリジナルのアニメがまた秀作。

自分も何かマーケティングする機会があったら、名作劇場のお世話になりたいです。

やはり、琴線に触れるのが最高のマーケティングだと思いますので。

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ブログのデザインを変えました

今日よりブログのデザインを「あらいぐまラスカル」から「こんにちはアン」に変更しました。

「こんにちはアン」は「赤毛のアン」のアンの幼少期を描いた作品で、2009年に世界名作劇場第26作品目として放送されました。

オープニングの「ヒカリの種」が秀逸です。

世界名作劇場といえば、現在NHK-BSで「ペリーヌ物語」を放送中らしいです。

これからしっかりフォローしなきゃです。

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一期一会

偶然の出会いとは面白いものです。

ただの偶然が、偶然の意図や経緯が絡むことによって必然化された、そんな感じでしょうか。

たまには家を離れて勉強しようと、近所の図書館に行って、たまたま漫画コーナーを見たら、20年位前のジャンプのコミックが置いてありました。

そういえば、こんな漫画もあったなあ、と手に取ったのが、「銀牙 -流れ星 銀-」。

同い年のいとこが読んでいたのを覚えています。

凶暴な熊を倒すために、猟犬が日本中の勇敢な犬を集めて立ち向かう、というストーリーです。

本宮ひろ志さんの「男一匹ガキ大将」に似ているかもしれません。

主人公は犬たちですが、人間以上に義理人情に厚かったり、兵法・統率に長けていたり、なかなかあなどれません。犬とはいえ、立派な軍隊になっていました。言葉も軍隊そのもの。

表情も犬なのに結構性格が出ていて、違和感がないです。

昔から今に至るまで、連載の漫画を読んだことはほとんどないので、あくまでイメージですが、昔の少年漫画は今のものと比べて、男臭く、熱かった気がします。

もちろん、今の漫画にも感動するものはたくさんあるのですが、クールでスマートなものが多い気がします。

昔の作品は体一つで飛び込むシチュエーションが多いからかもしれません。

会う人会う人に草食系といわれる私ですが、実はこういうテイストの作品が大好きです。

クールでスマート、という生き方も悪くはないですが、やはり心の底には暑苦しいほどに熱いものを持っていたいと思っています。

銀牙 1 ―流れ星 銀― (集英社文庫―コミック版)/高橋 よしひろ
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