Big Deal

先日来お世話になっている内閣府の官僚・久保田崇氏 が、この度東日本大震災で最も深刻な被害を受けた陸前高田市 の副市長に就任されることになったそうです。

本来はご本人のブログの更新を待ってからの方が良いのかもしれませんが、ご本人が他のツールで公表されていることや他のサイトでも発表されているため、大丈夫かと。

お世話になっているとはいえ、長年の深いお付き合い、というわけではないのであまりベラベラと書くのははばかられるのですが、久保田氏は霞が関での経験の他、名門・ケンブリッジ大学でMBAを卒業されています。

MBAを通じてお金を稼ぐ、ということだけでなく社会にいかに貢献するかということを学びたい自分にとっては素晴らしい先達です。

また、久保田氏のネットワークは幅広く、僕自身何人もの人を紹介いただいたり、氏の著書の出版パーティに出席した際には、はやり幅広い方とお話させていただきました。

そのキャリアや活動実績からNPO関連にも詳しく、メールでNPOの経営実態や課題、そして自分がどのように貢献できるかということを質問して、丁寧にご回答いただいたこともあります。

氏の公務員・MBAとしての経験、そして幅広いネットワークと素晴らしい人柄で、陸前落合が再生されるのを楽しみにしています。

ある意味、久保田氏の活動は自分にとっての試金石でもあるので、是非とも頑張っていただきたいものです。

そして、同じく低地であるオランダから何か協力できることあれば積極的に行いたいと思っています。←気が早い(笑)

弱冠30代で副市長の重責はまさにBig Dealであり、そのような運命に羨ましくもありますが、自分も自分なりの将来のBig Dealを目指して頑張ります!

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インタビュー@RSM

オランダに到着して二日目、7月11日(月)に、オランダ・ロッテルダムにあるRotterdam School of Management(RSM) にてインタビューを受けてきました。

RSMには、ロッテルダム中央駅からトラム(路面電車)に乗って行くのですが、どの路線に乗ればいいのか混乱してしまったので、結局タクシーで行くことにしました。16ユーロ也(泣)。

RSMの母体であるエラスムス大学のキャンパスが我々を迎えてくれました。大きいです!

ゆーけーのお仕事日記-エラスムス大学

大きなビルの左上にエラスムス大学のロゴが入っています。

同じようなビルがいくつかキャンパス内にありました。

インタビューに先立ち、在校生とのランチがセッティングされていましたので、在校生の方にお会いしました。

現在日本人は4人在校で、一番お世話になっていた方は都合が悪くお会いできませんでしたが、そのほかの3人の方にお会いすることができました。

食堂でお会いしたのですが、そのときやり取りを担当していたアドミの方もいらっしゃってごあいさつしました。

しかも、そのアドミの方に食堂のご飯をおごっていただきました。感謝!

在校生の方には、RSMでの生活のことやプログラムのこと、面接のことなどを伺いました。

最初の半年間はかなり疲れたとのこと。でも1学期目を乗り切ると、なんとかやっていけるという自信がつくみたいです。

本人のやる気と能力次第ですが、大体半年過ぎると、生活にも慣れてきて自分のしたいことができるようになってくるとのこと。

交換留学についても質問すると、交換留学は基本的に学内での競争になるそうで、米国トップ校とスペインが人気とのこと。ちなみにお話を伺った方は香港にいかれるそうです。

やはり米国・スペインに関心がある自分としてはタフな状況だと思いつつ、関心のあったバージニア大学(Darden)については希望者がいなかったらしく、このあたりは戦略次第で何とでもなりそうです。

もともとRSMは提携している大学の数が非常に多いので、ある程度満足する交換留学先を選択することはできると思います。

ランチではパンとちょっとしたサラダ、コロッケにレッドブルを摂りました。

気合は十分です。

ランチの後にはお土産を渡しました。

お土産は、成田空港名産の「シュガーバターサンドの木 」とおなじみの「東京ばな奈」。

シュガーバターサンドの木はテレビで放送していたのを見て、自分でも食べてみたいと思って買ったのですが、すごくおいしかったです。帰りにまた買おうと思います。

ランチが終わると、MBAのアドミッションオフィスまで案内していただき、先ほどの担当者の方と再会。

インタビューの場へ。

インタビューを担当するのは、RSM卒業生でコンサルなどを経てRSMのディレクターをされている女性の方。

事前にyoutubeでどんな人確認したら、結構フレンドリーな方でした。

さて、その方のお部屋に入ってインタビュー。

最初の方は話すのが速くて、ついていくのに精いっぱい。

口もうまく動かないので、ショート一歩手前、という感じでした。

質問を繰り返してもらったり、「質問を変えましょう」ということも何度もありました(汗)

でも、言いたいことはそれなりに言えたかな、という感じです。

キャリアゴールとそのプロセス、why MBAのほか、what is leadership、一緒に働きたい人、働きたくない人、そのような人とどう接するか、などの質問がありました。あと、多様性を重視するRSMらしく、international exposureについても聞かれました。

このあたりは、人柄重視というのを強く感じました。

後半はケーススタディ2題。

一つ目は、MBAのクラスで、〇〇という状況であなたはどのようにふるまうか、というもの。

二つ目は、実際のビジネスで、〇〇という状況であなたはどのような選択をするのか、ということ。

二つ目のテーマでは、ビジネス倫理について問われました。

どんなにタフな状況でも倫理を守ることができるかどうか。

僕は結局のところ、どんなに会社が厳しい局面になろうとも、ビジネス倫理を貫き、会社の信用だけは何としても守るべきだと主張しました。

「それで会社がつぶれそうならどうする?」とも聞かれましたが、各ステイクホルダーへの交渉がすべてやりつくされていたとしても、やはり信用が第一。信用さえ守られていれば、買収してくれる先を探すこともできるが、それがなければ買収されることもなく、せいぜい買いたたかれるだけだ、と。

この回答は、実際の場面とは違ったようですが、フィードバックではこの辺りは結構好印象だったようです。

とはいえ、もっといいwin-winのやり方がありうるので、それを学ぶがRSMとも言われました。

最後にビジネスコンペとビザ関係の質問をしてインタビューは終了。

最後にフィードバックがありました。

概ね好評価で、あなたみたいな人間が卒業生にも多い、と言われました。

ただ、あえて弱いと思われる点を指摘すれば、異なる文化に対する許容力がやや小さい、ということでした。

おそらく、一つ目のケーススタディの回答について言われていたのでしょう。

・・・と、30分の予定のインタビューでしたが、おそらくそれよりは結構長かった気がします。

1時間弱はあったかもしれません。

その後、アドミの事務担当者と話したのですが、その時はかなり脱力状態で、「何か飲む?」と聞かれて、ついお水下さい、と言ってしまいました。

その担当者にもいくつか質問をした後、ロッテルダム観光する?と聞かれたので、その予定ですと答えると、丁寧にロッテルダムのパンフレットを持ってきていろいろお勧めの場所を教えてもらいました。

アドミのオフィスを出たのは結局1時間半後。結構話していたようです。

最後に食堂のテラスで一休みして学校を後にしました。

ゆーけーのお仕事日記-RSMテラス

テラスに入ると、こんな感じの落ち着く水のモニュメント?があります。

そして、屋外にはリラックスできるベンチが。

ゆーけーのお仕事日記-テラスのベンチ

最後にビルの外で撮影。

ゆーけーのお仕事日記-MBA棟

そういえば、ビルの入り口にRSMの看板があって、そこで記念撮影をしていたら、受付の人が「どうせなら自分も撮ったら」と話しかけてくださったので、お願いすることにしました。

撮影中には、通りがかった学生さんらしき人に「いいねー」と声を掛けられたり。

RSMは本当にフレンドリーな雰囲気でした。人という面では本当に素晴らしい学校だと思います。

合否の結果がわかるのは来週とのこと。連絡はどうする?と聞かれて、メールでお願いしますと言ったのですが、合格なら口頭でcongratulations! といいたいのよねー、と言われたので、ではその時は電話でー、と言っておきました。

ということで、とりあえずはRSMの受験についてはこれで終了。

後はThank you メールを送って来週の結果を待つのみです。

まずはここまでご協力・ご声援いただいた皆様に御礼申し上げます。

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オランダへ

ここのところ、ずっとRSMの入学試験のことしか考えていませんでしたが、本日オランダに向かい、11日(月)の午後、RSMにて面接を受けることになりました。

面接の相手はアドミの責任者の方のようで、当然のことながらインタビューの出来不出来が合否に大きな影響を及ぼす可能性が大きいです。

幸い、卒業生の方やMBA受験仲間の方などからは概ね合格すると思われる、と言われて勇気づけられているところです。

また、搦め手を通じた戦略も考えていて、合格のために最大限の努力をしているところです。

うまくいけば、欧州滞在中に合格通知が来ないかなー、なんて思っていたりもします(笑)。

それはさておき、今回の旅行は、初めて自分で航空券からホテルの予約まで行ったものです。

というわけで、飛行機に乗れるのか、チェックイン・チェックアウトはちゃんとできるのか、と不安だったりします。

また、スペインではほとんど英語が通じないらしく、その点も不安ではありますね。スペイン語は大学時代にかじったきりです。

といっても、前回の香港・マカオでは特段不都合なくいろいろ自分でやっていたので、あとは飛行機に乗れたら問題なしだとは思いますが。

オランダでは、ホテルのあるアムステルダム、RSMのあるロッテルダムの他、政治の中心デン・ハーグ、交通の要所であり、トリオドス銀行もあるユトレヒトにも行きたいと思います。

また、格安航空で日帰りでバルセロナにも行きます。お目当てはやはりサグラダ・ファミリアですが、欧州MBAトップ校の一つであるIESEなども観てみたい気はします。

ちなみにスペインにはIESEのほか、IE(マドリッド)、ESADE(バルセロナ)という3つのMBAが欧州トップ校として知られており、それぞれ社会的責任分野に強いので、RSMに入ったら交換留学でそのどれかに行ってみたいと考えています。

とにもかくにも、RSMに合格しなければ始まらないし、そのためにもまずは安全に行って帰ってこなければいけません。

ということで、まずは最低限無事に旅程をこなせるように気を付けたいと思います。

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ゴマすりも立派なスキル!?

我々がいろいろな人との人間関係を円滑にして過ごすためには、誠意や元々の性格だけでなく、多くのテクニックにも頼るところが大きいと思います。

中でも、「ゴマすり」はもっとも重要なテクニックの一つではないでしょうか。

例えば、出世のために上司にゴマをすったり、家庭を円満に保つため、あるいは妻に頭が上がらず家庭内でもゴマをする、という話はよく聞きます。

逆に、上司にゴマをすらなかったから出世できなかった、という話もあります。

さて、ゴマすりを上手に活用して見事な仕事をしている人たちの中に官僚の方々がいるようです。

官僚の上司、あるいはビジネスパートナーには当然政治家がいるわけですが、その手ごわい政治家にうまくゴマをすって持ち上げ、気持ちよくさせて仕事を進めるか、というのが官僚の業務上のテクニックだそうです。

・・・と語るのは、元官僚で、現在は学究の道を進まれている方。

その方の書かれた本を読んで、「官僚のゴマすり」の真髄を見ました。

いかに相手を気持ちよくさせるか、というのが重要なポイントなのですが、何でもかんでも褒めればいいというものではありません。

相手の性格や状況を見極めて、有効なほめ方を考える必要があります。

あまりにも白々しいほめ方であったり、公開の場での褒め倒しはかえって逆効果の可能性もあるようです。

また、同時に著者が指摘するのは、「これからの労働市場で生き残るためには、専門能力だけでなく、人柄やコミュニケーション能力が大事」ということです。

能力も重要ですが、同様に円滑に人間関係を築き、うまく仕事をするという点も大事ということでしょうか。

ちなみに、自分自身職場では適度にゴマをすったりして人間関係を円滑にしているところがありますので、著者の指摘には大いに賛同するところです。

ちなみに、著者の言うゴマすりは「嘘」ではありません。

長所を大きく見せるのがゴマすりです。そういう意味では、ゴマするを嫌悪する必要はあまりないようにも思えます。自分自身、長所を効果的に言うだけで相手が気持ちよくなるなら、それでいいと思っています。

「ゴマすり」と聞くととかく嫌悪感を持たれがちですが、良好な人間関係を築く重要なコミュニケーションツールととらえられるようになって、世の中の人間関係が円滑になればいいと思います。

もちろん、それを活かして適切な業務・意見具申をすることが前提です。

それがなければ、ただのイエスマン社会・組織になってしまいますので。

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RSM出願終了!!

5月の半ばにGMATを受験してから約2か月間、RSMへの出願準備に没頭していました。

出願のためには、CV(英文履歴書)を皮切りに、エッセイ4つ、推薦状、そしてアプリケーションフォームの記載が必要になります。

特にエッセイは苦労しました。ドラフトを作ってはダメ出し、直してはダメ出し、の繰り返し。

お題としては、キャリアとwhy RSM、趣味、最も難しい経験、そして自由テーマ。

実は最初に合格者の方などにドラフトを見ていただき、いろいろ深いご指摘をいただいて、その中でエッセイのポイントなども何となく理解していたつもりでしたが、いざ濱口塾長に見ていただくと、いろいろなツッコミが。

そして、何度もやり取りを重ねて、何とか4つともGOサインをいただきました。

一番難しかったのは、「最も難しかった決断と、それが自分のパーソナリティに与えた影響」。

自分でも一度考えていただくとわかると思うのですが、なかなか「人生で最も難しい決断」というのは思いつかないんですよね。

修羅場を潜り抜けてきた方なら楽にネタができるでしょうが、僕みたいに平凡な人生を送っているとなかなかエッセイに書くほど難しい決断というのは思い浮かびませんでした。

その中で、いくつかテーマを考え、ドラフトを作って見せてみると、一刀両断に却下。

これはかなり厳しい状況でした。

本当にちゃんとテーマを探し出してエッセイにできるのか、非常に不安でした。

しかも、7月11日RSMを訪問して公式インタビューをしていただくことになっていて、そのため早めに出願を完了するようにと学校にも言われていることもあって、期限も迫っていました。

その中で何とかテーマを見つけてドラフトを書いたのですが、そこでも「信ぴょう性がない」「難しさが伝わらない」などのコメントをたくさんいただきました。

結局、何日も睡眠時間を削ってエッセイのアイデアを考え続けました。

最後の方には、時間の制限もあるし、ある程度の完成度でもいいか・・・、とも思いかけましたが、それだと結果に納得しきれないだろうと思い直し、最後の最後までドラフトを書き続けました。

リトアニアから去る直前の杉原千畝氏のように・・・とまではいかないかもしれませんが。

そして、最後はアプリケーションフォームを慎重に埋め、何度も確認して送信。

ちなみに、いくつか添付資料をアップロードする必要があったのですが、そのうち大学の成績証明書が2枚にわたることもあって、制限容量を超過してしまい、アップロードができませんでした。

郵送でもOKだったのですが、やはりオンラインで済ませたい、ということであの手この手を試したのですが、結局ダメで、最終的にはセブンのスキャナを使いました。

すると、驚くほど容量が小さくなって、無事アップロードできました。本当にあせりました。

ということで、まずは出願という最初のステップを終了。

ここまで来るのに多くの方のご協力をいただき、本当に感謝しています。

さて、この過程で、RSMの担当者との非公式な面談と説明会に行ってきました。

面談の方は、もともとMBAではなく修士課程の志望者向けだったのですが、「同じ学校なんだからMBA受験者にも面談してください」と訴えたところ、難なくOKをもらいました。

そして面談に臨んだわけですが、最初は非常に緊張しました。やはり英語ネイティブと対面で話すとかなり緊張します。それでも多少話すと緊張がほぐれ、いろいろ話を聞くことができました。

ちなみに、「卒業後はオランダで働いてみたいのだけど、できますか?」と聞くと、「はっきり言うけど、基本的に無理。空きが出たらEUの人から埋まるので、それ以外の人にチャンスはほとんどない」とのこと。残念。

でも、何とかインターンさせてください、とか言ってみてソーシャルファイナンスの実務を学びたいと思っています。

その翌日にはRSM説明会があって、カクテルを飲みながらグループの形でアドミや卒業生からいろいろお話を伺いました。

そして、RSMへの志望度がますます上がりました。

7月11日にはインタビューがあります。無事このインタビューを乗り越えて、合格を勝ち取ることができるように頑張ります!!

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ちょっとした行動が人柄を表す?

些細な行動の中に人柄が見えることってよくあると思います。

いい人ぶってても、ちょっとした行動で品の悪さが出たり。

逆に、日ごろはうだつが上がらない人が、小さな振る舞いでいいところを見せることがあったり。

ちょっとした言動というものはなかなかコントロールしきれないだけに、その人の本性が見えるような気がします。

先日、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組を見ていると、笑福亭鶴瓶さんが耳の不自由な学生と話しているシーンがありました。

そこで、鶴瓶さんはその学生に名前を聞くのですが、発音が聴き取りにくかったので、鶴瓶さんは聞き返しました。

その学生さんもよくあることだったのでしょう、名前を紙に書こうとします。

そのとき、鶴瓶さん、その学生さんの手を押さえ、耳を学生さんの顔に近づけます。

あくまで、彼の口から名前を聞こうとしました。

そして、鶴瓶さんは名前を知ることができました。

このシーンを見た時、いい年をしながら思わず涙を流してしまいました。

比喩表現とかではなく、本当に泣いてました。

多分、鶴瓶さんのあくまでその学生のことを尊重する姿勢に感動したのだと思います。

しかも、それが仰々しい態度ではなく、ふとした行動に表れたことに。

ちょっと言葉にはできないですが、すごく感動してしまいました。

そして、ちょっとした態度に人柄が表れるものだと改めて感じました。

自分も一つ一つの行動についてはそれなりに配慮しているつもりですが、今後一層その気持ちを強くするとともに、そもそもの内面をより磨かなくては、と思わされた一幕でした。

また、一人一人の人間が、お互いに思いやりを持ち、また尊重しあうことができる、そんな世の中にしたいものだと思いました。

そして、その答えはきっとオランダにある、そんなことを思い、今日もRSMへの出願準備を進めます(笑)

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