2学期のチーム発表!

1学期の最終試験も無事終わり、さあ春休み、といきたいところですが、その前に1週間のPersonal Leadership Development (PLD)の授業があります。

春休みを控えてうずうずしているPLD1日目に2学期のチーム発表がありました。
2学期が楽しいかどうかはこのチームメイトとの関係に依存するといっても過言ではないので、どういうメンバーなのか非常に関心がありました。

そして、運命のメンバー発表!

結果は・・・

インド人2名、インドネシア人、オランダ人、韓国人、そして自分の6名
オランダ人意外は話したことがあるメンバーで、オランダ人の人は自分の関心のある会社に勤めていた人で、何とかお近づきになりたいと思って個人的にメールを出したこともある人だったので、まさに「やった!!」という感じです。

で、さっそくチームミーティングと課題。

最初のチームでの課題はロールプレイング。
何種類かの問題のあるチームメイトの役の一つとチームのまとめ役の両方を担当します、一度は前者としてまとめ役に対し、次にまとめ役として別の問題のあるチームメイトと話してチームのとりまとめを図ります。
そして、このロールプレイングは録画して後でチームでディスカッションをします。
これは絶対に失敗できないと緊張していました。

そしてロールプレイング開始。
自分の役は、自信過剰なためにチームから浮いてしまった人の役。

短気という設定ですので、最初から傲慢でリーダーの話を聞く気がない態度を演出。
いすにどっかと腰をかけ、返事も短く、「はあ」「それで?」とか、声を荒げて話を遮ったり。
自分の性格と正反対の人間を演じるのは楽しいのですが、少々罪悪感があります。

この演出が結構面白かったようで、チームに溶け込むきっかけにはよかったと思います。
先のプレゼンといい、結構演出好きなタイプなのかもしれません(笑)

そして次はリーダーの役。こちらは自分の性格に基づいて対話をします。
相手は性格はいいのだけど、資料の作り方(引用の仕方)がわからず、課題を却下されてばかりいる人。

今回はできるだけフレンドリーに協力姿勢を前面に出して、どうして引用の仕方が大事なのか、ビジネスにどうつながるのかということを諭して、大丈夫だから!と伝えたところで終了。

そしてチームでのレビュー。
自分のリーダーとしての姿勢はあまり評価されませんでした。
まずは話を聞く姿勢。
自分としては協力的な雰囲気を出したつもりでしたが、姿勢が前のめりでなかったため、距離が生じているという指摘がありました。

さらに、本人はアドバイスを求めていたのに、具体的なアドバイスがなく、「大丈夫」ばかりで、あまり有意義なミーティングではなかった、という指摘もありました。
言われてみると、確かに、どうして引用の作法が大事かということと大丈夫という励ましに終始して、具体的な解決策には触れていなかったと反省しています。

このロールプレイングを通じて、少しリーダーとしての視点が身に付いたような気がします。

1学期の最初のPLDでは何がなんだかわからないまま授業が進んだこともあり、身に付いたものが少なかった感がありますが、今回はより実践的な内容を伴ったこともあり、今後の成長に期待を持たせる内容となりました。

2学期のチームメンバーもフレンドリーな人ばかりなので、彼らと楽しく2学期を過ごして、また彼らから多くのものを学びたいです。
もちろん、こちらもできる限りのものを提供し、お互いの学びを最大化したいところです。

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Mauritshuis Museum

試験直前の土曜日は現実逃避もとい気分転換に”Rotterdam Museum Night”に行ってきましたが、その翌日にはまたまた気分転換に、オランダを代表する美術館である”Mauritshuis Museum(マウリッツハイス美術館)”に行ってきました。

マウリッツハイス美術館はオランダの行政府や国際司法裁判所などがあることで知られるデン・ハーグにあり、デン・ハーグはロッテルダムから電車で30分ほどで行くことができます。

マウリッツハイス美術館にはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をはじめとして、レンブラントやルーベンスなどの巨匠の作品が展示されています。

最寄りのRotterdam Blaak駅から電車に乗って30分、デルフトを通過してDen Haag Central駅へ。

駅の中にはなんとSushiのお店が!


駅の売店には大きく”SUSHI”と。値段は少々高めですが、確かにお寿司でした。

駅を出るとトラムに乗って美術館に向かいます。

最寄りの駅で降りると、すてきな建物が池の向かいに建っています。

haag
最寄り駅から池を臨む。いい眺めです。

池の方から大回りして、町並みを楽しみながら美術館に向かいます。

そして、マウリッツハイス美術館に到着。

mauritshuis
マウリッツハイス美術館。右には「真珠の耳飾りの少女」が。

美術館はややこじんまりした3階建て。
館内には前述の巨匠の他にも多くの素晴らしい絵画が展示されていました。
自分は風景画が好きなので、風景画を中心に見ていましたが、本当に素晴らしいです。

あと、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」にはつい見入ってしまう迫力がありました。
そういえば、日本の解剖学の始まりである「解体新書」もオランダに由来したような・・・、と思って調べてみると、解体新書の基になっている「ターヘル・アナトミア」はドイツ人医師の著作のオランダ語訳ということで少し違うみたいですね。

それはさておき風景画、人物画、静物画、それぞれに本当に引き込まれました。
もちろん、「真珠の耳飾りの少女」も鑑賞しました!

アンブローシウス・ボスハート(1573-1621)の「花と花瓶」という絵に惹かれて、帰りにポスターを買って帰りました。
部屋に飾ったら、雰囲気も明るくなったような気がします。

帰りには町並みを楽しみながら散策。

歴史を感じさせる建物などのほか、商店街やカフェを見て回りました。

euroland
ユーロランドという日本でいう100円ショップ?。心なしか似ている?

 


広場の周囲のカフェ。外まで人で一杯です。

日曜日にも関わらずカフェはどこも人がたくさんいて、カフェの人気ぶりに驚きました。
カフェでのゆっくりとした時間を楽しむなんて、なんて幸せな時間の使い方なんだろうとうらやましくなりました。

そして帰宅後は翌日の統計学の試験に備え急ピッチ(=一夜漬け)で勉強、というハードな週末でした。

ちなみに試験は無事に終了。結果が出るのは少し後になると思いますが、とりあえず全科目無事に合格したのではないかと思います。
ほとんどの科目はチーム課題の評価が点数に含まれており、素晴らしいチームメイトに感謝です。

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歴史で世界をつなぐ

今週は試験週間、ということでクラスメイトのFacebookの投稿も少なくなるかな、と思いきや、案外そうでもなく、結構多くの投稿があり、交流は盛んです。

もちろん試験の話題が多いのですが、それにとどまらずいろんな話をしています。

そんなときに中国人のクラスメイトが、何か試験で有名な人にお祈りしよう!という投稿をしていたので、「じゃ、自分は文天祥にお祈りしておくね!」というコメントをしておきました。

文天祥とは、中国・南宋最後の宰相で、南宋を滅ぼした元のクビライからの降伏勧告を拒絶して、終に南宋に殉じて刑死した人物であり、歴史に残る名文である「正気の歌」「過零丁洋」と共に今でも中国で敬愛されている人物です。

すると中国人(および台湾人)のクラスメイトたちからは好意的な返信がありました。
やはり自国の歴史上の人物に触れられると嬉しいんでしょうね。

それならば、せっかくなので文天祥をクラスメイトたちに紹介しよう!ということで文天祥を紹介する投稿をしてみました。

やはり中国・台湾出身の人の反応はよかったのですが、それ以外の地域の人たちの反応はあまりなく、歴史、とりわけ世界が現在ほどつながっていない中世以前の話を共有するにはそれなりの手順が必要だと認識した次第です。

幸い中国人のクラスメイト(南宋の首都・臨安の近くの出身)が、試験が終わったらもっと話を聞かせてほしいと言ってくれたので、歴史でクラスメイトたちとつながることができるとわかって嬉しかったです。

時々ドイツ人のチームメイトと歴史の話をするのですが、今回の件もあって歴史がクラスメイトとつながる有用なツールだということがわかりましたので、これからは情報の出し方を工夫しつつ、より多くのクラスメイトとつながっていけたらと思います。

一方で、東アジアに限らず、歴史はセンシティブな問題を含むことが多いので、その辺りは十分留意することも必要ですね。そういう複雑に絡み合った事情を学ぶのも国際化の時代にはきっと必要なことなのだと思います。

歴史と言えば、少し前から時間を見つけて、ライフネット生命の出口社長に勧められた半藤一利氏の「昭和史」や、出口社長が敬愛すると仰っていたクビライの本を読んでいます。

その昭和史やクビライこそ、国際化の時代に我々が知っておくべき内容であり、また国際的な場で取り扱いに留意する必要があるテーマだと思います。
そして取り扱いに留意しつつも、そのエッセンスについてはいつかクラスメイトとも話して、お互いのより深い理解につなげていけたら素晴らしいと思います。

ちなみに3月15日にライフネット生命は東証マザーズに上場するとのことです。
おめでとうございます!

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Rotterdam Museum Night

さて、今週はいよいよ1学期の最終試験です。
ここで単位を落とすというのはあってはいけないことですので、授業についていけなかった分、週末に一気に取り戻す意気込みで勉強する予定でした。

・・・が、この土曜日の夜、ロッテルダムをあげた一大イベント”Rotterdam Museum Night“がありましたので、勉強そっちのけで行ってきました。
ここで勉強した内容はそのうち忘れるけど、イベントの経験は長く残るから、そちらに行った方がいい!という半ば現実逃避です。

Rotterdam Museum Nightとは、夜中遅くまでロッテルダム中の美術館を営業して、その間はチケットを買ってしまえば、自由に美術館を回ることができるイベントです。
チケットは20€弱でイベントの時間は午後8時から午前2時までです。

ちなみにオランダでは美術館のパスポートが販売されていて、それを持っていると1年間自由にオランダの美術館に入ることができ、自分もそれを買っていくつかの美術館を回ったのですが、残念ながらこのイベントでは適用対象外でした。

オランダは芸術の国としても知られており、このイベントも大変人気があるそうで、どれほどの人が集まるのかということにも関心があり、わくわくしながら出発!

美術館に近づくと人ごみに遭遇!前評判にたがわず大人気。
やはりオランダ人は芸術への関心が強いようです。

hitogomi
美術館への道。歩道は美術館に向かい人で埋まっています。

さて、最初は川沿いにあるWorld Museumに。
その名の通り、世界中の芸術を紹介している博物館です。

Worldmuseum

WorldMuseum。川の向かいにはロッテルダム港があり、まさに世界の玄関にあります。

まずは受付にてチケットを購入。
チケットを購入すると、チケットを購入したという証にバッジをもらいます。

museumnight
イベントのマスコットをあしらったバッジ。緑色に光ります。

張り紙
街中にはポスター。

中にはまさに国際的な世界が!
世界中の地域を代表する芸術作品が展示されているほか、最近の日本のアニメっぽい絵画も展示されていました。

また、このイベントに合わせてなのか、日本の有名な漫画・アニメのコスプレをした人もたくさんいました。
あまりに感動したので、一緒に写真を撮ってもらいました(笑)

そういえば、今日家電量販店に行ったときにもアニメコーナーに日本のアニメがたくさん並んでいるのを見て、日本のアニメの強さを感じましたが、本当に日本の漫画・アニメは世界中に広がっています。

WorldMuseumを後にして、二つ目の目的地である建築協会へ。

その道中で、普段は外から見るだけの教会が開いていて、イベントのチケットで入ることができるようでしたので寄ってみました。

church
建築協会近くの教会。オランダにはこのような壮麗な教会がたくさんあります。

中では古いドレスが飾られていました。
このような教会の中に入るのは初めてでしたので新鮮な経験でした。

教会の後は、建築協会の横にある小さな美術館に。
小さいながらも人気のようで行列ができていました。

そしていよいよ建築協会。

Architecturemuseum
建築協会の入り口のあたり。外観にはいろんな趣向が凝らされています。

中にはロッテルダムにあるゴミ箱や街並みの写真、さらにオランダの有名な建物の模型がたくさん展示されていました。
オランダはデザインに凝った国なので、面白いデザインのゴミ箱がいろいろあって思わず引き込まれてしまいました。
また、模型好きでもあるので、建物の模型にも見入ってしまいました。

ちなみに館内の様子。

人ごみ
夜中にもかかわらず美術館に多くの人が。

この日は美術館の中でビールの売り子さんがビールを売っていたりして、半ばバーのような雰囲気でした。たまにはこういう雰囲気で芸術を楽しむのもいいかもしれませんね。

また、建築協会では、絵画教室も開かれていました。

絵画教室
絵画教室の様子。油絵の一日教室でしたが、みんなすごく上手に描いていました。

Bob
講師のBob Rush氏。かなり人気の方のようでした。

ちなみにオランダでは絵具もキャンバスも安価で売られていて、オランダ人は絵を描くのが好きなんだろうと思います。

建築協会の次は、オランダでも指折りの美術館であるMuseum Boijmans Van Beuningenに。
こちらは一度訪れたことがあったのですが、好きな作品がたくさんあったので再度行ってみることにしました。

数多くの絵画のほか、彫刻や陶器、現代アートなど多様な芸術作品が展示されていて、何度訪れても飽きることがありません。
ちなみに、この美術館には借入分含め140,000もの作品があるそうです。
これだけあると何度か来ないと全て見るのは難しそうですね。

最後に、「全てから解放される」という触れ込みの映像を見ました。
行列に並ぶこと約30分、どんな映像が見られるのかと楽しみにしていたのですが、いざ見てみると全てから解放されるどころか、結構ストレスフルな映像で、この辺りは自分たちと感覚が違うのだろうかと思わされました。

ということで、今回訪れたのは大小合わせて5つの美術館。
一晩中芸術鑑賞をするという機会はめったにない機会で、貴重な体験ができました。
20€弱で5つの美術館を楽しめるのですから大変お得です。

聞くところによると、オランダの美術館も人集めに苦心していて、こういうイベントを開いているとのこと。
ロッテルダムと日本では交通環境が異なるなどの違いはありますが、是非日本でもこのようなイベントを立ち上げて日本人の芸術に対する関心を高めてほしいと思った次第です。
(・・・と言っても、電車を何度も乗って美術館周りができるかと聞かれると自信はないですが)

あまり絵心がない自分でもつい行ってみようと思ったくらいですから、工夫次第できっと多くの人の絵心を目覚めさせることができるのではないか、ひいては精神的な豊かさにつなげられるのではないかと思う今日この頃です。

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1学期の授業終了!

早いもので、去る木曜日に1学期の授業が全て終了しました。
ロッテルダムに来てちょうど2ヶ月、時が経つのは早いものです。

その間に授業を受けたり、友達を作ったり、バルセロナに行ったり、写真展を開いたり、色々ありました。
まだ2ヶ月、それなりに自分も変わったかなと感じることもあり、まずは充実した時間になっているように思えます。

試験直前ではありますが、せっかくですので1学期の授業を振り返ってみたいと思います。

Human Resource Management (HRM)

教授はCambridge大学のビジネススクールから招聘。まさに英国紳士という感じです。
人的管理ということで、人の能力をどのようにすればうまく活用できるか、という内容です。
どのように組織のメンバー同士コミュニケーションをとるか、どのタイプは社内でどのような位置づけになるのか、組織の発展フェーズと人的管理、などのテーマを扱いました。

この授業で印象に残っているのが、クラスメイトととのロールプレイング。自分は経験豊かな部下、相手は自分を追い越して出世した上司(元同僚)です。
部下役、上司役にそれぞれ自分の考え方や状況を説明した資料が配られ、それに基づき上司と部下の関係の改善策を探ります。

部下は上司を「仕事は自分よりできないけれど、上司にうまく取り入って出世し、しかも自分を潜在的なライバルと見なしてメンバーの教育などつまらない仕事しかよこさず、業績を上げることもままならない状態に追い込んでいる」と見ています。
自分もその資料しか読んでいませんから、その立場に基づいて、上司とのミーティングで上司を責め立てます。

上司は、「よくわかっているけど、君には将来のリーダーとしてメンバー教育の経験も積んでほしいんだ」と言います。
しかしこちらは、それこそが出世の阻害要因だと思っていますし、上司のことも信用していませんので、「こっちだって時間がないんです。あなたはリーダーだからメンバー教育のこともわかっているでしょうから手伝ってくださいよ。そもそもメンバー教育ってちゃんと評価されてるんですか?されてなかったら骨折り損です」などと、欧米人気分で言いたいことをとことん言います。

結局、お互い折り合っていこうという話で落ち着いたのですが、後で上司側の見方を見せてもらうと、「あの部下は仕事はできるが気難しくて扱いにくい。一方自分(上司)は広く信頼され、将来の幹部として期待されている。将来の幹部候補として、件の部下をどのようにコントロールして業績を上げていくかが期待されている」ということで、メンバー教育についても、その部下がうまくチームになじむように配慮されていたそうです。

資料に基づいてのロールプレイングだったとはいえ、ずいぶん一方的な見方で上司を責め立ててしまったものだと思い、立場変われば見方が変わり、また思い込みを乗り越えるのは難しいということを学びました。

キーワード:
Performance=Ability×Motivation×Opportunity

Business Society Management (BSM)

教授はコスタリカの名門・INCAEビジネススクールから招聘。
ビジネスと社会の関係、サステナビリティなどについて学びました。
この授業で初めてプレゼンを行いました。テーマは某農産業企業のサステナビリティ戦略について。
サステナビリティのほか、BOP、CSR、FairTradeなどについて学びました。
授業全体としてのメッセージは下記の通り、「ビジネスは様々なステイクホルダーに与える影響について考慮する必要がある」という内容でした。

ちなみに他の科目が10コマだったのに対し、HRMとBSMは6コマだけでした。
外部から招聘しているという事情があったのかもしれませんが、もっと話を聞きたかったという思いはあります。
この教授については4学期に選択科目で受講可能とのことですので、今はそれを楽しみにしています。

キーワード:
Relationship with stakeholders (特にNGO)

Managerial Accounting (MA)

RSMの教授2人による分業。
タイトルのごとく、会計の基礎について学びます。
会計の概念とケースを併用した授業でした。

キーワード:
Accounting is a language to understand performance and improve decision making.

Quantitative Platform of Business (QPB)

RSMの教授による統計学の授業。
偏差、正規分布などの基礎的な概念から、分散検定(t検定、F検定など)まで。
こちらも理論とケースを併用した授業です。
統計学は概念が難しいだけに退屈でわかりにくい授業になるかと思っていましたが、教授のプレゼン(話し方、説明の内容、雰囲気作り)がうまく、また復習にも十分な時間をとるため、クラスメイトの評判はすごく高いです。

キーワード:
Normal distribution, Regression analysis, ANOVA

Organizational Behavior (OB)

RSMの看板教授による組織行動論の授業。
組織行動論とは、組織の中で人がどのように考えるか、どのような要素がどのように働くか、という内容で、Human Resource Managementと似ていますが、より人間の性格・考え方など内面に焦点を当てた内容になっています。

さすが人気教授、授業中にはユーモアを交えた説明で常に授業を明るい雰囲気に包みながら学生をうまく巻き込んでいきます。
自分は残念ながら話についていくことはできませんでしたが、常に笑い声が絶えないので、座っているだけで楽しかったです。

キーワード:
Motivation theories, Management/Leadership, Cultural Barrier,
Commitment/Engagement  

Management Science (MS)

RSM助教授による数学・統計学などのビジネスへの適用に関する授業。
数学・統計学に関する理論を学びながら、統計ソフトを使いながら実際のビジネスケースに置ける経営判断の練習をしました。
若干QPBと重なる内容もありますが、こちらはソフトを使ったより実践的な内容で、実際にチームでビジネスケースを与えられ、ソフトを使って経営判断を行うワークショップが3回ありました(一定の確率内で起こる事象への対応、Decision Tree、資源配分の最適化)。

こちらの先生も授業のコントロール、とりわけ授業の演出がうまく、すごく人気でした。
また、任意参加の補習、試験対策講座についても数度開いてくれていて理解できていない部分(=自分の場合はほとんど)を補うのに非常に助かりました。
1学期に担当された教員のうち、もっとも学生に愛されているのは彼だと思います。

ちなみに、彼はLondon Business SchoolでPh.Dを取得した優秀な方なのですが、CVを見ると、趣味の欄にテニスと書いてあり、しかもかなりの上級者であるとのことです。
クラスメイトの間では「彼にテニスのコーチをしてもらおう!」という話まで出ています。
どういう内容がどこで役に立つかわからないものですね。
そういう意味で、CVは細部まで作り込んでおいた方がいいと思いました。

キーワード:
Various companies have benefited with Management Science.

以上、1学期の授業について簡単な振り返りでした。
1学期はビジネス知識の基礎作りということで、ビジネスの現場で活用するというより、ビジネスリーダーとして必要な内容でしたが、それぞれ新鮮な内容でした。
2学期はMarketingやStrategy、Financeなどよりビジネスの現場に近い内容を学ぶことになりますので、非常に楽しみです。

ということで、まずは1学期の試験を無事に乗り切って、充実した春休み、そして2学期を迎えたいと思います。

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話題があれば話すことができる

気がつけばもう3月。
留学前より企画が進んでいた写真展も無事にスタートし、すごく気が楽になっています。

・・・が、1学期の期末試験が翌週に迫っています。
今まで勉強をあまりしていなかったので、この1週間は必死に勉強して、なんとか試験をクリアし、楽しい春休みを迎えたいところです。

幸い、ほとんどの科目は期末試験だけではなく、チームの課題なども評価対象になっていて、チームメイトの頑張りのおかげである程度点数が確保できているので、しっかり勉強すれば何とかなると信じています。
ただ、Management Accounting(会計)だけはほとんど試験による評価で、しかも昔から会計学は苦手なので少々不安です。
幸いチームに会計のプロがいますので、助けを借りつつ頑張ります。

さて、試験直前ということでチームでも勉強会を開いて、協力して試験をクリアしようとしています。
最近フリーライダー気味だったので、何とかチームに貢献したいと思っていたところ、Organizational Behaviorの科目で、試験に出るケースが公表されました。
そして、それがなんと日本の会社がテーマで、しかも日本の文化・国民性に直結する内容
これはチームに貢献する絶好のチャンス!

ということで、今日の読み合わせに備えてじっくりケースを読んで、参考となる情報も仕入れていよいよミーティング。
やるぞーー!と思ったら、「今日はまず会計ね!」

若干拍子抜けでしたが、会計は一番勉強しなければならない教科で、他のメンバーも不安があるようで、当然異存なくまずは会計。

今日は基本的なことだから、なんて思っていたら、基本的なところについても理解できてない部分があり、しっかり叩き込まれました。
大学で勉強し、証券アナリスト試験で、さらにはMBA直前にも勉強し、それでも会計がほとんど身に付いていないということは、本当に会計とは相性が悪いのかもしれません。
幸いMBA受験などを通じて会計士の知人が多くいますので、将来は何かあれば彼らに頼ろうと思っています(笑)
ちなみにクラスメイトにも会計バックグラウンドの人が多いです。

で、会計の勉強が終わっていよいよOB。出番です。
事前に「今回のケースはまさに自分のことだし、大いに貢献するから」とアピールしていたこともあって、チームメイトも積極的にこちらの話を聞いてくれますし、こちらもとことん話します。
最近チームミーティングで貝になったように何も話さず、自分の存在価値に疑問を感じていたのが嘘のように話します。
ケースのことだけではなく、関連する面白そうな情報はとにかく話して、日本のことやその会社のことをたくさん知ってもらうように努めました。

幸いチームメイトも日本社会・文化などについて関心を持ってくれて、楽しくディスカッションをすることができました。
そして不思議なことに、こういうときは言葉も結構スラスラ出ますし、人の話すことも普段より理解できたりします。

結局のところ、英会話やディスカッションは気の持ちようや準備の度合、あるいはその内容によって出来不出来が変わってくるのだから、出来ないときにあまり落胆するのではなく、できるだけ自分がうまく話せるシチュエーションにして話せばいい、また話せないときもあるけど、そういうときばかりじゃないと考えればいいのだと思うようになりました(もちろん改善の努力は必要ですが)。

また、ディスカッションはその場で終了するものばかりでもありませんから、Facebookなどで追加の情報提供や提案などをすることも立派なコミットメントだと思います。

授業ではリスニングがまだまだですし、統計など複雑な内容ではチームのミーティングにも全くついていけず若干の絶望感を感じていましたが、まだまだ自分も捨てたものではないし、やりようによっては自分なりの価値を出すことができるということを知ることができて本当によかったです。
同時に、日頃から話すことが出来る話題作りに努めることが大事、ということを改めて知る機会になりました。

最後のケースに日本のテーマを選んでいただいたOBの教授に感謝!
ちなみにこの教授はRSMの名物教授でもあり、授業はいつも明るい雰囲気に包まれています。

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