審査部のお仕事

商社といえば、日本経済の縮図とも言われ、様々な事業を手掛けており、商社不要論が唱え続けられる中でも日本経済をけん引してきた存在ですが、そんな商社の審査部門の仕事に関心があり(幅広い事業をどのようにチェックしていくのだろうか、とか社内でどんなやり取りをしているのだろうか、とか)、ちょうど商社の審査部について扱っている経済小説があったので読んでみました。

タイトルはそのものズバリ「商社審査部25時 知られざる戦士たち」。

著者は商社で審査を担当されている、まさにその道のプロです。

ある企業の再生をめぐって、再生企業、裁判所、その他債権者等を巻き込んだ案件を軸にしつつ、その中で頻発する別の案件も絡ませながら話が進みます。

主人公は審査部の課長なのですが、社内外で板挟みになりつつも、企業再生と会社の利益のために奮闘します。

正直、体が心配になります。

また、部下の活躍にもスポットライトが当たっていて、部下の成長も楽しみの一つです。

チェック項目としては信用リスクが主ですが、そのほかに企業の成長性や他社動向なども頭に入れつつ動いていて、商社に入ると鍛えられそうだ、という気はします。

体力的・精神的には大変かもしれませんが。

終身雇用制が薄れ、本当の意味でのプロフェッショナルが増えてくると、このような作品も増えてくるのかもしれませんね。

私が描いたらこんな感じでしょうか。

「金融コンプライアンス 板挟みの番犬たち」。

・・・ネーミングセンスがなくてすみません(汗)

商社審査部25時 (講談社文庫)/高任 和夫
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既成概念にとらわれない時間の使い方

3月3日の日経新聞夕刊には、歴史作家の童門冬ニ氏がコラムを寄せられていました。

実は、私が歴史に関心を寄せるようになったのも、姫路駅のキオスクで氏の文庫本を買ってからです。

その意味で、私の人生に大きな影響を及ぼした人ということになります。

それはさておき、先日図書館を歩いていると、ちょうど童門氏の時間の使い方に関する著作を見つけました。

英語や試験の勉強や運動、ゲーム(汗)などで時間がないとつい感じてしまうので、時間の使い方について考えなくてはと思っていたところなので、読んでみました。

特に記憶に残ったのは、寝なければいけない時間というのは決まっていないということと、自分の世界を作り出す必要性についてです。

寝る時間については、つい夜中に●時間寝なくてはいけないと考えがちだが、別に寝る時刻はいつでなければいけないと肉体的に定められているわけではないし、細切れにとることもできるはずだ、ということ。

確かに、夜更かしして午前中眠い時も、昼休みに少し目を閉じるだけで眠気がなくなることがあります。

当たり前のようですが、自分の生活を振り返ってみると新鮮な話です。

他にも氏独特の仕事の仕方など、読んでいて面白い話が散りばめられています。

あと、つまらない飲み会は参加しなくてもいいのではないか?とおっしゃっていますが、これは勉強をしなければいけない社会人には結構重要な話だと思います。

確かに、惰性だけでやっている二次会などは勘弁してと思うこともありますね。

時間は大切にしたいです。

童門式「超」時間活用法/童門 冬二
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的外れ・・・

今日の英語のテーマは「figures of speech」。

「figures of speech について何か話して」と言われたものだから、スピーチの構成要素とか?などと思い、「スピーチといえばオバマ大統領を思い出すけど、スピーチは身ぶり、発音、雰囲気ですかね~」なんて応えてしまいました。

figures of speech とは、比喩表現のこと。直喩(simile)や隠喩(metaphor)、擬人法(personification)などがあります。

冒頭の応答は相当の的外れだったことになります。

これはかなり恥ずかしかったです。

一見わかりそうな言葉でも、しっかり辞書を引いておかないと思わぬところで失敗するというお話です(泣)

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諦めると腐る

先日「王様のブランチ」で紹介されていた、江戸川区篠崎の本屋さんに行ってきました。

そこで、同じく紹介されていた本を購入しました。

タイトルは、「NASAより宇宙に近い町工場」。

中小企業のサクセスストーリーかな、と思って読んでみると、全然違いました。

これは、人生の指南書です。

北海道の小さな町工場では、本業とは別に、儲け抜きで宇宙開発を手掛けています。

これまでにロケットを発射したり、独自の施設を設けたりして、外部からも多くの見学者が来るとのこと。

なぜ、非常に難しく、お金もかかりそうな宇宙開発をやってみようと思ったのか。

それは「どうせ無理」という言葉をなくすため、だそうです。

諦めるということは、楽だけれども、可能性をつぶしてしまうガンであり、それは人(特に子供)に伝播して悪い影響を広げてしまう。そして、人生をつまらないものにしてしまう。

だから、一番難しそうなことをやってのけることで、諦めないことの大切さ、続ければいつかは夢がかなうということを証明したかったのだということでした。

書かれていることはシンプルだけれども、実践が伴っていて、とても感動しました。

ジーンとくる、というより頑張ってみようという高揚感を感じました。

自分なりに目標を持って生きていますが、「どうせ無理」という言葉は決して自分にも人にも使わず、可能性を信じようと小さな決意をしました。

NASAより宇宙に近い町工場/植松 努
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パシュート銀のスポンサー

フィギュアスケートの浅田真央選手に続き銀メダルを獲得した、女子団体パシュート(追い抜き)の田畑選手と穂積選手のスポンサーは富山県の中小企業である「ダイチ」という会社だそうです。

経営が厳しい中、社長自ら報酬を削って選手の育成費に充てたそうです。

これは選手の方も期待にこたえるのに必死になりそうですね。

育成費は結構な出費のようで、正直なところ社員がどのように思っているのかわからないし、だからこそ選手の方も戦果を求めざるを得なくなるような気はします。

ともあれ、社長の志に敬意を表したいと思います。

これは、本当に会社と獲った銀メダル。ダイチさん、おめでとうございます。

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日本社会の一部分

日々ニュースを見て、オリンピックを楽しみ、時事問題を考え、いろいろなことに触れている我々ですが、その中でなかなか知ることのできない世界があります。

例えば、金融危機で問題になっているブラジル人コミュニティの実情や、かつて(今でも)日本でも深刻な問題であったハンセン病患者の問題、不登校児童の葛藤など、表面的には報道で知ることはできても、その中に溶け込み、深く切り込んだ情報に接すること、またそれを真剣に考えることはあまりないように思います。

本書では、日経新聞の原田勝広編集委員をはじめとする日経の編集委員が横浜のドヤ街「寿町」やハンセン病の療養所、ブラジル人の共同体などに1カ月ほど住み、その中の人々と交流を深める中でその実情を描いています。

本書の魅力は、かなり本音ベースで書かれていること。日経新聞の名や御自分の名声を抱えながら本音で書くのは勇気の要ることだったと思いますが、だからこそ読者の視点とシンクロしているような気がします。

特に関心があったのが、ハンセン病の療養所のルポ。

1996年にハンセン病患者を隔離してきたらい予防法が廃止され、2001年に小泉首相の判断で国家賠償訴訟が終結に向かった後も、まだ患者の戦いが終わっていないこと、その中でも差別・偏見をなくす試みが確かに前進していることを感じさせます。

著者自身、この話が一番思い入れがあったかもしれません。読んでいてそう感じました。

我々が日々生きていく中で、自分たちから離れたところにあるものはなかなか見えません。

でも、その裏に、自分たちが想像もできないことで苦しんでいる人がいることは知っておくべきだということを改めて感じました。

ルポ 日本の縮図に住んでみる/日本経済新聞社
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