文化財学演習Ⅱ(2)_卒業論文テーマ仮決め

課題提出

この冬受講していたスクーリング科目の文化財学演習Ⅱでは課題のテーマが卒業論文の研究内容の報告でした。
こちらは現時点で固まっている必要はなく実際の卒業論文のテーマは違っていても問題ないようなのですが、やはり課題の提出ですし、また一度考えたテーマを変えるのも簡単なことではないので、実際の卒業論文のテーマ、さらにはその後の大学院等における研究テーマも見据えて何をテーマにするか考えていました。

私のようなアマチュアの歴史好き、だけど歴史をライフワークにしようと考える人間にとってはそのようなテーマを考えるのは容易ではありません。
研究、すなわち学術上の活動と銘打つ以上、単に好きなテーマをポンと打ち出すだけでは不十分で、そのテーマの何がこれまで明らかにされておらず、自分が何を明らかにできるかを考えておく必要があります。学問とはこれまで明らかになっていなかったことを、ごくわずかでも明らかにする活動だと思いますので、明らかになっていなかったことと明らかにできること、この二つは常に意識しておくべきことだと思います。

しかし、明らかでないこと、明らかにできること、そのそれぞれを明確にすることは意外に難しいことでもあります。
これまで明らかでなかった物事を「明らかでなかった」と言い切るには厳密には過去の研究成果のすべてを確認し、そのうえでそのように言い切る必要があります。すべてとは言わなくても主要な研究成果は把握しておかなくてはならないでしょうが、それも自信をもって言い切るためには相当な読み込みが必要だと思います。
また、過去の研究成果を踏まえて自分が新たに何かを明らかにできるのかという問いは、学術研究の核心であり、自分の知識や能力に対する挑戦であるといえます。過去の巨人たちがたどり着けなかった答えに自分がどのようにたどり着けるのか。自分はまだ歴史学や考古学、あるいは自然科学関係に対する知識をほとんど持たない子羊のようなもので、これに対する答えを出すのもまた大変なことです。

学部の卒業論文とはいえ、やはり大学で学んできたことの集大成であり、またこれからの歴史学の研究活動への第一歩でもある以上、このような問いを避けることはできませんししたくありません。子羊であっても一個の研究主体である以上、上記のようなアカデミックなスタンスは持っていたいものです。
・・・と考えると、過去の研究が比較的されていなくて、かつ自分でも新たな観点で論ずることができるテーマを探すことになるのですが、そこに自分の好きな小田原北条氏(後北条氏)関係という条件を重ねるとさらに絞り込みが大変です。

はてさて、テーマの検討はどうなることやら。

 

卒業論文テーマ(仮)

テーマ探しが大変だ、といっても課題の提出は月末と決まっているのでそれまでには提出する必要があります。しかも提出は郵送で月末必着なので実際には少し前にはテーマを決め、必要な事項を報告書にまとめなければいけません。のんびり考えているとそもそも単位が取得できないという本末転倒なことにもなります。

そのため必死にテーマを考え、その結果卒業論文のテーマは小田原上水(早川上水)について書くことにしました。一応仮決定という感じですが、おそらく早川上水を中心に論じることになると思います。
というのも、テーマ決めに際して参考文献を探してみましたが、戦国期の水道整備について論じられた文献はあまり多くなさそうで、その中でも早川上水について詳しく論じた文献はごく僅かでした。

そのうちの一つは郷土史家の方が書かれた書籍でしたが、非常に参考になりました。小田原城と比べて注目度が低い早川上水ですが、その価値を認めて焦点を当て研究をされているのは素晴らしいと思います。
自分も郷土史家に憧れがあるのですが、小田原で歴史学を学ぶ人間としてかくありたいものだと思わされました。

 

早川上水に限らず、世の中には人の認知は得られないながらもその時々で社会の役に立った施設や人の働きが多くあると思います。
そのようなものの価値を再発見し、人に知らせるのも歴史学を学ぶ人間としての社会への貢献だと思いますし、自分もそのようにありたいと考えています。

卒業論文や今後の歴史学の研究が実際にどのような成果に結びつくかはわかりませんが、そのような問題意識や志を忘れずに今後の学習・研究に励みたいと思います。

なおゲームの中の歴史学、というテーマも面白そうなのですが、軌跡シリーズは創の軌跡で歴史学のリィン教官が降板ぽく、新シリーズの黎の軌跡もまだ未プレイなのでお預けです(笑)

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