文化財学演習Ⅱ

奈良大学といえば…

奈良大学には歴史関係で多くの強みがありますが、奈良大学に所属していない歴史好きの人が「奈良大学といえば?」と聞かれて答えるのは千田嘉博教授ではないでしょうか。
(無論千田先生以外にも各分野で有名な先生はいらっしゃいます)

千田先生は城郭研究の第一人者であり、テレビでも城郭・歴史関係の番組に頻繁に出演されているのを見かけます。また大河ドラマ『真田丸』では考証を担当されていたことでも知られています。

私にとっても奈良大学は千田先生が所属されている大学というイメージが強く、奈良大学への入学を決めたのも、もしかしたら千田先生の授業を受けて生の千田先生にお会いできるかもしれないというミーハーな理由があったことは否めません(笑)
実際、同じような動機の人は少なからずいそうな気がします。

ということで、もちろん履修科目を決めるときには千田先生が担当される科目も履修して直に千田先生のお顔を拝見するのを楽しみにしていたのですが、残念ながらコロナ禍が収束していないということで夏と同様に在宅での受講ということになってしまいました。
履修登録をしていても受講せず来年に回すこともできるのですが、単位はできるだけ早くとりたいこと、来年度もいくつかスクーリングの授業を履修する予定で、スクーリング科目を増やすと実地での受講となった場合に時間的にも経済的にも負担が大きくなることから、在宅での受講で時間的・経済的な負担が小さいことをむしろ奇貨として今回は在宅で受講することとしました。ポジティブ思考大事!

 

授業の内容

在宅での受講となるため、今回は事前に送付された資料を使用して、動画を見ながら学習します。スクーリング科目でやはり在宅での受講となった文化財学講読Ⅱと同じパターンです。そういえば文化財講読Ⅱの記事は書いていなかった…

まだ資料をパラパラとめくっただけですし、また内容について詳述はすべきではないと思いますので詳細は省きますが、千田先生のご専門であるお城あるいは考古学にフォーカスした内容ではなく、文化財学の意義や基本的な留意事項、及び研究を行うにあたっての姿勢など文化財学の基礎的な事項を広く扱っているような印象を受けました。

研究にあたっての姿勢については、学生と社会人の違いとしてもよく言われることですが、決まった答えにたどり着くのではなく、まだ答えがないことを明らかにするということを述べていらっしゃいました。
学部生といえど、また通信制といえどただ学ぶだけの学生ではなく、一人の研究する主体として扱われているのは背筋が伸びる思いです。

なお、授業で使われる資料の内容自体は戦国時代のものが多いようで、私を含め戦国時代好きの人には楽しめそうな気がします。千田先生というと戦国時代の印象が強いですし、千田先生の授業を受けているという気になれたらいいなと期待しています。

 

卒業論文の内容を考える

一研究主体としての学部生の研究活動の集大成が卒業論文であり、文化財学演習Ⅱでは現時点で考えている卒業論文の研究テーマについて報告することが課題となっています。
実際の卒業論文のテーマとは異なっても大丈夫なのでまだテーマが固まっている必要はないのですが、卒業論文という一大プロジェクトが近づいてきたのを感じます。

卒業論文の内容は長らく考えていますが、将来的に歴史に関する活動を続けていくことを考えるとそのベースにもなるためなかなか決められずにいます。

後北条氏が好きで小田原に住んでいて、これからも小田原に縁のある活動をしようと思うと北条氏関係を扱いたいところですが、小田原城関連だと先行研究が多すぎますし、また北条氏の民政に関心のある身としてはそちらの方面で研究をしたいと思っています。
一方、北条氏の民政については文献史料は豊富にあるのですが文化財としてはすぐに思い浮かぶものが小田原上水(早川上水)くらいしかなく、こちらも研究が進んでいそうな気がしていて自分に何ができるのだろうという感はあります。

ただ、水問題は現代に至るまで人類にとって重要なテーマであり、水資源を争った事例は枚挙に暇がないことを考えると、北条氏の民政の証としての水資源管理は研究テーマとしてありかもしれないと今書いていて思いました(笑)
金融業界で重要なテーマとなっているESG・グリーン投資などとも関連付けられるかもしれませんし。

ちなみに現在は主に税金で整備されている社会インフラが税金など公共の資金で整備されるようになったのは戦国大名の施策に遡るらしく、それまでは受益者負担、すなわち地域の住民などの自己負担で整備されていたようです(黒田基樹『戦国上場家の判子行政』第七章)。このような施政の転換についてもやはり北条氏の記録が充実しているようで、私でも何らかの成果が出せそうな気がしてきました。

もっとも、書棚にある戦国大名の土木事業に関する書籍を読んでみると建築関係の専門的な用語や見方が多く出てくるので、そちらの勉強も必要になってきそうな気がして課題は山積ではあります。まあ、勉強を避けては卒論も研究もできないので腰を据えて取り組むしかないですね。

とりあえず卒論のテーマのイメージができたところで動画を見て研究テーマ報告に取り掛かりたいと思います。
今月中には史料学概論のレポートも済ませたいところですが、こちらも今後の研究を進めるうえで重要な内容なのでテキストを精読しなければならず、時間が足りるか心配です…

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