Company presentation for RSM visitors

多くのビジネススクールでは他国に修学旅行のように訪れて、その国の会社などを訪れるということが行われています。

我が母校のRSM(Rotterdam School of Management)も同様のことを行うことがあるようで、1か月ほど前に金融専攻の在校生から会社訪問をさせてもらえないかと打診がありました。

卒業生として在校生相手にプレゼンを行うということは非常に光栄なことですが、人前で話すことは得意でないですし、しかも英語でプレゼンに質疑応答となるとそれなりにハードです。

そのため少し悩みましたが、やはり光栄なことですし、ブログのネタにもなるし、何より英語のプレゼン一つもできないようでは外資系の会社で今後やっていけないだろうと考え、引き受けることにしました。

プレゼンをするとなるとまずは資料作りです。
せっかく海外から来てもらうわけですし、日本の金融市場や運用業界のことを知ってもらいたいと思い、「会社の紹介」「日本の運用業界を取り巻く環境」「資産運用会社の業務」の三本立てでいくことにしました。

「日本の運用業界を取り巻く環境」については日本の家計の特徴としてリスク資産に対する投資の割合が小さいことはよく知られていますが、日米欧の比較と日本市場における運用業界のポテンシャル、海外運用会社を呼び込む金融庁や東京都の取り組みなどを紹介することにしました。

「資産運用会社の業務」については、ファンドマネージャーやアナリストだけでなく、それを支えるミドル・バック部門の紹介やコンプライアンス担当者として自分がどのような役割を担っているかなどを紹介することにしました。

 

資料が完成したら次はプレゼンのイメトレ。
日本語でもプレゼンをするときは事前に練習しますが、英語となるとなおさらイメトレが必要です。
必ずしもイメージ通りにプレゼンが進められるわけではないとはいえ、準備をしていると気持ちが楽になってやりやすくなります。

 

そして本番当日。
参加者26名を迎えていよいよプレゼンです。

頭の中では一通り説明したらいくつか質疑応答があっておしまい、という想定でしたが、そこは海外流。
プレゼンの途中でガンガン質問が飛んできます。
こちらが一方的に話すのならともかく、質問を理解して話すということは得意ではないので少し焦りましたが、これも練習だと腹をくくりました。
質問があること自体は関心を持ってくれているということでありがたいですし。

 

説明と質疑応答を繰り返し、何とか最後まで説明しきったところで、改めて質疑応答。

下手な英語の説明だし、みんな退屈していたかと思いきや、質問が出るわ出るわ。
冷や汗が出そうでしたが、何度か質問を聞き返しながら答えきりました。

ちなみに、質問としては記憶にあるだけでも下記のようなものがありました。
・日本の投資家が欧米に比べて保守的なのはなぜか。文化的なものか。
・NISAは英国のISAのように投資額に制限があるのか
・役職員は自分の取引をすべて会社に開示しなければならないのか
・当社が日本の投資家に提供している運用プロダクトについて
・なぜMBAの後にコンプライアンスというキャリアを選んだのか

ちなみにMBAの後にコンプライアンスの仕事を選んだのは、単にそれしかポジションがなかったからです(涙)
先輩として正直に答えました(笑)

 

最後にみんなで写真撮影。
最後までヒヤヒヤでしたが、無事に終わってよかったです。自分にとっても大変有意義な経験になりました。
このプレゼンが在校生の方にとって少しでも役立つものになったらと思います。

英語はもっと練習しなくては。。。

カテゴリー: MBA, お仕事 パーマリンク