課題を考えるのは難しい

2017年度ももう下半期。
紅葉が見時になると、年度も折り返し地点を過ぎたということを感じます。

大学院の方は下半期は授業をとっていないので、基本的には学校に行く必要はなく、自分で研究を進めることになります。

そんなわけで、学校にも行かなくていいし、自分の好きなペースで研究が進められて楽だ、なんて思っていましたが、それは大きな間違いでした。

研究に取り掛かるためには、まずどういう論点・仮説を設定し、どのように明らかにしていくか、という見取り図を描くところから始めるのだと思いますが、まずどのような論点や仮説を設定してよいのかが明確になりません。

当初は「投資信託委託会社の忠実義務について」という論点を考えていたのですが、まず「金商法上の投資運用業者」と「投信法上の投資信託委託会社」のどちらを検討対象にすべきかを悩んでおり、さらに「忠実義務について」と言っても、具体的にどのような論点を設定すれば自分の問題意識を深められるかもよくわかっていません。
忠実義務自体は基本的には金商法の規制で、それに「投資信託委託会社」という投信法の概念を絡めることで自分の頭の中がうまく整理できなくなっていたりもしています。
さらに投資信託には契約型と会社型の二つの形態があり、その辺りの整理も必要になりそうです。

結局のところ、自分の問題認識が不明確であったということになるのですが、最初に見取り図を正しく設計しないと後々大変なことになるので、まずは最初の正念場といったところでしょうか。

課題認識といえば、仕事をしていても漠然と不都合を感じた場合でも、どこに問題があって、どのように改善すればよいのかを明確にするのは重要で、時として難しいこともあります。そして、最初に出した方向性がおかしいととり返すのが大変ということも研究と似ています。

そう考えると、博士課程の研究というのは仕事をするうえでも案外役に立つスキルを鍛えてくれるかもしれません。

一度見取り図を描くことができたら、あとは資料を集めながら自分の考えをクリアにしていくステップになるので、とにかく見取り図を早く書くように頑張りたいと思います。

博士課程3年間(標準期間)のうち、すでに半年が経過。
「3年なんてあっという間だから気を抜かないように」と言われていたのですが、今になって痛感。
時間が経つのは早い、というのが今のところ大学院で得た一番の教訓かもしれません(汗)

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