早雲寺の寺宝公開に行ってきました

11月3日は文化の日。
この日は箱根湯本にある早雲寺にて年に一度の寺宝公開が行われるということで行ってみました。

早雲寺はその名の通り、戦国大名北条家の祖・北条早雲をはじめ、北条家の人々の菩提寺となっている寺です。
元々北条早雲を弔うため、息子の氏綱が築いたものですが、豊臣秀吉の小田原征伐の際に焼き払われ、その後江戸時代に再建され現在に至ります。

今回公開される寺宝は小田原征伐の際の焼き討ちの難を逃れたもので、その意味でも非常に貴重なものです。


早雲寺HPより(2017年11月7日現在)。上部中央・左側が北条家当主の肖像画。

最寄りの箱根湯本駅に着くと、箱根大名行列がお出迎え。
知りませんでしたが、その日はお祭りがあったようでラッキーでした。


箱根大名行列。小田原藩の大名行列がモデルになっているようです。

箱根大名行列を見終わり、箱根湯本駅から山中を歩くこと約15分。
早雲寺に到着です。

早雲寺では早速寺宝を拝見。
お目当てはやはり北条五代の肖像画です。

残念ながら写真撮影厳禁だったため、ここに掲載することはできないのですが、イメージは上記のとおりです。

一般にみられる北条五代の肖像画を並べてみると分かるのですが、法体の早雲は別として、2代・3代の氏綱・氏康と4代・5代の氏政・氏直では服装が違います。
前者はカジュアル?な素襖であるのに対し、後者は(江戸時代の)礼服である狩衣を着ています。
これは前者が対象の生前または死後すぐに描かれたのに対し、後者は江戸時代になってから描かれただからとのことです。

肖像画というのは現代でいう遺影みたいなもので、死者の霊を祭るために描かれるものだそうで、氏綱や氏康が亡くなったのは北条家が健在だったため、彼らを祭る人がいましたが、氏政は北条家滅亡時に切腹し、氏直も北条家滅亡後すぐに亡くなったため、彼らを弔う人がおらず、江戸時代に北条家の子孫(北条氏平)が祖先を祭るために肖像画を製作するまで肖像画がなかったそうです。

その北条家の子孫が肖像画の製作を依頼したのは、江戸時代の巨匠・土佐光起。
その際に北条五代全員の肖像画を製作したのですが、江戸時代になっており、顔が全く分からないので想像で描いたのでしょうか、初代の早雲を除くと4人がかなり似ています。
また、江戸時代の武家の正装である狩衣を着ています。
それゆえに、一般的に知られる氏綱・氏康の肖像画と氏政・氏直の肖像画は異なる特徴を持っているようです。

ちなみに土佐光起が製作した氏綱・氏康像は初めて見ましたが、彼らの狩衣姿は非常に新鮮でした。
なぜか氏康だけ両手で遊ぶように笏を持っていたのが印象的でした。

寺宝と本堂を見学した後に、境内にある北条五代の墓に。


右から北条早雲(伊勢新九郎長氏/盛時)・氏綱・氏康・氏政・氏直。

現在の関東の発展の基礎を築き上げた英雄が一堂に安眠しているのを見て、彼らがずっと安らかに眠り続け、またこれからの関東の発展を見守ってくれることを祈りました。

帰りには箱根名産の寄木細工とバウムクーヘンを買って家路に。
温泉に浸かる時間がなかったのが残念ですが、大変楽しい箱根小旅行でした。

カテゴリー: 歴史人物(日本史), 趣味や遊び♪ パーマリンク