今年も夏真っ盛り。毎日通勤で汗びっしょりでサラリーマン的には(?)少々辛いです。
でも、そんな夏ですが、毎年たくさんのものをくれるので無下にもできません。
特に今年は甲子園に加え、リオデジャネイロオリンピックもあるので、より暑い夏になりそうです。
オリンピックの時は、テレビをつけたときに放送されている種目を見ていることが多いです。詳しくない種目だと(ほとんどの競技についてあまり知識がないのですが)、イメージと違った側面を発見することが多くて面白いです。
今大会でもいくつかの種目を見ましたが、特に印象に残ったのが女子48kg級ウェイトリフティング。
自分より小柄な選手が体重の2倍以上あるバーベルを持ち上げている姿自体が崇高です。
個人的なイメージではウェイトリフティングは筋力勝負の種目という感じでしたが、実際には選手間で多くの駆け引きがあります。
他の選手がどのくらいの重さを持ち上げるのか、限られた試技の回数の中で他の選手を出し抜くためにどの重さを選択するか、など多くの駆け引きの要素がありました。
もちろん、自分の持ち上げられる重さには限界がありますし、試技の際に心身の状態を最高にしなければならず、そのためには休憩の時間も大事で、そのあたりも持ち上げる重さを選択する要素になっているようです。
この種目では、ロンドンオリンピック銀メダリストの三宅宏美選手が、腰を痛めて痛み止めを打ちながらも奮闘し、見事銅メダルを獲得しました。
ウェイトリフティングは「スナッチ(バーベルを一気に頭上に持ち上げる)」と「クリーン&ジャーク(バーベルを一度肩まで持ち上げてから頭上に持ち上げる)」があり、各3回の試技ができるのですが、三宅選手はスナッチ3度目で成功し、しかも床に崩れ落ちそうなところをぎりぎり踏ん張っての成功で、本人もコメントされているとおり、奇跡とも思えるような成功でした。
その後、クリーン&ジャークでも好成績を残し、見事銅メダル。見てて本当にすごいと思いました。
その一方、もう一人印象に残ったのが金メダルを獲得したタイのソピタ・タナサン選手。
もちろん金メダルという成績も素晴らしいのですが、それ以上に印象に残ったのは彼女の「笑顔」。
多くの選手は試技に成功したあと、どちらかというと安堵の表情を浮かべていました(もちろん順位がかかっているときなどは皆さん笑顔でしたが)。
プレッシャーもあるし、そうでなくても力を入れて踏ん張っているわけですから、「ふーっ」という感じになるのが自然だと思います。
そんな中、タナサン選手は成功した後、安堵の表情というよりいつもニコッと笑顔でプラットフォームを離れていました。
その笑顔を見ながら、笑顔って素敵だなー、なんて競技とは別のことを考えていました(笑)
彼女の国、タイは「微笑みの国」とも呼ばれる、笑顔あふれる国民性で知られています。
タイ人の友人は非常に性格がいいし、タイに行った時も多くの人が笑顔でいたのは印象に残っていますが、タナサン選手の笑顔も、まさに「微笑みの国」の代表らしい、といえるのかもしれません。
「笑う門には福来る」といいますが、笑顔は本当に人を惹きつけると改めて感じました。
※あくまで個人的な印象ですし、また試技後の表情に優劣があるとは思っていませんので、念のため。そして、もちろん競技後の三宅選手の笑顔も素敵でした。
一方、涙で人を惹きつけるのが甲子園といえるかもしれません。
勝者の歓喜も素晴らしいですが、同じく練習に打ち込み、一球一打にかけてきた敗者の涙にも心打つものがあります。
だからこそ、プロ野球とは違った魅力があり、多くのファンが時として出身地に関係なく高校球児を応援するのだと思います。
ちなみにこの記事を書きながら、盛岡大付対九州国際大付の試合を見ていましたが、お互いに追いつき追い越し、また追いつきのシーソーゲームで、最後まで試合の行方が分からない素晴らしい試合でした。
毎度のことですが最後まであきらめない球児たちの姿勢にも感動します。
と、いろんな面でスポーツから心に栄養をもらった一日になりました。
スポーツにそこまで関心を持っているわけではない自分でもこんな気持になれるので、オリンピックが平和の祭典として、これから(も)世界中の人の気持ちをつなげてくれることを期待したいと思います。
また、自分もできるだけ笑顔を多くして、周りの人の気持ちを和やかにできたらと思います。