Turning Point

英語力が不十分で、授業でもクラスメイトとの会話でも十分に発言することができず、結構大変な状況から始まったロッテルダム生活ですが、最終的には授業でもある程度発言することができるようになり、クラスメイトとの会話も当初に比べると比較的増やすことができました。

この背景には多くの人の協力があったのですが、具体的なターニングポイントは何だったかを振り返ってみると、いくつかのポイントが思い起こされます。

1. 先輩からのアドバイス
RSMでは3月に卒業式があるのですが、卒業式に出席するためにロッテルダムを訪れていた先輩にMBA生活やその悩み(=話せない)を話したところ、十分に話せなくてもいいから、とにかく名前付きで呼びかけたり、クラスメイトが雑談しているところに入っていったり、飲み会の場に顔だけでも出して、とにかく仲良くなりたいという意思表示をすることが大事だと言われました。

この話を聞いて、それからはできるだけ人に話しかけたり、イベントの場には顔を出すようにしていました。
そのおかげで、クラスで極端に浮くということはなかったと思いますし、仲の良いクラスメイトもできたので、挑戦した甲斐がありました。

ちなみに話せないのは内気な性格も原因の一つでしたが、それを克服できたという意味でも大きな意味があったと思います。

2. Program Directorからの檄
こちらの記事にも書いた通り、1学期の終わりにProgram Directorから授業中の発言が少ないことを受けて呼び出されました。

そこで「週1回クラスで発言し、かつミーティングでは毎回3回発言すること」を誓約書に書かされることになりました。
誓約書に書いてしまった以上、これを実現できないと2学期以降どうなるかわからないという危機感もあり、何とか授業中・ミーティングで発言するように努めました。

その結果、クラスでの発言は増えましたし、ミーティングでも話す回数が増えたように思います。人間追いつめられれば案外できるものです。

そのProgram Directorも今は別の学校に移ってしまったということで残念ですが、親身に心配してもらえたことに今も感謝しています。

3. Advanced Strategyでの発言
クラスでの発言を増やしたいという気持ちは当初から持っていましたが、実際にクラスで積極的に手を上げるようになったのは3学期からでした。

たまたま日本の高度成長期とその後の停滞について話題が及んだ時に、ふと手を上げて、傾斜生産方式に始まる戦後の高度成長期やバブル崩壊、規制緩和などについて2分くらい話していました。

これをきっかけに授業で話すことへの躊躇がかなり小さくなり、積極的に手を上げるようになりました。

この発言はクラスメイトにも印象が大きかったようで、これまでほとんど話したことがなかったクラスメイトから「今日はよく頑張ったねー。素晴らしい。より英語が改善されるように英語の教材をあげるからもっと頑張って」といったメッセージをもらいました。
見ていないようで案外見られているものだと、感激しながらも驚いたものです。

ちなみにAdvanced Strategyの授業では日本に限らずアジアの国の話題が多いため、その他のクラスメイトも発言する機会が多く、その点巡り合わせがよかったと思います。

もちろんAdvanced Strategyのクラスの前にも英語で苦しむ私の姿を見て手を差し伸べてくれるクラスメイトはたくさんいましたし、彼らに救われた面も大きかったです。
この点でもRSMは素晴らしい学校だと思います。

こうした点から得られる示唆としては、辛くても諦めずに頑張ることと、それをうまくアピールすることで必要なサポートを得ることができるということだと思います。
学校や環境次第ではありますが、諦めてしまっては何も始まらないし、頑張っている姿を見てもらえれば、共感して手を差し伸べてくれる人はきっと現れます。
これは学校生活のみならず、仕事でも同じではないでしょうか。

この信条は貴重な財産としてこれからもずっと持ち続けていたいものです。

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