時が経つのは早いものでついに12月。ロッテルダムを発つまであと1週間を残すのみとなりました。
日程が重なり気味だったThe Entrepreneurship ProcessとPrivate Equityの授業や課題も何とか終わり、最後のStrategic Value Management(SVM)に入っています。
これが最後の科目であるため学校に来るクラスメイトもかなり少なくなり寂しい感じがしますが、最後の最後までクラスメイトと一緒にいられるのはありがたくもあります。
そんな中、先日来企画を進めていたアニメプレゼンをついに決行しました!!
SVMの教授に許可を得てSVMの授業(9:30-12:30)の後に行うことができました。
あらかじめプレゼンの希望をクラスメイトに聞いておいたところ、10人以上の希望があったので多少は人が来てくれるというのも決断を後押ししてくれました。
MBAの学生が相手ですので、ただ日本の作品を紹介するというのではなく、アニメ産業がどのような状況なのか、またアニメをビジネスにどのように活かすことができるのか、という観点で説明することにしました。
プレゼンの構成としては、
1. アニメ産業の規模や課題、実際のビジネス等への活用例
2. 各時代の代表的なアニメの紹介
3. プレゼンターからのお勧め
という構成にしました。
アニメ業界の説明については、日本や他国のアニメ業界の規模から説明。
日本では約1兆5000億円規模なのですが、実は既にインドでも同じくらいの市場規模になっていて、さらに誤解でなければ韓国はそれより大きい市場規模になっているようです。
それらの国におけるアニメ人気もさることながら、日本からのアウトソーシングもその要因になっているのではないかと思います。
またビジネスへの適用例としては、色んな業界とのコラボの事例を紹介しました。
また、アニメ好きで有名な麻生元総理についても触れました。
日本のアニメ業界をPorter’s five forcesで分析
各時代の作品の紹介にあたっては、こういうアニメの作品の名前をビジネスミーティングの時のアイスブレイクの時に触れると、商談もうまくいくかもしれない、という触れ込みをしておきました(笑)
その後に、今何歳くらいの人はこういう作品と共に育ってきた、という話をしました。
サザエさん症候群(Sazaesan-syndrome)や「我々はあしたのジョーである」事件(よど号ハイジャック事件)についても触れました。
最後のRecommendationについては、
1. MBAならもしドラがオススメ
2. オタクをバカにしてはいけない
3. 日本に来たらアキバに行こう
というテーマにしました。
もしドラについてはすでに270万部売れているベストセラーになっていて、「日本に来たらみんなドラッカー知っていて驚くよ、もしドラだけど(笑)」と説明しました。
オタクをバカにしてはいけないということについては、ビル・ゲイツがそう言う趣旨の発言をしていることや、オタク産業が1兆円規模に近づいていて、そのマーケットを無視するのはもったいないという話をしました。
秋葉原については、東京の中心からも近いし、東京に来たら案内するよ!とアピールしておきました。
当初30分の予定でしたが45分くらいになってしまい少々反省しているのですが、結構満足してもらえたようで嬉しかったです。
特に嬉しかったのは、実はあまり話したことがないクラスメイトが聞いてくれていて、プレゼンの後に「今までアニメに関心はなかったけど、地理的に近い日本の文化を知ることができて大変勉強になった」と言ってくれたこと。
本当にプレゼンしてよかったと感じました。
彼らはこれから色んなビジネスをリードしていく立場になると思いますが、その中でアニメを活用してくれたり、あるいは東京に出張などで来て秋葉原にも足を伸ばしてくれたら、と楽しみにしています。
これで留学前に立てた留学中の目標については全て達成できました。
ちょっと背伸びしているかな、と思ったりもしましたがその気になれば案外できるものです。今考えればもっとできることはあったとも思いますが。
それでもまずは目標を達成できたことで、この留学も有意義なものであったと胸を張りたいと思います。
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