とある日本人MBAの就職活動(4):ボストンキャリアフォーラム2日目

多くの1次面接で惨敗したものの、内定とディナーという成果もあったボスキャリ1日目が無事終わり、正念場の2日目に。

2日目は2つの面接があったのですが、両方とも非常に志望度が高い企業でしたので、前日のことは引きずらないように意識していました。

2日目は土曜日でCommuter Railが少ないため、6時半にはホテルを出て早めに会場に着きました。

会場に着いたら近くのカフェにでも入っていようと思ったのですが、幸い会場が早くから開いていましたので中で時間をつぶすことにしました。

面接で話すことを確認したりしていたら、何人かの方にお声がけ頂きました。Facebookで私のことをご存知だった方やMBAの受験仲間などなど。
こういう時に色んな方に声をかけていただけるのは本当に嬉しいですね。

そうこうしているうちに面接の時間になったので、面接会場へ。

【2日目:某商社】
2日目最初の面接は某商社。
この企業は非常に強く希望していて、社員の方にも色々お話を伺って仕事をするイメージを組み立てるなど、十分に準備をしてきました。

面接は1対1。
面接開始早々、自分のキャリアの軸について問いかけられました。
普通は自己紹介やら志望動機から入るものですが、いきなり議論でした。
少々戸惑いましたが、ここはしっかり応答。
議論の内容自体はその分野ではよくある話でしたので、問題なかったと思います。

全体的にそれなりの受け答えができたと思いますが、一つ失敗したと思うのが、「プロフェッショナルな人材より、なぜあなたを雇うべきなのか」という質問に対する答え。
これこそ一番求められる回答なのですが、プロフェッショナルという高すぎるハードルを出されて戸惑ってしまい、変な回答をしてしまいました。
この点が非常に悔やまれます。

案の定、こちらも1次面接落ち。

失点があったとはいえ、すごく行きたかった企業の面接に1次で落ちてしまったこと、さらに前日も3社連続で1次面接落ちだったこともあり、非常に堪えました。
1次面接とは能力よりも一緒に働きたいかということを見られるという話を聞きますが、自分は”一緒に働きたい”とすら思われないのか、性格に何か難があるのではないか、とさえ思いました。
そもそも1次面接って完璧でないと受からない!?
しかも、回りでは「◯◯はどこどこまで選考が進んだー」みたいな話が飛び交っていてさらに落ち込みました。

正直この辺りで心が折れそうになりました。
自分は本当は必要とされてない人間ではないのか、とか。

しかしそんな風に悩んでいると、色んな人から励ましのメッセージが。
励ましを受けているうちに、自分は決して変な人間ではないし、価値のない人間でもないと思い直すことができました。
自分の伝え方が完璧ではないとはいえ、自分の魅力や価値をわかってもらえないなら、それは縁だし仕方がない。認めてもらえるところで頑張るしかない、と。

多くの励ましの結果、何とか立ち上がり、最後の面接に挑むことになりました。

【2日目:某日系金融機関】
ボスキャリ最後の面接は某日系金融機関。
非常に特徴のある企業で、昔から非常に憧れていた金融機関です。
自分の目指すゴールとも近いということもあり、是非とも入社したいと思っていました。

ここでは自分がMBAの中で積み重ねてきたソーシャルファイナンスの経験やネットワーキングを最大限にアピールしました。
ソーシャルファイナンスに関する経験も行動もしっかりあるので、これから仕事をして行く中でそういう行動力は必ず役に立つ、と。
また口だけでなく自分の作った成果物を資料として見せたりもしました。これには関心を持たれたようで話が弾みました。

ここで聞かれた印象的な質問としては、前職の業界が今後どのようになっていくか、ということ。前職を離れて1年近くということもあり、最近はそのようなことを考えていなかったので、一瞬詰まりましたが、前職の経験というミクロな視点をきっかけにマクロな方向に話を進めて、何とか回答できたと思います。

この会社に対しては自分の言いたいことは全てぶつけられたように思いますし、こちらの質問についても好反応でした。

これで縁がなければ、もうこれは向こうの求めるレベルが高いのだと諦めるしかない、と考えていました。

通過したら電話で連絡します、とのこと。

他に予定もないので連絡を待つことに。

・・・

・・・

・・・

・・・

結局電話は鳴りませんでした。最後の面接も1次面接落ち(涙)

結局最初に内定を頂いた会社を除けば、他の会社とは全く縁がなかったようです。
1次面接で落とされるということは、よほど魅力を感じなかったのでしょう。
非常に残念ですし悔しいですが、自分の言いたいことはどの会社でも言えましたし、その結果ですから素直に受け止めようと思います。

また、面接の間に内定を頂いた会社の説明会に参加してきました(順序が変ですが…)。
業務やキャリアパスの説明を聞いて改めて魅力的な職場だと感じましたので、この出会いに感謝しています。

ちなみにあと2社walk-inしてみようと思っていた外資系金融機関があったのですが、担当者の方が外国人で、参加者とペラペラ話しているのを見てすっかり尻込みしてしまい、結局挑戦することはありませんでした。

ともあれ、私のボスキャリは2日目で終了しました。
本当は3日目にMBA受験仲間たちとお会いする予定だったのですが、1次面接落ち続きで気持ちがなえていたこと、あまりのていたらくに人に会うのが恥ずかしかったというのがあります。
大人げないと思われるかもしれませんが、やはり精神的には辛かったです。

開始早々に内定を頂いたように、ボスキャリは短期間で就職活動を進められる絶好の機会です。またよく言われるように、(見た目の)倍率自体も比較的低いと思われ、特に人気企業を志望する方にとっては絶好のチャンスだと思われます。

一方、私がほとんどの会社で門前払いされたように選考は決して甘いものではなさそうです。私のレベルの低さや魅力のなさという要因を差し引いても選考は相当厳しいと思います。相性はもちろんですが、しっかり情報収集や面接の練習などの準備をしなければ良い結果は得られないと思います。

なお、よく話題にされるMBAランキングですが、私が選考を受けた企業(日系企業及びIB・戦略コンサルではない外資系企業)に限ればMBAのランキングや知名度はあまり影響がないように思います
よくオランダになぜ留学したのか、という質問は受けましたし(珍しいという意味で)、RSM(エラスムス大学)という名前をご存知ということもありませんでしたが、それ自体がネガティブに働くことはありませんでしたし、またその学校名で選考の対象外になることもなさそうでした。

もちろん、ポストMBAの花形とも目される外資系投資銀行や戦略コンサルなどについてはこの限りではないでしょうが、それ以外のキャリアを目指す人はMBAの名前やランキングにこだわるより、そこで何を得られるのかということを優先すべきだと思います。
そしてそれが面接、ひいては自分の目指すキャリアに資すると感じました。

ここでとりあえず私の就職活動はおしまいです。
よくも悪くも様々な経験をしましたが、ここでご紹介したことが少しでもMBAあるいはその他の分野で留学を考えている方のご参考になれば幸いです。

正直私には足りないことだらけですし、苦しいこともたくさんありましたが、多くの方のご協力のおかげでここまで来ることができました。
本当に感謝、感謝です。

そして今だからこそ言えると思います。

Yes, We Can!

———————————————————————
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です