とある日本人MBAの就職活動(3):ボストンキャリアフォーラム1日目

さて、ついに私費留学生の就職活動の正念場ともいえるボストンキャリアフォーラムへ。
今年は10月19(金)、20(土)、21日(日)という日程でした。

前日の木曜日はボストン観光をしてリラックスして休み、ついに19日。
9時30分から会場が開くらしいですが、最初は参加者がすごく並んでいて待つだけで疲れるので少し遅めに着くべきとアドバイスされていましたので、最初の予定に合わせて行くことにしました。
ちなみにCommuter Railを利用しての移動でしたので、ホテルから約1時間かかりました。便も少ないので時間の調整が大変です。

Commuter Railは古い車両ですが、Free Wifi完備と意外に便利です。この点、オランダや日本の鉄道にも導入してほしいと思いました。

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Commuter Rail。Wifi provided by AT&T.

ともあれ、最寄りの地下鉄の駅であるSouth Stationから歩くこと約15分、ついに会場に到着です。

 

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ボスキャリ会場のBoston Convention & Exhibition Center (BCEC)

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Boston Career Forumとの掲示。ついにこの時が!

会場内には上着やキャリーバッグを預けることができるクロークがありますので(3$)、空港から直接会場に来ても大丈夫です
また会場内はWifiが使えますし、コピー機やプリンター、及びのり、はさみ、ホッチキスもありますのでCVの修正や印刷なども会場内でできます

ボスキャリで応募したのは約30社、うち事前にアポがあったのは下記の7社。
・外資系メーカー:事前インタビューで不合格
・外資系金融機関:事前インタビューで不合格

・某プロフェッショナルファーム:1日目午前に選考予定
・某非営利団体:1日目午後に選考予定
・某日系金融機関:1日目午後に選考予定
・某商社:2日目午前に選考予定
・某日系金融機関:2日目午後に選考予定

【1日目:某プロフェッショナルファーム】
最初の選考は某インターナショナルプロフェッショナルファーム。
実は前回の転職時にも関心を持っていたのを思い出し、これも一つの縁なのかも、と思ったりしました。
面接の前に筆記試験があり、その後に面接でした。

筆記試験を無事にクリアし、1次面接。面接者の方は日英バイリンガルとのことで、最初に英語での面接、その後に日本語で、という流れでした。
英語で、と聞いた時には「え”!」と思いましたが、こんな時のために学校で英語インタビューの練習をしてましたので、すぐに落ち着くことができました。
質問自体は基本的な内容が多かったこともあり、しっかり回答することができました。
日本語の面接の内容も同じような感じでしたのでそこは苦労しませんでした。

少し待って合格ということを聞き、そのまま2次面接。
2次面接は日本語だけでした。
こちらも内容は基本的な事項だったような気がします。
ただ、実はこの業界については詳しくなかったので、志望動機については業界をあまり知らないけれど、と率直に話した上でその会社の印象などをお話ししました。
話している中で、その会社が環境・サステナビリティ分野に力を入れていて自分の志向と合うことがわかり、結構フィット感がありました。
また、自分の職歴と関連するということもあり、これまでの経験や強みを活かすことができるということでした。
面接官は2人いて、片方の方がメインで進められている感じでしたが、回答する時はしっかり両方の面接官の目を見て、どちらにも自分の考えを伝えられるように気をつけました。

面接終了後少し待って、結果が伝えられました。

おめでとうございます、内定です!

実にあっさりと内定を頂くことができました。時刻はちょうど12時。会場について約2時間でした。

その時に夜の予定を聞かれ、ディナーのお誘いを受けました。
もちろん予定はありませんでしたのですぐに参加することを決めました。

実はボスキャリ直前まで面接の練習をしていたのですが、満足のいく出来とはいえず、不安が残っていました。実際に事前インタビューが二つとも不合格に終わっていたという事実がさらに拍車をかけました。
そのような状況下で無事に内定を頂くことはできたのはとても嬉しかったですし、やるべきことをしっかりできていたという自信にもなりました。

俺は運命に従っている、そして人事を尽くした。だから俺の面接は、落ちん」みたいな。占いは見ていませんが(笑)

・・・なんて調子のいいことは思っておらず、他にも志望企業の面接がありますし、少しでも明るい調子で面接をできたらと思ったので本当に安心したというのが実際のところです。

ともあれ、これで自信がついたのは確か。
次の面接まで時間があったので、勢いに乗ってwalk-in(事前にアポのない企業のブースに行って面接してもらうこと)に挑戦してみることに。

【1日目:某日系金融機関】
walk-inをしたのは、事前に応募書類を提出したけれども連絡のなかった(書類選考落ち)某日系金融機関。
書類選考落ちでもwalk-inできるのかという懸念はありましたが、そこはやはり挑戦してみないと分からない、ということでブースに行ってみました。

しばらく待った後、担当者の方と面接。新卒の参加者と一緒に話を聞きました。
最初に組織や業務の説明があった後に面接。
既に内定があったので、余裕を持ってリラックスして話を聞いたり自分の話をしたりすることができました。
職歴と関連する点から質問もいくつか。それなりにいい質問ができたと思いました。

面接後、通過であれば電話で連絡するとのこと。
これは次も行けるかも・・・!

・・・と思っていたら結局連絡は来ず。1次面接落ち(泣)

【1日目:某非営利団体】
初日3つ目の面接は某非営利団体。
この団体には昔から関心があり、是非とも話を聞き、入社したいと思っていました。
細い伝手を頼って業務の話なども聞いていて、また情報収集もしっかりしていたので、絶対に合格する!という気持ちで面接に臨みました。

面接は2対2。MBA留学中の方と一緒でした。
面接内容はなぜその団体を志望するのか、ということと自分の魅力を伝えてほしい、ということがメインでした。
当然志望動機についてはしっかり考えてきましたし、自分の魅力についても即興を交えてお伝えすることができたと思いました。
留学前にNPOで短期間のインターンシップをしていたこともアピールポイントになったと思います。

・・・が、同席していた受験生の方は現場経験が豊富で、話している内容も非常に面白い。実際に面接後少しお話ししたのですが、やはり面白い。
この人には勝てないなー、なんて思いました。

結果はブースに前にて掲示板に発表。案の定同席の方は通過。当方1次面接落ち(泣)

ちなみにこの面接直後に、かねてよりお世話になっていましたがまだお会いしたことのない某MBAの方とお会いしてお話しすることができました。
学ぶところや意外な共通点などがあり(なんと同郷!!)、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
こういう出会い・再会があるのもボスキャリの魅力だと思います

連続して1次面接落ちしたものの、仲間とお会いして気がまぎれたところで初日最後の面接です。

【1日目:某日系金融機関】
初日4つ目の面接は某日系金融機関。
かつていた業界の中でも注目されていた会社で、個人的にも関心があった会社ですので、是非とも話を聞いてみたいと思い応募していました。

面接の内容としては志望動機と留学の経緯、自己PRという感じでした。
その会社のことはよく知っていましたし、自己PRについても何度も話してきた内容でしたので、全般的によく話せたと思います。
その企業も国際化を見据えて留学経験者を必要としているということでしたので、結構フィットするんじゃないか、と感じていました。

合格の場合は、CFN(ボスキャリ等の応募を管理するマイページ)にて連絡とのことでした。

・・・結局連絡はなく、1次落ち(涙)

結局最初に内定を頂いたのはいいけれど、その後3連続で1次面接落ちという苦汁をなめることになってしまいました。
どの面接も100点ではなかったにせよ、1次で落ちるという感じはなかったので、非常に悔しかったし、どうして?という思いがありました。

まあ、これは世に言う「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを」現象なんでしょうね。実際にはやはりそうなる理由があったと思います。
しかし、あまりにもショックであまり振り返ることはできませんでした。

ともあれ、初日の面接は4社で終了。
しばらく待って内定を頂いた企業から内定通知を頂き、ディナーへ。

【ディナー】
ボスキャリの目玉といえばディナー
内定者、あるいは選考が進んでいる人を対象にした企業主催の夕食会です。豪華な食事がでると評判です。
しかし、人によっては複数のディナーに呼ばれている場合もあり、どのディナーに行くか、またどのように掛け持ちをするかで難しい判断を迫られることもあるそうです。
また、選考中の場合はディナー自体が選考の場になることもあるそうで、そういう場合だと参加するのはもちろん、その中でどう振る舞うかが重要になってきそうです。

私の場合、上述の通りディナーの予定は一つだけで、またすでに内定を頂いていたのでリラックスしてディナーを楽しむことができました。

連れて行っていただいたのはボストン名物のシーフードレストラン。
参加したのは内定者及びインターンの数名。

普段は食べられないようなロブスターや牡蠣、そして美味しいワインを堪能させていただきました。
またお仕事の話も色々聞くことができました。

と、それはいいのですが、ワインを堪能している間に疲れがでたのかウトウト…
隣の職員の方に、「お疲れですね」と気を遣われてしまいました。
すみません…(汗)

遅くなったのでタクシーと電車を乗り継ぎ、ホテルに帰還。
23時くらいになっていました。

2日目も朝から面接がある上、Commuter Railは2時間に1本くらいしかないためかなり早くホテルをでる必要があるため早々に就寝。

嬉しさと悔しさが混ざる一日でした。

そして2日目へ…

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