Advanced Strategyの授業で学んだこと

先週末でAdvanced Strategyの授業が終わり、ついに夏休みです。
夏休みの間は何も考えずに気楽に過ごすー、といきたいところですが、この授業では試験がない代わりに夏休み中に二つエッセイが課されています。

そのうちの一つが「自分がこの授業で学んだことを3つ書く」というもの。
月曜日が期限なのですが今しがた書き終えたので、授業の紹介を兼ねて簡単にご紹介したいと思います。

1.ビジネスとその環境の関係
ビジネスはそのビジネスが行われる地域のバックグラウンド(地理・人口分布・歴史・政治など)や環境などに深く関係しているので、ビジネスの理屈だけでビジネスを見るのではなく、ビジネスを取り巻く多様な要素の中でビジネスを考える必要がある。
特に国際的なビジネスを行うときは新しいバックグラウンドの中に飛び込むため、このような視点はなおさら重要になる。

2.戦略を考えるためのフローと要素
戦略を考えるについては、準備ー問題意識ー意思ー実行、あるいはビジョンー価値観ー戦略、という流れがあるが、その流れの中ではメンタリティを含めた多様な要素が戦略に影響を与えている。
メンタリティのようなソフトな要素も戦略を分析する際の重要なポイントとなる。
また、問題意識がずれていると戦略にも致命的な影響を与えるので、問題設定に際しては幅広い視野を持って検討する必要がある。

3.“Coup d’ oeil”
“Coup d’ oeil”とはフランス語で大局観、概観のこと(stroke of eye)。
フランス皇帝ナポレオンの戦略眼を表すものだが、これはビジネスにも当てはまる。
戦略を考える際に、ついゴールと現在地およびそれを結ぶ線ばかりに注意を注ぎがちだが、一方でビジネス(に限らないが)は多様な要素が絡んでいるため、広い視野を持って考えなければ思いもよらない事態に遭遇することになる。
逆に大局観から新しい選択肢を得ることもあるため、そのような観点からも常に大局観を持って考えることが重要。

非常に簡単ではありますが、この授業では概ねこのようなことを学びました(もちろん人によって学んだ点は異なると思います)。

当たり前と言えば当たり前ですが、その一方で、例えば企業分析をする際にはつい財務諸表と商品・サービスだけ見て、その背後にあるものをおざなりにしてしまうことはよくあると思います。
それゆえに、改めてこういう視点を学んだことは今後自分がビジネスを進めていく上で非常に有意義だったと思います。

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