歴史で世界をつなぐ

今週は試験週間、ということでクラスメイトのFacebookの投稿も少なくなるかな、と思いきや、案外そうでもなく、結構多くの投稿があり、交流は盛んです。

もちろん試験の話題が多いのですが、それにとどまらずいろんな話をしています。

そんなときに中国人のクラスメイトが、何か試験で有名な人にお祈りしよう!という投稿をしていたので、「じゃ、自分は文天祥にお祈りしておくね!」というコメントをしておきました。

文天祥とは、中国・南宋最後の宰相で、南宋を滅ぼした元のクビライからの降伏勧告を拒絶して、終に南宋に殉じて刑死した人物であり、歴史に残る名文である「正気の歌」「過零丁洋」と共に今でも中国で敬愛されている人物です。

すると中国人(および台湾人)のクラスメイトたちからは好意的な返信がありました。
やはり自国の歴史上の人物に触れられると嬉しいんでしょうね。

それならば、せっかくなので文天祥をクラスメイトたちに紹介しよう!ということで文天祥を紹介する投稿をしてみました。

やはり中国・台湾出身の人の反応はよかったのですが、それ以外の地域の人たちの反応はあまりなく、歴史、とりわけ世界が現在ほどつながっていない中世以前の話を共有するにはそれなりの手順が必要だと認識した次第です。

幸い中国人のクラスメイト(南宋の首都・臨安の近くの出身)が、試験が終わったらもっと話を聞かせてほしいと言ってくれたので、歴史でクラスメイトたちとつながることができるとわかって嬉しかったです。

時々ドイツ人のチームメイトと歴史の話をするのですが、今回の件もあって歴史がクラスメイトとつながる有用なツールだということがわかりましたので、これからは情報の出し方を工夫しつつ、より多くのクラスメイトとつながっていけたらと思います。

一方で、東アジアに限らず、歴史はセンシティブな問題を含むことが多いので、その辺りは十分留意することも必要ですね。そういう複雑に絡み合った事情を学ぶのも国際化の時代にはきっと必要なことなのだと思います。

歴史と言えば、少し前から時間を見つけて、ライフネット生命の出口社長に勧められた半藤一利氏の「昭和史」や、出口社長が敬愛すると仰っていたクビライの本を読んでいます。

その昭和史やクビライこそ、国際化の時代に我々が知っておくべき内容であり、また国際的な場で取り扱いに留意する必要があるテーマだと思います。
そして取り扱いに留意しつつも、そのエッセンスについてはいつかクラスメイトとも話して、お互いのより深い理解につなげていけたら素晴らしいと思います。

ちなみに3月15日にライフネット生命は東証マザーズに上場するとのことです。
おめでとうございます!

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