MBAのプログラムも本格的に始まり、勉強も大変になってきた今日この頃ですが、プログラムを通じて知識だけでなくソフトスキルや性格を向上させなければいけないと思っています。
勉強はその気になれば自分だけでもできるのでまだよいのですが、ソフトスキルや性格の改善というのは他人を巻き込む必要があることが多いので結構大変です。
しかし、そんなことを言って躊躇していては話にならないので、少しずつ前に進むよう心がけています。
そこで、今回は最近挑戦したことをご紹介したいと思います。
1.Charity ClubのPresidentに立候補
MBAのクラスでは、母体であるエラスムス大学とは別に様々なクラブ活動があります。
クラブ活動、とはいってもそこはMBA。基本的にはビジネスに関係するもので、例えばストラテジー・クラブ(経営戦略)やファイナンス・クラブ(金融)などがあります。
あと、大人の集まりなので、ワイン・クラブというものもあります(こちらは日本人の同級生が代表に就任予定です)。
また、RSMはサステナビリティに強いこともあり、世界規模のソーシャルビジネスのネットワークである「Net Impact」の支部(Chapter)があり、その運営に携わる人もいます(こちらも日本人同級生が代表に就任予定)。
自分もいろんなクラブ活動に関心があったので、クラブ活動に参加してみたいとは思っていたのですが、英語力の関係で、要職に就くと人に迷惑をかけるかもしれないと考えて立候補したりすることはしていませんでした。
しかし、事情があって、またサポートしてくれる人もいるので、せっかくのチャンスだということで、かねてより関心のあったCharity ClubおよびRSM Charity FoundationのPresidentに立候補することにしました。ちなみにCharity ClubはCharity Foundationのために寄付を集め、Charity Foundationはそのお金を慈善団体等に寄付するという仕組みです。
と、立候補したのはいいのですが、直後に他に関心のある人がいたことがわかり、ミーテイングを持ちました。
いろんなブレーンストーミングをすることができて楽しかったです。
話し合いの結果、(正式な決定ではありませんが)優秀な同級生にPresidentをお願いし、自分はVice-President(副代表)として参加することにしました。優秀な人たちや外部の人たちからどのような刺激を受けるのか、今から楽しみです。
2.授業中に発言
海外の大学と言えばよく見られるのが、授業中に積極的に挙手して発表する様子。
さながら日本の小学校のような感じです。
日本人は、そもそもそういう環境で育っていないうえ、英語力の関係もあってなかなか発言できないということをよく聞きます。
いうまでもなく、自分もそのような感じでした。
もちろん、せっかくこういう環境にいるのだから積極的にアピールしなくてはと思いながら、質問の意図を勘違いして的外れな回答をしてしまったらどうしよう、などという不安があり、なかなか踏ん切りがつかないでいました。
そんなことを考えていたときに、たまたま登校中に一緒になったスペイン人のクラスメイトと最近の課題や英語力について話していたところ、「自分も英語力には自信がないけれど、できるだけ人と話すようにしているし、またなんとか発言するようにしている」という話を聞きました。
彼は自分より英語ができるのですが、そんな彼でも自分と同じような悩みを持って、また挑戦しているんだと聞いて、みんな同じなんだと少し気が楽になると同時に、自分も挑戦しなくては行けないと改めて思いました。
そしてその日、今日こそは発言するぞ!と思って授業に出ていたら、ラッキーなことにとても答えやすい質問がきました。一通り発言が出た後、講師が「他には?」と聞いたところで、今だ!と挙手。無事に発言することができました。
小さい一歩ではありますが、性格の殻と英語の壁を乗り越えた、自分にとっては記念すべき瞬間でした。これからもこの調子で機会を見つけて発言できたらと思います。
そして、卒業する頃にはもっと自信を持って自分の意見を発信できるようになりたいです。
3.講師に質問
授業を聴いていると、自分の英語力ではわからないことがあったり、あるいは自分と異なる意見が出たりして疑問に思ったりすることがあります。
そういうとき、授業中に質問すればよいのですが、あまりにも自明なことであったり、なんでそんな簡単なことをいちいち確認するのか、と思われたりするのが不安で、どうしても躊躇してしまいます。
そのため、質問・確認するとすれば授業の合間、あるいは終了後になるのですが、講師に質問するにしても当然英語ですので、簡単ではありません。
しかし、やはりこれも躊躇していては学びの機会を逃すことになりますので、積極的に挑戦することにしました。講師なら英語が不得手な学生にも慣れているはずだ、と(笑)
質問したのは統計学と人的資源管理。お二人とも英語がわかりやすく、またこちらの英語も理解してくださって、無事に質問することができました。チャレンジはするものですね。
人的資源管理の講師とは話が盛り上がって、楽しく話すことができました。Oxfordのビジネススクールからいらっしゃっている方なのですが、非常に気さくで話しやすかったです。
せっかくお金も時間も投資しているのだから、積極的にお話を聞いて実りある時間にしたいものです。
4.とにかく人に話しかける
よく人に英語力の不安を漏らすのですが、そのときに必ず言われるのが「君の英語はそんなに悪くない」「とにかく話すことが大事」ということです。
聴くのも話すのも不得手なため、よく聞き返しますし(最悪の場合何度聴いてもわからない)、話す内容もどうしても限られてきます。難しい内容になると話すスピードが遅くなる上、文法もデタラメです。
これは自分でもわかっているので、「英語ができる人はもっとスムーズにコミュニケーションできる人と話したいだろうな」などと遠慮してしまい、つい欧米人に話しかけるのを躊躇してしまいます。
結果、比較的同じ悩みを抱えていそうなアジアの人たち(それでも自分よりうまいですが)と話しがちです。実際、話題や感覚は合いますし、同じような悩みを抱えていますので、一緒にいて楽しいです。
しかし、それではいつまでたっても自分の英語力は向上しないし、貴重なネットワーキングの機会を失うことにもなります。
自分がオランダに来た目的はソーシャルファイナンス関係のネットワークを広げること。
そのためには当然欧米人とも話せるだけの英語力と自信が必要です。
そのため、居心地の良い場所はしっかり確保しつつ、できるだけ多くの人と接しようと努めています。
ランチの時間には積極的に輪の中に入れてもらったり、あるいは声をかけて一緒にご飯を食べたり。とにかく一人になるのを避けています。多分、一度一人になったらもう孤独ライフです。
今後チャレンジすべきこと
このように、少しずつ前進しているのですが、まだまだ十分ではありません。もっと挑戦していかなければいけないことがあります。
休み時間にはチームメイトと話すことが多いのですが、できればこの時間にももう少しいろんな人と話したいと思います。相手が迷惑に思わない範囲で(笑)
また、クラスメイトとの飲み会やイベントにも今のところあまり顔を出していないのですが、できるだけ顔を出すようにしたいと思っています。
さらにチームのミーティング。議論が早すぎてついていくのが精一杯で、意見を求められなければなかなか発言できないのですが、なんとか食い込んでいけるようにしたいと思います。
チームメイトも自分が理解できているかどうか心配でしょうし。
チャレンジ精神を失わず、地道に前に進んでいきたいと思います。
学校のミーティングルーム。いつも活発な議論が飛び交います。自分以外(汗)
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