社会起業家との出会い(1)

オランダ留学に伴う退職のため、最近は有給休暇を消費する生活に入り、欧州風のバケーションを堪能しているところです。

もちろん渡航準備やプログラム前の課題などすべきことはそれなりにあるのですが、やはり拘束時間の縛りがないと、ついダラダラしてしまいます。

このままではグータラのプータロー一直線、という危機感もあり、なんとかこの貴重な時間を有意義に使うべく、どうしたら良いかを考えてきました。

その結論は、この時間を活かして今しかできない経験をすることと、多くの人に会うこと。
人に会うなら、社会起業家としての自分のキャリアに影響を与えてくれそうな人がベスト、ということで、複数の方から是非あっておいた方が良い、と勧められていた方にぜひお会いしたいと伝え、お忙しい中お時間をいただくことができました。

その方は、若者の社会進出支援を行うNPO「育て上げネット」を立ち上げられた工藤啓氏です。
以前の記事で取り上げたこともある「NPOで働く」の著者でもあります。

あまり質問する内容を整理できていなかったのですが、普通に話の流れに乗ることができていろんな話を聞くことができました。

以下、話した内容の概要です。
・英国ではSocial Impact Bondが活用され、刑務所の整備などに使われている。

・日本では外資系企業の参入によりCSRが盛んになった。すなわち、外資系企業が日本のCSRを活性化させた。

・社会的事業については、信頼資本財団という財団が、無利子・無担保での融資をしている。

・寄付控除税制が改正され、NPOの寄付も税額控除の対象に。そのため、寄付を巡るマーケティングも必要になってくる。

・800万円から500万円に年収が下がってもNPOに来てくれる人はいるが、500万円から200万円では来てくれる人はいない。一定額の報酬は必要。

・寄付者の情報を集めることは重要だが、必要とはいえない情報はアンケートに盛り込みにくい。

・最近は若いホームレスが増えている。しかし、彼らは、「一度身なりがダメになったらもう這い上がれない」と考えているため、身なりには気を遣うし、寝る場所もマクドナルドやネットカフェなど、路上ではないところを選ぶ。そのため、支援の手を差し伸べるのが遅れがち。

他にもNPOの課題や社会の課題、社会起業家・経営者としての考え方をいろいろ伺いました。
2時間ほど話していたのですが、あっという間に時間が過ぎていきました。

本当に知見のある方で、大変勉強になりました。
やはり経営者、とりわけ時代の最先端で働いている人と話すのは楽しいですね。

これからオランダに留学するにあたり、現地や欧州、あるいは世界で活躍する社会起業家などにどんどん話を聞いていけたらと思います。

目指せ、「社会起業家との出会い」、シリーズ化(笑)

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