2011年3月11日、東北地方太平洋沖でマグニチュード9.0の国内観測史上の大地震が発生し、地震およびそれに付随する津波で阪神・淡路大震災を上回る犠牲者が出たことはご存じのことと思います。
また、地震の影響で福島にある原子力発電所に事故が生じ、放射性物質漏れの恐れがあり、近隣住民の避難指示があり、同時に東京電力関係者・自衛隊・警察・消防各位が最悪の事態の回避に向けて動かれています。
まずは震災の犠牲となった方、被災され現在も避難生活を送られている方、これから生活の再建に向けて動かれている方に心よりお見舞い申し上げます。
また、原子力発電所トラブルの最前線で戦われている方々に心より感謝と敬意を表したいと思います。
今回の震災に際して、123の国・地域及び33の国際機関等(3月18日現在) から援助を受けています。
この中には先進国もあれば、発展途上国や小さい国々、あるいは今般の金融危機で財政危機の中にある国・地域もあり、本当にありがたいと思います。併せて感謝の念を示したいと思います。
この震災の中で、多くの方が無念の中に命を落とし、あるいは多くの財産を失いました。
また、原子力発電所トラブルの影響で関東地方を中心に計画停電があったり、電車のダイヤの大幅変更がありました。
当然のことながら日本経済にも大きなダメージをもたらしたと考えられます。
しかしながら、社会としても個々人としても、我々は立ち上がって前に進まなければなりません。
その中で大事なことは、「今、自分に何ができるか」と問い、その答えに従って動くことではないでしょうか。
ということで、今自分にできることを考えてみました。
●被災地に義捐金を送る
●交通状態が改善したころに献血をする
●被災地に行ってボランティアをする
●有用な情報をインターネットを通じて拡散させる(デマを流さないよう要注意)
●メールマガジンで人々を元気づけられるような歴史のエピソードを提供する
●今起こっていることを適切に認識し、特に自分の行うビジネスを通じて、日本社会をどうすればよくできるのかを考える(留学した時に勉強すべきことを考える)
今現在、人々が困っていることに少しでも貢献するのは重要なことです。
しかしながら、将来どうすればこのような悲劇を軽減することができるのか、ということを考えていくこともまた重要なことだと思います。特にこれからの社会を担う若い人にとっては、是非とも考えておかなくてはならないことのように思えます。
若い人といえば、地震が起きて1週間、TwitterやFacebookなどでものすごいスピードで有用な情報が共有されていることに驚いたとともに、非常に心強い印象を受けました(デマなども流されたようですが)。
Twitter上では、多くの心温まるメッセージもつづられています。
prayforjapan というサイトでは、そのメッセージがまとめられています。
僕もこれを読んで目頭が熱くなるとともに、必ず日本は立ち直ることができると感じました。
アメリカのJ・F・ケネディ大統領が就任した時の有名な言葉があります。
ask not what your country can do for you — ask what you can do for your country.
国が何をしてくれるのではなく、国に何ができるのかを問いたまえ、という一節です。
この精神は、今の日本にこそ求められるのではないでしょうか。
行政が、会社が、他人が何をしてくれるのか、という受動的な生き方ではなく、自分が自分のため、あるいは人のために何ができるか。
このように自らに問い続け、自分と他者の幸福を追求していくことこそ、財政危機の中行政に期待できない一方、グローバル化・IT化の中多様な生き方ができる現在の社会で有意義に生きていく秘訣なのではないかと思います。
阪神・淡路大震災の年(1995年)は、ボランティアの試行錯誤の上での活躍があり、またボランティア活動が広く行われたこともあり、「ボランティア元年」と言われます。
そして、今回の震災でも、インターネットなどでこれまでに見られなかった情報や善意の流れがありました。命名されるかどうかは別として、今年もきっと「●●元年」であり、これからの社会が良くなるきっかけになると信じています。
そして、自分の中でもこれをきっかけにいろいろ考える「○○を考える元年」にしたいと思っています。
まずは英語の勉強と、留学中に何を学んでどのような人間になりたいかということの具体化からですね。