今日は、アショカ財団の創設者、ビル・ドレイトン氏が来日して講演されるということで、早稲田大学に行ってきました。
ビル・ドレイトン氏は1943年年生まれ。マッキンゼーや環境保護庁勤務(この時期に排出権取引を創設)の後、社会起業家を支援するアショカ財団を立ち上げ、「社会起業家の父」とも称される、社会的起業の第一人者として知られています。
今回の講演は、氏は若い世代に社会的起業の重要性を訴えるという思いで行われたそうですが、私も心は若いつもりなので、参加させていただきました。
ドレイトン氏が講演の中で特に訴えられていたのは「これからの世代の人にはチェンジメーカーたることが求められる」ということ。
変化の速度が速いこれからの世代では、既存の世界を変化させていけない人は世界から置いていかれる、と説明されていました。
また、一部の人が世界をコントロールする時代は終わり、皆が社会の変化に参画する時代になった、ともおっしゃっていました。
だからこそ、自分や自分の所属する組織に何が求められているのかを判断して、その役割を果たすことが求められるのだということでした。
一方、我々の教育は既存のシステムを教えることに重点が置かれ、時代の変化に気付かせる能力を養うことは行われておらず、これはある意味残酷なことだと指摘されていました。
また、社会的起業の持続可能性、成長力についても言及されていました。
これは私自身興味があったことなのですが、説明によると、アショカが支援したプロジェクトのうち、
97%がフルタイムでプログラムを継続(=自立)
88%が他の団体が事業を模倣
55%が国の政策を変えた
という結果に5年後になったそうです。
また、市民セクターの成長力は、他のどのセクターよりも高く、雇用・給与も増加傾向にあるそうです。
講演中、何度も問題への気づき(人の痛みを理解すること)と行動を起こすことを強調されていました。
全く同感です。
会場には多くの高校生・大学生が参加しており、若いのに優秀で志の高い人がたくさんいました。
負けていられない、と奮起すると共に、まだまだ日本の底力は力強いものがあると思いました。
社会的起業への思いはもちろんですが、英語力が優れた学生さんが多かったです。
ちなみに、私はドレイトンさんの話を30%~40%くらいしか聴き取れませんでした。
それでも、わかりやすい言葉を使われて話されていたというのは理解できました。
頑張れば欧州ビジネススクールも行けそうだ、という自信がちょっとつきました。
このイベントに限らず、国内外に優秀な人材がたくさんいることに改めて気付きましたので、是非このような方々と交流を深めて見識を広げられたらと思いました。
これに関連して、今日見つけた名言をご紹介。
未来を予測する最も良い方法は、未来を創り出すことである(ガーボル・デーネシュ)
googleがこの人の生誕110年記念でデザインを載せてましたので調べてみるとこの言葉を見つけました。
ホログラフィーを発明したそうです。
ちなみに、JRの高田馬場駅から早稲田大学までは徒歩で20分もありました。
明日の証券アナリスト試験も早稲田大学なのですが、今度は東西線で来た方がよさそうです。
あ~、証券アナリストも勉強しなきゃ。