今日の英語のお題は、米国のリベラル・アーツ・カレッジ「St. John’s College 」について。
セント・ジョンズ・カレッジは、米国で最も古いリベラル・アーツ・カレッジとして知られている学校です。
リベラル・アーツ・カレッジは、知識そのものよりも考え方や教養を身につけることに重きを置き、少人数で徹底した教育が行われます。
セント・ジョンズ・カレッジでは、テキストや講義はなく、学生同士のディスカッションがメインである点が特徴です。当然のことながら、入学する学生のお目当ても、そのスタイルにあるそうです。
日本だと、よく言われるように旧制高校がこのイメージだったのかな、と思います。
旧制一高に限らず、他の旧制高校でも多士済々の個性がぶつかり合っていたようなイメージがあります(旧制ニ高の井上準之助が議論や弁論の腕を磨いていたように。あくまでイメージです)。
自分の学生生活を振り返ってみると、やはり知識を教えられる部分が大部分を占め、議論をしたりすることはほとんどなかったように思います。
一方、大学時代に参加していたサークルでは議論をすることも多く、その中で考えさせられること、身についた知識はたくさんあります。議論の中からアイデアが生まれることも多々あります。
仕事をするうえで議論をしていくことが不可欠であるのは言うまでもありませんが、多様な考え方を受け止めたり、シナジーによって新しいことを生み出すことが求められる時代において、このようなアウトプットを重視した教育というのは本当に重要だと改めて思います。
とはいえ、議論をうまく行わせるノウハウのある教師の育成が前提ですが。
でも、アウトプットはインプットより楽しいものだと思いますので、学生の側も楽しく勉強できるような気がします。