沢尻エリカの6ヵ条

近日、日本芸能界に復帰した沢尻エリカさん。

彼女が復帰するにあたり、マスコミに求めた”誓約”が話題になっています。

内容は・・・

1 沢尻氏の方から提供される情報もしくは声明を再生するに際しては、歪曲や誤解を招くことを避け、正確に記述すること。
2 情報を公開する前に、その信憑性を十分に確認し、根拠のない噂を一切公開しないこと。
3 一方的「か(つ)」屈辱的、および侮辱的な表現を沢尻本人や家族(先祖、子孫、および配偶者を含む)に対して使用せず、彼らの名誉を棄損するようなコメントをしない。
4 沢尻本人および家族の私生活やプライバシーに関する情報やコメントを許可なく公開しないこと。
5 不明確、事実ではない、「もしくは」沢尻本人やその家族に有害な情報が公開された場合、指示に従い訂正する。
6 私有地や公衆の立入禁止場所、もしくは私生活にて撮影された沢尻本人や、その直系家族の映像、画像の入手、許可なき公開や放送をしないこと。
以上の項目を守れない場合、公式サイトへのアクセスを禁止するとともに、スペインの法律およびスペインにおける管轄裁判所に従い、法的手段を取ることもある。

だそうです。

マスコミは一斉に反発していました。

あるテレビ番組では、「報道の本質を損なう」とまで言い切っていました。

そこで、彼女の求めている事項を確認してみますと、基本的には常識的な内容だと思います。

多少引っかかるのは、5番目の・・・「もしくは」・・・有害な情報が公開された場合、というのと、スペインの法律・裁判所に従うというくだりでしょうか。

前者は、「もしくは」ですから、沢尻さんに有害な情報が公開された場合訂正できると読めます。ただ、ほかの項目を勘案すると、信憑性、裏付けがあり、常識的な取材方法であれば問題ないように思えます。

後者は、日本で行う活動になぜスペインの法律を適用しようとするのかが不明ですし、報道側のリーガルリスクが大きすぎます。これだけは納得できません。

あと、項目3が情報によって「か」と「かつ」となっています。全然意味は違いますが、一方的表現も屈辱的・侮辱的表現も避けた方がいいのは確かでしょう。

しかも、訴訟を除けば、せいぜい公式サイトが閲覧できなくなるだけです。

取材自体ができなくなるわけではありません。まあ、拒否されるかもしれませんが。

これに猛烈な反発をしているマスコミには、この要求がどのように報道の本質、ひいては市民の利益を損なうのかを説明する義務があると思います。反発の花火をあげてしまった以上は。

6ヵ条→(・・・)→(・・・)→報道の損失を損なう。

というか、これに反発するってどんな取材・記事作成をするつもりなんだ!?

もしかすると、芸能界では我々の想像と異なる習慣あるいは暗黙の了解があるのかもしれませんが、それは業界内で処理すべきことなのではないでしょうか。

ただ、昨日地下鉄サリン事件の番組を見ていると、被害者遺族に、被害者が亡くなった直後にインタビューに詰めかけるマスコミがいたようですし。

これに限らず、犯罪に関する取材にもクレームが寄せられているという話も聞きます。

私の方がおかしいのかもしれませんが、マスコミにはこのあたりの解説をお願いしたいです。

 

カテゴリー: ブログ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です