119歳女性が見てきたもの

11月17日ごろ、メキシコで世界最高齢(ギネス申請中)と見られていた119歳の女性が亡くなられたそうです。

伝えられているところによると、その女性は1890年生まれ、4人の子どもを含め、266人の子孫に恵まれたそうです。中には、来孫(玄孫の子、ひ孫の孫)もいたそうです。

この女性は、どのような歴史を見てきたのでしょうか。

古くよりメキシコで栄えたアステカ帝国は、16世紀前半にスペインによって滅ぼされ、メキシコは植民地化されます。しかし、19世紀に入り独立運動が始まり、独立後もアメリカやフランスとの抗争を乗り越えます(アメリカにはテキサスをはじめとする国土の半分近くを奪われます)。

そして、彼女が生まれた19世紀後半には外国資本などの導入によって経済発展が進みますが、その中で社会的な矛盾が顕在化し、1910年頃、メキシコ革命が勃発します。革命の最中、1917年には現行憲法公布。

1935年ごろにメキシコ革命は終結し、政治的な安定が見られます。第二次世界大戦中には連合国側として参戦。日本軍とも交戦したそうです。

戦後は順調に経済成長を遂げ、1968年にはメキシコオリンピックが開催されます。しかし、その後国内政情が不安定になる一方、財政も悪化。1982年には債務危機が発生し、IMFの指導のもと財政再建を図ります。

その後、GATTやNAFTA、OECDに加盟するなど国際的な地位を高めますが、1994年に通貨危機が発生。また、この成長の陰でクーデターなども起こっています。2000年には70年以上続いた一党体制も終焉を迎えます。

そして現在はカルデロン大統領の下、米国との関係改善や貧困撲滅、治安の改善に努めているということです。

日本では終戦後しばらくすると政情は安定していましたが、メキシコでは最近まで内政も安定していなかったということで、長い間大変な歴史を見てきた彼女ですが、最後には穏やかになってきたとすれば、生き字引としても幸せな最期だったかもしれません。

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