大切なものは

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最近よく自分に問うこと。
自分にとって、本当に大切なものは?
これまで出会った人や本を通じて、多くの大切にしたいものに出会いました。
信念、誠実さ、家族、友人、時間、CSR、etc
次元の違うものですが、それぞれ自分にとって大切なものです(CSRは関心事として)。
とはいえ、日々生きていく中でどうしてもブレてしまうことがあります。
信念を曲げそうになったり、誠実ではない行動を考えてしまったり、自分を優先した行動をとったり。
そしてまた自己嫌悪に陥り、考え込んでしまう。
そんなとき、自分を励ますために読んでいるのが、山崎豊子著「沈まぬ太陽」と城山三郎著「落日燃ゆ」。
「沈まぬ太陽」は、日本航空の御巣鷹山墜落事故を基にした小説です。
主人公は、エリートコースを歩んでいながら、本気で組合活動に取り組んだために会社から疎まれ、報復人事を繰り返されますが、自らの信念を貫き通す物語です。
この小説は、CSR(企業の社会的責任)の重要性を痛感させるだけでなく、信念を貫き通すことの美しさ、厳しさを教えてくれます。
「落日燃ゆ」は、昭和初期の外交官・政治家、広田弘毅の生涯を描いた小説です。
外相・首相として、平和のために尽力しながらも軍部のために阻まれ、戦後、東京裁判で戦犯として裁かれた際には、決して言い訳をせず、責任転嫁もせず、誰よりも責任を感じて従容として刑を受けました(文官としては唯一の死刑)。
この小説もやはり自らのスタンスを持つことの重要性、自らの信念を貫くことの大切さを伝えてくれます。
強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない(If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.:レイモンド・チャンドラー「プレイバック」)」という言葉があります。
この言葉、辛いときにいつも思い出しているのですが、この二つの小説はまさにこのことを私に教えてくれた座右の書ともいうべき存在です。
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