交換留学生との出会い(学部生)

私が所属していたRSMはエラスムス大学Erasmus Universiteit)という大学のビジネススクールでした。
エラスムス大学はロッテルダム出身の近世の思想家、デジデリウス・エラスムスにあやかって命名され、経済学や医学などで知られています。

それに加え、オランダという国自体が日本とつながりが深いことや英語が広く話されていることから、日本の大学からも交換留学で来ている大学生が結構います。

そしてRSMのMBAが1月に始まる一方、交換留学生は9月頃に来るため、2学年の学部生と時期が重なります。

交換留学の学部生と接するきっかけになったのは、エラスムス大学に交換留学生として学んでいる方のブログを留学前から見ていて、ロッテルダム生活について色々聞きたいと思ったことです。
Twitterなどでもコミュニケーションを取ることもでき、ロッテルダムについてすぐにお会いすることができました。

彼女はMBAの同級生や同じくエラスムス大学の大学院で学んでいた方にもかわいがられ、社会人経験のある我々からも色々学んでいたようです。
私の学生時代は社会人の方と接する機会がなく、働くということがどういうことかも具体的にはわかっていなかったので、こういう機会が羨ましいですし、彼女にとっても素晴らしい経験になったと信じたいところです。

もちろん私としても彼女が学んでいることなどを聞く中で得るものは多かったです。
もともと勉強することは好きなので、色んな分野で学ぶ人の話を聞くのは楽しいですね。

そして9月になると新しい学年の交換留学生がやってきます。
この学年の方とコンタクトを取るきっかけになるのもTwitter。

Twitterでたまたまエラスムス大学に関するツイートを見て珍しいと思ったらなんと新しい学年の交換留学生。

ということでこちらも早速コンタクト。
そして早速お会いしたのですが、日本とオランダの歴史に関心があるということで、歴史好きとして興味深くお話を聞きました。
記憶が正しければ、「ビジネスでグローバル化を推し進めたのはオランダが初めて」ということで、ビジネスを学ぶ人間としては印象に残る話でした。


初めての学部留学生との対面。

実は学部生の方々が近くのバー(RSM生御用達のConcordia(笑))で送別会を催してくれて、その時に始めてお会いした方もいました。

私がロッテルダムでお会いしたのは2大学からの4名の留学生。
2大学とも日本を代表する大学で、その中から選ばれてきた学生ということでそれだけでも優秀なのだと思います。
学んでいる分野も歴史・ビジネス・政治と多岐に亘り、それぞれ話していて勉強になりました。

学部生送別会
学部生による送別会@Concordia

若い学部生の方とお話しする中で、色んな視点を得ることができましたし、若々しい雰囲気に触れられてこちらも若くなった気がしました(まだ若い…けど)。

今後、彼らが自分の目指す道を進んで各分野で活躍し、どこかで一緒に何かできれば楽しくなりそうだと今から楽しみにしています。

-----------------------------------------------------------------—-
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 | コメントする

MBAとキャリアチェンジ

先日帰国したばかりですが、のんびりしてもいられません。
現在東京には家がないので、東京に滞在するにはホテルに泊まらなければいけないのですが、そのコストが無職の身にはかなり重いです。

そのため東京に滞在する間にできるだけ用事をこなす必要があります。
今回は1週間東京にいたのですが、東京で済ませたかったのはお世話になった方へのご挨拶と就職活動(´・ω・`)

ボストンキャリアフォーラムで内定を一つ頂いていたのですが、諸事情があってその内定を辞退し、再度就職活動を行うことにしました。
就職活動にあたってはできるだけ多くの就職エージェントやヘッドハンターに接触して情報収集するように努めています。

そして就職エージェントとミーティングを重ねた結果得られた結論としては、「MBAをとってもキャリアチェンジは難しい」ということ。
無論キャリアチェンジができないことはないのですが、その場合は未経験とみなされ年齢相応分よりも低い職位・給与になることが一般的なようです

私の場合、金融のフロント部門を希望していたのですが、その分野は未経験のため採用されたとしてもジュニアレベルになる可能性が高いとのことでした。

給与についてもMBAというのはそこまで強い威力を持たないようです。
給与算定のベースは前職での給与職歴とポジションとの合致度合い応募先企業の給与体系、ということでMBAが考慮される余地はあまりありません。せいぜい英語ができる証明になっている程度です。
そのため、私の希望は絶対額はそれほど高くはないと感じているのですが、それでもなかなか難しいと言われます。

ここから得られる示唆としては、それなりの待遇を得るためには、
1. 従来の職歴に関連したポジションを選ぶ
2. そもそもの給与のベースが高い企業(外資系企業など)に行く
3. MBAを認めるポジション(コンサル・投資銀行その他MBA採用)に行く

というところではないでしょうか。
残念ながら、MBAを取っても好きな仕事を選び放題、とはいかないようです。

このような事情を勘案した結果、私もこれまでは将来の夢に直結した未経験の金融のフロント職を希望していましたが、これまでの職歴(広報・IR、コンプライアンス)を活かした形で将来の夢につながる選択肢を模索するようになりました。

東京に帰ってきてからご挨拶させていただいた方々やエージェントから話を聞いてみると、これまでの広報・IR、コンプライアンスといった経験もソーシャルファイナンスという将来のゴールに関連するキャリアを積み得るようで、あまり先入観を持ってそれぞれのポジションを認識してはいけないと感じましたし、そういう先入観を排することで選択肢もかなり広がると思います。

無論、これはあくまで私のケースですので、他の方がどうかはわかりません。
例えば世界的に有名なMBAやコンサル・投資銀行など汎用性のあるキャリアをすでにお持ちの方のケースなどでは事情が違ってくるかもしれません。
ただ、MBAを目指される方はこのようなケースもあることを頭の片隅に置いておいた方がよいと思います。

いずれにせよ、このような状況下、いかに自分の複数の希望のバランスを取って次のキャリアを築くか、というのが重要になってくると思います。

ただ、厳しい状況といっても簡単に妥協してしまっては貴重な時間を使って留学した甲斐もないので、アンテナを高く持ち、多くの方とお話ししながら理想の着地点を探りたいと思います(多くの方からそのようなアドバイスを頂きました)。

-----------------------------------------------------------------—-
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 | 4件のコメント

帰ってきました!!

ロッテルダムを12/7に発ち、初めての東南アジア・クアラルンプールで数日間滞在し、ついに東京に帰ってきました。

東京に帰ってきたのは2週間前なので今更ですが(汗)

当たり前ですが、成田空港では全てが日本語。和食もたくさん。
ありがたいですねー。

成田空港で食べた帰国後最初の食事はたこ焼きでした。
関西人としてはやはりたこ焼きは必須です。

たこやき
たこ焼きをポン酢と大根おろしで。

日本に帰ってきて日本食を食べて和んで、やはり自分は日本人なんだと思います。
オランダ生活も便利で快適でしたが、やはり自分には日本が一番快適です。

日本に帰ってきても英語で話す癖が抜けず、人に話しかける時には一瞬英語で考えてしまったり、人にぶつかった時つい「Sorry…あ、すみません」となったりします(笑)
そんなとき、英語を話すことがないのが寂しくなったりします。散々苦労した英語ですが、使わないとそれも辛いものですね。

日本に帰ってきて違和感というのはまだそれほど感じていないのですが、そのとき感じたのは、
・日本にはFree WiFiが少ない
・日本人はスーツが多い
というところでしょうか。

オランダではカフェやレストランなどで誰でも使えるWiFiが完備されていることが多かったのですが、日本では特定の会社と契約している人だけが使えるWiFiが多く不便に感じます。
ただ、ファミリーマートに入るとFree WiFiが提供されていて大変助かりました。こういう動きが広まってくれるとありがたいですね。

あと、やはり日本ではスーツの人の姿が目立ちますね。日本にいた時は自分もそうでしたし、違和感を感じることもなかったのですが、オランダではジーンズにシャツという装いで仕事をしている人も多かったです(RSMのスタッフにもそういう人は多かったです)。
そんな姿を見ると、「なぜみんなスーツを着ているのだろう?」という疑問を感じたりもしました。
まあ、私はスーツが好きなのでこれからもスーツを着ると思いますが、環境や仕事のスタイルに応じて(一定の範囲内で)もっと快適な服装が許されてもいいのではないかと感じたりします。

今後はしばらく第二の故郷である仙台でのんびりしながら、次のステップに向けて動いていきたいと思います。

-----------------------------------------------------------------—-
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 | コメントする

惜別の時

最後のStrategic Value Managementの授業も終え、ついにロッテルダムも退去です。

1年間弱という短い間にも物は意外に増えていて、梱包作業も大変でした。
手荷物で最大限持ち運ぶほか、別送品として段ボール4箱送ることになりました。

日本への船便で利用したのはオランダ日通の「シーパック」及びPostNLです。
日通は3箱で€170、PostNLは1箱€60で合計€230。かなり安いです。

荷造りをしているとロッテルダムを退去する人が挨拶に来てくれたりもします。
特に仲のいい人やお世話になった人がいなくなるとやはり寂しいものです。

そうこうしている間に、私も退去する日を迎えました。12/7でした。
前日までに日本に送る物は発送し、後は手荷物だけになっていました。

夕方に寮を出る予定でしたので、午前中に学部生の方に雑貨などを引き渡し本当に何も残らない状態にしました。


この部屋に入ってきた日を思い出します

部屋がきれいになってからはお世話になったクラスメイトに挨拶することに。
色々回りたいと思っていたのですが、結局挨拶できたのは4人。
簡単に回ろうと思っていたのですが、一人一人結構話し込んでしまいました。
こういう友人ができたことは本当に嬉しいですね。
純ドメだって世界中に友達ができる、ということを証明できた気がします。

当日は雪で電車も遅れ気味と聞いていたので、タクシーをお願いすることに。
スキポール空港まで約€70。

そして、ついに学生寮を退去。
やはり感慨深いです。


1年間住んだEI-House

街中の様子もしみじみと眺めてしまいます。


ロッテルダム中央駅近くの風景

そして一気に空港まで。あっという間についてしまいました。

天気が悪いからと早めに寮を出たのですが、着いてみると飛行機は1時間遅れて出発するとのことで、結構待ち時間ができてしまいました。

何もすることがないので最後に残っていた課題のケースを読んで時間をつぶしていました。

待つこと数時間、ついにオランダを発つ時が来ました。
搭乗するのはオランダのフラッグ・キャリア、KLM航空。オランダ生活の最後を締めくくるに相応しい展開です(笑)

KLM
青い機体が目印のKLM航空

今回はオランダからマレーシア・クアラルンプールに行き、4日ほど滞在して東京に戻る予定でした。
寒いオランダから常夏のマレーシアに行くということで、どのような服装で搭乗するか迷いましたが、結局オランダの装いで搭乗してしまいました。

アムステルダムからクアラルンプールまでは11時間の旅。
機内では最後のSVMのケースを読んでいました。

とあるブランドのコングロマリットのケースだったのですが、機内販売の雑誌をなんとなくめくっていると、そのケースに出てくるブランドがあったのでよりケースを読むのが面白くなりました。


高級文具ブランド・モンブランもケースに登場

こうして無事にオランダを発ち、1年弱に亘るオランダ生活は無事に終了しました。
色んなことがありましたが、とにかく大きな事故もなく無事に終わってよかったです。

今回の経験を糧に、またいずれ海外生活を経験したいものです。

———————————————————————
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 | コメントする

Turning Point

英語力が不十分で、授業でもクラスメイトとの会話でも十分に発言することができず、結構大変な状況から始まったロッテルダム生活ですが、最終的には授業でもある程度発言することができるようになり、クラスメイトとの会話も当初に比べると比較的増やすことができました。

この背景には多くの人の協力があったのですが、具体的なターニングポイントは何だったかを振り返ってみると、いくつかのポイントが思い起こされます。

1. 先輩からのアドバイス
RSMでは3月に卒業式があるのですが、卒業式に出席するためにロッテルダムを訪れていた先輩にMBA生活やその悩み(=話せない)を話したところ、十分に話せなくてもいいから、とにかく名前付きで呼びかけたり、クラスメイトが雑談しているところに入っていったり、飲み会の場に顔だけでも出して、とにかく仲良くなりたいという意思表示をすることが大事だと言われました。

この話を聞いて、それからはできるだけ人に話しかけたり、イベントの場には顔を出すようにしていました。
そのおかげで、クラスで極端に浮くということはなかったと思いますし、仲の良いクラスメイトもできたので、挑戦した甲斐がありました。

ちなみに話せないのは内気な性格も原因の一つでしたが、それを克服できたという意味でも大きな意味があったと思います。

2. Program Directorからの檄
こちらの記事にも書いた通り、1学期の終わりにProgram Directorから授業中の発言が少ないことを受けて呼び出されました。

そこで「週1回クラスで発言し、かつミーティングでは毎回3回発言すること」を誓約書に書かされることになりました。
誓約書に書いてしまった以上、これを実現できないと2学期以降どうなるかわからないという危機感もあり、何とか授業中・ミーティングで発言するように努めました。

その結果、クラスでの発言は増えましたし、ミーティングでも話す回数が増えたように思います。人間追いつめられれば案外できるものです。

そのProgram Directorも今は別の学校に移ってしまったということで残念ですが、親身に心配してもらえたことに今も感謝しています。

3. Advanced Strategyでの発言
クラスでの発言を増やしたいという気持ちは当初から持っていましたが、実際にクラスで積極的に手を上げるようになったのは3学期からでした。

たまたま日本の高度成長期とその後の停滞について話題が及んだ時に、ふと手を上げて、傾斜生産方式に始まる戦後の高度成長期やバブル崩壊、規制緩和などについて2分くらい話していました。

これをきっかけに授業で話すことへの躊躇がかなり小さくなり、積極的に手を上げるようになりました。

この発言はクラスメイトにも印象が大きかったようで、これまでほとんど話したことがなかったクラスメイトから「今日はよく頑張ったねー。素晴らしい。より英語が改善されるように英語の教材をあげるからもっと頑張って」といったメッセージをもらいました。
見ていないようで案外見られているものだと、感激しながらも驚いたものです。

ちなみにAdvanced Strategyの授業では日本に限らずアジアの国の話題が多いため、その他のクラスメイトも発言する機会が多く、その点巡り合わせがよかったと思います。

もちろんAdvanced Strategyのクラスの前にも英語で苦しむ私の姿を見て手を差し伸べてくれるクラスメイトはたくさんいましたし、彼らに救われた面も大きかったです。
この点でもRSMは素晴らしい学校だと思います。

こうした点から得られる示唆としては、辛くても諦めずに頑張ることと、それをうまくアピールすることで必要なサポートを得ることができるということだと思います。
学校や環境次第ではありますが、諦めてしまっては何も始まらないし、頑張っている姿を見てもらえれば、共感して手を差し伸べてくれる人はきっと現れます。
これは学校生活のみならず、仕事でも同じではないでしょうか。

この信条は貴重な財産としてこれからもずっと持ち続けていたいものです。

-----------------------------------------------------------------—-
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 | コメントする

Strategic Value Management

色々あったMBAの授業もついに最後の科目を迎えることになりました。
私の最後の科目はStrategic Value Management (SVM)でした。

この授業は11月の最終週に始まり12月の初旬に終わる授業で、授業終了すぐにロッテルダムを退去するという、本当に最後の最後のクラスという感じでした。

教授はカナダのIvey Business Schoolからの客員教授で、とても聞きやすい英語を話してくれます。表現自体もそうですが、聴き取りやすい話し方をしてくれるので聞いている方としても非常にありがたかったです。

授業の内容は多岐に亘り、リスクマネジメント困難な時のリーダーシップブランド構築新規参入プライシング戦略などなど。
個人的には各回のテーマが一つの軸ではつながっていないのですが、それぞれ考えさせられるテーマだったので面白かったです。あと、ROIなどの経営指標も考慮するように促され、定性的にも定量的にも頭を使うことができたのもよかったです。

特に印象に残っているのがK2という世界で2番目の高さに上ったチームのケース(登頂者はエベレストより少なく、世界で最も登るのが難しい山とも言われているそうです)。
このケースと、エベレストに登ったチームのドキュメンタリーを比較して、チーム編成に置いて注意すべき点や、多様性のあるチームを率いるために必要なポイントなどを議論しました。
この授業の前に女性だけでアフリカのキリマンジャロに登るプロジェクトがあったため、そのメンバーの体験談も交えて有意義な議論になりました。

議論の中で、バックグラウンドが違うメンバー間のコミュニケーションの難しさが話題になりましたが、遭難も考えられるような挑戦をするにあたって、彼らはなぜ敢えてコミュニケーションが難しい国際的なメンバーを選んだのかということを教授に聞いてみると、「才能や経験というのは文化的なバックグラウンド以上に重要な要素であったため、彼らは敢えて多様性のあるチームを形成した」とのことでした。
これはもしかしたら起業を含めたビジネスにも当てはまる真理かもしれませんね。

授業中は教授が教室中を歩き回り、議論を促します。
おかげさまで私も何度か発言することができ、授業を楽しむことができました。
やはり授業は発言できた方が楽しめると思いますので、この点はありがたいですね。

SVM
教授も教室を歩き回り生徒を巻き込んで授業を展開

ちなみにこの教授、ほかにも雰囲気が良くなる趣向を凝らしていて、例えば授業に遅れてきた生徒がみんなの前で歌やダンスを披露するというペナルティを課されたこともありました(笑)

授業でダンス
遅刻のペナルティとしてダンスを披露(笑)

またこのクラスでも課題のためにチームが編成されました。
私のチームはモンゴル人、台湾人、タイ人、インドネシア人で構成され、うち2人はHKUST(香港科技大)からの交換留学生でした。
このチームはアジア人ばかりということもあって非常に話しやすく、ディスカッションにも自然に入ることができ、ミーティングの時間もとても楽しかったです。
最後にミーティングも楽しむことができ、締めくくりとしてもよかったです。

そういえばチームメイトの一人がミーティングの日に誕生日だったので、チームでHappy Birthdayの歌を歌ったりもしました。

最終回の授業はネスレのM&Aケースだったのですが、このケースでは買収する側と被買収側で実際に交渉することになりました。

買収によってお互いにどのような利益があるのか、買収した後に経営陣や雇用者の扱い、被買収側の組織をどのようにするのか、それを踏まえて買収価格をどの水準に設定するのか、といったことを議論しました。


ネスレチームの経営陣。私は後ろでアドバイザー。

もちろん現実のビジネスの交渉ほどハードではないでしょうが、普通の議論とは違った交渉というスタイルから学ぶこともありました(もっとも我々の交渉は衝突点があまりなく、結構簡単に話がまとまってしまいましたが…)。

そして交渉の後は教授からご褒美のキットカットの差し入れが(笑)


ネスレ三昧(汗)

そして、いよいよ授業も最後の時がきました。

最後に我々にメッセージをいただきましたが、そのうちの一つは「学んだことを実際に活かしてほしい」ということです。
当然といえば当然のことですが、やはりRSMで学んだのも実際に活かしてこそ留学した意味もあるというものですので、楽しかっただけの留学生活というようにはならないようにしたいものです。

そして最後に記念撮影。
みんなと一緒に撮影するのも(卒業式を除けば)これが最後です。


みんなすがすがしい笑顔です。


そして誰もいなくなった…

こうして全ての授業が終わり、もう学校に行く用事もなくなってしまいました(出立前日に学校関係者に挨拶回りに行きましたが)。

最後の授業ということで寂しい限りですが、授業もミーティングも楽しむことができ、成長を実感できたので満足でした。
ちなみにアニメのプレゼンをしたのもこの科目の授業の後だったので、そういう意味でも教授には感謝ですね。教授にもプレゼンを褒められました(笑)

色々ありましたが、全ての授業を無事に終えることができてまずは一安心です。
あとは必要な単位を全て取得し、卒業できることを祈るのみです。

-----------------------------------------------------------------—-
当カテゴリー「MBA・ソーシャルファイナンス留学記」では、オランダでの留学生活をブログにてレポートするというチャレンジによって、Just Givingを通じて、若者の就労支援を行うNPO「育て上げ」ネットを支援しています。チャレンジの詳細等についてはこちらをご覧ください。
読者の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

カテゴリー: MBA・ソーシャルファイナンス留学記 | コメントする