オランダから学ぶこと

オランダから帰ってきて色んな人とお話しすると、「オランダは日本とどう違う?」ということをよく聞かれます。

これまでそういうことを整理していなかったので、つい思いつくままに話していましたが、ここで一度自分の気づいたことを整理して、その中で改めて日本がオランダから学ぶべきことを考えてみたいと思います。

・オランダの銀行ATMは24時間無料で使える
オランダの銀行のATMは24時間無料で使えます。
そのため、夜遅くに現金が必要になっても安心です。常に手数料がかからないので、引き出す時間帯などを気にする必要がないのもありがたいですね。

ただし、銀行口座維持費が若干かかります。それでも気になる額ではないので日本の銀行に比べるとお得感があります。
もっとも、コンビニにおいてある日本の銀行ATMも24時間無料の場合がありますので、そういう銀行の場合はオランダと遜色ない、あるいは口座維持費がかからないだけそれ以上のサービスと言えるかもしれません。

・オランダからの海外送金は便利で無料!
日本の銀行口座から海外の銀行口座に送金する際は送金手数料がかかるほか、送金先の講座を登録するために2週間ほど時間がかかります。
そして実際に送金する際は電話を通じて都度送金依頼をしていました。

一方オランダの銀行口座から日本の銀行口座に送金する際は、送金手数料が無料である上(送金先口座側の手数料は取られますが)、送金先口座の登録は不要でした。
しかもその手続きは全てオンラインで実行できます

これほど簡単にできるとマネーロンダリング対策は大丈夫なのだろうかと逆に心配になりますが、日本に比べるとコスト面でも時間の面でも大変便利ですね。

・支払いは基本的にデビットカード
オランダでお金を払う時は、デビットカードで払うことが多いです。
デビットカードといっても普通の銀行のカードで、それを機械に入れて暗証番号を入れたらそれでおしまい。自動的に支払いが行われます。

そのため現金を使う機会は意外に少なく、財布を持ち歩く必要もあまりありませんでした。
日本でも電子マネーが普及しつつありますが、そもそもデビットカードが普及すればより便利ではないかと思います。

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オランダの銀行カード

・グローバル企業の本社が地方にある
オランダを代表する企業は多くありますが、不思議なことに多くの企業が本社を首都・アムステルダムではないところに置いています。

Philipsはアイントホーフェン、Unileverはロッテルダム、Shell・KPNはデン・ハーグ、Rabobankはユトレヒト、とそれぞれ首都ではないところにあります。

デン・ハーグは政治の中心ということもあるかと思いますが、個人的にはこの背景には、オランダの市場が大きくないということがあるのではないかと思います。

オランダの人口は1,700万人弱で市場としては必ずしも大きくありません。
つまりオランダ市場で強くなっても規模の拡大には限界があります。
そうした背景のもと、オランダのグローバル企業はオランダの首都に本社を置いてオランダ市場を狙うより、より大きな欧州、あるいはグローバルな市場を見据えているのではないでしょうか。
そのためには必ずしもアムステルダムに本社を置く必要はなく、場合によってはそれ以外の場所に本社を置いた方が良い場合もあるのだと思います。

例えばロッテルダムは世界的な港がありますし、アイントホーフェンはベルギーなどにも近く、また規模が大きくないことからPhilipsの企業城下町と化して効率的にインフラ等を活用することもできるでしょう。
ユトレヒトもオランダの交通の要所であり、ドイツに比較的近いという強みがあります。

このようにグローバル企業が各地域の強みを活かして本社機能を置くというのも、本社機能が東京に一極集中している日本から見ると面白いものです。

これらの内容は私の推測に過ぎませんが、例えばアジアの成長を見据えて今後福岡や沖縄に本社を構えるような企業が増えてきても良いのではないかと思ったりします。

・Social Activityが身近
あるオランダ人のクラスメイトと話していると、「これからSocial Activityに行ってくるからまたねー」と言われたことがあります。

彼は特段チャリティやサステナビリティに関心があるという素振りを見せているわけでもないのですが、非常に自然な流れでそう言うことを口にして颯爽と去っていきました。

彼の言うSocial Activityがどのような活動なのかは聞いていないのですが、オランダではNPO活動が非常に盛んで一大セクターを形成しています。
そう言うことを考え合わせると、彼の発言もさもありなんということで、非常にオランダらしいと思います。

・アカデミックな学位の価値が高い
文系の分野に顕著ですが、日本では大学院を出た人及びその学問に対する社会の評価が必ずしも高くなく、就職に苦労するという状況です。
一方、その背景が違うとはいえ、MBAを含めた専門職大学院については多少はその価値が認められ、就職状況もアカデミックな学位を取った人よりは恵まれているのではないかと思います。

一方、オランダではアカデミックな学位の方が専門職の学位よりも評価が高いそうです。
その背景には、伝統的な大学・大学院のカリキュラムが大変で、単位認定も非常に厳格であるということがあるそうです。
実際交換留学できている学部生の話を聞いていると我々よりも大変そうで、社会からの高い評価に値すると感じました。

もちろんそれだけが理由ではないでしょうが、オランダ人の知人の経歴を見ているとアカデミックなバックグラウンドを持っていることが多く、社会にうまく学問がとけ込んでいるような印象を受けます。

・お年寄りが電動車いすに乗ってお出かけしている
オランダで生活しているとよく見かけるのが、お年寄りが外出している姿。
もちろんしっかりした足取りで歩いている方も多いのですが、足腰が弱くなっても外出しないということはありません。
スーパーやマーケットで電動車いすに乗って買い物をしているお年寄りの姿をよく見かけます。マーケットは混雑していて電動車いすで動くのは大変だと思いますが、それでもひょいひょい動いていますし、それを邪魔そうにする人もいません。スーパーも同様です。

バリアフリーも進んでいるので、電動車いすで動くことができる範囲も非常に広いです。
トラム(路面電車)にも電動車いす・ベビーカー用のスペースがあり、便利そうでした。

お年寄りが自立して動き、社会がインフラ等でそれを促す。
高齢化社会の一つの理想像であるように感じます。

・お年寄り夫婦が手をつないで歩く
電動車いすと同じく目立つのが、お年寄り夫婦が手をつないで歩く姿。
日本だと元々夫婦が手をつないで歩くということが多くないので、当然お年寄り夫婦が手をつないで公衆の面前を歩くということもほとんどないのですが、オランダではむしろお年寄りの方が手をつないで歩くことが多い印象を受けました。

少し前には熟年離婚という言葉がはやった日本ですが、こういうところもオランダに倣ってもいいのかもしれません。
手をつなぐ、つながないに関わらず、夫婦は末永く仲良くいきたいものです。

・おつりは端数切り捨て
現金でお金を支払う時には端数がつきもの。
日本では当然のように1円単位でおつりが渡されますが、オランダでは端数は切り捨てられます。
例えば27セントのおつりがあったときには25セントになります。

そもそもオランダでは他ユーロ圏で使われている1セント硬貨が使われていないという事情があるのだと思いますが、とてもユニークだと思いました。

このような大雑把さを見習うべきとは言いませんが、ある程度の大雑把さは時として必要かもしれません。

・Free-WiFiが豊富
オランダのカフェに入るとWiFiを自由につなぐことができることが多いです。
日本みたいに特定のキャリアの場合というのではなく、本当に自由。これは大変便利です。

カフェに限らず、空港や電車、スーパーなど色んな場所でFree-WiFiが提供されています。
そのため、ちょっと調べものをしたいときにはフラッとカフェに寄ったりスーパーでインターネットにつないだり、ということが可能です。

またオランダでは海外送金だけでなく、転出届の提出もインターネットで終了しますし、インターネットの活用が進んでいる感があります(限られた事例で恐縮ですが)。

日本でももっとFree-WiFiが普及し、インターネットの活用がもっと進めばもっと便利になりそうです。

・仕事をする時の服装が自由
オランダでは平日の日中に街中を歩いていてもスーツの集団に出くわすことはありません。ほとんどスーツの人はいないと言っても過言ではありませんでした。

もちろんオランダの人も日中は仕事をしています。しかしその服装は自由で、ビジネスカジュアル、あるいはさらに私服に近い服装で仕事をしている人が非常に多いです。

私自身はスーツは好きなのですが、そもそも仕事をするのにスーツが必要かと聞かれるとそうでもなく、人によっては窮屈にも感じるスーツを全員が着用するする必要はないようにも思います。もし他のリラックスできる服装の方が快適に仕事ができるなら、みんなそうした方が効率が良いかもしれません。

押さえるべきところは押さえ、その他の部分では柔軟性を認めるというのはオランダ流の良い考え方だと思います。

・スーパーのレジでは着座・私語自由
押さえるべきところは押さえ、その他の部分は自由、というのはスーパーでも見られる光景です。
オランダのスーパーのレジの係の人は日本と違いみんな椅子に座っています。そして日本に比べると私語が多いです。

しかし、これは店員さんにとっては楽な一方、お客さんにとってデメリットはありません。我々が求めるのは(迅速な)レジ打ちだけで、日本のように店員さんが立っていることでもなければ、必要以上に静かにいることでもないからです。

日本ではそういう態度は許されない、という向きもあるでしょうし、それを否定する気もありませんが、オランダでは必要なところは押さえて、他は極力リラックスして仕事をしている感じがするので、同じことをするのでも使うエネルギーが違う気がします。

時々レベルの低いサービスに出くわしてげんなりすることもありますが、基本的にオランダもサービスのレベルは低くはないので、労働環境の改善という点でも日本が学ぶべき点はあるのではないかと思います。

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レジの人はみんな座っています。

・帰宅時間は結構早い
オランダは仕事を早く終えることでも知られていますが、その通り、オフィス街を歩いていても、19時くらいになるとオフィスの電気が消えていることが多いです。

ちなみにRSMのオフィスも17時を回るとほとんど閉まっています(建物自体は夜まで開いていますが)。

オランダではフルタイムの人もパートタイムの人もそれぞれ仕事の量に応じた待遇を受けていると共にワークシェアリングが進んでいるので比較的雇用が安定しているのだろうと思いますが、それについて直接話を聞くことはできませんでした。

しかし、オフィスの外から見る限りではみなさんのんびり働いて、あまり長時間働くこともなく帰宅しているようでした。

ただ、自宅の窓から見える某グローバル企業本社オフィスは夜遅くまで明かりが煌煌と点いていたので職場によるのかもしれません。

いずれにせよ、日本でも長時間労働が緩和されてみんなが家族と過ごせる時間が長くなればと願いたいところです。

・芸術への関心を喚起
オランダは芸術やデザインの国として知られていますが、美術館に人を呼び込むための工夫もしています。

その一つがMuseum Card
オランダには約400の美術館があるそうですが、50ユーロほどのMuseum Cardを購入すると、1年間オランダのほぼ全ての美術館に無料で入ることができます。
有名なマウリッツハイス美術館も、ゴッホ美術館も無料です。
どの程度の人がこのカードを使っているのかは知りませんが、オランダは国自体が狭いこともあり、多くの美術館に簡単にアクセスできることを考えると、このカードは非常に有効なものだと思います。

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Museum Card

もう一つがMuseum Night。一晩に限って全ての美術館を夜遅くまで開放し、一定金額で多くの美術館を見学することができるというイベントです。
このイベントは大人気で、ロッテルダムでもRotterdam Museum Nightということで多くの人が夜遅くまで美術館を回っていて盛況でした。

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芸術への関心を喚起するということは日本でも求められることであり、できれば日本もこういう取り組みを通じて多くの人が美術館に足を運ぶようになればいいと思います。

以上、オランダで生活していて気づいたオランダの良さを書き出してみました。
色々書いてみましたが、オランダの一番素晴らしいのは、人に優しい社会だということです。言い換えれば、人の本質に即した、無理をしない社会と言えるかもしれません。
あまり無理に窮屈なことをせず、一方で老若男女・多様な人種の人が動きやすいように設計されています。
もちろんオランダにも改善すべき点は多いですが、このようなオランダの特徴は幸せに生きるためにとても重要だと思います。

そして、今後日本において経済の成長があまり見込むことができない中でより幸せになろうと思うのであれば、このような社会の質の改善が必要不可欠ではないでしょうか。

なお、これらの内容は私の生活している範囲での気付きですのでもしかしたら誤解もあるかもしれませんがその点はご容赦いただければと思います。

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2013年の目標

私事ですが、1月2日は私の誕生日で、本日で29歳になりました。
20代最後の1年を迎えるにあたり、今年の目標を考えてみたいと思います。

1. 健康管理

帰国後から風邪気味で大晦日には風邪でダウンしてしまい、年明けも体調が芳しくありませんでした。体はだるく、食欲もなく、たかが風邪とはいえ大変でした。
体調を崩すと普段の健康のありがたみがよくわかります。やはり体は資本です。
体調が悪いと何をするにも効率が悪いですし、そもそもやる気もわきません。
ということで、今年の第一の目標は健康であるということです。

ついでにスリムアップも図りたいところですね。

2. 仕事を見つける

帰国してからのんびりモードに入っていますが、先立つものはお金ということで、いつまでものんびりしている訳にもいきません。
とはいえせっかく留学したのだから、自分のゴールに結びつく仕事を見つけたいもの。
具体的には広報やコンプライアンスを軸にCSRに関わっていきたいと思います。
幸い広報の経験はありますので、広報・CSR活動の経験とMBAの経験をうまく活用して次のキャリアを切り開いていきたいと思います。

あまり人に心配をかけないためにも、なんとか4月から働けるようにしたいところです。

3. 多くの人と話す

将来の夢を実現させるために必要なことはたくさんありますが、特に大切なことは自分の見識を広げることと、自分の夢に具体性を持たせるための情報を得ること
そして色んな人とお会いする中で新たな分野に挑戦する機会や面白いアイデアを見つけていきたいと思います。

以前に多くの人とお会いしてプライベート名刺を配るという挑戦をしていましたが、今年もその挑戦を続けたいと思います。

今年も新規の100名の方にお会いしてお話を聞くことを目標に頑張っていこうと思います。

4. 本を読む

自分の見識を広げるため、また人に提供できる引き出しを増やすためにはインプットを増やすことも重要です。
そのためにまず行うべきは本を読むことだと思います。

とりあえず、各種書籍の合計で年間50冊を目標にしようと思います。
歴史の本が好きですが、歴史の本だけでなくビジネスや古典などの書籍も積極的に読んでいきたいところです。

5. 情報発信

留学中は留学生活についてブログなどで情報発信を続けていましたが、その理由は2つあります。
1つは情報発信をする中で自分の考えを整理することができること。
もう1つは情報発信をすることで同様の関心を持っている人を引きつけることができること。

実際にブログを書くことで留学生活の備忘録になると共に自分がどのように変わったかを整理することができましたし、またブログの記事を読まれた方からご連絡を頂いたこともあります。

このような情報発信の重要性は今後も変わらないと思います。

そのため、今後は自分のキャリアのゴールであるソーシャルファイナンスその他の分野で情報発信を積極的に図り、多くの人との接点を持つことができるようにしたいと思います。

現在私が持っている情報発信のツールは、
・本ブログ
・Twitter, Facebook等のSNS
・歴史メルマガ

本ブログではソーシャルファイナンスなどの関心事や日常において気づいたこと、SNSではやはり自分の関心事を適宜日本語ないし英語で発信、さらに滞りがちだった歴史メルマガも少し発行頻度を上げて歴史の分野でも人とのつながりを求めたいと思います。
歴史メルマガは5回以上の発行を目指します。

6. 英語力の維持・向上

1年間留学をする中で多少向上した英語力ですが、日本語にどっぷりの3週間であっという間に錆び付いていることが判明しました。
そのため、今後も意識して英語に触れる機会を作らないとせっかく向上させた英語力もすぐに元に戻ってしまいます。

そこで、できれば英語を使う仕事を求めると共に、プライベートでもオンライン英会話を再会する、英語のウェブコンテンツを見る、英語での情報発信を行うなどの取り組みを続けたいと思います。

1年の計は元旦にあり、ということで元旦に初詣に行った時に神社の鐘を突いてきました。
鐘の音を聞くと一切の苦から逃れ、悟りを開く効果があるそうです。

読者の皆様におかれましても、今年1年健康に、お幸せに過ごされることをお祈りいたします。

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2012年振り返り

新年あけましておめでとうございます。
私にとって2012年はオランダ・ロッテルダムでの奮闘の1年であっという間に過ぎ去ってしまった感じがします。

ここで新年を迎えるにあたり、2012年の振り返りと2013年に向けての目標を考えてみたいと思います。

【2012年振り返り】
2012年はロッテルダムに留学していましたが、その際に掲げた目標は5つ。
これらの目標に沿って留学の成果を振り返ってみたいと思います。

1. 将来日本のソーシャルファイナンス界のリーダになるべく学習・人脈形成を図る

ロッテルダムに留学した最大の目的はソーシャルファイナンス関連の話を実務家から聞いたり人脈形成を図ることでした。

こちらについてはトリオドス銀行をはじめとする欧州のソーシャルファイナンス関係者から話を聞いたり、欧州で活躍されている日本人の方から実務の話を聞いたりすることができました。

まだまだ学ぶべきこと、話を聞くべき人は多いですが、海外での第一歩としてはよかったのではないかと思います。

2. 海外の人たちと壁を作らずコミュニケーションを図ることができるようになる

留学するまで海外で生活したことはおろか、外国人の知人さえいませんでしたので、海外の人とどのようにコミュニケーションをとることができるのかは全く分かりませんでした。

しかし、1年間クラスメイトなどとふれあう中で、海外の人だからといって日本人と特段感覚が違う訳でもなければ、特段高いレベルの英語が必要な訳でもなく、一定レベルの英語力と前向きな姿勢があれば十分にコミュニケーションをとることができると実感することができました。

また多くのクラスメイトから英語力が伸びたという指摘も受けていて、英語のでのコミュニケーション能力も向上したようです。

1年間ロッテルダムで過ごす中で親友と言える人も何人かできましたし、この点も初めての海外生活としては及第点だったと思います。

3. 人前で話すことのできる英語力を身につける

1年間のプログラムの中で何度もプレゼンを行い、最後には一人で40分以上のアニメのプレゼンも行いました。

最初は英語もたどたどしかったし緊張もしましたが、プレゼンを繰り返す中で慣れてきて、最後の方では緊張しすぎることもなく話すこともできるようになりました。

とはいえ、人前でディスカッションをしたりするレベルではないので、グローバルに活躍するにはまだまだ道は遠いのですが。

ともあれ、この点でも及第点だったと思います。

4. 引っ込み思案な性格をたたき直し、積極的な性格に生まれ変わる

これからキャリアにおいてもプライベートにおいても自分のしたいことをするには自己主張も必要になってくると思います。

留学中は自分のしたいこともある程度自分の意志でできましたし、議論でもできるだけ自分の意見を言うようにするなど、多少は積極的になれたかもしれません。

またhistory clubと称して歴史の議論をしたりディナーを企画したりしたのも積極的に動いた成果だと思います。

しかし、まだまだ自分の自己主張の強さや交渉力は不十分で、これは今後の課題になりそうです。

5. 日本のアニメの魅力を海外に伝える

上述の通り、留学生活の終盤でクラスメイトの前で日本のアニメについてのプレゼンをすることができ、またFacebookなどでもときどきアニメの話をしていたので、日本のアニメの魅力についてある程度伝えることができたと思います。

すでにサステナビリティ/ファイナンスの人間として認識されていたこともあり、これで目標であったサステナビリティ/ファイナンス/アニメというキャラ立ちもできたようです。

またアニメのプレゼンを通じて隣国ロシアのクラスメイトが日本の文化に大きな関心を示してくれたこともあり、日本の民間外交という点でも微力ながら貢献できたと思います。
民間外交の重要性については大学時代から感じていたので、それを自分の手で実現できたのは大きな一歩だと思います。

簡単ながら1年間の留学生活を振り返ってみました。
留学する前は背伸びかな?と思っていましたが、その気になれば案外できるものです。
もちろん英語力の改善もあるでしょうが、それ以上に前向きな姿勢で居続けたのが大きいと思います。
頑張ればたいていのことは実現することができる、ということを体験したこと自体が非常に大きな収穫であり、変化だったと思います。

2013年もこの姿勢を忘れずに前向きに頑張りたいと思います。

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本当に出会えてよかった人たち

敢えてキャリアを中断して留学して得られるものは色々あると思いますが、大きなものの一つは人との出会いではないでしょうか。

もともとソーシャルファイナンス関係者とのネットワークを作るというのが留学の目的だったので、そういう人と話す機会はできるだけ持つようにしました。

また、ソーシャルファイナンスに限らず、クラスメイトを見ていると学ぶことも多々あり、それもまた勉強になりました。

本エントリーでは私がこの1年間、どのような人と出会ってきたのかをご紹介したいと思います。

MFMの友人P

Pさんはロッテルダムに来て初めてできた友人で、換言すれば初めてできた外国人の友人ということになります。

彼はタイの出身で、前職は金融-ITのプロフェッショナルとして働いていました。
彼も私ほどではありませんが、やはり英語には苦労していたようで、英語の苦労話については2人でよく話し合いました。

彼自身忙しい中、我々夫婦のこともよく気にかけてくれ、非常に助かりました。

彼は私がかねてより関心を持っていた金融機関でインターンシップをしているところで、友人が直接の情報源になるという点でも貴重な存在です。

近いうちに彼に会いにタイにも行きたいものです。


ロッテルダムの街中にて。

MFMのクラスメイトT

学生の頃からPFI/PPPに関心を持っていて、機会があればその分野の専門家に話を聞いてみたいと思っていました。

そんなことを考えながらLinkedInを見ていると、MFMにその分野の経験者がいました。
話を聞いてみたいと思っていると、幸運にもMBATの宿で同室に。
ここぞとばかりに色々聞いてみました。

そしてGala Partyでも話す機会がありました。
話を聞いてみると、サステナビリティ分野に強いPrivate Equityにてインターンシップをしているのだとか。
彼もサステナビリティと金融の関係に関心があるということで、今後ともkeep in touchでいきたいですね。

ちなみに彼にもGalaで「最初は英語が不得手だったけど、今は普通に会話できているよねー」と言われ、ありがたかったです。

Talal
Galaにて。右の女性もMFMの才女。

MBAのクラスメイト

MBAのクラスメイトでも特に感動したのが、困っている人を助けようという人が結構多いこと。

1学期に英語力の低さのためなかなか周囲とコミュニケーションをとることができず困っていたら、英会話の練習に付き合ってあげるよーと声をかけてくれる人が何人かいました。
しかも、そのクラスメイト達とは特段話したこともなかったにも関わらず。
厚意に甘えて何度か話に付き合ってもらいましたが、その甲斐あって少しずつクラスにもなじんでいくことができたように思います。

また、3学期にAdvanced Strategyのクラスで思い切って発言したら、それを見ていたクラスメイトから英語力向上のサポートをもらいました。
この人ともそれまで話したことはなかったし、またそういうことをする人というイメージもなかったのですが、それ以降折りにふれ色々助けてくれました。
彼女には先日ささやかながら恩返しをすることができ、ホッとしています。

こういうSupportiveな人たちと出会えたのも大きな収穫でした。
自分も彼らを見習って常に人のことを気にかけられる人間になりたいものです。

欧州で活躍する日本人の方たち

せっかくソーシャルファイナンスの本場の欧州にいるのだから、欧州で活躍されている日本人の方にお会いする機会は是非作りたいと思っていました。

その結果、幸運にもブリュッセルとロンドンで活躍されている方々とお会いする機会を頂き、色んなお話を聞くことができました。

特にブリュッセルではSRIの調査の手法について詳細に伺うことができ、どのようにCSRといった定性的な情報を定量化して評価するのかを学ぶことができました。
日本ではこのような情報になかなか触れることができないので、非常に有意義な時間でした。

オランダのソーシャルファイナンスの専門家

RSMには色んな分野の専門家がよくワークショップなどに招かれるということもあり、ゲストと話す機会も多くありました。

その中にはトリオドス銀行をはじめとするソーシャルファイナンスの実務家もいたため、彼らと直に話す機会もありました。
金融機関としてサステナビリティをどう考えるのか、ということを直接聞くことができたのはよい機会でした。

このように学校の内外で貴重な出会いがあった1年でした。
これだけでも非常に有意義な1年間だったと思います。

来年以降、このような出会いをどのように次のステップに結びつけるか考えていきたいところです。

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London Trip

サステナビリティ/CSRと金融を結びつけるソーシャルファイナンスに触れるためにオランダに渡った身としては、是非とも行きたかったのがロンドン。

イギリスは金融に社会的意義を結びつけるのが得意な国で、PFI/PPPがこの国から始められたほか、SRI(社会的責任投資)についても存在感が大きいです。
さらに昨今注目を浴びているSocial Impact Bond(SIB)もロンドンのSocial Financeという団体が開発したものです。
そしてこのSocial Financeという団体は規模こそ小さいものの錚々たる経歴の人物が参画しており、イギリスにおけるソーシャルファイナンスの存在感の大きさを示唆しているといえそうです。

そして某ウェブサイトにてロンドンでまさにそのソーシャルファイナンスの分野で活躍されている日本人の方がいるという話を見て、これはオランダに要る間に是非会いに行かなくては、ということで連絡を取って見ると快諾いただき、一路ロンドンへ。

せっかく欧州にいるなら格安航空を使いたいと思い、格安航空大手のRyanairを利用することに。
オランダ・アイントホーフェン空港からロンドンのスタンステッド空港に向かいます。

ちなみにアイントホーフェンはオランダ発のグローバル企業・Philipsの本社がある都市で、駅前にはPhilipsの建物がたくさんありました。

駅から空港に向かうバスに乗り、そして搭乗。
格安航空だからといって不便さは特になく、順調にいきました。


Ryanairに搭乗

飛行機に乗ること約1時間、ロンドンの空港に13時頃無事到着。
入国審査に時間がかかり、ロンドン中心部についたのは15時過ぎ。

ホテルで休み、その後予定されていた上記ソーシャルファイナンス関係の人たちとのディナーへ。

ありがたいことにロンドンでCSRのプロフェッショナルとして活躍されている方などにもお声がけ頂いて多くの人とお会いする機会になりました。
ちなみにその方は欧州MBAを卒業されていて、その点でも親近感を感じました。

最初は自己紹介から始まったのですが、自己紹介をしているだけでも話が盛り上がり、色んな問題意識を共有することができました。

中でも印象に残ったのが、ボランティアの需要と供給がマッチしていない、その中で自治体も有効なボランティア支援ができていないという指摘でした。

単なる雑談とかではなく、こういう真面目な話で時間が過ぎるのは、いかに彼らが真剣に世の中と向き合っているかということの証左で、非常に有意義な時間でした。

食事の後はロンドンでも有名なバーに移って英国のビールをごちそうになりました。
ハイネケンとは違った味わいがあって美味しかったです。
ごちそうさまでした。


英国で活躍されている方々。眩しい!

翌日はロンドン観光に。
ロンドンと言えばやはり大英博物館。
数年前にロンドンに来た時に訪れましたが、何度来てもいいものです。


大英博物館。こんなに豪華でも無料。

定番のロゼッタストーンや日本コーナーなど各地の名物をしっかり見ました。
以前に来た時とは何となく感じ方が違ったのは、世界中のクラスメイトの中にいたからかもしれません。

大英博物館の近くにはお土産屋さんもたくさんあって、大好きなロンドン地下鉄のTシャツやキーホルダーを購入。
なぜかロンドンの地下鉄には惹かれるものがあります。”Mind The Gap”というアナウンスや路線図が特にお気に入りです。

その後はロンドンの夜景を見ながらロンドン散策。
タワーブリッジの辺りが好きです。


おなじみ”UNDERGROUND”のマーク。


いつ見てもこの辺りの夜景はキレイ。


タワーブリッジの夜景を間近から。

夜景を見ながら、やっぱりロンドンはいいなー、と思いました。
次に欧州を訪れる機会があれば、是非ロンドンに滞在したいものです。
そしてその時にはより多くのソーシャルファイナンスの分野で活躍されている方にお話を聞き、自分の未来に繋げていきたいとも思います。

二泊三日の旅でしたが、最終日は朝7時くらいの便だったので、朝4時くらいにホテルを出立。
モーニングコールとタクシーの手配をホテルの人に依頼したのですが、その時に自分がロッテルダムで勉強していることなどを話していると「あなたの英語は上手だ。私ともコミュニケーションをとれている」と言われました。
こういうことを言われると本当に嬉しいですね。素晴らしいロンドン土産になりました。

早朝にオランダに到着し、そのまま授業へ。結構大変でしたが、そこはアドレナリンを出して乗り切りました(笑)

ドタバタして十分にロンドンを堪能したとは言えませんが、オランダ滞在中に行きたかったロンドンを味わい、多くの方とお話しできたのは本当によかったです。

次はゆっくりロンドンの空気を味わいたいものですが。

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Gala Party

RSMのMBAプログラムを締めくくる最後のイベントはGala Party
Gala Partyとは卒業パーティみたいなもので、無事に卒業を迎えられたことを祝うものです(正式には卒業は確定していませんが)。

こちらのイベントは学校が主催し、何人かのクラスメイトが企画してくれました。
会場はロッテルダムの港近く。世界を代表する港湾都市ロッテルダムでの生活を締めくくるに相応しい場所ですね。もっとも、会場の中から港は見えなかったのですが。

Gala
RSM貸し切りです。

会場では最初は食事をとりながら歓談。みんなの服装もスーツや正装、ドレスなど華やかです。
そして歓談しているうちにDean(ビジネススクール学長)の挨拶。

そして、それに続いて日本人チームが日本の存在をアピール。
日本を代表するアイドルグループの歌を熱唱します(実は今年2回目…)。


黒歴史もいつかは明るい記憶に?

出し物が一通り終わると、後はクラスメイトとの歓談+写真撮影の時間。
クラスメイト達と別れを惜しみます。

色んな課題を共にこなしていったチームメイト達(基本的におんぶされてましたが…)や英語に苦しむ自分を助けてくれたクラスメイト、色んなことを教えてもらった友達。話は尽きませんでした。

Term1
1学期のチームで写真撮影

学校からチームを割り当てられた1学期、2学期に加え、3学期、4学期にも科目ごとにチームを組みましたが、1学期のチームが一番団結力があったように思います。
実際、最後までこのチームのメンバーとは集まって食事会をしていました。

志を同じくするMFMのメンバーとも挨拶。
MFMというファイナンスのプロ達と話す機会があったのは非常によかったです。

特にPFI/PPPという個人的にも関心があり、今後日本でも重要になるであろうファイナンス手法の専門家と話すことができたのは楽しかったです。

Talal
親しいMFMの学生と

そして日本人チームでも撮影。
今年のRSMの日本人は4名でしたが、それぞれが個性が強く、性格や得意分野を活かしてクラスの中でも存在感を出していて、非常に素晴らしいチームでした。
とあるクラスメイトによると「国別チーム賞があれば日本人が優勝」だったそうです。
2回もダンスを披露すれば優勝も間違いないでしょうが…(笑)

日本人チーム
日本人チームで。非常にアグレッシブでした。

クラスメイトの歓談を続け、気がつけば午前2時。数時間ずっと話していたことになります。実際途中で声が嗄れて話すのが大変になりました。
ずっと英語で話していたことや多くのクラスメイトとざっくばらんに話せるようになったことなども成長の証だと思います。

私は午前2時過ぎに帰りましたが、パーティは6時くらいまで続いていたようで、最後まで残っていた人も結構いました。みんな本当にタフです。

これで本当にみんなとお別れですが、最後に気持ちよく色んな人と話すことができたのはいい思い出になりました。

この調子でこれからも世界中の多くの人とコミュニケーションをとることができたらいいなと思います。

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