本当に出会えてよかった人たち

敢えてキャリアを中断して留学して得られるものは色々あると思いますが、大きなものの一つは人との出会いではないでしょうか。

もともとソーシャルファイナンス関係者とのネットワークを作るというのが留学の目的だったので、そういう人と話す機会はできるだけ持つようにしました。

また、ソーシャルファイナンスに限らず、クラスメイトを見ていると学ぶことも多々あり、それもまた勉強になりました。

本エントリーでは私がこの1年間、どのような人と出会ってきたのかをご紹介したいと思います。

MFMの友人P

Pさんはロッテルダムに来て初めてできた友人で、換言すれば初めてできた外国人の友人ということになります。

彼はタイの出身で、前職は金融-ITのプロフェッショナルとして働いていました。
彼も私ほどではありませんが、やはり英語には苦労していたようで、英語の苦労話については2人でよく話し合いました。

彼自身忙しい中、我々夫婦のこともよく気にかけてくれ、非常に助かりました。

彼は私がかねてより関心を持っていた金融機関でインターンシップをしているところで、友人が直接の情報源になるという点でも貴重な存在です。

近いうちに彼に会いにタイにも行きたいものです。


ロッテルダムの街中にて。

MFMのクラスメイトT

学生の頃からPFI/PPPに関心を持っていて、機会があればその分野の専門家に話を聞いてみたいと思っていました。

そんなことを考えながらLinkedInを見ていると、MFMにその分野の経験者がいました。
話を聞いてみたいと思っていると、幸運にもMBATの宿で同室に。
ここぞとばかりに色々聞いてみました。

そしてGala Partyでも話す機会がありました。
話を聞いてみると、サステナビリティ分野に強いPrivate Equityにてインターンシップをしているのだとか。
彼もサステナビリティと金融の関係に関心があるということで、今後ともkeep in touchでいきたいですね。

ちなみに彼にもGalaで「最初は英語が不得手だったけど、今は普通に会話できているよねー」と言われ、ありがたかったです。

Talal
Galaにて。右の女性もMFMの才女。

MBAのクラスメイト

MBAのクラスメイトでも特に感動したのが、困っている人を助けようという人が結構多いこと。

1学期に英語力の低さのためなかなか周囲とコミュニケーションをとることができず困っていたら、英会話の練習に付き合ってあげるよーと声をかけてくれる人が何人かいました。
しかも、そのクラスメイト達とは特段話したこともなかったにも関わらず。
厚意に甘えて何度か話に付き合ってもらいましたが、その甲斐あって少しずつクラスにもなじんでいくことができたように思います。

また、3学期にAdvanced Strategyのクラスで思い切って発言したら、それを見ていたクラスメイトから英語力向上のサポートをもらいました。
この人ともそれまで話したことはなかったし、またそういうことをする人というイメージもなかったのですが、それ以降折りにふれ色々助けてくれました。
彼女には先日ささやかながら恩返しをすることができ、ホッとしています。

こういうSupportiveな人たちと出会えたのも大きな収穫でした。
自分も彼らを見習って常に人のことを気にかけられる人間になりたいものです。

欧州で活躍する日本人の方たち

せっかくソーシャルファイナンスの本場の欧州にいるのだから、欧州で活躍されている日本人の方にお会いする機会は是非作りたいと思っていました。

その結果、幸運にもブリュッセルとロンドンで活躍されている方々とお会いする機会を頂き、色んなお話を聞くことができました。

特にブリュッセルではSRIの調査の手法について詳細に伺うことができ、どのようにCSRといった定性的な情報を定量化して評価するのかを学ぶことができました。
日本ではこのような情報になかなか触れることができないので、非常に有意義な時間でした。

オランダのソーシャルファイナンスの専門家

RSMには色んな分野の専門家がよくワークショップなどに招かれるということもあり、ゲストと話す機会も多くありました。

その中にはトリオドス銀行をはじめとするソーシャルファイナンスの実務家もいたため、彼らと直に話す機会もありました。
金融機関としてサステナビリティをどう考えるのか、ということを直接聞くことができたのはよい機会でした。

このように学校の内外で貴重な出会いがあった1年でした。
これだけでも非常に有意義な1年間だったと思います。

来年以降、このような出会いをどのように次のステップに結びつけるか考えていきたいところです。

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London Trip

サステナビリティ/CSRと金融を結びつけるソーシャルファイナンスに触れるためにオランダに渡った身としては、是非とも行きたかったのがロンドン。

イギリスは金融に社会的意義を結びつけるのが得意な国で、PFI/PPPがこの国から始められたほか、SRI(社会的責任投資)についても存在感が大きいです。
さらに昨今注目を浴びているSocial Impact Bond(SIB)もロンドンのSocial Financeという団体が開発したものです。
そしてこのSocial Financeという団体は規模こそ小さいものの錚々たる経歴の人物が参画しており、イギリスにおけるソーシャルファイナンスの存在感の大きさを示唆しているといえそうです。

そして某ウェブサイトにてロンドンでまさにそのソーシャルファイナンスの分野で活躍されている日本人の方がいるという話を見て、これはオランダに要る間に是非会いに行かなくては、ということで連絡を取って見ると快諾いただき、一路ロンドンへ。

せっかく欧州にいるなら格安航空を使いたいと思い、格安航空大手のRyanairを利用することに。
オランダ・アイントホーフェン空港からロンドンのスタンステッド空港に向かいます。

ちなみにアイントホーフェンはオランダ発のグローバル企業・Philipsの本社がある都市で、駅前にはPhilipsの建物がたくさんありました。

駅から空港に向かうバスに乗り、そして搭乗。
格安航空だからといって不便さは特になく、順調にいきました。


Ryanairに搭乗

飛行機に乗ること約1時間、ロンドンの空港に13時頃無事到着。
入国審査に時間がかかり、ロンドン中心部についたのは15時過ぎ。

ホテルで休み、その後予定されていた上記ソーシャルファイナンス関係の人たちとのディナーへ。

ありがたいことにロンドンでCSRのプロフェッショナルとして活躍されている方などにもお声がけ頂いて多くの人とお会いする機会になりました。
ちなみにその方は欧州MBAを卒業されていて、その点でも親近感を感じました。

最初は自己紹介から始まったのですが、自己紹介をしているだけでも話が盛り上がり、色んな問題意識を共有することができました。

中でも印象に残ったのが、ボランティアの需要と供給がマッチしていない、その中で自治体も有効なボランティア支援ができていないという指摘でした。

単なる雑談とかではなく、こういう真面目な話で時間が過ぎるのは、いかに彼らが真剣に世の中と向き合っているかということの証左で、非常に有意義な時間でした。

食事の後はロンドンでも有名なバーに移って英国のビールをごちそうになりました。
ハイネケンとは違った味わいがあって美味しかったです。
ごちそうさまでした。


英国で活躍されている方々。眩しい!

翌日はロンドン観光に。
ロンドンと言えばやはり大英博物館。
数年前にロンドンに来た時に訪れましたが、何度来てもいいものです。


大英博物館。こんなに豪華でも無料。

定番のロゼッタストーンや日本コーナーなど各地の名物をしっかり見ました。
以前に来た時とは何となく感じ方が違ったのは、世界中のクラスメイトの中にいたからかもしれません。

大英博物館の近くにはお土産屋さんもたくさんあって、大好きなロンドン地下鉄のTシャツやキーホルダーを購入。
なぜかロンドンの地下鉄には惹かれるものがあります。”Mind The Gap”というアナウンスや路線図が特にお気に入りです。

その後はロンドンの夜景を見ながらロンドン散策。
タワーブリッジの辺りが好きです。


おなじみ”UNDERGROUND”のマーク。


いつ見てもこの辺りの夜景はキレイ。


タワーブリッジの夜景を間近から。

夜景を見ながら、やっぱりロンドンはいいなー、と思いました。
次に欧州を訪れる機会があれば、是非ロンドンに滞在したいものです。
そしてその時にはより多くのソーシャルファイナンスの分野で活躍されている方にお話を聞き、自分の未来に繋げていきたいとも思います。

二泊三日の旅でしたが、最終日は朝7時くらいの便だったので、朝4時くらいにホテルを出立。
モーニングコールとタクシーの手配をホテルの人に依頼したのですが、その時に自分がロッテルダムで勉強していることなどを話していると「あなたの英語は上手だ。私ともコミュニケーションをとれている」と言われました。
こういうことを言われると本当に嬉しいですね。素晴らしいロンドン土産になりました。

早朝にオランダに到着し、そのまま授業へ。結構大変でしたが、そこはアドレナリンを出して乗り切りました(笑)

ドタバタして十分にロンドンを堪能したとは言えませんが、オランダ滞在中に行きたかったロンドンを味わい、多くの方とお話しできたのは本当によかったです。

次はゆっくりロンドンの空気を味わいたいものですが。

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Gala Party

RSMのMBAプログラムを締めくくる最後のイベントはGala Party
Gala Partyとは卒業パーティみたいなもので、無事に卒業を迎えられたことを祝うものです(正式には卒業は確定していませんが)。

こちらのイベントは学校が主催し、何人かのクラスメイトが企画してくれました。
会場はロッテルダムの港近く。世界を代表する港湾都市ロッテルダムでの生活を締めくくるに相応しい場所ですね。もっとも、会場の中から港は見えなかったのですが。

Gala
RSM貸し切りです。

会場では最初は食事をとりながら歓談。みんなの服装もスーツや正装、ドレスなど華やかです。
そして歓談しているうちにDean(ビジネススクール学長)の挨拶。

そして、それに続いて日本人チームが日本の存在をアピール。
日本を代表するアイドルグループの歌を熱唱します(実は今年2回目…)。


黒歴史もいつかは明るい記憶に?

出し物が一通り終わると、後はクラスメイトとの歓談+写真撮影の時間。
クラスメイト達と別れを惜しみます。

色んな課題を共にこなしていったチームメイト達(基本的におんぶされてましたが…)や英語に苦しむ自分を助けてくれたクラスメイト、色んなことを教えてもらった友達。話は尽きませんでした。

Term1
1学期のチームで写真撮影

学校からチームを割り当てられた1学期、2学期に加え、3学期、4学期にも科目ごとにチームを組みましたが、1学期のチームが一番団結力があったように思います。
実際、最後までこのチームのメンバーとは集まって食事会をしていました。

志を同じくするMFMのメンバーとも挨拶。
MFMというファイナンスのプロ達と話す機会があったのは非常によかったです。

特にPFI/PPPという個人的にも関心があり、今後日本でも重要になるであろうファイナンス手法の専門家と話すことができたのは楽しかったです。

Talal
親しいMFMの学生と

そして日本人チームでも撮影。
今年のRSMの日本人は4名でしたが、それぞれが個性が強く、性格や得意分野を活かしてクラスの中でも存在感を出していて、非常に素晴らしいチームでした。
とあるクラスメイトによると「国別チーム賞があれば日本人が優勝」だったそうです。
2回もダンスを披露すれば優勝も間違いないでしょうが…(笑)

日本人チーム
日本人チームで。非常にアグレッシブでした。

クラスメイトの歓談を続け、気がつけば午前2時。数時間ずっと話していたことになります。実際途中で声が嗄れて話すのが大変になりました。
ずっと英語で話していたことや多くのクラスメイトとざっくばらんに話せるようになったことなども成長の証だと思います。

私は午前2時過ぎに帰りましたが、パーティは6時くらいまで続いていたようで、最後まで残っていた人も結構いました。みんな本当にタフです。

これで本当にみんなとお別れですが、最後に気持ちよく色んな人と話すことができたのはいい思い出になりました。

この調子でこれからも世界中の多くの人とコミュニケーションをとることができたらいいなと思います。

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交換留学生との出会い(MBA)

RSMは多くの学校と提携して、交換留学生を派遣及び受け入れています。

そのため、9月から始まる最終学期には何人かのクラスメイトは他校に行ってしまう一方、多くの交換留学のMBA学生がRSMにやってくることになりました。

RSMにやってきた学生の派遣元は欧州、北中米、アジアなど世界中に亘ります。
今年RSMが受け入れた交換留学生は10人程度でした。
クラス全体が100名程度ですので、結構大きな割合ですね。

私もRSMに関心を持ってきてくれた彼らとできるだけ仲良くしようと積極的に話しかけたりしました。

そうするうちに何人かの交換留学生とは親しく話すことができるようになりました。

中でも特に仲良くなったのが、HKUST(香港科技大学)から来た交換留学生。
彼は私より一つ若いのですが、英語が流暢なのはもちろん、人柄もいいし、キャリアについてもよく考えているし、付き合っていて学ぶところがたくさんありました。
香港についてよりは彼の出身地などについて話すことが多かったのですが、せっかくなら香港に着いても色々聞いておけばよかったとは思います。
まあ、これからもいくらでも聞くことはできるのですが。


親友達とお別れディナー

ちなみに今年RSMに来た交換留学生は女性が多かったのも特徴の一つだと思います。

あまり女性と話すのは得意ではないので、彼女達とはあまり話すことはありませんでしたが、それでも何人かの人とは親しく話せましたし、アニメプレゼンにも顔を出してくれました。

結局のところ、交換留学生とも仲良くなろう!という当初の意気込みほど仲良くなることはできませんでしたが、それでもRSMに来てくれた人の中で親友と言える人もできたし、またそれ以外にも様々な学校から来た学生と話すことができたのは貴重な機会でした。

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交換留学生との出会い(学部生)

私が所属していたRSMはエラスムス大学Erasmus Universiteit)という大学のビジネススクールでした。
エラスムス大学はロッテルダム出身の近世の思想家、デジデリウス・エラスムスにあやかって命名され、経済学や医学などで知られています。

それに加え、オランダという国自体が日本とつながりが深いことや英語が広く話されていることから、日本の大学からも交換留学で来ている大学生が結構います。

そしてRSMのMBAが1月に始まる一方、交換留学生は9月頃に来るため、2学年の学部生と時期が重なります。

交換留学の学部生と接するきっかけになったのは、エラスムス大学に交換留学生として学んでいる方のブログを留学前から見ていて、ロッテルダム生活について色々聞きたいと思ったことです。
Twitterなどでもコミュニケーションを取ることもでき、ロッテルダムについてすぐにお会いすることができました。

彼女はMBAの同級生や同じくエラスムス大学の大学院で学んでいた方にもかわいがられ、社会人経験のある我々からも色々学んでいたようです。
私の学生時代は社会人の方と接する機会がなく、働くということがどういうことかも具体的にはわかっていなかったので、こういう機会が羨ましいですし、彼女にとっても素晴らしい経験になったと信じたいところです。

もちろん私としても彼女が学んでいることなどを聞く中で得るものは多かったです。
もともと勉強することは好きなので、色んな分野で学ぶ人の話を聞くのは楽しいですね。

そして9月になると新しい学年の交換留学生がやってきます。
この学年の方とコンタクトを取るきっかけになるのもTwitter。

Twitterでたまたまエラスムス大学に関するツイートを見て珍しいと思ったらなんと新しい学年の交換留学生。

ということでこちらも早速コンタクト。
そして早速お会いしたのですが、日本とオランダの歴史に関心があるということで、歴史好きとして興味深くお話を聞きました。
記憶が正しければ、「ビジネスでグローバル化を推し進めたのはオランダが初めて」ということで、ビジネスを学ぶ人間としては印象に残る話でした。


初めての学部留学生との対面。

実は学部生の方々が近くのバー(RSM生御用達のConcordia(笑))で送別会を催してくれて、その時に始めてお会いした方もいました。

私がロッテルダムでお会いしたのは2大学からの4名の留学生。
2大学とも日本を代表する大学で、その中から選ばれてきた学生ということでそれだけでも優秀なのだと思います。
学んでいる分野も歴史・ビジネス・政治と多岐に亘り、それぞれ話していて勉強になりました。

学部生送別会
学部生による送別会@Concordia

若い学部生の方とお話しする中で、色んな視点を得ることができましたし、若々しい雰囲気に触れられてこちらも若くなった気がしました(まだ若い…けど)。

今後、彼らが自分の目指す道を進んで各分野で活躍し、どこかで一緒に何かできれば楽しくなりそうだと今から楽しみにしています。

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MBAとキャリアチェンジ

先日帰国したばかりですが、のんびりしてもいられません。
現在東京には家がないので、東京に滞在するにはホテルに泊まらなければいけないのですが、そのコストが無職の身にはかなり重いです。

そのため東京に滞在する間にできるだけ用事をこなす必要があります。
今回は1週間東京にいたのですが、東京で済ませたかったのはお世話になった方へのご挨拶と就職活動(´・ω・`)

ボストンキャリアフォーラムで内定を一つ頂いていたのですが、諸事情があってその内定を辞退し、再度就職活動を行うことにしました。
就職活動にあたってはできるだけ多くの就職エージェントやヘッドハンターに接触して情報収集するように努めています。

そして就職エージェントとミーティングを重ねた結果得られた結論としては、「MBAをとってもキャリアチェンジは難しい」ということ。
無論キャリアチェンジができないことはないのですが、その場合は未経験とみなされ年齢相応分よりも低い職位・給与になることが一般的なようです

私の場合、金融のフロント部門を希望していたのですが、その分野は未経験のため採用されたとしてもジュニアレベルになる可能性が高いとのことでした。

給与についてもMBAというのはそこまで強い威力を持たないようです。
給与算定のベースは前職での給与職歴とポジションとの合致度合い応募先企業の給与体系、ということでMBAが考慮される余地はあまりありません。せいぜい英語ができる証明になっている程度です。
そのため、私の希望は絶対額はそれほど高くはないと感じているのですが、それでもなかなか難しいと言われます。

ここから得られる示唆としては、それなりの待遇を得るためには、
1. 従来の職歴に関連したポジションを選ぶ
2. そもそもの給与のベースが高い企業(外資系企業など)に行く
3. MBAを認めるポジション(コンサル・投資銀行その他MBA採用)に行く

というところではないでしょうか。
残念ながら、MBAを取っても好きな仕事を選び放題、とはいかないようです。

このような事情を勘案した結果、私もこれまでは将来の夢に直結した未経験の金融のフロント職を希望していましたが、これまでの職歴(広報・IR、コンプライアンス)を活かした形で将来の夢につながる選択肢を模索するようになりました。

東京に帰ってきてからご挨拶させていただいた方々やエージェントから話を聞いてみると、これまでの広報・IR、コンプライアンスといった経験もソーシャルファイナンスという将来のゴールに関連するキャリアを積み得るようで、あまり先入観を持ってそれぞれのポジションを認識してはいけないと感じましたし、そういう先入観を排することで選択肢もかなり広がると思います。

無論、これはあくまで私のケースですので、他の方がどうかはわかりません。
例えば世界的に有名なMBAやコンサル・投資銀行など汎用性のあるキャリアをすでにお持ちの方のケースなどでは事情が違ってくるかもしれません。
ただ、MBAを目指される方はこのようなケースもあることを頭の片隅に置いておいた方がよいと思います。

いずれにせよ、このような状況下、いかに自分の複数の希望のバランスを取って次のキャリアを築くか、というのが重要になってくると思います。

ただ、厳しい状況といっても簡単に妥協してしまっては貴重な時間を使って留学した甲斐もないので、アンテナを高く持ち、多くの方とお話ししながら理想の着地点を探りたいと思います(多くの方からそのようなアドバイスを頂きました)。

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