就職活動戦線異状アリ!?(2013年1月編-2)

さて、多くの書類選考落ちの末に何とか面接が入ったので東京に行くことに。
しかしお金がないので高速バスでの状況となりました。

せっかく東京に行くのだからご挨拶や情報交換もできるだけしておきたいと思い、スケジュールをできるだけ詰めることにしました。

まず最初に到着早々、欧州MBA仲間と合流し飲み屋へ。
留学生活など積もる話もあるはずなのですが、普段からSNSでやりとりをしていることもあり、メインの話題は就職活動。

お互い楽勝とはいかないのですが、彼は経験豊富で大きなキャリアチェンジも志向していないということもあり、こちらよりは先行気味な印象。
まあ、キャリアチェンジの必要性は人によるので羨ましいとも言っていられないのですが。
ともあれ、それぞれ集めてきた情報やノウハウを持ち寄って今後のことを話し合いました。
苦労している時に仲間がいるというのは本当に心強いものです。

最初の二日は立川に宿泊。
ホテルからは富士山も見え、いい景色でした。


ホテルから。富士山もくっきり。

二日目は夕方に面接の予定があったので、お昼のうちから会場の近くに。
その会社で働いている方とお会いして、色々お話を聞くことができました。
非常に働きがいのある会社で、是非とも働いてみたいという印象を受けました。

ありがたいことに社史なども読ませていただき、その会社のアイデンティティなども感じることができました。

夕方まで資料を読んだりして準備をして、いよいよ面接へ。

今回の面接はIR(Investor Relations)のポジションだったのですが、あらかじめIR関係の業務経験者の方にもアドバイスを頂き、IR担当者として求められる要素やIR業務の醍醐味などについて聞き、自分のアピールポイントと組み合わせて話せるようにしました。

そして面接。その会社の業務やアイデンティティについては調べていましたし、IRポジションに求められることや今後やりたいことについても考えを練っていましたので、十二分に話せたと思います。

留学生活についても、いかに自分が頑張ってきたか、タフになったかということを話しました。ある意味タフさが留学生活の一番の収穫だったかもしれません。

あとは自分の性格・考え方について聞かれましたので、そこは自然体で飾らずに応えました。飾ってしまってはあとでミスマッチが生じる原因にもなりますので、あえて弱点とも考えられることも話しました。

いい感じで面接を受けられたと思ったのですが、後日頂いた結果は不合格(泣)。

すごく行きたい会社だっただけに非常に残念ですが、落ち込んでいる訳にもいきません。
先方がこちらに魅力を感じなかったのであれば、それはそれで仕方ありません。

就職活動をする身としては「士は己を知るもののために死す」ということで前を向くしかないですね(といいながら「己を知」ってくれた会社を二度退職している訳ですが…)。

面接のあとは、兼ねておつきあいのある方に誘われ、NGO/ソーシャルファイナンス関係者の飲み会に参加。

参加されていたのが大手金融機関の方であったり、世界平和を目指すNGOの方であったりしたのですが、皆さん世界が広く、大変勉強になりました。
活動範囲がグローバルなだけでなく人間関係も広く、自分の立ち位置もはっきりしており、自分もこうありたいと思わされました。

その翌日は面接の予定もなくリラックスして色んな人と会いました。

午前中はMBAを通じて知り合った方を介して某エージェントとミーティング。
それまでもやり取り自体はあったのでその時に新しい案件をたくさん紹介いただけたわけではないですが、その時に経営コンサルについても希望に加えたこともあって、その後はいくつか紹介を頂きました。ありがたいことです。

ランチはTwitterでつながった某MBAの方と。
それぞれ出身業界が違うということもあり、仕事の話で盛り上がりました。
やはり違う業界の話は新鮮でいいですね。
二人の方とご一緒したのですが、一人はまだ就職活動中ということで、こちらも今後情報交換していきましょうという話になりました。

午後は予定がなかったので、留学前に住んでいた街をブラブラ。
たった1年前ではありますがすごく懐かしい気持ちになりました。
街並みは全く変わっていませんでしたが。

夕方はMBA受験でお世話になった濱口塾の先輩の方と合流し、ご厚意でお宅に泊めていただきました。
ちなみにこの先輩には留学中も英語やクラスの中での振る舞い方のことなどでアドバイスを頂いており、お世話になりっぱなしです。
ご多忙の中、夕食をごちそうになり、就職活動についてもアドバイスを頂きました。
本当に感謝してもしきれません。いつか恩返しできる日が来るのを待っています。

そして東京滞在も後半へ… (つづく)

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就職活動戦線異状アリ!?(2013年1月編-1)

昨年末に帰国し、東京を離れてからはずっとインターネットに張り付いて、求人案件・エージェントの検索→エージェントへの連絡→エージェントとの電話面談→応募というプロセスの繰り返しでした。

前職は資産運用会社でコンプライアンスの仕事をしていたのですが、現在は社内外の色んな人とコミュニケーションをとって、知見や人間関係を広げつつ経験を積むことができるような仕事を探していて、主に広報・IR/CSR/経営コンサルティングといったポジションを検討しています。

しかし、留学してMBA課程を終えたとはいえキャリアチェンジは容易ではありません
MBAの価値がそれほど評価されない(留学して英語ができるようになった+α程度)うえ、中途採用のニーズが多い時期は8・9月頃ということで、最近は年度末が近いということもあるのか求人案件が少ない時期になっています。
そのため企業側の応募者を見る目も厳しくなっているようです。
結果として、経験が2年程度ある広報・IRでもなかなかエージェントが相手にしてくれないということが続きます。

実際広報・IRのポジションは20くらいはエージェントに応募したいという希望を伝えましたが、8割くらいは応募できないという返信です。
そして残りの2割は応募してくれるのですが、経験不足ということで書類選考が通りません。やはり職歴の壁は厚いです。

そんな感じで1ヶ月ほど過ごしていたのですが、ある案件(IRポジション)にどうしても応募したくて、エージェントに断られた案件を別のいくつかのエージェントに打診を続けていたところ、あるエージェントが応募してくれることになりました。

その企業は人気企業のため相当な競争が予想されることから、志望動機や自己PRなどもしっかり準備して書類を提出しました。

すると、多くのエージェントに断られ続けたにもかかわらず、面接に呼んでいただけることになりました
エージェントのほとんどが「競争は激しく、2年程度の経験では相手にされない」と言っていましたが、場合によっては経歴以外のポテンシャルも見られていることがあるのだと感じました。
他の断られた案件もその可能性があると思うと、とにかく興味のある案件は応募してみるのがいいのかもしれません(エージェント側は迷惑かもしれませんが…)。

ということで、1ヶ月ぶりに東京に行くことになりました。
貧乏無職なので夜行バスで。仙台-東京3,000円と格安でした!

せっかく東京に行くなら面接1件だけではもったいないと、できるだけ多くの人に会うように計画していきました。

そして、ついに東京へ…(つづく)

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純ドメでも留学がしたい!

グローバル化が進む昨今、国際的な仕事や留学に憧れる人は少なくないと思います。
その一方仕事はなかなか選べるものでもないし、留学は英語ができないあるいは海外経験がないからできない、と諦めてしまうケースもあるのではないでしょうか。

かくいう自分自身世界とつながる仕事に憧れたこともありますが、そのような仕事に関わることもできず、海外経験に長い間憧れていました。

仕事は自分で選べないことも多いですが、留学することはほとんど自分の意志で実行できると思います(経済的な状況や家族の問題などはありますが)。

そのため、社会人になるまで海外経験はないけれど、仕事も含めてグローバルに生きたいと考える人にとっては海外留学は最初の一歩として適していると思います。

では、本当の純ドメがどうすれば海外留学することができるのか、自分の経験を基に考えてみたいと思います。
なお、自分の経験ですので、英語圏を前提としています。

1. 留学生活は難しくないと考える

海外生活を経験したことがない時は、なかなか海外の人に囲まれて生活している様子がイメージできないと思います。そのため、日本語も使えない状態で生活していくことができるのか、大きなトラブルに巻き込まれてしまうのではないか、と及び腰になったりすることがあると思います。

しかし、その点はあまり心配する必要はありません。
まず、留学は仕事ではないので、トラブルはあまり大きなことにはなりません。せいぜい自分の身の回りのことです。少なくとも他人に大きな迷惑をかけることはありません。

また、しっかりとした教育機関に留学する場合、手続きや生活面のフォローは学校が行ってくれます。また、会話が不得手な場合はメールでも対応してくれます。あくまでお客さんなので学校を頼ることは問題ないですし、その点でも留学生活は比較的易しいと思います。

次に学校での生活について。
当初は海外生活の経験がないと人の話していることは分からないし、人に話しかけるのも躊躇して人間関係が築くのが難しいというのはあると思います。
さらに授業でも何を言っているか分からない、みんなが何をしているのか分からない。その結果自分だけ浮いてしまうということもあります。
しかも、他の人は国籍関係なくうまくやっているので、自分だけコンプレックスに陥るということもあるでしょう。自分のケースでも他の人は日本人含め国際経験(又は英語使用経験)が豊富で、自分だけ出来損ないのような感じがして結構辛かったです。

ここで大事なのは自分の目標です。
海外生活に慣れるというのを第一の目標としているのなら、英語の環境にどっぷり浸かって悪戦苦闘しているだけでも目標に向かっているわけですし、その生活に慣れるだけでも目標達成です。他の人と比べてコンプレックスを持つ必要はありません。
大事なのは自分の目標を達成できているかどうかということであり、他人のパフォーマンスと比べて云々ではないのです。

そして数ヶ月も経てば、それなりに海外での生活にも慣れるでしょうし、英語で話すことにもさほど違和感はなくなっていると思います。
それ自体が純ドメが海外経験を積んだ証であり、純ドメの海外留学の第一の目標達成といえるのだと思います。

ということで、海外留学すること自体は決して難しいものではなく、純ドメにだって十分できます。だから純ドメだからといって諦めるのはやめましょう!

2. 何度か海外旅行をしてみる

海外経験の初歩と言えばやはり海外旅行だと思います。昨今では費用も安くなってきて、気軽に海外旅行を楽しむこともできます。

そこで海外経験を積みたい、海外留学を目指したいと思う人は是非海外旅行から始めてみてはいかがでしょうか。
海外旅行をするならツアーではなく、自分で企画・手続きをすることをお勧めします。

というのも、自分で企画するとコストが安い・フレキシブルというのもありますが、さらに海外で何でも自分でする癖・経験が身に付くというメリットがあるからです。
空港でのチェックインや公共交通機関のチケット購入はもちろん、ホテルのチェックインやレストランの注文も全て自分で行わなければいけません。
当然移動中に道が分からなければ人に聞く必要がありますし、トラブルも自分で対処しなければいけません。

これも最初のうちは不安があるかもしれませんが、自然と慣れますし、海外生活の下準備として適していると思います。

3. 英会話は低価格オンライン英会話で量をこなす

純ドメの人が英語で特に苦労するのは話すことだと思います。
加えて英会話の予備校は結構値が張るので財布にも厳しく、悩んでいる方も多いのではないかと思います。

私自身社会人3年目頃に留学を目指すまで純ドメで英会話力はゼロ、お金にも余裕がなく英会話をどう練習したものかと考えました。

幸い昨今ではインターネットを使ってフィリピンなどの講師と英会話を練習する低価格のサービスが登場しています(レアジョブEnglish Channnelなど)。
これらのサービスを使えば1ヶ月に1万円もかけずに相当量の英会話を行うことができます。

私も3年間ほどこのサービスを使って毎日練習し、純ドメながら海外の人と何とか話すことができるレベルには到達することができました。

このようなサービスについては、「フィリピンなまりは大丈夫か?」「やはりネイティブに習った方がよいのではないか」という意見も聞きます。
お金や時間に余裕がある人はネイティブの提供する英会話サービスを利用するべきかもしれませんが、個人的にはフィリピンの人との英会話練習で不都合は感じませんでした。

そもそもこのようなサービスを提供しているフィリピン人講師は高学歴で英語のボキャブラリーや話題が豊富で講師としての質が高く、英語の学習という点で学ぶものが多いです。
また、英語人口は多いとはいえ、その中には多くのノンネイティブがいて、彼らには彼らのなまりがあります。ある意味英語は多くのなまりの集合体ともいえるので、多少のなまりなど問題にならないと思いますし、なまりを気にしていたら英語を話せなくなってしまいます。もちろん綺麗な英語を話すに越したことはないですが、コストとなまりを天秤にかけたらコストをとってもいいと思います。
なお、個人的には彼らフィリピン人講師に気になるほどのなまりは感じませんでした

この他、最近ではLanguage Exchangeというお互いの言葉を教え合うようなオンラインの取り組みもありますので、こういうものを使って勉強するのもありかもしれません。

4. 英語のウェブサイトを読む習慣をつける

海外で生活する時には英語を読むことも必要ですし、アウトプットをするためにはインプットも欠かせません。

英語のインプットには英語のウェブサイトを見る習慣をつけるのがよいと思います。
お勧めなのが、Japan Timesのような英語のニュースや関心のある分野のウェブサイトを定期的に見ること。TOEFL対策としてはNational Geographicを勧められたこともありました。

またTwitterで関心のある海外の組織のアカウントをフォローして、その組織のニュースリリースを読むのも自分の関心に合致していて習慣にしやすいと思います。

プレゼンに関心があり、リスニングやプレゼン能力を強化したい人はTEDもいいと思います。私には難しいので、あまり見ていませんが…

5. 海外の人と対面で話す機会を作る

十分では言えないまでも英会話の練習を3年間毎日して、英語での面接も突破して実現させた留学生活でしたが、最初は結構大変でした。
特に大変だったのがクラスメイトとのコミュニケーション。なかなかこちらから話しかけることができませんでした。

その理由の一つとしては、それまで海外の人と対面で話す経験がほとんどなかったからだと思います。
やはりオンラインで会話をするのと対面で会話をするのでは感覚が違います。

そのため、留学を考えている人は海外の人と対面で話す機会も多く作ることをお勧めします。

6. 目標は高すぎず低すぎず

留学と言えばやはり人生の一大プロジェクトなので、つい目標を高くしがちです。
とにかくトップスクールに行きたい、色んな人に会いたい、色んなことを学びたい、現地の英語の本だってたくさん読みたい。そして留学終了の暁には英語がペラペラに…

もちろん目標を高く持つのは大事なことですが、それとは別個に現実的な目標を立てて、それを着実に達成していくのも大事なことだと思います。

例えば昨今MBAトップ校と言われる学校は英語力の要件などが非常に厳しくなっていますが、純ドメがその要件を短期間で満たすのは容易ではないと思います。
もちろん、トップ校にはそれだけの魅力があるでしょうから絶対にその学校でなければダメ、というのであればこだわるべきだと思いますが、そうでなければ海外経験を積むために留学することを優先するという選択肢も検討に値すると思います。
ネームバリューにこだわるあまり留学準備に時間をかけ過ぎて、最終的に留学適齢期を逃すというのは本末転倒だと思います。
もし私が英語力要件に厳しいトップ校にこだわっていたら恐らくあと数年は留学準備にかかっていたでしょうし、その頃には自分のキャリアの選択肢は狭まっていたでしょうから、恐らくトップ校に留学する効果も小さかったと思います。
もちろん純ドメでもトップ校に行く方は多くいますし、そういう方は尊敬しますが、必ずしも全員がそれを目指すべきとは言えないと思います。

留学するにあたっては、自分に必要なものが海外経験か、その学校ならではの何かなのか、あるいは語学力なのか、よく考えてどのように留学の目的を達成するのかを考えるべきだと思います。

留学生活についてもあまり最初から無理をすると燃え尽きたり、自分のもどかしさにかえってモチベーションが下がるかもしれません。

その人の英語力や性格にもよりますが、純ドメが海外で理想の留学生活を送るのは結構難しいです。その時に、高い目標だけを目指していると自分が無力に感じ、精神衛生上もよくありません。せっかく頑張って留学してきているのに。

そのため、あまり目標を高く持ちすぎるのは注意した方がいいと思います。

かといって、あまり低い目標だけを持っていては留学した甲斐もありません。
例えば留学して海外旅行だけして満足してはもったいないし、ただ海外にいるだけで満足するというのも留学の本来の趣旨からは外れているでしょう。

また、学校に必要以上にこだわる必要がないからといって、自分の目標が達成できそうにない学校に行くのもやはり留学の意味があまりないと思います。

従って、純ドメの人が留学するには(強気の目標とは別に)ある程度現実的な目標を立て、その目標が達成できるような留学を計画すること、そしてそれを達成できたらOKと割り切ることが大事だと思います。

少々まとまりのない文章になってしまったかもしれませんが、海外で生活する機会がなかった純ドメだって比較的容易にある程度英語力を高められるし、留学生活だって乗り越えられる、という話です。

なお、留学を終えて就職活動をしていると留学をしていたということで英語力については特段問題ないと判断されることが多いです。
実際英語の面接でも何とか話せますし、留学をしていればその程度の英語力は身に付きます。結果としてグローバルな業務に携わるステップにもなると感じています。

もし「純ドメだって留学がしたい!」と思っている方は、是非留学を目指し、そしてその後の仕事や趣味に結びつけていただきたいと思います。

純ドメで英語が苦手だった私でも何とかなったので、きっと多くの人が留学をして、そこから何かしら得るものがあると信じています。

なお、上記の内容は全て私の私見ですので、留学にあたっては多くの留学経験者に相談することをお勧めします。

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ご挨拶回り(2)

東京に帰ってきて転職エージェント回りとご挨拶回りの合間に面接を受けたのですが、その会社がたまたま以前勤務していた会社の近くで、午後一番の面接だったので昔よく昼食を食べていた定食屋さんに行ってきました。

やはり和食はいいですね!


よく食べた塩サバ定食。懐かしい…

また、先日のAさん同様日本のSRI界のリーダーとして知られるKさんにもお会いすることができました。
またしても東京駅前でお刺身をごちそうになりました。ごちそうさまでした。

やはりオランダ留学のご報告と共に今後のキャリアについて相談させていただいたのですが、非常に貴重な示唆をいただきました。

頂いたお話によると環境等でCSRのリーダーとして知られている企業でも実は他の分野で対応が不十分なためSRIの観点から評価が低い(SRIのインデックスに入っていないなど)企業があり、そのような企業においてコンプライアンスの観点からビジネスのプロセスを改善することができ、結果としてCSR/SRIに関与することもできるということでした。

広報・IRも同様で、海外の投資家やSRIファンド・インデックス担当者、あるいは幅広いステイクホルダーとのコミュニケーションを通じて会社のビジネスを改善したり社会貢献策を打ち出すことでCSR/SRI、ひいては自分の将来の夢に近づくことができるとのことでした。

これらのアドバイスを受けて、今後目指すキャリアを金融フロントから広報・IR(あるいはコンプライアンス)に方向転換しました。
本当に貴重なアドバイスに感謝です。

留学前にインターンシップでお世話になったNPOにもご挨拶に伺いました。
この時には留学中にインターンシップをしていたソーシャルファイナンスの会社の方とご一緒し、引き合わせることができました。
それぞれソーシャルファイナンスに可能性を感じていて、シナジー効果もあると期待していますので、今後が楽しみです。
私も何らかの形でお手伝いできたらと思っています。

また、特に予定がなくてぶらぶらしているときにMBA予備校の先輩方やRSMで出会った方ともお会いすることができ、有意義なひとときを過ごさせていただきました。
お忙しい時にお時間を頂き、ありがたいことです。

東京を発って仙台に行く直前に前の職場に立ち寄ってご報告にあがりました。

日本橋といえば、日本を代表するあのガリバー証券。
RSMにおいて一番認知度のあった日本の金融機関です(メガバンクは教授を除いて誰も知りませんでした)。

個人的には今後日本の金融機関でグローバルに活躍する可能性が一番あるのはこの会社ではないかと思います。


ガリバー証券。この近くを通って通勤してました。

ありがたいことに前職の部署の方全員にお目にかかることができ、MBA生活をプレゼン資料を使って報告することができました。

感想としては、「1年間よく遊んでたんだねー」(汗)
やはり絵になるのはパーティなどイベントごとなので、そういう感想になりがちですね。

その後は目をかけていただいている元上司と夕食に。
そちらでも色々今後のアドバイスを頂きました。

親とも今後について話すのですが、キャリアについていただくアドバイスは大きく分けて二通りです。
一つは、留学したことを活かして、自分の道を進むべきであるというもの。
もう一つは、とにかく安定した会社(特に投信会社)に就職して、安定した雇用の恩恵を受けるべき、というもの。

こうしたアドバイスを受けると、その人の仕事感がよく反映されているように思います。
前者は仕事を自分の自己実現の一部と捉えていて、後者は仕事を生活のための手段として捉えている傾向があるのだと思います。

親も含め仕事において成功してきた方々であり、どちらの考え方も理にかなっていますし、決して優劣を問う訳ではありませんが、私の仕事観は前者に近くやはり自分の夢を追っていきたいと思います。

こうして多くの方とお会いしてご声援・アドバイスを頂き無事に仙台に帰ってくることができました。そして、留学生活も完全に幕を閉じることになりました。

ご挨拶していると本当に多くの方に見守られ、応援されていたのだということを感じます。ここに改めてお礼申し上げたいと思います。

次は自分の仕事を見つけてご報告のご挨拶をしたいものですね。

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ご挨拶回り(1)

昨日からRSM Class of 2014のプログラムが始まったようで、いつまで留学記を綴っているんだろうと自問自答する今日この頃です。

それはさておき、オランダから帰国してしばらくは東京に滞在し、就職エージェント回りとお世話になった方へのご挨拶をしていました。

オランダに留学するにあたっては多くの方に支援やアドバイスを受けていて、留学中も機会があるごとにご連絡したりアドバイスを頂いていましたので、是非ともご挨拶してお礼を言いたいと考えていました。

また、今後のキャリアを考えるにあたり、改めてアドバイスを頂きたいという思いもありました。

限られた時間ということでお会いできる方の数は限られていますが、できる限り多くの方にお会いするように頑張りました。

最初にご挨拶したのは、日本におけるCSR(企業の社会的責任)/SRI(社会的責任投資)の第一人者ともいえるAさん。
初めてお会いしたのは昨年末だったのですが、実は学生時代に著書を拝読していたことがあって、初めてお会いした時は非常に感動したのを覚えています。

ご親切にもオフィスに招いていただき、チームの方とも引き合わせていただきました。
チームの方は若手の方だったのですが、非常に優秀な方々でSRIの今後の発展はこういう優秀な方々に支えられていくんだということを実感しました。

オフィスではオランダ留学のご報告の他、その会社がSRIについてどのような取り組みをしているのか、またSRI業界が現在どのような状況なのかということを教えていただきました。
SRIはまだまだ発展途上で厳しい状況にも直面していますが、今後の可能性は必ずしも小さくないと感じました。

オフィスで歓談した後は、お寿司をごちそうになりました。
日本に帰って来たからにはお寿司を食べたかろうというお心遣いでした。


新鮮なお寿司!!

美味しいお寿司とお酒(ひれ酒が美味しかったです)をごちそうになりながら、今後のキャリアについてアドバイスを頂きました。
また寿司屋のご主人がオランダ帰りということでフグのお刺身をおまけしてくださいました。ありがたいことです。

その翌日には前の会社の有志の方々が飲み会を企画してくださいました。
実は初対面の方も多かったのですが、Facebookでやり取りをすることはあったので初対面という感じでもなかったです。
自分の都合で会社を去ったにもかかわらずこのように歓迎していただき、本当にありがたいですね。

アナリストなど運用部門・商品企画部門の方々だったので、色々お話を伺いたかったのですが、気がつけば雑談になってました。もったいないー!
もっとも、この辺りの職種は未経験で入るのは難しいので今後ご縁はなさそうですが…

でも、「普通の会社に就職したらがっかりだぞー」というお話を頂きましたので、その声を忘れることなく自分の能力をより向上させられるような仕事を探したいところです。


前職の方々と。本当にありがたいです。

皆さんとお話ししていて感じたのは期待の大きさ。
海外留学したからということもありますが、自分の意志で自分の道を進もうとしている人間には多くの人が期待もするし、応援してくれるということを知りました。

自分がどれほどの人間なのかはわかりませんが、応援してくださる方の期待に応えられるような道を進んでいきたいものです。

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オランダから学ぶこと

オランダから帰ってきて色んな人とお話しすると、「オランダは日本とどう違う?」ということをよく聞かれます。

これまでそういうことを整理していなかったので、つい思いつくままに話していましたが、ここで一度自分の気づいたことを整理して、その中で改めて日本がオランダから学ぶべきことを考えてみたいと思います。

・オランダの銀行ATMは24時間無料で使える
オランダの銀行のATMは24時間無料で使えます。
そのため、夜遅くに現金が必要になっても安心です。常に手数料がかからないので、引き出す時間帯などを気にする必要がないのもありがたいですね。

ただし、銀行口座維持費が若干かかります。それでも気になる額ではないので日本の銀行に比べるとお得感があります。
もっとも、コンビニにおいてある日本の銀行ATMも24時間無料の場合がありますので、そういう銀行の場合はオランダと遜色ない、あるいは口座維持費がかからないだけそれ以上のサービスと言えるかもしれません。

・オランダからの海外送金は便利で無料!
日本の銀行口座から海外の銀行口座に送金する際は送金手数料がかかるほか、送金先の講座を登録するために2週間ほど時間がかかります。
そして実際に送金する際は電話を通じて都度送金依頼をしていました。

一方オランダの銀行口座から日本の銀行口座に送金する際は、送金手数料が無料である上(送金先口座側の手数料は取られますが)、送金先口座の登録は不要でした。
しかもその手続きは全てオンラインで実行できます

これほど簡単にできるとマネーロンダリング対策は大丈夫なのだろうかと逆に心配になりますが、日本に比べるとコスト面でも時間の面でも大変便利ですね。

・支払いは基本的にデビットカード
オランダでお金を払う時は、デビットカードで払うことが多いです。
デビットカードといっても普通の銀行のカードで、それを機械に入れて暗証番号を入れたらそれでおしまい。自動的に支払いが行われます。

そのため現金を使う機会は意外に少なく、財布を持ち歩く必要もあまりありませんでした。
日本でも電子マネーが普及しつつありますが、そもそもデビットカードが普及すればより便利ではないかと思います。

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オランダの銀行カード

・グローバル企業の本社が地方にある
オランダを代表する企業は多くありますが、不思議なことに多くの企業が本社を首都・アムステルダムではないところに置いています。

Philipsはアイントホーフェン、Unileverはロッテルダム、Shell・KPNはデン・ハーグ、Rabobankはユトレヒト、とそれぞれ首都ではないところにあります。

デン・ハーグは政治の中心ということもあるかと思いますが、個人的にはこの背景には、オランダの市場が大きくないということがあるのではないかと思います。

オランダの人口は1,700万人弱で市場としては必ずしも大きくありません。
つまりオランダ市場で強くなっても規模の拡大には限界があります。
そうした背景のもと、オランダのグローバル企業はオランダの首都に本社を置いてオランダ市場を狙うより、より大きな欧州、あるいはグローバルな市場を見据えているのではないでしょうか。
そのためには必ずしもアムステルダムに本社を置く必要はなく、場合によってはそれ以外の場所に本社を置いた方が良い場合もあるのだと思います。

例えばロッテルダムは世界的な港がありますし、アイントホーフェンはベルギーなどにも近く、また規模が大きくないことからPhilipsの企業城下町と化して効率的にインフラ等を活用することもできるでしょう。
ユトレヒトもオランダの交通の要所であり、ドイツに比較的近いという強みがあります。

このようにグローバル企業が各地域の強みを活かして本社機能を置くというのも、本社機能が東京に一極集中している日本から見ると面白いものです。

これらの内容は私の推測に過ぎませんが、例えばアジアの成長を見据えて今後福岡や沖縄に本社を構えるような企業が増えてきても良いのではないかと思ったりします。

・Social Activityが身近
あるオランダ人のクラスメイトと話していると、「これからSocial Activityに行ってくるからまたねー」と言われたことがあります。

彼は特段チャリティやサステナビリティに関心があるという素振りを見せているわけでもないのですが、非常に自然な流れでそう言うことを口にして颯爽と去っていきました。

彼の言うSocial Activityがどのような活動なのかは聞いていないのですが、オランダではNPO活動が非常に盛んで一大セクターを形成しています。
そう言うことを考え合わせると、彼の発言もさもありなんということで、非常にオランダらしいと思います。

・アカデミックな学位の価値が高い
文系の分野に顕著ですが、日本では大学院を出た人及びその学問に対する社会の評価が必ずしも高くなく、就職に苦労するという状況です。
一方、その背景が違うとはいえ、MBAを含めた専門職大学院については多少はその価値が認められ、就職状況もアカデミックな学位を取った人よりは恵まれているのではないかと思います。

一方、オランダではアカデミックな学位の方が専門職の学位よりも評価が高いそうです。
その背景には、伝統的な大学・大学院のカリキュラムが大変で、単位認定も非常に厳格であるということがあるそうです。
実際交換留学できている学部生の話を聞いていると我々よりも大変そうで、社会からの高い評価に値すると感じました。

もちろんそれだけが理由ではないでしょうが、オランダ人の知人の経歴を見ているとアカデミックなバックグラウンドを持っていることが多く、社会にうまく学問がとけ込んでいるような印象を受けます。

・お年寄りが電動車いすに乗ってお出かけしている
オランダで生活しているとよく見かけるのが、お年寄りが外出している姿。
もちろんしっかりした足取りで歩いている方も多いのですが、足腰が弱くなっても外出しないということはありません。
スーパーやマーケットで電動車いすに乗って買い物をしているお年寄りの姿をよく見かけます。マーケットは混雑していて電動車いすで動くのは大変だと思いますが、それでもひょいひょい動いていますし、それを邪魔そうにする人もいません。スーパーも同様です。

バリアフリーも進んでいるので、電動車いすで動くことができる範囲も非常に広いです。
トラム(路面電車)にも電動車いす・ベビーカー用のスペースがあり、便利そうでした。

お年寄りが自立して動き、社会がインフラ等でそれを促す。
高齢化社会の一つの理想像であるように感じます。

・お年寄り夫婦が手をつないで歩く
電動車いすと同じく目立つのが、お年寄り夫婦が手をつないで歩く姿。
日本だと元々夫婦が手をつないで歩くということが多くないので、当然お年寄り夫婦が手をつないで公衆の面前を歩くということもほとんどないのですが、オランダではむしろお年寄りの方が手をつないで歩くことが多い印象を受けました。

少し前には熟年離婚という言葉がはやった日本ですが、こういうところもオランダに倣ってもいいのかもしれません。
手をつなぐ、つながないに関わらず、夫婦は末永く仲良くいきたいものです。

・おつりは端数切り捨て
現金でお金を支払う時には端数がつきもの。
日本では当然のように1円単位でおつりが渡されますが、オランダでは端数は切り捨てられます。
例えば27セントのおつりがあったときには25セントになります。

そもそもオランダでは他ユーロ圏で使われている1セント硬貨が使われていないという事情があるのだと思いますが、とてもユニークだと思いました。

このような大雑把さを見習うべきとは言いませんが、ある程度の大雑把さは時として必要かもしれません。

・Free-WiFiが豊富
オランダのカフェに入るとWiFiを自由につなぐことができることが多いです。
日本みたいに特定のキャリアの場合というのではなく、本当に自由。これは大変便利です。

カフェに限らず、空港や電車、スーパーなど色んな場所でFree-WiFiが提供されています。
そのため、ちょっと調べものをしたいときにはフラッとカフェに寄ったりスーパーでインターネットにつないだり、ということが可能です。

またオランダでは海外送金だけでなく、転出届の提出もインターネットで終了しますし、インターネットの活用が進んでいる感があります(限られた事例で恐縮ですが)。

日本でももっとFree-WiFiが普及し、インターネットの活用がもっと進めばもっと便利になりそうです。

・仕事をする時の服装が自由
オランダでは平日の日中に街中を歩いていてもスーツの集団に出くわすことはありません。ほとんどスーツの人はいないと言っても過言ではありませんでした。

もちろんオランダの人も日中は仕事をしています。しかしその服装は自由で、ビジネスカジュアル、あるいはさらに私服に近い服装で仕事をしている人が非常に多いです。

私自身はスーツは好きなのですが、そもそも仕事をするのにスーツが必要かと聞かれるとそうでもなく、人によっては窮屈にも感じるスーツを全員が着用するする必要はないようにも思います。もし他のリラックスできる服装の方が快適に仕事ができるなら、みんなそうした方が効率が良いかもしれません。

押さえるべきところは押さえ、その他の部分では柔軟性を認めるというのはオランダ流の良い考え方だと思います。

・スーパーのレジでは着座・私語自由
押さえるべきところは押さえ、その他の部分は自由、というのはスーパーでも見られる光景です。
オランダのスーパーのレジの係の人は日本と違いみんな椅子に座っています。そして日本に比べると私語が多いです。

しかし、これは店員さんにとっては楽な一方、お客さんにとってデメリットはありません。我々が求めるのは(迅速な)レジ打ちだけで、日本のように店員さんが立っていることでもなければ、必要以上に静かにいることでもないからです。

日本ではそういう態度は許されない、という向きもあるでしょうし、それを否定する気もありませんが、オランダでは必要なところは押さえて、他は極力リラックスして仕事をしている感じがするので、同じことをするのでも使うエネルギーが違う気がします。

時々レベルの低いサービスに出くわしてげんなりすることもありますが、基本的にオランダもサービスのレベルは低くはないので、労働環境の改善という点でも日本が学ぶべき点はあるのではないかと思います。

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レジの人はみんな座っています。

・帰宅時間は結構早い
オランダは仕事を早く終えることでも知られていますが、その通り、オフィス街を歩いていても、19時くらいになるとオフィスの電気が消えていることが多いです。

ちなみにRSMのオフィスも17時を回るとほとんど閉まっています(建物自体は夜まで開いていますが)。

オランダではフルタイムの人もパートタイムの人もそれぞれ仕事の量に応じた待遇を受けていると共にワークシェアリングが進んでいるので比較的雇用が安定しているのだろうと思いますが、それについて直接話を聞くことはできませんでした。

しかし、オフィスの外から見る限りではみなさんのんびり働いて、あまり長時間働くこともなく帰宅しているようでした。

ただ、自宅の窓から見える某グローバル企業本社オフィスは夜遅くまで明かりが煌煌と点いていたので職場によるのかもしれません。

いずれにせよ、日本でも長時間労働が緩和されてみんなが家族と過ごせる時間が長くなればと願いたいところです。

・芸術への関心を喚起
オランダは芸術やデザインの国として知られていますが、美術館に人を呼び込むための工夫もしています。

その一つがMuseum Card
オランダには約400の美術館があるそうですが、50ユーロほどのMuseum Cardを購入すると、1年間オランダのほぼ全ての美術館に無料で入ることができます。
有名なマウリッツハイス美術館も、ゴッホ美術館も無料です。
どの程度の人がこのカードを使っているのかは知りませんが、オランダは国自体が狭いこともあり、多くの美術館に簡単にアクセスできることを考えると、このカードは非常に有効なものだと思います。

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Museum Card

もう一つがMuseum Night。一晩に限って全ての美術館を夜遅くまで開放し、一定金額で多くの美術館を見学することができるというイベントです。
このイベントは大人気で、ロッテルダムでもRotterdam Museum Nightということで多くの人が夜遅くまで美術館を回っていて盛況でした。

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芸術への関心を喚起するということは日本でも求められることであり、できれば日本もこういう取り組みを通じて多くの人が美術館に足を運ぶようになればいいと思います。

以上、オランダで生活していて気づいたオランダの良さを書き出してみました。
色々書いてみましたが、オランダの一番素晴らしいのは、人に優しい社会だということです。言い換えれば、人の本質に即した、無理をしない社会と言えるかもしれません。
あまり無理に窮屈なことをせず、一方で老若男女・多様な人種の人が動きやすいように設計されています。
もちろんオランダにも改善すべき点は多いですが、このようなオランダの特徴は幸せに生きるためにとても重要だと思います。

そして、今後日本において経済の成長があまり見込むことができない中でより幸せになろうと思うのであれば、このような社会の質の改善が必要不可欠ではないでしょうか。

なお、これらの内容は私の生活している範囲での気付きですのでもしかしたら誤解もあるかもしれませんがその点はご容赦いただければと思います。

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