たまには童心に帰ろう
ゴールデンウイークも早いものでもう最終日、と記事の書き初めに思っていたらさらに日が経っていました(汗)。いつも今年は積読している本を読もうと気合を入れるのですが、全然本を読んでいないという結果に涙しています。西洋史特殊講義のテキストとか卒論の資料を読んでおきたいと思ったのですが、ほとんど手つかずのままダラダラしていました。
それでも歴史学徒(?)としての営みを疎かにすることはできない、と連休中に地元小田原で行われていたイベントを見物してきました。偉そうに言いましたが、ただお祭りに遊びに行っただけです。
例年小田原城から地元商店街を練り歩くパレードがあるのですが、快晴で暑かったのでそれはパスして近くで行われている火縄銃の実演を見てきました。
火縄銃を実際に撃っていましたが、一発でも結構大きい音でしたし連発されると耳に結構残る感じがしました。
始めて火縄銃の音を聞いた人はたいそう驚いたでしょうし、この音に驚かないように馬の訓練をするのも大変だっただろうなと500年前の戦国時代に思いをはせました。
子どもの頃以来の模型作成
連休は心身を休めるためにあるもので、心身を休めるためには遊ぶのが一番。
ということで、この連休は童心に帰るをテーマに模型作りに取り組んでいました。
模型作りと言えば小学生の頃にプラモデルを時々作っていましたが、電気機関車の模型作りに挫折してから辞めていたのを思い出します。
今回はしばらく前に購入していた長篠城の模型があって放置していたのでこの機会に作成することにしました。
今回作成したのはこちらの模型です。
塗装や部品の作成は不要で、ただ建物や構造物の部品をジオラマに挿していくだけのお手軽な設計です。
指定の場所にプスプス挿していくだけ…なのですがピンセットを持つ手が震えてなかなかうまくいかず、自分の不器用さを痛感しました。
それでもなんとか建物や壁、門などを設置して完成!
ついでに城側から寒狭川(豊川)を挟んだ篠場野といわれるエリアにねこぺん日和のねこくんとぺんちゃんを配置。長篠城を見学している感じにしました。
ちなみに篠場野あたりには長篠の戦に臨む武田軍が布陣していて、ここで有名な鳥居強右衛門が捕縛され、磔になったそうです。
私は長篠城に行ったことがないのですが記念碑があるらしく、是非訪れてみたいと思います。
長篠城の魅力
未訪問なのに変な話ですが、私が戦国時代の中で最も印象に残っている籠城戦の一つに長篠城の戦いがあり、それ故に長篠城にも思い入れがあります。
もちろん天下の大半を向こうに回した小田原城の籠城戦もインパクトがありますが、わずかな手勢で武田家の大軍と戦い、織田・徳川連合軍の援軍到着まで粘り抜きその後の運命を切り開いた長篠城とその城主・奥平信昌の物語はその激しさや歴史の流れに与えたインパクトを考えると戦国史上有数のインパクトがあります。
もちろん、徳川軍を二度も撃退した信州の上田城や豊臣方の来援まで島津軍の攻勢をしのぎ大友家を救った豊後・岡城の籠城戦も素晴らしいものですが、長篠城の峻嶮な地形も相まって長篠城は特に好きなお城です。
長篠城は二つの川を天然の堀とした要害でこの場所に築城した意図が分かりやすい一方、北側は平地でありこの方面からの攻撃が想定されるため守りが厳重でこちらも縄張りの意図が分かりやすいです。
実際に長篠城を攻撃した武田勝頼の本陣跡は長篠城の北にある医王寺山にあり、北側から攻撃されたことが推測されます。
このように地形を十分に生かしたお城で大軍を相手に戦い抜くというのは籠城戦の物語としてとても魅力的だと感じます。
なお、長篠城主の奥平信昌は長篠の戦いの後は織田信長や徳川家康に目をかけられて出世しており、頑張ったら報われるという展開もサラリーマンの希望となっているかもしれません(笑)
文化財と模型
今回は城跡を模型で組み立てましたが、最近では城跡や神社仏閣などの建造物がプラモデルになっているほか、仏像や茶器のガチャガチャ(ガチャポン)も見かけますし、文化財は玩具と非常に相性がいいように思います。
私もガチャガチャは好きなので、建造物の模型だけでなくその辺のガチャガチャもチェックして面白い文化財のガチャガチャがあったら試してみたいと思います。そういう企画をするのも楽しそうで、担当者の方が少々羨ましくもありますね(苦労も多いと思いますけど)。
なお城ラマシリーズには長篠城のほか、やはり武田家の盛衰を象徴するお城で激戦の舞台になった遠州高天神城もあり、こちらもいつか作成してみたいと思います。
・・・と現実逃避しているうちにGWも終わってしまったので勉強勉強。