新時代の幕開けにあたって

ワクワクする新時代の幕開け

ついに平成の時代が幕を閉じ、「令和」の新時代となりました。
明治以降平成に至るまで元号の変更は天皇の崩御に伴うものであったため、どうしても沈痛な雰囲気の中で新時代を迎えることになりましたが、今回は天皇(上皇)・皇后両陛下への感謝の気持ちと新天皇・皇后両陛下への期待の気持ちと共に新時代が始まるので、むしろワクワク感があるような気がします。

このことは天皇陛下御自身が懸念されていたことのようで、「お言葉」の中でも言及されていました。
結果としてこのようなワクワク感の中で新時代を迎えられるというのは、まさに陛下の意図があたったということで、本当にありがたいことだと思いました。

令和の時代も平成に劣らず波乱万丈になるのだと思いますが、変化を受け入れ、順応しつつ、変化を生み出せるようになっていきたいと思います。

変化の時代でも重んじたい「令和」

「令和」という元号の意味は良い調和(Good Harmony)とのことです。
和の大事さは言うまでもないですが、一方でなかなか実現しないものでもあります。
だからこそ、孟子や聖徳太子の名言(「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」「和を以て貴しとなす」)が重要視されるのでしょう。

人の和が大切というのは孟子の活躍した2000年以上前からずっと変わらないことですし、また人類の課題であり続けたとも言えます。

なまじっか人類が力を持ってしまったので、さらに人の和が大事になっているかもしれません。
昔と違って今では核兵器や銃器はもちろん、卑近なところではSNSなどでも簡単に人を破滅させることができるので、不和になることの悪影響は昔より大きそうです。

変化することは大事ですが、一方で「令和」という価値観は守り続けたいものです。

「令和」を令和にするために

「令和」時代を和を重んじる「令和」にするにはどのようにすればいいのでしょうか。

それは軽々に答えが出るものではないでしょうが、一つのポイントは「自分に理解できないことも受け入れようとする」ことではないでしょうか。

グローバル化の進展で海外との接点が増えたことに加え、最近ではLGBTなど多様な価値観や特徴を持った人の存在が顕在化しています。
他にも自分の知らない指向・考え方を持った人たちは多くいるはずです。

そのような人とコミュニケーションをとるときには理解に努めるべきですが、仮に理解ができなかったとしても言下に拒否するのではなく、極力受け入れようとすることが摩擦を抑えることにつながると思います。

また、そのような努力は自分の視野を広げることにもつながりますし、そのような寛容な社会はいつか自分を救ってくれると期待できるのではないでしょうか。

人を豊かにする技術革新と寛容さという組み合わせは、私たちの社会を大いに生きやすくしてくれるはずですし、令和の時代がそのような組み合わせを実現させられる時代であることを願うと同時に、その時代を生きる一プレイヤーとして、少しでもそのような社会が実現するように頑張りたいと思います。

ともあれ、新天皇陛下のご活躍に期待するとともに、上皇陛下と平成時代に改めて御礼申し上げます。

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