ガルパンに学ぶリーダーシップ

先日上映終了寸前の「ガールズ&パンツァー劇場版」を観てきましたが、かなり面白かったので、テレビで放送していた本編も観てみました。

そしたら、やっぱり面白い!
もちろん、主人公・西住みほの属する大洗女子学園の活躍や彼女を取り巻く人物たちの友情にもホロリとさせられますが、社会人として考えさせられることも多いです。

特に勉強になったのが、リーダーシップとマネジメントについて。
両方ともMBAで学ぶべき内容で、留学前からそれをどのように身につけるかということを考えてこれまで過ごしてきましたが、漠然とした概念であることもあり、それが何なのか、どのような形が望ましいのか、ということはMBA課程を終わってすらはっきりとはつかめない感じがしていました。

そんな折、リーダーシップについて「なるほど!」と思われた記事に出会いました。
ブロガーとして有名なちきりんさんの記事です(「なんで全員にリーダーシップを求めるの?」)。

この記事を読んで、自分としては「リーダーシップというのは、リーダーというポジションにおいて人を引っ張っていく力」ではなく、「自分の役割を理解して、組織が最も良い状態になるように、能動的に動くこと」という風に理解しました。
つまり、リーダーシップという資質を多くのメンバーが持っているほど、組織は円滑の機能してその能力をより発揮できる、ということです。

じゃあマネジメントとは?と言われると確たる答えはないのですが、それこそ「リーダーというポジションでメンバーをうまくまとめてゴールを目指す」という、よく言われるリーダーシップに近いものなのかな、と思っています。

 

それはさておき、ガルパンの舞台である戦車道は戦車部隊同士の対戦なので、当然に組織やメンバーのあり方が問われます。

戦車道では、チームの総指揮官として隊長(大規模な編成の場合は大隊長)がいて、その下に各戦車のメンバーのまとめ役である車長(大規模な場合は中隊が編成される)がいます。

基本的には作戦立案は隊長(大隊長)が行いますが、刻々と変化する戦況の中、すべてのことを隊長が行っていては後手後手の対応になり、臨機応変な戦いができません。

そのため、中隊長や各車長、そしてそのメンバーそれぞれが自分の役割を理解し、リーダーの意思決定に依存せず、能動的に行動するというリーダーシップが重要になります。

そんなリーダーシップのあり方が垣間見えるのが、本編12話(最終話)の一コマ。
強敵相手にギリギリの戦いを強いられる中、ウサギさんチームの車長・澤梓は、とある役割は自分たちに任せてほしいと申し出ます。
それはその局面で大事な役割だったのですが、実はこのウサギさんチームというのは1年生のチームで、経験が浅いメンバーです(もっとも、主人公の西住みほ属する県立大洗女子学園では、みほ以外は全員初心者ですが)。

その経験の浅い、しかも最下級生が自らのできることを踏まえて、いま必要とされている役割を自ら担おうとする。
これこそが、まさにポジションとは関係ないリーダーシップと言えます。


©GIRLS und PANZER Projekt

 

そしていくつかの戦果をあげた後、最後に大物戦車・ヤークトティーガーとの一騎打ちになります。
戦いは劣勢でしたが、仕留めるのも彼女たちの役割。
失敗すると戦局に致命的な影響が出ることは明らかでした。

そこで同じ戦車のメンバーがテンパってる中、車長の梓は「ヤークト(ティーガー)を(別行動している)西住隊長のところに絶対に向かわせちゃいけない。ここでやっつけよう。」とメンバーを鼓舞します。
戦局全体を理解したうえで自らに課された役割を果たそうとする姿はやはりリーダーシップだなー、と思います。


©GIRLS und PANZER Projekt

 

このような梓のリーダーシップは劇場版でも垣間見られます。
本編に登場する学校のオールスター軍団を束ねる大隊長・みほが各メンバーに「自分たちにできる戦いをしよう」と鼓舞したのに対して、「自分たちにできることは何か」を問い続けます。
ここにも、自分たちの能力や戦車のスペックでどのような役割を果たすべきか、ということを能動的に考え、動こうとする彼女のリーダーシップが見えてきます。


©GIRLS und PANZER Projekt

 

このようなリーダーシップは大洗女子学園だけのものではありません。

劇場版はオールスターということもあり、本編で対戦した各校のメンバーの姿もよく見えて興味深いです。

例えばプラウダ高校(ソ連をモチーフにした学校)のKV-2のメンバーは、彼らのリーダーがピンチに陥ると、自らを盾にしてリーダーを逃がすという行動を自発的に取ります。
そのリーダーがピンチを脱することがチーム全体の利益になることを知っていたためです。
彼女たちもチーム内ではリーダー的ポジションではありませんが、自ら果たすべき役割を能動的に行動に移しました。

  
©GIRLS und PANZER Projekt

 

そして、終盤には大物戦車を倒すために、大洗女子学園のライバルでもあった聖グロリアーナ女学院(英国をモチーフにした学校)の隊長・ダージリンは自らのポリシーである「優雅な勝ち方」を捨てても戦果を求めました(オールスターチームの中では中隊の副隊長として活躍しています)。

さすがに隊長を務めているだけあって、その辺のリーダーシップはしっかりしています。

ちなみに彼女は劇場版で他にも重要なリーダーシップを発揮する機会があって、さすが隊長ってところです。


©GIRLS und PANZER Projekt

 

たかがアニメ、されどアニメ。
マンガから学ぶものが少なくないように、アニメから学ぶこともまた多いと思います。

彼女たちの行動はアニメを見ていると割と自然ですが、実社会では指示待ち人間が少なくありません。
どの世代にもそういう人はいると思いますが、自分も含め若い世代は指示を受けて行動することが多いため、受動的な役割に終始してしまうこともやむなしとなってしまうかもしれません。
ただ、それだと自分の成長速度は鈍化するし、いざリーダーシップが求められたときにも適切な行動がとれないような気がします。

だからこそ、自分は自分なりのリーダーシップを身につけて、どのような立場でも自分なりに組織を動かしていけるような人間になりたいと思います。
そういう点からもガルパンに感じるところは多々ありました。

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