免税手続きで気づいたこと

学生の特権ということで、8月はほとんど夏休み期間(と言っても、すでに4学期の授業は始まっていますが)。

そこで、8月は日本から来る母などと欧州旅行を満喫していました。
まず母と一緒にアムステルダム、パリを観光し、パリからミラノに移って、さらにイタリア周遊、ナポリ、カプリ島へ。
3週間の非常に長い旅でした。

母は買い物好きなので、パリではアウトレットモールやルイ・ヴィトンの本店などでの買い物に付き合ったりしていました。

散々買い物をしたので、免税手続きをするとそれなりの額が戻ってきそうだということで、今回初めてシャルル・ド・ゴール空港にて免税手続きをしてみることにしました。

免税手続きは初めてだし時間もかかりそうということで余裕を持って早めに並んでいたのですが、周りの人を眺めていると色んなことに気づきました。

・並んでいる人の多くが中国人
今やどこでもそうだと思いますが、免税手続きで並んでいる人の多くが中国人(中国語話者なので台湾人もいると思います)でした。
しかも購入しているブランドものの量が非常に多い!
身につけているものもブランドものばかり。
改めて中国経済の勢いを感じさせられました。
同時にこれは中国国内の格差をも表しているのだと思いますが。

・話せない親世代、流暢な子世代
免税手続きの風景を見ていて目立つのが、親が英語やフランス語を話せないので子ども(青年ですが)を呼んで代わりに話してもらう様子。
親はチンプンカンプンな顔をしていますが、その子どもは非常に流暢に話します。英語だけでなく、フランス語まで駆使している人もいました。
その青年世代の人たちは外国人と話すのも慣れているようで、留学経験などもあるようでした。
恐らく、彼らの親たちが積極的に子どもに教育に関する投資をしたり、海外経験を与えていたのだと思います。
経済のグローバル化に注目が集まっていますが、彼ら(特に中国人)の考え方や能力、活躍の場もどんどんグローバル化していくのだと思います。

・某BRICSの人の払い戻し通貨
某BRICSの国の人が払い戻しを受けていたのですが、その人の受け取った通貨はその国の通貨ではなく米ドルでした。
もちろんこれから米国に旅行に行くのかもしれませんが、恐らくその国のインフレが激しいので、通貨価値が比較的安定していて、国際的に最も通用している米ドルを受け取ったのだと思います。
ブラジルでも給与を受け取ったらすぐに米ドルに換金すると聞いたことがあります。
こういうのを間近で見ると、ああなるほど、と感じます。

短い時間ではありましたが、色んなことに気づいた有意義な時間になりました。
免税手続きというのはその国の購買力をよく表していると思うので、世界経済の状況をリアルに認識しているのは、案外免税手続きを担当している方々だったりするのではないか、と思ったりもしました。

それにしても、アジア近隣諸国の次世代は本当に侮れません。
それだけによき競争者であると共に、よき協力者として付き合っていきたいと思いました。

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免税手続きで気づいたこと への2件のフィードバック

  1. RD のコメント:

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    はじめまして
    IELTSで検索して辿り着いたことがあるのですが、今回はイングリッシュチャンネルで検索していました。同じころにECにいたようです(私はECで悲惨な目に合ってしまいましたが)。
    分野は全く違いますが、好きな人、嫌いな人、好きな場所、言葉などなど共通点がたくさんあり驚いています。今、私もIELTSを受けるべく、オンライン英会話(ECではありません。ECじゃIELTS対策できませんし;爆)で勉強始めたところです。ゆーけーさんのサクセスストーリーを刺激に頑張りたいと思います。

  2. ゆーけー のコメント:

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    >RDさん
    IELTSにECですか。そんなワードでもヒットするとは、このブログもなかなかですね(笑)
    確かにECも相性はあるのでしょうが、個人的には結構よかったと思っています。私のような初心者にはそもそも話す習慣からつけなくてはいけないと思っていましたので。ちなみにマンツーマンの時はIELTS対策などもしてくれていた気がします。帰国後も英語の勉強は続けていきたいと思っていますので、ECをもう一回使用かと考えたりもしています
    IELTS頑張ってくださいー!

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