Advanced Strategy

プロジェクトやブリュッセル研修、そしてしばしの休みが終わり、ついに初めての選択科目に入りました。

3学期は個々人の関心に合わせて、Advanced Strategy, Advanced Finance, Advanced Marketingから一つの科目を選び集中的に受講します。

自分の場合、これまでFinanceの職務経験があり、また金融・投資理論そのものにはあまり関心がなかったこと、将来の夢であるソーシャルファイナンスの立ち上げのため、個々の戦術(Finance, Marketing)を学ぶより、ビジネス環境を包含した大きな絵を描く能力を身につけたかったことなどがあり、Strategyを選択しました。

この選択科目は毎日1コマ(3時間)が2週間、ということで、これまで1日2コマだった生活に比べてかなり余裕ができそうです。

授業の内容はユニークで、Strategyのクラスや本で見かけるようなfive forcesやSWOT分析などの分析ツールを解説するのではなく、ケーススタディを使いながら、そもそも戦略とは何か、どのようなものが戦略に影響するのか、などを、企業だけではなく、国・歴史レベルで考えていきます。
ケーススタディの対象も企業だけでなく、国であったり、国と企業が一つになったものであったり多様です。

例えば、シンガポールはなぜ成功したのか、ということを単に政策そのものを分析するのではなく、その歴史的背景や組織・リーダーシップ、立地、外交環境など様々な観点から分析します。

私はもともと歴史が好きだったということと、ビジネスをビジネス的な視点だけで見るのではなく、社会や歴史の中で位置付けながら考える傾向があった(だからCSRや経済・経営史に関心を持っています)ため、非常に楽しんでいます。

また、非常にラッキーなことに、この科目の教授は日本の大学でも教鞭をとっていらっしゃるということで非常に日本について詳しく、日本に言及されることがよくあります。

話題が好きで、日本について触れられる機会が多いなら、これほどの発言のチャンスはありません。

ということで、この授業についてはほぼ毎日発言していますし、クラスメイトからもこの授業に入ってから話すようになった、と言われることが多いです。

ちなみに今回から選択科目であるため、チームも自分で組むことになりました。
まあ、そのうちでいいかー、と思ってのんびりしていたらほとんどの人がチーム組を終えていて、初日に急いで空いているチームにお願いして入れてもらいました。

そんな今回のチームは、日本人2人、台湾人1人、メキシコ人1人、ナイジェリア/英国人1人の5名。
相変わらずチームの中でガンガン話す、ということはないのですが、それでもこれまでのチームに比べ話すことはできている気がします。
授業でもチームでも話しやすい環境になっているため、今学期こそできるだけ話せるようになりたいと思います。

・・・と、頑張っているといいことがあるもので、今学期積極的に発言しているのを見て、普段あまり話したことのないクラスメイトから、「今学期は1学期に比べてすごく進歩があるみたい。英語ではこういう勉強をすればいいよー」というアドバイスをもらいました。
涙が出そうなくらい感謝しつつ、みんな見ていないようで、結構見ているものだなー、と痛感しました。

「天は自ら助くる者を助く」と言いますが、頑張っていればこれからもいいことがあるのだと信じて、卒業までの数ヶ月を悔いのないように過ごしたいと思います。

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