合格体験記(3)

エッセイ

エッセイも上述の通り濱口塾のお世話になりました。

RSMのエッセイは3つ+optionalで「why MBA?」「パーソナリティに影響した趣味など」「最も難しい決断」「その他書きたいこと」という内容でした。

エッセイは日本人的な感覚では良いものができないと聞いていたので、事前にMBA等に合格した方に見ていただいて、コメントを基に修正してから濱口塾長に見ていただいていました。

事前のコメントから得るものも多かったのですが、それでも塾長にはバッサリ切られていました。


エッセイ全体を通じて指摘され続けたのは、「物事を具体的に書く」「話がちゃんとつながるように書く(論理の飛躍がないように)」「説得力があるように書く(絵空事のように聞こえるような書き方はNG)」「読み手が面白いように」ということです。

自分ではしっかり気を付けて、まともな日本語のエッセイを書いているつもりでも、上記のポイントを指摘され、まだ詰めが甘いということを痛感させられました。


また、当然ですがエッセイで最も大事なのはネタを集めることだと思います。

Why RSM? を考えるにあたっては、在校生や卒業生に積極的にコンタクトを取って、なぜRSMを選んだか、魅力的な授業、課外活動などについて質問し、自分なりのストーリーを組み立てていきました。

ウェブサイトにはない情報によってフィット感を確かめるため、また学校への熱意をアピールするためにも在校生や卒業生へのコンタクトはぜひ行うべきだと思います。エッセイに彼らの名前を入れることで、よりアドミにアピールできるでしょう。

私の場合、卒業生はtwitterを経由して紹介いただき、そこから在校生につないでいただきました。また、卒業生でブログを書かれている方がいて、直接連絡を取ったこともあります。

学校によっては日本語サイトがあり、そこから在校生に連絡することもできるでしょうし、またFacebookなどのツールも有効だと思います。

エッセイに限らず、学校のいろんな情報を得て、自分がその学校に行くべきか否かを判断するためにも卒業生・在校生との情報交換は行うべきでしょう。


「パーソナリティに影響した趣味」については、昔から歴史が好きで、実際に自分の考え方や行動にも大きな影響を及ぼしているので、迷わず歴史ネタを使いました。

実際にはオランダの歴史に詳しかったわけではなかったのですが、アドミが興味を持ちやすいように、オランダの有名人ネタ(オランダ建国者のウィレム1世など)や、世界的に有名な孔子・孫子の話を盛り込んだりしました。


一番苦労したのは「最も難しかった決断」です。

このテーマ自体は仕事でもプライベートでも問題ないと思うのですが、私のように年次が若い場合、業務上意思決定する場合が少なく、難しかった決断があまりない、ということも多いと思います。

私も案の定行き詰ってしまい、プライベートのネタを塾長に見せるも、やはり面白くないということで却下され続けました。

結局、業務上のネタを取り上げたのですが、自分の意思決定の度合い自体はそこまで大きくなかったと思うと、このエッセイだけは今でもモヤモヤ感があります。

とはいえ、とにかく自分がやった!というのがエッセイの一面でもあるので、そこは割り切って自分が積極的にリードした、という姿勢を見せるのも重要です。

決断のスケール自体は大小を問われないと思いますので、仮に小さなことでも、葛藤とそのうえでの判断、リーダーシップがうまく伝わるように書けたら読み手も面白いと感じるのではないでしょうか。


「その他書きたいこと(optional)」については、他のエッセイでは書いていなかったことを書いて、いかにクラスに対して貢献できるかをアピールしました。

例えば、私は広報やコンプライアンス関連の業務経験しかありませんでしたが、「他のクラスメートはいかに稼ぐかということを知っているが、自分は会社をいかに守るかということを知っている。両方の視点があってこそ会社は立ち行くのであり、そのような視点を提供することで自分はクラスでの議論にも大いに貢献できる」というアピールをしました。地味キャリアには地味キャリアなりのアピールの仕方はあると思いますので、どのようなキャリアの方でも自信を持ってアピールしてほしいです。


濱口塾では、日本語のドラフトを通じて塾長と意見交換を行い、最終的には塾長の方で英文にしていただけます。とはいえ、自分の名前で提出する以上、最後に自分の目で確認するのを忘れずに。


推薦状

会社には出願を知らせていなかったので、仲の良かった元上司と同僚にこっそりお願いしました。

私費の方は推薦者を選ぶのも一苦労だと思いますが、社内に限らず、取引先や課外活動の関係者などでも認められると思いますので、日ごろからそのようなオプションを意識して行動されるのも一つの手だと思います。

推薦状もエッセイと同じく、具体的な内容を記載することが重要と言われていますので、そのような推薦状になるように留意しました。

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合格体験記(3) への2件のフィードバック

  1. dorasw / Logray のコメント:

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    こちらの記事、とってもためになりました!
    まさに私が今知りたいことがたくさん書かれていて、ふむふむと思いつつ。
    私も今、卒業生にコンタクトをとっているのですが、最初はブログ経由でTwitterと流れています。まだメールでのやりとりですが、ゆーけーさんのように最終的には会って話ができるまでにもって行きたいです。
    こういう記事探すのなかなか大変なんですよね。今後MBAを目指す仲間たちにもきっとためになると思います。ありがとうございます!

  2. ゆーけー のコメント:

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    >dorasw / Lograyさん
    ありがとうございます。そういって頂けると幸いです。
    こういう厳しい時代だからこそ、リスクを取って留学しようとしている人には共感を覚えますし、役に立ちたいと思います。
    特にかゆいところに手の届く記事というのは多くないので、そういう内容を心がけています。これなら低スコアでも貢献できるので(笑)
    この記事がdoraswさんをはじめ、受験生の方に少しでも参考になれば幸いです。

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