映画「海猿」の第三弾、「海猿 The Last Message 」を見てきました。
第一弾は、主人公・仙崎が潜水士になるまでの訓練の様子とその過程でバディ(相棒)の大切さを学ぶ様子が、第二弾では、沈みゆく客船の中でバディの吉岡や恋人の環菜とのきずなを確認する様子が描かれています。
そして、第三弾は日本・韓国・ロシアが絡んだ国家プロジェクトである巨大プラントでの事故が舞台です。
その中で、妻子ができた仙崎の家族に対する思いや、経験が浅く、自身がない若手潜水士の成長の過程が描かれます。
最初に感じたことは、巨大プラントはすごい!!ということです。
単純にその大きさと複雑さに感動です。
そして、妻子を持った仙崎の仕事観の変化も見どころだと思います。
やはり守るべきものができると、良くも悪くも物事の見方・感じ方が変わるようです。
もちろん、バディや同僚、その他の関係者とのきずなも大事な要素です。
心から信頼し合える仲間って本当にいいなといつも思います。
ちなみに、今回の撮影には、海洋プラント大手の三井海洋開発が協力していたようです。
以前HPを見たことがあって、漠然とした憧れがあった会社なのですが、せっかくの機会ということでちょっとページを見てみると、この会社に関する記事が載っていました。
その中で、日本の工学が経済学と同じく、臨床部分を軽視する傾向があり、その結果現場との乖離が見られるようになっている、ということでした。
日本の学生にとって、大学院とは研究者養成のための組織ですが、例えばアメリカでは研究者向けの大学院とともに実務者向けの大学院(MBAやロースクールなど)も存在し、学問と現場の乖離が小さく、また実務者のレベルを向上するための教育がシステム化されています。
企業活動で言えば、経済のグローバル化が進んだり、自由化が進む中で、個々人や個社のこれまでの経験や勘だけでは円滑に事業を進められないケースも多々あると思われる中で、ビジネスの共通言語を習得するという意味でも、システム化された実務者教育は不可欠だと思います。
無論、ビジネスに限らず、現場力を効率的に向上させるためにも、システム化された実務者教育は必要でしょう。
海猿とは関係ないですが、ちょっと考えたことですのでついでに記載しておきました。