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本日8月15日は、ご存じ終戦記念日。最後の世界大戦が終結し、日本に平和が戻った日です。
一方、世界ではまだ不幸な戦争が続いている地域が数多くあります。
今回は、この記念日にちなみ、平和を祈念した記念日をご紹介します。
●世界平和記念日(11月11日)
1918年11月11日、第一次世界大戦終結。この日が現在世界平和記念日とされています。
第一次世界大戦は、初めて世界の広域を巻き込んだ戦争であり、戦争技術の向上(ライフル銃や化学兵器の登場)や戦争の長期化、それに伴う総力戦化で世界で900万人もの犠牲者を出すこととなりました(なお、太平洋戦争における日本人犠牲者は300万人)。
第一次世界大戦では、ドイツ・オーストリア・オスマントルコなどの同盟国と、イギリス・フランス・ロシアなどの通商国が戦い、最終的には日本やアメリカも巻き込まれることになりました。
第一次世界大戦の戦禍を目の当たりにした列強は、この悲劇を繰り返すまいと国際協調の道を探り、国際連盟の設立に至りました(ただしアメリカは参加せず)。
一方で、後に経済学者となるケインズなどの反対(ケインズ『平和の経済的帰結』)にもかかわらず、戦勝国は敗戦国に過大な賠償金を課したことで敗戦国民の不満がたまり、それはナチスの台頭などという形で現実のものとなり、再び世界に戦禍をもたらすこととなりました。
第二次世界大戦後はその反省に鑑み、日本などの敗戦国に過大な負担を課すことなく、国際連合をはじめとする国際協調の中で(冷戦構造の関係はあるとはいえ)復興に協力し、日本やドイツなどの敗戦国も平和国家として生まれ変わることができました。
●戦没将兵追悼記念日(米国:5月最終月曜日)
アメリカは現役軍人はもちろん、退役軍人や戦没者を大切にする国です。退役軍人省という規模の大きい役所があり、ケネディ大統領やオバマ大統領も、就任演説などで先人の業績の象徴として戦没者を慰霊するアーリントン国立墓地や各戦役で亡くなった戦没者に触れています。
そのアメリカでは、戦没将兵追悼記念日として、5月の最終月曜日が充てられています。
この起源は南北戦争にまでさかのぼるようで、南軍がその戦没者を記念日を定めて悼んでいるのを北軍が参考にして、当初5月30日をその記念日としたそうです。
1968年にはハッピーマンデー法で5月の最終月曜日に。日本と同じく、連休を増やす意図ということです。
しかし、これには異論があり、特定の日を定めた方が、その意義が認識されやすく、単に連休にする意図で記念日を定めると、みんなその記念日の意味を意識しなくなるという意見もあるようです。
確かに、5月3日の憲法記念日に憲法を意識するかといえば自信はないし(テレビ番組はありますが)、かといって、ゴールデンウィーク中でなかったら意識するかといえば、それも自信はないですが。
ちなみに、2009年のフォーブス誌のアメリカ大学ランキングでは、並みいる名門校を抑えて、陸軍士官学校(ウェストポイント)が1位になっています。恐るべし米国軍人の教育レベル。