現代版織田信長?

よくある「理想の上司は?」「今望まれるリーダーは?」というアンケートでよく上位に現れる織田信長。

確かに、信長には実行力やビジョン、野性的な勘など類まれな才能があり、日本有数の政治家であり、英雄だと思いますが、個人的には上司にはしたくないタイプだと思います。

部下には厳しいし、とにかくすぐ怒る。癇癪持ちだし、能力がないと見切ればあっさりと切る。

もちろん、能力がある人にはありがたい上司ではあるのですが、非常にストレスがたまりそうな気がします。

とはいえ、実際に織田信長は才能がある人には本当に愛されるようです。

というのも、現代にも本当に信長に似た人がいて、才能がある人には愛されているからです。

スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)/竹内 一正
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iPodやiPhone(あるいはマッキントッシュ)で世界を席巻するApple社の創業者、スティーブ・ジョブズ
その業績や行動、性格、その人生を見てみると、本当に織田信長に似ています。

iPodやiTuneといった商品・サービスで音楽業界の構造をひっくり返す、あるいはCGの可能性を野性的な勘で見出し、魅力的な作品を世に出すといった業績はもちろんのこと、圧倒的な交渉力・実行力、傲慢さ・自己中心的な性格による挫折、能力のある人の評価(とそれ以外の人への無関心)、能力と忠誠の執拗な要求などなど、ここまで信長に似ている人がいるのか、という感じです。

本書では主に彼の交渉力について扱っています。

彼の交渉力の源泉は、執拗さ、弱みを見せない、自分への過大ともいえる自信と評価、待ち続ける忍耐力、物おじしない強気、そして準備があるといえそうです。

多分、誰にでも真似できることではないと思います。

でも、本当に何かを成し遂げたいと思うのであれば、彼の10分の1でもいいから勇気を出して強気になってみるのも必要なことなのでしょう。

社会人として世界が変わる1冊でした。

スティーブ・ジョブズは本当に「神」です。

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