日本を代表する財界人の一人、小林陽太郎・富士ゼロックス最高顧問(元社長、経済同友会代表幹事)が退任されるとのことです。
で、小林氏の経歴が慶応大学卒と紹介されていたのですが、ここで疑問。
確かに彼は慶応卒ですが、もう一つ、世界最高峰のペンシルバニア大学ウォートン校のMBAではなかったか。
なぜこんなことを疑問に思うかというと、彼はよく国際的な視野を重視したり、海外関係の話をよくするわけですが、その背景には海外留学やMBAの存在があると考えられるからです。
しかし、日本では最終学歴よりどの(日本の)大学を出たかが重視されます。
その人に影響が大きかった要素が何かにかかわらず。
だから、MBAをとろうと、彼は「慶応卒」。
こういうところにも、日本企業がMBA(その他社会人大学院)を活用しきれない理由があるのかもしれません。
もちろん、学識より経験を重視する文化などもあると思いますが、学識とは経験の積み重ね。
学識と経験をバランスよく活用することを知っている外資系の強みがうかがえます。